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捕われた女 Captive (2015)

アメリカで実際に起きたレイプ犯ブライアン・ニコルズによる女性監禁事件を描く、監督ジェリー・ジェームソン、製作、主演デヴィッド・オイェロウォケイト・マーラマイケル・K・ウィリアムズレオノア・ヴァレラミミ・ロジャース他共演の犯罪ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:ジェリー・ジェームソン

製作:デヴィッド・オイェロウォ
製作総指揮:ブライアン・バード
原作:アシュリー・スミス”Unlikely Angel”
脚本:ブライアン・バード
撮影:ルイス・サンサンス
音楽:ローン・バルフェ

出演
ブライアン・ニコルズデヴィッド・オイェロウォ
アシュリー・スミス:ケイト・マーラ
ジョン・チェスナット:マイケル・K・ウィリアムズ
カルメン・サンドヴァル:レオノア・ヴァレラ
メレディス・マッケンジー:ジェシカ・オイェロウォ
キム・ロジャース:ミミ・ロジャース
ニコルズ夫人:J・カレン・トーマス

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
2015年製作 97分
公開
北米:2015年9月18日
日本:未公開
製作費 $2,000,000
北米興行収入 $2,557,670
世界 $2,801,510


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
2005年3月11日、ジョージア州、フルトン郡アトランタ郊外ダルース
全てを失った麻薬依存症のアシュリー・スミス(ケイト・マーラ)は、依存症者の集会で、参加者の女性から、リック・ウォレンの著書”人生を導く5つの目的”を渡される。

それをごみ箱に捨ててしまったアシュリーは、その場を去る。

郡地方裁判所。
レイプ犯として実刑判決を受けたブライアン・ニコルズデヴィッド・オイェロウォ)は、隙を見て保安官補を叩きのめして銃を奪い、法廷にいたローランド・バーンズ判事らを射殺してその場から逃走する。

駐車場で男性に襲いかかり車を奪ったニコルズは、出口にパトカーがいたために戻り、車を降りて非常口に向かう。
...全てを見る(結末あり)

仕事場のダイナーに向かったアシュリーは、事件のニュースを聴きながら、女性から届けられた”人生を導く5つの目的”を渡される。

現場の法廷を調べたジョン・チェスナット警部補(マイケル・K・ウィリアムズ)とカルメン・サンドヴァル巡査部長(レオノア・ヴァレラ)は、ニコルズを何としても捕まえるようにと上司から命ぜられる。

ニコルズは逃亡を続け、捜索が全国規模になったことをラジオの報道で知る。

恋人リンの家に向い、窓から彼女と息子の様子を確認したニコルズは、警官が来たためにその場を離れる。

リンにニコルズのことを尋ねたチェスナットとサンドヴァルは、新たな情報は得られなかった。

店に来た伯母のキム・ロジャース(ミミ・ロジャース)からアパートの家賃を貸りたアシュリーは、娘ペイジの面倒を見てくれたことを感謝して、翌日の9時半には必ず迎えに行くことを伝える。

仕事を終えて帰宅したアシュリーは、ペイジのことを考えてドラッグを捨てようとするものの、それができずに吸ってしまう。

キムからの電話に出たアシュリーは、ペイジとも話すものの、ハイになっていたために動揺する。

ニコルズの母(J・カレン・トーマス)からの連絡を受けたチェスナットは、警察には警告したはずだと言われた以外には情報は得られなかった。

翌日から娘と暮らすためにその準備をしていたアシュリーは、車に向い戻った際に、押入って来たニコルズに銃を向けられる。

家にはアシュリーだけで、明日、5歳の娘ペイジが来ることを知ったニコルズは、ニュースで自分を見たことを確認して彼女を脅し、浴室に拘束する。

アシュリーの携帯電話を見つけたニコルズは、娘ペイジが伯母キムの家にいることを知る。

患者の情報は話せないと言うニコルズの主治医は、犯罪を起こしていないと、彼が本気で思い込んでいるとだけチェスナットとサンドヴァルに伝える。

アシュリーの手足をガムテープで縛ったニコルズは、目隠しをさせてシャワーを浴びる。

子供のことをアシュリーから訊かれたニコルズじは、息子が最近生れたことを伝える。

ニコルズは、レイプはしていないことをアシュリーに話し、夫が6時に戻ることを知る。

ICE/入国税関管理局の捜査官ウィルヘルムが殺された現場に向かったチェスナットとサンドヴァルは、ニコルズが奪った盗難車も確認する。

ウィルヘルムが銃を携帯していたことを知ったチェスナットは、彼が死んだことをFBIに報告し、他に奪われたものがないか調べるようサンドヴァルに指示し、無線がなくなっていると言われる。

無線でニコルズに話しかけて牽制したチェスナットは、逆探知するために話をさせようとする。

応答したニコルズに、自首すれば必ず息子に会せると言ってチェスナットは約束する。

それを信じずに動揺するニコルズは、無線機を投げて壊してしまう。

半径3マイルでニコルズの居場所は特定できたため、チェスナットはマスコミを利用しようとする。

ドラッグがあるか訊かれたアシュリーは、それを否定するものの、仕方なくあると言ってニコルズと一緒に吸うことになる。

アシュリーは思い止まり、ニコルズはそれを吸う。

テレビ・レポーターのメレディス・マッケンジー(ジェシカ・オイェロウォ)を呼んだチェスナットは、ニコルズを誘き出すために特ダネを与えると伝える。

ニコルズはハイになり、隙を見て銃を奪おうとしたアシュリーだったが、それができずに、トイレに行きたいと言って浴室のドアを閉めさせる。

アシュリーは逃げようとするものの、窓を開けることができない。

気分が悪くなったニコルズは、ドラッグに何を混ぜたかをアシュリーに訊き、吸うように指示する。

それを断ったアシュリーは、納得したニコルズから、手に取った”人生を導く5つの目的”を読むようにと言われる。

捜査状況と罠を確認したチェスナットは、メレディスのレポートを中継させるよう指示する。

アシュリーがペイジを迎えに行くことを認めないニコルズは、メレディスのレポートで、奪ったトラックを捜していることを知り、それを移動させようとする。

森に向かおうとしたニコルズはアシュリーに先導させようとして、ペイジの居場所は分かっていることを伝える。

持ってきた携帯電話のバッテリーが外されているため、使えないことに気づいたアシュリーは、信号待ちで車が止まってしまう。

ボンネットを開けていつものようにエンジンをかけたアシュリーは、通りがかった男性に声をかけられる。

ニコルズを見て不審に思った男性だったが、ついて来てもらったとアシュリーから言われたためにその場を去る。

目的の場所の門が閉まっていたため、ニコルズはその場にトラックを放置してアシュリーの車に乗る。

なぜ殺人を犯したのかをアシュリーから訊かれたニコルズは何も答えず、後方から迫るパトカーをやり過ごす。

夫が帰って来るのは嘘だとアシュリーから言われたニコルズは、夫は密売人に刺し殺されたことを知らされる。

自分のせいだと言って後悔するアシュリーは、夫に会いたいことをニコルズに伝える。

トラックが見つかったことをサンドヴァルから知らされたチェスナットだったが、ニコルズには逃げられたと言われる。

自動販売機に小銭を入れたチェスナットは、コーヒーが出てこないために苛立ち、それを叩き倒してしまう。

翌朝、ニコルズのためにパンケーキを焼いたアシュリーは、声を出して本を読んでいいと言われる。

自首すれば息子に会えるかもしれないとアシュリーに言われたニコルズは、彼女の読む本の内容を聞き考え込む。

息子が生まれたことを知り逃亡を決意したと言うニコルズは、判事を撃ったことを話し、自分が夫を殺した犯人なら許せるかとアシュリーに問う。

分からないと答えるアシュリーは、神なら許すかもしれないとニコルズに伝える。

キムから留守電メッセージを受信し、9時半には待ち合わせ場所に行くと言われたため、アシュリーは焦る。

それをニコルズに伝えて出かけようとしたアシュリーは、ペイジを悲しませたくないと言って入り口に向かう。

ニコルズに呼び止められたアシュリーは、携帯電話の電池を渡される。

外に出たアシュリーを窓から見つめるニコルズは、彼女が車で走り去るのを確認する。

電話に電池を入れたアシュリーは、警察に電話をして、ニコルズに7時間監禁されていたことを伝え、位置を確認されたため、その場で待つよう指示される。

電話の電池が切れてしまい、アシュリーは動揺しながら車を止める。

警察のヘリコプターに気づいたニコルズは、周囲を包囲される。

駆けつけたチェスナットとサンドヴァルの質問を受けたアシュリーは、ニコルズがドラッグを吸ったことを話す。

チェスナットからの電話を切ったニコルズは、スナイパーなども確認し、メレディスのレポートを見てテレビを銃撃する。

銃声がしたために緊張が高まり、チェスナットは、投降するようニコルズに呼びかける。

恋人リンに電話をしたニコルズは、息子に愛していると言ってほしいというメッセージを残す。

チェスナットに指示されてニコルズに話しかけたアシュリーは、”人生を導く5つの目的”の文を引用して、”人生には目的がある、正しいことをするべきだ”と話しかける。

アシュリーを安全な場所に向かわせたチェスナットは、30秒で決めろとニコルズに伝える。

アパートから出て来たニコルズは、投降して取り押さえられ、アシュリーと目を合わせながら連行される。

チェスナットは、中であったことは聞かずにアシュリーに感謝する。

アパートに入ろうとしたアシュリーは、立入禁止だと言われ、現れたペイジを抱きしめる。

キムに感謝して、迎えに行けなかったことをペイジに謝罪したアシュリーは、今後はいつも一緒だと言って愛を伝える。
__________

事件後、アシュリー・スミスは薬物を断ち、依存症患者の支援活動を行っている。

アシュリーは、2007年にダニエル・ロビンソンと再婚し、ペイジの他3人の母親になる。

ブライアン・ニコルズは、複数の終身刑で服役中であり、仮釈放の可能性はなかったが、息子が18歳になり、面会できる日を待っている。

ニコルズがアシュリーと会ったのは、法廷が最後だった。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
2005年3月11日、ジョージア州、アトランタ、郡地方裁判所。
有罪判決を受けたレイプ犯のブライアン・ニコルズは、保安官補を殴り倒して銃を奪い、判決を下したバーンズ判事らを射殺して逃亡する。
全てを失った麻薬依存症のアシュリー・スミスは、同じ境遇の女性からリック・ウォレンの著書”人生を導く5つの目的”を渡される。
それを捨ててしまったアシュリーだったが、本は再び彼女に届けられる。
その夜、仕事を終えて帰宅したアシュリーは、押し入って来たニコルズに監禁されてしまう・・・。
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ジョージア州、アトランタ郊外のダルースで、2005年に実際に起きた殺人監禁事件を基に製作された作品。

留置場から逃亡し、容赦なく数人を殺す凶悪犯の鬼気迫る行動と、彼に監禁された女性の恐怖体験に潜む、アメリカ社会に蔓延する銃による殺人や麻薬問題を切実に描いている。

リック・ウォレンの著書”人生を導く5つの目的”がキーポイントとなる作品なのだが、監禁される女性が、”それに救いを求める・・・”という宣伝文句は適切ではない。
たまたま受け取ったその本を犯人ブライアン・ニコルズから読むようにと指示された女性が、終盤で警察に包囲された犯人に、その文章の一節を引用して話しかけたため、本の内容で心動いていた彼が投降する決心するという展開で物語は進む。

また、監禁されたアシュリー・スミスが、事件後に”オプラ・ウィンフリー・ショー”に出演し、”人生を導く5つの目的”の著者リック・ウォレンと対面する、実際の番組映像がエンディングで紹介されている。

父親として子供を思うばかりに殺人を犯してしまう犯人ブライアン・ニコルズを熱演する、製作も兼ねるデヴィッド・オイェロウォ、麻薬依存症に苦しみながら監禁されるケイト・マーラ、事件を担当する警部補のマイケル・K・ウィリアムズ、その部下である巡査部長のレオノア・ヴァレラ、実生活では主演のデヴィッド・オイェロウォの妻である、テレビ・レポーター役のジェシカ・オイェロウォ、アシュリー(ケイト・マーラ)の伯母ミミ・ロジャース、犯人の母親J・カレン・トーマスなどが共演している。


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