散り行く花 Broken Blossoms (1919)

怒鳴るバロウズから笑顔を見せろと言われたルーシーは、偽の笑顔を作って見せた。

ルーシーに昼食の用意をさせて食事を済ませたバロウズは、5時に戻ることを伝えてそのばを去る。

その後、買い物に出かけるルーシーは、唯一、母が残してくれた絹のリボンを髪に結び、金属箔と小銭を持って出かける。

店の前でよく見かけるルーシーの美しさに惹かれたチェンは、彼女の悲しげな表情が気になる。

チェンの店の人形を見つめるルーシーを、悪党（エドワード・ペイルSr.）が監視していた。

店を出たチェンは、買い物をするルーシーの様子を見つめる。

酒場で女と過ごしていたバロウズは、マネージャー（アーサー・ハワード）から小言を言われて店を出る。

金属箔で花が買えないルーシーは、諦めて帰ろうとするが、悪党に言い寄られる。

悪党を追い払ったチェンは、その場を去るルーシーの後をつける。

マネージャーに責められて憤慨しながら帰宅したバロウズは、戻って来たルーシーを叱る。

まだ5時ではないと言いながら、買い物に出かけていたことをバロウズに伝えたルーシーは、食事の支度をする。

手に食べ物をこぼされたバロウズは激怒し、怯えるルーシーを鞭打って試合会場に向かう。

目覚めたルーシーは、痛みに耐えながら家を出て街をさ迷い、チェンの店にたどり着き、再び意識を失ってしまう。

食事から戻り、アヘンを吸い過ぎて朦朧としていたチェンは、倒れているルーシーに気づき、彼女を介抱し傷の手当てをする。

ルーシーをベッドで休ませたチェンは、彼女にガウンを渡す。

初めて人に優しくされたルーシーは、生まれ変われたように思う。

最高の幸せを手に入れたチェンは、ルーシーに寄り添う。

チェンの店に立ち寄ったバロウズの知人の男（ジョージ・ベレンジャー）は、釣銭がないためにくずしにいったチェンを待つ。

物音に気づいた男は二階に向かい、その場にルーシーがいることに気づく。

チェンからお釣りを受け取った男はその場を去り、ジムで練習中のバロウズに、チェンとルーシーの話をする。

外国人を憎んでいたバロウズは憤慨しながら酒場に向かい、試合後に二人を叩きのめすことを考える。

チェンから人形を受け取ったルーシーは喜び、それを抱きながら、彼の愛が純粋であることを知る。

試合は始まり、バロウズは苦戦しながらも対戦相手（ノーマン・セルビー/キッド・マッコイ）を倒す。

チェンは、眠っているルーシーに花を買うために出かける。

マネージャーらとチェンの店に向かったバロウズはルーシーを見つけ、何も悪いことはしていないと言う彼女の言葉を無視してガウンを脱ぐよう指示する。

その様子を見た悪党は、買い物をしていたチェンにその件を伝える。

部屋で暴れ回るバロウズは、怯えるルーシーを連れて家に向かう。

店に戻ったチェンは、部屋からルーシーが連れ去られたことを知り、悲しみ取り乱す。

帰宅して怒り狂うバロウズは、何もしていないと言うルーシーを痛めつけようとする。

隠してあった銃を手にしたチェンは、ルーシーの家に向かう。

ルーシーがクローゼットに隠れたために、斧でドアを壊したバロウズは、彼女を引きずり出して鞭打つ。

瀕死のルーシーは、笑みを作り息を引き取る。

家に忍び込み、ルーシーの死を知ったチェンは、部屋から出てきたバロウズを射殺する。

チェンは、ルーシーの遺体を抱いて店に向かう。

バロウズが殺されていることを知ったマネージャーは、警察に通報する。

店に戻りルーシーをベッドに寝かせたチェンは、彼女のために買った花を胸元に置く。

マネージャーは警官と共にバロウズの家に向かい、死体を確認させる。

ルーシーのために祈りを捧げたチェンは、剣で胸を刺して命を絶つ。