女好きで陽気なハーバード大学の学生が恋に悩みながら巻き起こす騒動を描く、監督ジャック・コンウェイ、主演ウィリアム・ヘインズ、ジャック・ピックフォード、メアリー・ブライアン、フランシス・X・ブッシュマンJr.、ジョン・ウェイン他共演によるサイレント映画であるのコメディ・ドラマ。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ジャック・コンウェイ
製作:ハリー・ラフ
原作:リダ・ジョンソン・ヤング”Brown of Harvard”(戯曲)
脚本
ドナルド・オグデン・スチュワート
A・P・ヤンガー
撮影:アイラ・H・モーガン
編集:フランク・デイヴィス
出演
トム・ブラウン:ウィリアム・ヘインズ
ジェド・ドゥーリトル:ジャック・ピックフォード
メアリー・アボット:メアリー・ブライアン
ボブ・マクアンドリュー:フランシス・X・ブッシュマンJr.
ブラウン夫人:メアリー・オールデン
ブラウン:デヴィッド・トーレンス
アボット教授:エドワード・コネリー
ハル・ウォルターズ:グイン・ウィリアムズ
レジー・スマイス:ドナルド・リード
フットボール・ファン:リチャード・アレクサンダー(クレジットなし)
ハーバードの学生/イェール応援団/ハーバードの観客:ロバート・リビングストン(クレジットなし)
看護師:ドリス・ロイド(クレジットなし)
ディッキーズのメンバー:グレイディ・サットン(クレジットなし)
フットボールのトレーナー:ダニエル・G・トムリンソン(クレジットなし)
イェールのフットボール選手:ジョン・ウェイン(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 MGM
1926年製作 85分
公開
北米:1926年5月2日
日本:1927年5月
■ ストーリー ■
ハーバード大学に合格したトム・ブラウン(ウィリアム・ヘインズ)は、入学の準備をしていた。
ハンサムでスポーツ万能なトムは人気者で、プレイボーイでもあった。
トムの母(メアリー・オールデン)は息子が去ることを悲しむが、父(デヴィッド・トーレンス)は、イェール大学ではなくハーバードに入学する息子を誇りに思う。
最後のディナーを用意していた両親だったが、トムは友人たちのさよならパーティーに誘われて出かけてしまう。
マサチューセッツ州ケンブリッジ。
現地に着き寮を探すトムは、その場にいた学生に教えてもらった場所に向かうが、その場にいた者達に追い払われる。
その様子を見ていた美しい女性メアリー・アボット(メアリー・ブライアン)から、そこが”ディッキーズ・クラブ”だと教えてもらったトムは、現れたアボット教授からメアリーが娘だと知らされ、焦ってその場を去る。
ようやく寮に着いたトムは、同室のボブ・マクアンドリュー(フランシス・X・ブッシュマンJr.)とトラブルになる。
地下鉄内でトムに出会っていたジェド・ドゥーリトル(ジャック・ピックフォード)は、友だちができずに悩んでいたため、彼を自分の部屋に招く。
その後、トムは同じ新入生とすぐに打ちとけるが、それ以上にジェドとの友情を大切にする。
ある日、キャンパスでメアリーを見かけたトムは、講義をサボり彼女に声をかける。
メアリーをダンスに誘ったトムだったが、彼女がボブと同行するつもりだということを知る。
2人を目撃したボブは嫉妬する。
メアリーの家に着いたトムは、彼女が帰宅するのを妨害して誘うものの、うまくいかなかった。
しかし、メアリーと付き合う自信があるトムは、いつものようにゲットした女性の印として、ベルトに刻み傷を入れる。
パーティーの夜、ボブと一緒にいたメアリーはトムに誘われたために外のベンチに向かう。
トムに無理やりキスされたメアリーは動揺し、そこに現れたボブはその行為を批判する。
トムは、大袈裟に考え過ぎるボブを相手にしない。
帰る支度をして戻って来たメアリーが落したハンカチを、トムがボブを突き倒して拾い彼女に渡す。
メアリーを送ったボブは戻り、トムを呼び出して喧嘩になるが、警官が現れたためにその場から逃げる。
ジェドと寮に向かうトムは、ボブが正しいことはと認めるのだが、メアリーを諦めきれない・・・。
1906年に上演されたリダ・ジョンソン・ヤングの戯曲”Brown of Harvard”を基に製作された作品で、1911年、1918年に続く3度目の映画化。
その後、ハリウッドが誇る大スターとなるジョン・ウェイン(イェール大学のフットボール選手役/クレジットなし)の、記念すべきデビュー作として知られる作品。
どの選手がジョン・ウェインか見分けがつかない・・・。
サイレント時代から活躍し、MGMを代表する監督となったジャック・コンウェイが演出し、主演ウィリアム・ヘインズ、ジャック・ピックフォード、メアリー・ブライアン、フランシス・X・ブッシュマンJr.などが共演した作品。
自信過剰で陽気なプレイボーイである主人公が、好き勝手に行動する様子が愉快に描かれた内容なのだが、恋愛にやや自信をなくす後半は、シリアスな人情劇タッチでも描かれている。
後にインテリアデザイナーになるだけあり、洗練された雰囲気がある、富豪の御曹司を陽気に演ずるウィリアム・ヘインズ、彼との親交を深めるルームメイトで、気弱で友だちがいない学生ジャック・ピックフォード、主人公が惹かれる美しい女性メアリー・ブライアン、彼女をめぐって主人公と対立する学生フランシス・X・ブッシュマンJr.、主人公の母親メアリー・オールデン、父親のデヴィッド・トーレンス、ヒロインの父親で教授のエドワード・コネリー、学生のグイン・ウィリアムズとドナルド・リード、フットボール・ファンのリチャード・アレクサンダー、ハーバードの学生/イェール応援団/ハーバードの観客役のロバート・リビングストン、看護師のドリス・ロイド、その年の優等学生のクラブ”ディッキーズ”のグレイディ・サットン、フットボールのトレーナー役ダニエル・G・トムリンソンなどが共演している。