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ニューヨークの顔役 Brother Orchid (1940)

暗黒街のボスが、聖なる修道院へ!?
エドワード・G・ロビンソンの強面と蘭の花を愛でるギャップに悶絶。
銃声の代わりに慈愛が響く、異色のギャング・コメディ。
監督ロイド・ベーコン、主演エドワード・G・ロビンソンアン・サザーンハンフリー・ボガートドナルド・クリスプラルフ・ベラミーアレン・ジェンキンス他共演の犯罪コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)

ハンフリー・ボガート / Humphrey Bogart / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ロイド・ベーコン
製作:マーク・ヘリンジャー
製作総指揮:ハル・B・ウォリス
原作:リチャード・E・コネル”Brother Orchid”
脚本
アール・ボールドウィン
リチャード・マコーレー(クレジットなし)
ジェリー・ウォルド(クレジットなし)
撮影:トニー・ゴーディオ
編集:ウィリアム・ホームズ
音楽:ハインツ・ロームヘルド

出演
”リトル”ジョン・T・サルト:エドワード・G・ロビンソン(元ギャングのボスで修道士になる)
フローレンス・アダムス:アン・サザーン(サルトの恋人)
ジャック・バック:ハンフリー・ボガート(サルトを裏切るギャングのボス)
修道院長:ドナルド・クリスプ
クラレンス・P・フレッチャー:ラルフ・ベラミー(サルトとフローレンスに協力する大牧場主)
ウィリー“ザ・ナイフ”コーソン:アレン・ジェンキンス(サルトの手下)
ブラザー・レン:チャールズ・D・ブラウン(修道士)
ブラザー・グッドウィン:セシル・ケラウェイ(修道士)
フィラデルフィア・パウエル:モーガン・コンウェイ(サルトの手下)
マグジー・オデイ:リチャード・レイン(バックの手下)
レッド・マーティン:ポール・ギルフォイル(バックの手下)
テキサス・ピアソン:ジョン・リッジリー(クラレンスの友人)
ブラザー・マキューエン:ジョセフ・クレハン(修道士)
マクドナルド修道士:ウィルフレッド・ルーカス(修道士)
カーリー・マシューズ:トム・タイラー(クラレンスの友人)
バッファロー・バーンズ:ディック・ウェッセル(クラレンスの友人)
パットンズビルの教育長:グランヴィル・ベイツ
フレンチ・フランク:ポール・フィリップス(バックの手下)
アル・ミュラー:ダン・ローワン(ギャング)
フィフィ:ナネット・ヴァロン(フローレンスのメイド)
ターキー・マローン:ティム・ライアン(ギャング)
ハンサム・ハリー:ジョー・ケイツ(ギャング)
ドーピー・パーキンス:パット・グリーソン(ギャング)
ジョセフ:トミー・ベイカー(修道院に出入りする少年)
イギリス人のダイヤモンド販売員:チャールズ・コールマン(クレジットなし)
記者:ウィリアム・ホッパー(クレジットなし)

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1940年製作 87分
公開
北米:1940年6月8日
日本:未公開


ストーリー
ニューヨーク
犯罪組織のボス、”リトル”ジョン・T・サルト(エドワード・G・ロビンソン)は、裏社会で生きることにウンザリして足を洗い、ジャック・バック(ハンフリー・ボガート)らに後を任せ、良識と教養を身につけるためにヨーロッパに旅立とうとする。
サルトは、恋人フローレンス・アダムス(アン・サザーン)と手下のウィリー“ザ・ナイフ”コーソン(アレン・ジェンキンス)に準備をさせて、一人だけで旅立つ。
しかしサルトは、ロンドンパリローマモンテカルロで詐欺に遭い、全財産を失ってしまい帰国する。
5年ぶりにニューヨークに戻ったサルトは、仲間たちに迎えられる。
ところが、オフィスに向かったサルトは、ボスとなったバックと仲間たちに侮辱され、追い払われてしまう。
フローレンスが高級アパートに住んでいることを知ったサルトは、彼女の元に向かう。
サルトはフローレンスとの再会を喜び、彼女が、大牧場主クラレンス・P・フレッチャー(ラルフ・ベラミー)と知り合い、クラブのタバコ売りからオーナーになったことを知る。
ウィリーが、バックから逃げるために精神患者を装っていることを知ったサルトは、療養所にいる彼に電話をして仲間を集め、バックに対抗しようとする。
サルトは、クラレンスが運転する車で療養所に向かい、バックの手下フィラデルフィア・パウエル(モーガン・コンウェイ)らがそれを追う。
療養所に着いたサルトは、ウィリーと話し、仲間を集める準備を始めようとする。
クラレンスは、絡んできたパウエルらを叩きのめしてしまう。
その後サルトは、バックの手下マグジー・オデイ(リチャード・レイン)を脅してバックの行動を知り、彼の縄張りを荒らしていく。
サルトとバックの抗争を見ていられないフローレンスは、2人を仲直りさせようとする。
訪ねて来たフローレンスに説得されたバックは、サルトと話し合うことを約束するが、彼を罠にかけようとする。
その夜サルトは、フローレンスからの電話を受けて郊外のクラブに向かう。
フローレンスの用心棒役だったクラレンスは、バックの手下に殴られてしまう。
クラブに着いたサルトは、フローの様子がおかしいことに気づく。
フローレンスが席を外している間にバックが現れ、サルトは外に連れて行かれる。
フローレンスは、2人の様子を見てうまくいくと考えるが、サルトは彼女に騙されたと思いこむ。
車に乗せられたサルトは、森の中で殺害されそうになるものの、隙を見て逃げる。
銃弾を受けたサルトは、ある場所にたどり着き意識を失う。
そこは、慈善活動を行うフロラシア修道院で、サルトのことを知った修道院長(ドナルド・クリスプ)は、瀕死の彼を助けようとする。
一命を取り留めたサルトは意識が戻り、修道院が身を隠すのにうってつけの場所だと考え、見習い修道士となるのだが・・・。


解説 評価 感想
“A delightful departure from the grit of the gangster genre, where the underworld meets the cloister. Edward G. Robinson shines as a man who finds that blooming a rare orchid is far more rewarding than ruling the streets, while a young Humphrey Bogart reminds us that the past is never easily buried.”
(裏社会と修道院が交差する、ギャング映画の荒々しさから解き放たれた愉快な一作。エドワード・G・ロビンソンは、街を支配するよりも稀少な蘭を咲かせることの方が遥かに報われると気づく男を熱演。一方で、若きハンフリー・ボガートが、過去は容易には葬り去れないことを私たちに思い知らせてくれる。)

1938年に発表された、リチャード・E・コネルの短編小説”Brother Orchid”を基に製作された作品。

コメディやミュージカルなど様々な作品を手がけたロイド・ベーコンが監督し、主演はエドワード・G・ロビンソンアン・サザーンハンフリー・ボガートドナルド・クリスプラルフ・ベラミーアレン・ジェンキンス他共演の犯罪コメディ。

ギャング役に飽きていたエドワード・G・ロビンソンが、演技の幅を広げるために出演した作品。

足を洗ったものの、裏社会に戻った主人公を演ずるエドワード・G・ロビンソンが、抗争の末に逃れた、暴力や金が通用しない修道院で、自分の生きる世界をみつけるという興味深い内容は注目だ。

主人公の恋人を演ずるアン・サザーン、主人公を裏切り敵対するギャングのボスを、雰囲気ある演技で演ずるハンフリー・ボガート、修道院の院長ドナルド・クリスプ、主人公に協力する大牧場主ラルフ・ベラミーなど、脇を固める共演陣の演技も見ものだ。


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