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カフェ・ソサエティ Café Society (2016)

ハリウッドニューヨークで夢を果たすために奮闘する青年の恋と成長を描く、監督、脚本ウディ・アレン、主演ジェシー・アイゼンバーグクリステン・スチュワートスティーヴ・カレルブレイク・ライヴリーパーカー・ポージーコリー・ストール他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー

ウディ・アレン / Woody Allen 作品一覧
スティーヴ・カレル / Steve Carell / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ウディ・アレン
製作
レッティ・アロンソン
スティーヴン・テネンバウム
エドワード・ウォルソン
製作総指揮
ロナルド・L・チェズ
アダム・B・スターン
マーク・I・スターン
脚本:ウディ・アレン
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
編集:アリサ・レプセルター

出演
ロバート”ボビー”ジェイコブ・ドーフマン:ジェシー・アイゼンバーグ
ヴェロニカ”ヴォニー”シビル:クリステン・スチュワート
フィル・スターン:スティーヴ・カレル
ヴェロニカ・ヘイズ:ブレイク・ライヴリー
ラッド・テイラー:パーカー・ポージー
ベン・ドーフマン:コリー・ストール
ローズ・ドーフマン:ジーニー・バーリン
マーティ・ドーフマン:ケン・ストット
キャンディ/シャーリー・ガーフィン:アンナ・キャンプ
スティーヴ・テイラー:ポール・シュナイダー
カレン・スターン:シェリル・リー
レナード:スティーヴン・クンケン
エヴェリン・ドーフマン:サリ・レニック
エヴェリンの娘:ローレル・グリッグス
ヴィトー:トニー・シリコ
ウォルト:マックス・アドラー
ソル:ドン・スターク
マイク:グレッグ・ビンクレイ
ナレーター:ウディ・アレン

アメリカ 映画
配給
アマゾン・スタジオ
Lionsgate
2016年製作 96分
公開
北米:2016年7月15日
日本:2017年5月5日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $11,103,210
世界 $43,763,250


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1930年代、ハリウッド
大物エージェントのフィル・スターン(スティーヴ・カレル)は、妻カレン(シェリル・リー)と共にパーティーを開き、業界人と共に楽しんでいた。

姉ローズ・ドーフマン(ジーニー・バーリン)からの電話を受けたフィルは、息子のボビー(ジェシー・アイゼンバーグ)が仕事を辞めてハリウッドに向かうため面倒を見てほしいと言われるものの、気乗りしない。

2週間後、初めてブロンクスを出たボビーはハリウッドに着き、希望に胸膨らませる。

ボビーは、ユダヤ人である宝石職人の父マーティ(ケン・ストット)の店を辞めて旅立ったのだった。

ボビーの姉のエヴェリン(サリ・レニック)は教師で、夫のレナード(スティーヴン・クンケン)は共産主義者の大学教授であり、知的で立派な人物だった。

エヴェリンの兄ベン(コリー・ストール)はギャングだったが、ボビーは”まとも”な仕事をしていると思っていた。
...全てを見る(結末あり)

フィルのオフィスに向かったボビーは、その日に時間が空けられないため、数日後に出直すことになる。

結局、その後3週間もフィルに会うことができないボビーは、ローズに電話して愚痴をこぼし、ベンには励まされる。

街のこと知るベンから教えてもらった番号に電話したボビーは、娼婦を呼ぶ。

現れたキャンディ(アンナ・キャンプ)が、女優志願ではあるものの、生活のために仕方なく娼婦になったことを知ったベンは、本名がシャーリー・ガーフィンだと言う彼女がユダヤ人だと知り、金だけ渡して帰らせる。

その後、ようやくフィルに会えたボビーは雑用係で雇うと言われ、彼から秘書のヴェロニカ”ヴォニー”シビル(クリステン・スチュワート)を紹介される。

ボビーに街の案内をするようフィルに指示されたヴォニーは、彼と出かける日を決める。

ようやく落ち着いたボビーは、エヴェリンに手紙を書いて状況を伝える。

ヴォニーと約束した週末、彼女の車でビバリーヒルズに向かったボビーは、”スペンサー・トレーシー”、ジョーン・クロフォード”、”ロバート・テイラー”の家に案内され、業界に染まることを嫌う美しい彼女に惹かれてしまう。

その後ボビーは、フィルの雑用をしながら、ヴォニーと出かける週末を楽しみにしていた。

惹かれていることをヴォニーに伝えたボビーは、ダグというジャーナリストの恋人がいることを知る。

真面目に働くボビーが気に入ったフィルは、彼をパーティーに招待して、多くの友人に紹介する。

ニューヨークでモデルエージェンシーを経営するラッド・テイラー(パーカー・ポージー)と話したベンは、彼女の夫で弁護士事務所を経営するスティーヴ(ポール・シュナイダー)から、投資した新作の試写会に招待される。

フィルから脚本関係の仕事を任されたベンは、それをヴォニーに伝えて食事と試写会に誘い、部屋で彼女が食事を作ってくれることになる。

実はフィルと付き合っていたヴォニーは、バーで待ち合わせた彼から、カレンとの離婚を決意したことを知らされる。

惹かれた相手にはプレゼントを贈り、諦めずに気持ちを伝えるようボビーに手紙で助言したエヴェリンは、ベンがナイトクラブの経営を始めたことを知らせる。

ニューヨークに戻るラッドから、ヴォニーのことで励まされたボビーは、彼女とのディナーに備える。

ヴォニーからの電話を受けたボビーは、今夜は都合が悪くなったので、必ず埋め合わせはすると言われ気落ちする。

フィルに会ったヴォニーは、付き合い始めて1年の記念日だと伝えて、”ルドルフ・ヴァレンティノ”の直筆の手紙を渡そうとする。

しかし、離婚できないと言うフィルから別れ話を切り出されたヴォニーは、ショックを受ける。

夜中に泣きながら現れたヴォニーが、恋人に捨てられたことを知ったボビーは、相手にヴァレンティノの手紙を贈ったものの、妻帯者だった彼から離婚できない言われたという彼女の話を聞く。

失意のヴォニーだったが、ボビーは彼女が恋人と別れたことを喜び、失恋を忘れさせようとする。

二人はデートを繰り返し、ハリウッド中の映画館を回り、やがてヴォニーもボビーに惹かれ始める。

ヴォニーと愛し合うようになったボビーは、結婚してニューヨークに戻り、グリニッジ・ヴィレッジで暮らすことを彼女に提案する。

ボビーを屋敷に呼んだフィルは、動揺しながらカレンとの離婚を決意したことを伝え、若い愛人の話をする。

話を理解するボビーは、ニューヨークに戻りヴォニーと結婚することをフィルに伝える。

フィルは、ヴォニーを採用して一目で惹かれた時のことを想いだす。

ビーチでヴォニーと楽しんでいたボビーは、最近落ち込んでいるフィルが離婚を決意し、愛人と結婚するつもりだということを話し、顔色を変えた彼女の様子を気にする。

仕事を辞めてクロークになったヴォニーに会ったフィルは、離婚する件とボビーのことなどを話し、愛を伝えて結婚を迫る。

フィルとボビーのことを考えるヴォニーは迷う。

その後、カレンと離婚したフィルは、ボビーの話からヴォニーの気持ちを考える。

愛人のことを話していたボビーは、フィルのオフィスに置かれていたヴァレンティノの手紙に気づき、ショックを受ける。

ヴォニーに会い、自分か叔父かどちらを選ぶか尋ねたボビーは、彼女がフィルと結婚するつもりであることを知りニューヨークに戻る。

ペサハ”で家族は集まり、ベンは、クラブで働くようになったボビーが皆に気に入られていることを皆に話す。

ラッドとスティーヴと交流を持ったボビーは精力的に働き、ベンのナイトクラブは街の名士たちが集まる有名店になる。

支配人のボビーは、”カフェ・ソサエティ”のすべてを学んだ。

ラッドから美しいヴェロニカ・ヘイズ(ブレイク・ライヴリー)を紹介されたボビーは、彼女に人目惚れする。

ヴォニーと同じ名のヴェロニカをジャズ・クラブに誘ったボビーは、彼女が市庁舎の広報部に勤めていることなどを知り、楽しい時間を過ごす。

その後、二人は毎日会うようになり、ヴェロニカは妊娠したことをボビーに伝える。

結婚を決意した二人は、2か月後に市庁舎で式を挙げる。

エヴェリンとレナードは、騒音問題で隣人のジョーと揉める。

やがてボビーとヴェロニカに女の子が生まれ、スーザンと名付けられ、二人はハドソン川沿いで暮らす。

エヴェリンから話を聞いたベンは、ジョーを殺してコンクリート詰めにする。

ある夜、ヴォニーを伴い店に現れたフィルと話したボビーは、彼女が以前とは違い、すっかり業界に染まってしまったことを知り失望する。

興味のない話に付き合う気のないボビーはバーに向かい、知人の客から、検事局がベンに目をつけているらしいと言われ、警戒するよう忠告される。

あらゆる悪事に手を染めているベンは、国外に脱出するべきだと言われたボビーは、情報提供に感謝する。

話しかけてきたヴォニーに、以前、嫌っていた人間そのものだと意見したボビーは、人生を歩めば人は成長する、あなたも変わったと言われ、その通りだと答える。

今のあなたを知りたいとボビーに伝えたヴォニーは、彼をランチに誘う。

レナードから、最近ジョーを見かけないと言われたエヴェリンは気がかりなことがあり、ベンにトラブルの件を相談したことを話す。

ジョーが痛めつけられたかもしれないため、レナードは、ギャングのベンに相談したエヴェリンを批判する。

ボビーとランチをしたヴォニーは、妻の名がヴェロニカだと知り驚く。

自分の”おば”になったものの今でも愛していることを、ボビーはヴォニーに伝える。

帰宅したボビーは、育児のために家にこもっているヴェロニカに花束を渡す。

ニューヨークに滞在中のフィルが忙しいため、ヴォニーを誘ったボビーは、マンハッタンを案内してコニーアイランドに向かう。

レストランの厨房を借りたボビーは、ハリウッドで食べそこなった料理をヴォニーに作ってもらう。

マンハッタンに戻りセントラルパークに向かったボビーとヴォニーは、昔を思い出しながら求め合う。

捜査後、次々と証拠が出たベンは、第一級殺人罪他で起訴される。

この件は家族の間で大きな問題となり、エヴェリンとレナードから相談を受けたボビーは、スティーヴから弁護士を紹介される。

フィルも黙っているわけにはいかず、別の弁護士を手配し、ベンの裁判は始まる。

腕利きの弁護士二人がついても罪を逃れられなかかったベンは、死刑判決が下り電気椅子での処刑が決まる。

ローズは、息子ベンの死刑判決にショックを受ける。

ベンに面会したボビーは、兄がキリスト教に改宗したことを知る。

その後、ベンの刑は執行され、火葬された彼の遺灰は、遺言通りマンハッタンに撒かれることになる。

ボビーは、ベンの遺灰を兄が毎晩通った娼館の前に撒いた。

ラッドとスティーヴはボビーに資金援助し、ベンのスキャンダルのより、逆にクラブの評判は良くなった。

投資家からハリウッドにも店を出すことを勧められたボビーは現地に向かう。

ヴォニーを誘ったボビーは、競合が多いので出店する気はないと伝える。

ニューヨークに向かう予定があるヴォニーは、互いのための会わない方がいいとボビーに伝える。

ヴォニーは、感情が高まり、また夢を見てしまうとボビーに伝える。

ボビーは、いつまでも続く感情はある、悪いこととは思えないとヴォニーに伝える。

二人目を妊娠したヴェロニカと共にニューイヤーズ・パーティーに向かうボビーは、浮気したことがあるか訊かれる。

ハリウッドで昔の恋人と寝た夢を見たと言われたボビーは、夢は夢だとヴェロニカに伝える。

クラブで行われたパーティーは盛り上がり、カウントダウンが始まり、新年が明ける。

ボビーは、どこかで新年を祝っているはずのヴォニーのことを想う。

フィルとパーティーを楽しんでいたヴォニーは、夢を見ているような目だと言う彼から何を考えているか訊かれ、何も答えずボビーのことを考える。

ボビーは、ヴォニーを想いながらバンドの演奏を見つめる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
1930年代、ハリウッド
青年ロバート”ボビー”ジェイコブ・ドーフマンは、大物エージェントとして成功している叔父のフィルを頼りニューヨークから到着する。
フィルの秘書ヴォニーに街を案内されたボビーは、業界に染まることを嫌う美しいヴォニーに惹かれてしまう。
その気持ちをヴォニーに伝えたボビーだったが、彼女には訳ありの恋人がいた・・・。
__________

脚本を兼ねたウディ・アレンの演出、若手人気スターのジェシー・アイゼンバーグクリステン・スチュワートが主演し、豪華スター競演による、ハリウッドニューヨークを舞台にしたロマンチック・コメディ。

1930年代のハリウッドの映画界とニューヨークの社交界がゴージャスの雰囲気で描かれているため、ウディ・アレン作品にしては高額の製作費(3000万ドル)となった。

業界に毒されることを嫌う男女が、結局はその世界に染まりつつ、ほろ苦い恋を経験して成長する姿を描く、ウディ・アレン作品らしい軽妙な脚本と演出が見どころの作品。

主演のジェシー・アイゼンバーグは、平凡な青年から、恋や世間の荒波にもまれて成長していく主人公を好演している。

純真な主人公に惹かれながら、あえて嫌っていた映画界で生きることを選ぶクリステン・スチュワート、彼女と愛し合う大物エージェントで主人公の叔父スティーヴ・カレルニューヨークに戻った主人公と結婚する女性ブレイク・ライヴリー、彼女を主人公に紹介するパーカー・ポージー、その夫ポール・シュナイダー、主人公の兄でギャングのコリー・ストール、主人公の母親ジーニー・バーリン、その夫ケン・ストット、主人公が呼ぶ娼婦アンナ・キャンプ、フィル(スティーヴ・カレル)の妻シェリル・リー、主人公の姉サリ・レニック、その夫スティーヴン・クンケン、その娘ローレル・グリッグスコニーアイランドのレストランのオーナー、トニー・シリコ、その他マックス・アドラードン・スタークグレッグ・ビンクレイなどが共演し、ナレーターをウディ・アレンが担当している。


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