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赤ちゃん教育 Bringing Up Baby (1938)

気弱で生真面目な古生物学者とわがままな富豪令嬢が巻き起こす騒動を描く、製作、監督ハワード・ホークス、主演キャサリン・ヘプバーンケーリー・グラントメイ・ロブソンバリー・フィッツジェラルド他共演によるスクリューボール・コメディの傑作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ

ケイリー・グラント / Cary Grant / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ハワード・ホークス
製作
クリフ・リード
ハワード・ホークス
原作:ヘイジャー・ワイルド”Bringing Up Baby”
脚本
ダドリー・ニコルズ
ヘイジャー・ワイルド
ロバート・A・マッゴーワン
撮影:ラッセル・メティ
編集:ジョージ・ハイブリー
音楽:ロイ・ウェッブ

出演
スーザン・ヴァンス:キャサリン・ヘプバーン
デヴィッド・ハックスリー博士/ボーン:ケーリー・グラント
エリザベス・カールトン・ランドム:メイ・ロブソン
ホーレス・アップルゲイト少佐:チャーリー・ラグルス
スローカム署長:ウォルター・キャトレット
アロイシウス・ゴガーティ:バリー・フィッツジェラルド
フリッツ・リーマン博士:フリッツ・フェルド
リーマン夫人:タラ・ビレル
アリス・スワロー:ヴァージニア・ウォーカー
アレクサンダー・ピーボディ:ジョージ・アーヴィング
ハンナ・ゴガーティ:レオナ・ロバーツ
エルマー:ジョン・ケリー
ラトゥーシュ教授:ダーシー・コリガン
トム:ビリー・ビーヴァン
肉屋:ビリー・フラニー
サーカスの団長:ディック・レーン
警官:ウォード・ボンド
サーカスの団員:ジャック・カーソン

アメリカ 映画
配給 RKO Radio Pictures
1938年製作 102分
公開
北米:1938年2月18日
日本:1939年8月17日
製作費 $1,073,000
北米興行収入 $1,109,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニューヨーク、スタイヴサント博物館。
生真面目な古生物学者デヴィッド・ハックスリー博士(ケーリー・グラント)は、あと一歩で”ブロントサウルス”の骨格を完成させる段階にきていた。

助手である婚約者のアリス・スワロー(ヴァージニア・ウォーカー)から、ユタの発掘隊により探していた鎖骨が発見され明日届くことを知らされたデヴィッドは、4年間の苦労が報われると言って喜ぶ。

恩師のラトゥーシュ教授(ダーシー・コリガン)の前でアリスにキスしたデヴィッドは、明日の結婚式の後に新婚旅行に出発するつもりだった。

骨格の完成を控え、それどころではないと言うアリスは、式の後はこの場に戻り、研究を優先させるべきだとデヴィッドに伝える。
...全てを見る(結末あり)

午後には、100万ドルの寄付を検討中のエリザベス・カールトン・ランドム夫人(メイ・ロブソン)の弁護士アレクサンダー・ピーボディ(ジョージ・アーヴィング)に会う予定もあると言われたデヴィッドは、彼と約束したゴルフ場に向かう。

自分のボールを間違えて打ってしまった、別の組のスーザン・ヴァンス(キャサリン・ヘプバーン)に話を聞いてもらえないデヴィッドは、ピーボディに呼ばれて戻ろうとする。

スーザンが、今度は自分の車を運転して帰ろうとしていることを知ったデヴィッドは、その場に向かう。

傷つけた車は自分の物だと言うデヴィッドの言葉も気にしないスーザンは、彼を乗せたまま走り去る。

その後デヴィッドは、ピーボディと食事の約束をしていためにホテルのレストランに向かう。

バーでオリーブ投げをしていたスーザンは床に落としてしまい、それを踏んだデヴィッドは転倒し、帽子を潰してしまう。

デヴィッドに謝罪したスーザンは、償いをしようとするものの、それを断られる。

フリッツ・リーマン博士(フリッツ・フェルド)のテーブルに向かい、オリーブを投げる練習を始めたスーザンは、彼が精神科医であることを知る。

自分をつけ回す男性がいることをリーマンに伝えて分析をしてもらったスーザンは、気になる存在のデヴィッドをうまくコントロールしようとする。

スーザンからつけ回していると言われたため、迷惑していると伝えたデヴィッドは、彼女が間違えて持ってきてしまったバッグを預かる。

テーブルに戻った妻(タラ・ビレル)から、なくなったバッグにはダイヤが入っていたと言われたリーマンは、それを捜す。

通りがかったデヴィッドがバッグを持っていたため、見つけてくれたと思ったリーマン夫妻は、預かっただけだと言う彼と揉める。

そこにスーザンが戻り、自分がバッグを間違えたとリーマン夫妻に伝える。

トラブルに巻き込まれたくないデヴィッドはその場を去り、謝罪しようとして追ってくるスーザンから逃げようとするものの、モーニングを掴まれて破られてしまう。

消えてほしいと言われたスーザンは去ろうとするが、今度は、デヴィッドが彼女のドレスを踏み破ってしまう。

スーザンを追い説明しようとしたデヴィッドは、彼女が話を聞こうとしないために諦める。

ドレスが破れていることに気づいたスーザンは驚き、デヴィッドと体を寄せ合う姿を見た客に笑われてしまう。

ようやくピーボディを見つけたデヴィッドは、直ぐに戻ると言いながら、スーザンと共に店を出る。

スーザンの部屋でモーニングを縫ってもらっていたデヴィッドは、ピーボディロ知り合いの彼女から、うまく話をつけると言われ、会いに行くことになる。

居なければリバーデイルに行くと言われたデヴィッドは、婚約者に会うために遠くには行けないとスーザンに伝える。

ピーボディの屋敷に向かったスーザンは、二階の寝室に小石を投げて彼を起こそうとする。

気づいてもらえないスーザンは、大きな石を投げてしまい、それがピーボディの頭に当たり気を失ったため、デヴィッドと共にその場から逃げる。

ホテルに送ってもらったデヴィッドは、1人でピーボディに会うので邪魔しないでほしいとスーザンに伝えて別れる。

翌日、アリスに電話をしたデヴィッドは、ピーボディには会ったものの話はついていないことを伝え、何とかすると言いながら届いた鎖骨を受け取る。

デヴィッドに電話をしたスーザンは、ブラジルの兄マークから送られたヒョウの”ベビー”に襲われたふりをして、彼を部屋に呼び寄せる。

鎖骨を持ってスーザンの部屋に向かったデヴィッドは、ヒョウがいたために驚き、彼女からコネチカットのウエストレイクに行くと言われるものの、付き合う気はなかった。

おばから100万ドル受け取られると言われても、結婚が先決だと伝えてその場を去ったデヴィッドは、追ってきたスーザンとベビーと共に、仕方なくコネチカットに向かうことになる。

途中、前方不注意でスーザンが鳥の運搬車に衝突してしまい、デヴィッドは大変な目に遭う。

デヴィッドがベビーのための肉を買う間に、消火栓の前に車を止めていたスーザンは、警察署長のスローカム(ウォルター・キャトレット)に注意される。

隣りが自分の車だと伝えたスーザンは許してもらい、デヴィッドと共にその車を奪い逃走する。

車を盗まれたリーマンは、昨日、妻のバッグを奪おうとした二人だとスローカムに伝える。

おばの屋敷に着いたスーザンは、帰ると言うデヴィッドを引き留めるため、彼がシャワーを浴びている間に服をクリーニングに出してしまう。

それを知ったデヴィッドは焦り、スーザンのガウンを着たまま、現れた婦人(メイ・ロブソン)と話をする。

デヴィッドは、相手がランドム夫人であることを知らないまま、女性のガウンを着ている理由も言えずに困ってしまう。

一方的に責められたデヴィッドは憤慨して婦人に言い寄り、スーザンは、彼に兄マークの服を借すことにする。

初めて愛した男性だとおばに伝えたスーザンは、デヴィッドに服を持って行く。

婦人の愛犬ジョージは、デヴィッドの鎖骨をくわえて行ってしまう。

スーザンのおばがランドム夫人だと知ったデヴィッドは驚き、100万ドルを寄付してくれるかもしれない相手だとスーザンに伝える。

今までのことは忘れると言うデヴィッドは、スーザンに協力を求め、自分の名前を隠しておいてほしいと伝える。

鎖骨がないことに気づいたデヴィッドは焦り、スーザンは、骨が好きなジョージが持って行ったと考える。

ジョージが埋めたと思われる鎖骨を捜したデヴィッドとスーザンだったが、何か所か掘り返しても靴しか出てこなかった。

ジョージを捜すおばにデヴィッドのことを話したスーザンは、マークの友人で自分の結婚相手だと伝える。

デヴィッドが変人にしか思えない不審に思うおばから、彼の名前を訊かれたスーザンは、”ボーン”と答える。

仕事はハンティングで大物を捕えると言うスーザンは、おばがジョージを連れて行ってしまったために、鎖骨を捜せず嘆く。

その後、アリスに遅れると電話をするデヴィッドの邪魔をしたスーザンは、訪ねて来たホーレス・アップルゲイト少佐(チャーリー・ラグルス)を迎え、おばが彼をを夕食に招いたことを知る。

ランドム夫人からアップルゲイトを紹介されたデヴィッドは、スーザンと共にその場を去る。

夫人は、風変わりなデヴィッドが猟師であることをアップルゲイトに伝え、同じ趣味の彼に話しを合わせてほしいと頼む。

ベビーに餌を与えたデヴィッドとスーザンは、現れたジョージが食べられないようにその場を離れる。

食事になるものの、ジョージが気になるデヴィッドは、アップルゲイトの話もまともに聞いていなかった。

庭師のアロイシウス・ゴガーティ(バリー・フィッツジェラルド)は、酒が隠してあった場所の扉を閉め忘れ、その場にいたベビーが逃げ出してしまう。

動物の鳴き声が聞こえ、アップルゲイトはアビだと思う。

動物の鳴き声の専門家であるアップルゲイトは、ヒョウの鳴き声を真似する。

それに答えるような声がしたために驚くアップルゲイトは、不思議に思う。

現れたヒョウに気づき驚いたゴーガティは、それをランドム夫人らに知らせる。

ベビーが逃げたことを知ったスーザンは焦り、デヴィッドは動物園に捕獲を頼むことにする。

テーブルに戻ったスーザンは、マークからの手紙を受け取ったおばから、ベビーは彼女に送られてくるはずだったと知らされる。

焦ったスーザンは、動物園に捕獲を頼んだデヴィッドにキャンセルするよう指示し、ベビーがおばのヒョウだったことを知らせる。

既に係員が捕獲に向かっていることを知ったデヴィッドとスーザンは、ベビーを捜そうとするものの、ジョージも姿を消してしまい焦る。

様子がおかしい二人の行動に苛立つランドム夫人は、アップルゲイトと共に散歩に出る。

ヒョウの鳴き声について話していたアップルゲイトは、その場に本物のヒョウが現れたために驚き、ランドム夫人を連れて家の中に戻る。

森の中でじゃれ合うベビーとジョージを見つけたデヴィッドとスーザンは、川に落ちてしまう。

ベビーとジョージは姿を消し、ランドム夫人に変人に思われ、研究も無駄になりそうなデヴィッドは嘆く。

その頃、サーカス団のヒョウが調教師を襲う事件が起き、団長(ディック・レーン)は、団員に殺処分する指示を出す。

服を乾かしたデヴィッドとスーザンは、止まったサーカス団のトラックに乗っているヒョウがベビーだと思い、助け出そうとする。

デヴィッドが団員と話している間に、スーザンがヒョウを逃がす。

ヒョウを追ったデヴィッドとスーザンは、銃声が聴こえた方向に向かい、ゴガーディと共にヒョウを捜すアップルゲイトが発砲したことを知る。

ヒョウを仕留めようとするアップルゲイトをスーザンと共に制止したデヴィッドは、すべて話すよう彼女に指示する。

ヒョウはランドム夫人に送られてくるペットだと知らされたアップルゲイトは驚き、害はないと言われたために安心する。

デヴィッドとスーザンはベビーとジョージを捜しに行き、現れたヒョウを捕えようとしたアップルゲイトは襲われそうになり、ゴガーディと共に逃げる。

森の中で転んだデヴィッドは、メガネを壊してしまう。

一人で戻るようにと言われたスーザンは、デヴィッドに嫌われたと思い、悲しくなり泣き出す。

スーザンを慰めたデヴィッドは、彼女と共にある家に着き、ジョージを見つけて、屋根の上にいるベビーに向かって歌を歌う。

家主だったリーマンが気づいたために、デヴィッドは隠れる。

歌い続けるスーザンの精神状態を疑ったリーマンは、妻から治療するべきだと言われ、ヒョウがいるという彼女を家に入れる。

通りがかったスローカム署長と部下のエルマー(ジョン・ケリー)は、家の中を覗くデヴィッドに気づき逮捕しようとする。

銃を向けられたデヴィッドはジョージに逃げらえてしまい、スーザンと共に逮捕され留置場に入れられる。

ランドム夫人に電話をしたスローカムは、スーザンは寝ていると言われ、留置していることを伝えても信じてもらえない。

スーザンとデヴィッドを尋問したスローカムは、話がかみ合わない。

そこに、警官(ウォード・ボンド)がゴガーディを逮捕して戻り、リーマンの車を運転していたことをスローカムに伝える。

留置場に入れられたゴガーディと話すスーザンが、彼の主人の姪だと知ったスローカムは、姪に会いに来たと言うランドム夫人が、アップルゲイトと共に現れたために驚く。

姪がいるはずだと伝えた夫人は、10分前に本人(夫人)と電話で話したスローカムに疑われる。

アップルゲイトから、夫人は確かに電話していたと言われたスローカムは、銃を所持している彼を逮捕する。

ランドム邸に電話をしたスローカムは、ゴガーディの妻ハンナ(レオナ・ロバーツ)と話し、夫人は就寝中だと言われ、皆がウソをついていることを確信する。

デヴィッドの尋問を始めたスローカムは、突然、態度を変えてギャングを装うスーザンを牢屋から出し、リーマンと話をさせようとする。

暑いと言ってスローカムに窓を開けさせたスーザンは、彼から余罪を訊かれ、ギャング団の話を始める。

隙を見て窓から逃げたスーザンは、リーマンの車を奪い走り去る。

エルマーらに追跡させたスローカムは、現れたピーボディとアリスから、ランドム夫人を捜していると言われ、偽者しかいないと伝える。

ピーボディを知っていたリーマンは、スローカムが勘違いしていると考える。

納得したスローカムは、ピーボディとアリスを署に迎え入れ、ランドム夫人が本人だと確認して牢屋から出す。

デヴィッドも釈放され、彼が100万ドルの寄付の相手だと知った夫人は驚き、ピーボディは、考え直すべきだと彼女に助言する。

アリスから何をしたのか訊かれたデヴィッドは、答えることができない。

サーカスの団員が現れ、ヒョウを捜していると言われたスローカムは、まともに話を聞こうとしない。

しかしスローカムは、その場にいたベビーと吠えるジョージを見て驚く。

デヴィッドがヒョウに近づいたために驚く団員は、サーカスで調教師を襲った凶暴なヒョウだと伝える。

その場にいるのはベビーであるため、デヴィッドは、何も知らずに凶暴なヒョウを捜しているスーザンのことを心配する。

ベビーだと思いヒョウを捕まえたスーザンが戻り、ランドム夫人らは牢屋に逃げる。

捕まえたヒョウがベビーではないことを知ったスーザンは驚き、デヴィッドがヒョウを牢屋に誘い込み閉じ込める。

助かったスーザンはデヴィッドに感謝するが、彼は失神してしまう。

その後、博物館に戻ったデヴィッドは、アリスから浮気者と言われて見限られる。

アリスは去り、ショックを受けるデヴィッドは、スーザンが現れたために、”ブロントサウルス”の骨格の上に逃げる。

3日間ジョージの後をつけてようやく鎖骨を見つけたと言うスーザンは、それをデヴィッドに見せる。

その場に置いて帰ってほしいと言われるものの、梯子を上りデヴィッドに鎖骨を渡そうとしたスーザンは、寄付の話もなくなったと話す彼に、100万ドルは自分が受け取ったと伝える。

全額博物館に寄付すると言うスーザンは、傍にいたかっただけだとデヴィッドに伝えて、迷惑をかけたことを謝罪する。

デヴィッドから、感謝され人生最高の日だったと言われたスーザンは、彼が自分を愛していることを知り喜び、梯子を揺らしてしまう。

バランスを崩したスーザンは、骨格にしがみつく。

骨格は崩れてしまい、スーザンの手を握り引き揚げたデヴィッドは、彼女との愛を確かめて抱き合う。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
ブロントサウルス”の骨格を完成させようとしていた古生物学者のデヴィッド・ハックスリー博士は、最後の鎖骨が発見されたことを知る。
助手である婚約者のアリスとの結婚式を明日に控え、100万ドルの寄付を検討しているランドム夫人の弁護士にゴルフ場で会ったデヴィッドは、その場でスーザン・ヴァンスに出会う。
わがままな富豪令嬢のスーザンを迷惑に思うデヴィッドだったが、彼女に好意を持たれ付きまとわれる。
婚約者がいるデヴィッドは戸惑い、スーザンと彼女が飼っているヒョウの”ベビー”に翻弄されながら、騒ぎに巻き込まれてしまう・・・。
__________

1937年に雑誌”Collier’s”に掲載された、ヘイジャー・ワイルドの短編”Bringing Up Baby”を基に製作された作品。

気弱で生真面目な古生物学者とわがままな富豪令嬢が巻き起こす騒動を描く、製作、監督ハワード・ホークス、当時、共演作が続くキャサリン・ヘプバーンケーリー・グラント主演によるコメディ。

ハワード・ホークスの抜群のユーモアセンスとシャープな演出、能天気でわがままな富豪令嬢のキャサリン・ヘプバーンと風変わりで気弱な古生物学者をコミカルに演ずるケーリー・グラントの職人芸による出色の作品であるスクリューボール・コメディの傑作。

主人公二人の話が全くかみ合わず、周囲を巻き込みトラブルが続出して進行し、ジェットコースターに乗っているようなすさまじい雰囲気で展開する内容は圧巻だ。

1990年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

監督ピーター・ボグダノヴィッチバーブラ・ストライサンドライアン・オニール共演の「おかしなおかしな大追跡」(1972)は、本作のオマージュ的な作品と言える。

博物館への多額の寄付を検討するヒロインのおばメイ・ロブソン、彼女の友人であるハンターのチャーリー・ラグルス、主人公らに翻弄される警察署長のウォルター・キャトレット、ランドム夫人(メイ・ロブソン)の使用人である庭師バリー・フィッツジェラルド、その妻レオナ・ロバーツ、主人公らに関わることになる精神科医フリッツ・フェルド、その妻タラ・ビレル、デヴィッド(ケーリー・グラント)の婚約者である助手のヴァージニア・ウォーカー、ランドム夫人の弁護士ジョージ・アーヴィング、警官のジョン・ケリーウォード・ボンド、デヴィッドの恩師である教授ダーシー・コリガン、バーの経営者ビリー・ビーヴァン、肉屋のビリー・フラニー、サーカスの団長ディック・レーン、団員役でジャック・カーソンが端役出演している。


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