一流になれないベテラン野球選手と有望新人の才能開花の妨げになる女性との愛を描く、監督、脚本ロン・シェルトン、主演ケヴィン・コスナー、ティム・ロビンス他共演のラブ・ロマンス。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロン・シェルトン
製作
トム・マウント
マーク・バーグ
製作総指揮:デヴィッド・V・レスター
脚本:ロン・シェルトン
撮影:ボビー・バーン
編集
ロバート・レイトン
アダム・ワイス
音楽:マイケル・コンヴァーティノ
出演
ケヴィン・コスナー:クラッシュ・デイヴィス
スーザン・サランドン:アニー・サヴォイ
ティム・ロビンス:エビー・カルヴィン”ヌーク”ラローシュ
トレイ・ウィルソン:スキップ
ロバート・ウール:ラリー
ジェニー・ロバートソン:ミリー
マックス・ペイトキン:本人
アメリカ 映画
配給 オライオン・ピク チャーズ
1988年製作 108分
公開
北米:1988年6月15日
日本:1988年9月24日
製作費 $7,000,000
北米興行収入 $50,888,730
■ アカデミー賞 ■
第61回アカデミー賞
・ノミネート
脚本賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
マイナー・リーグの弱小チーム”ダーラム・ブルズ”に、全盛を過ぎたベテラン選手クラッシュ・デイヴィス(ケヴィン・コスナー)が加入する。
クラッシュは、豪速球は投げるがノーコンの若手投手エビー・カルヴィン”ヌーク”ラローシュ(ティム・ロビンス)の指導係の役目を言い渡される。
ブルズの熱狂的なファンである、教師をしているアニー・サヴォイ(スーザン・サランドン)は、有望な選手に目をつけて的確な”指導”をすることを生甲斐にしていた。
酒場で、アニーのダンス相手争いで喧嘩になりかけたクラッシュとヌークだったが、クラッシュのパンチ一発で片がつき、2人はチームのバッテリーとして仲直りして酒を酌み交わす。
アニーは2人を家に招待し、今年の自分の相手を選ぼうとするが、クラッシュは、彼女に手玉に取られるのを嫌い帰宅する。
クラッシュとアニーはお互いを意識し合うが、彼女はヌークを選んでしまう。 試合中、シックリ来ないクラッシュとヌークのバッテリーだったが、ベテランのクラッシュは、ヌークをうまく操縦し、何とか試合になるようにはしていた。 負けが続くブルズは、12日間の遠征に出ることになり、クラッシュは、才能を無駄にするヌークに説教をする。 速球で押し通そうとするヌークは、変化球を覚えろというクラッシュの忠告も聞かず、連打を浴びてチームは連敗が続いてしまう。 地元に帰ったヌークは、アニーに、クラッシュの言う通りに投げるよう指示される。 アニーからもらった、ガードルを着けて登板したヌークはクラッシュのサイン通りに無心で投げ、人が変わったような好投を見せる。 しかし、ヌークは負けるまではアニーと寝ないことを誓い彼女には不幸なことに、その後ヌークは勝ち続けてしまう。 そしてブルズは、独立記念日の試合でトップに立ち、アニーの欲求不満は限界に達してしまう。 ヌークに、自分と寝るなと指示したことを知ったアニーは、クラッシュに言い寄るものの、彼を求めていることを口走ってしまう。 しかし、クラッシュはそを拒み、アニーを失望させる。 その後、父親が観戦に来たヌークは動揺して調子を落とし、判定に暴言を吐いたクラッシュは、退場させられてしまう。 試合に負けたヌークは、早速アニーの元に向かうが、そこにメジャー昇格の電話が入る。 クラッシュにそれを知らせに行ったヌークは、彼独特のやり方でメジャーでの教訓を叩き込まれる。 そして、ヌークはクラッシュに感謝して旅立っていく。 チームに貢献したクラッシュだったが、若手キャッチャーの獲得により解雇が言い渡される。 寂しさを紛らすためアニーを訪ねたクラッショは、彼女に心を開き二人は激しく愛し合う。 そしてクラッショは、アニーに手紙を残して他のチームに移籍し、ホームランのマイナー記録を作る。 ヌークはメジャーで活躍し、アニーは家事にも身が入らない日が続く。 自分とアニーだけが知る、ホームラン記録を達成してチームを辞めてきたクラッシュは、アニーの元に戻り、新しい人生を歩む決心をする。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
マイナー・リーグのベテラン選手クラッシュ・デイヴィスは、弱小チーム”ダーラム・ブルズ”入りする。
クラッシュは、豪速球ではあるが、ノーコンの若手選手ヌークの指導係となる。
教師のアニーはブルズの熱狂的なファンで、有望な選手に目をつけ”指導す”ることを生甲斐にしていた。
アニーは、クラッシュとも意識し合う仲になるが、彼女は若いヌークを選んでしまう。
その後、クラッシュがベテランらしくヌークをうまくコントロールして、何とか試合にはなっていた。
クラッシュは、アニーがヌークの才能の邪魔をしているために対策を考え、彼女の欲求は限界に達してしまい・・・。
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スポーツ、野球ドラマというよりも、その野球を通して、人生や男の生き様を描いたヒューマン・ドラマの要素を取り入れたロマンス。
自身もマイナー・リーグで活躍した経験があるロン・シェルトンらしく、地域に密着した地元チームの様子など、なかなかうまく描かれている。
第61回アカデミー賞では、脚本賞にノミネートされた。
ハリウッドの頂点を極めることになるケヴィン・コスナーが、快進撃を始めた頃の作品だが、現在の彼の低迷振りを誰が想像したかと思える程、この頃の彼はいい雰囲気を持っていた。
本作をきっかけに、現在でもパートナー生活を続けるスーザン・サランドンとティム・ロビンスも、飛躍するきっかけになった作品と言える。
既に40歳を過ぎていたスーザン・サランドンは若々しく、選手達を手懐ける強かさと知性を感じさせて、やんちゃ坊主のようなティム・ロビンスの、コミカルで生きのいい演技も見ものだ。
それにしてもティム・ロビンスは背が高い(196cm)、ケヴィン・コスナーも普通に長身なのだが、彼より遥かにデカイ!
「さよならゲーム」という邦題が、何を意味しているのか全く理解できない・・・。