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テラビシアにかける橋 Bridge to Terabithia (2007)

1977年に発表された、キャサリン・パターソンの児童文学”テラビシアにかける橋”を基に製作された作品。
空想の王国”テラビシア”をつくり上げた少年と少女の交流を描く、ジョシュ・ハッチャーソンアナソフィア・ロブズーイー・デシャネルロバート・パトリック他共演、監督ガボア・クスポによる感動のファンタジー・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ファンタジー


スタッフ キャスト ■
監督:ガボア・クスポ

製作
デヴィッド・L・パターソン

ハル・リーバーマン
ローレン・レヴィン
原作:キャサリン・パターソンテラビシアにかける橋
脚本
ジェフ・ストックウェル

デヴィッド・L・パターソン
撮影:マイケル・チャップマン
編集:ジョン・ギルバート
音楽:アーロン・ジグマン

出演
ジェス・アーロンズ:ジョシュ・ハッチャーソン

レスリー・バーク:アナソフィア・ロブ
エドマンズ:ズーイー・デシャネル
ジャック・アーロンズ:ロバート・パトリック
メイベル・アーロンズ:ベイリー・マディソン
メリー・アーロンズ:ケイト・バトラー
ブレンダ・アーロンズ:デヴォン・ウッド
エリー・アーロンズ:エマ・フェントン
ビル・バーグ:レイサム・ゲインズ
ジュディ・バーグ:ジュディ・マッキントッシュ
ジャニス・エイブリー:ローレン・クリントン

アメリカ/ニュージーランド 映画
配給 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

2007年製作 95分
公開
北米:2007年2月16日
日本:2008年1月26日
製作費 $17,000,000
北米興行収入 $82,272,440
世界 $137,587,060


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
田舎町ダーク・クリーク。
少年ジェス・アーロンズ(ジョシュ・ハッチャーソン)は、両親ジャック(ロバート・パトリック)とメリー(ケイト・バトラー)、姉ブレンダ(デヴォン・ウッド)とエリー(エマ・フェントン)、妹のメイベル(ベイリー・マディソン)と生まれたばかりのジョイス共に暮らしていた。

ジェスは、夏休みを終えた新学期にいじめっ子ジャニス・エイブリー(ローレン・クリントン)らにからかわれながら登校して授業を受ける。

そこに、転校生のレスリー・バーク(アナソフィア・ロブ)が、校長に連れられて教室に現れる。

放課後、走ることが得意なジェスは、自信をもって走った男子だけの短距離競走で、飛び入りで参加したレスリーに負けてしまう。
...全てを見る(結末あり)

挨拶してきたレスリーを無視したジェスだったが、彼女が隣に越してきたことを知り軽い挨拶をする。

空想の世界を描くことも趣味だったジェスは、スケッチ見て感心し、それを褒めるレスリーに感謝する。

その後、レスリーが意地悪なジャニスに対抗しようとしたため、ジェスはそれに意見する。

ジェスは、そんなことも気にしない、自分と同じ空想好きであり奔放なレスリーと、親交を深めるようになる。

レスリーは、森の奥に向かいながら自分の考える物語を語り始め、二人はツリー・ハウスを見つける。

空想を広げるレスリーが語りかけると森は騒めいて、ジェスもそれを信じるようになる。

次の日から、二人はツリー・ハウスの改造を始めて、自分達の世界を造る。

両親が作家のため、空想好が好きなのかというジェスの問いかけを否定したレスリーは、この場にいれば何でもできると言って、心の中の思いが見えることを伝える。

それを確認したジェスは、レスリーの語る王国を目の前にして、それが”テラビシア”だと知らされる。

家族に誕生日を祝ってもらったジェスは、レスリーからは絵具のセットをプレゼントされる。

その後もジェスは、想像を膨らませるレスリーと共に、毎日ツリー・ハウスに向かい楽しい時を過ごす。

そんな時ジェスは、一家の収入源でもある温室の野菜を食い荒らす、捕獲した動物を森に逃がしてしまう。

動物を殺さずに逃がしたことを、父ジャックに責められたジェスは、夢ばかりを追わずに現実を見るよう注意される。

レスリーの空想にも、付き合う気になれなくなったジェスだったが、妹のメイベルが、ジャニスに嫌がらせを受けたため、彼女への仕返しをツリー・ハウスで考える。

ジェスはレスリーの協力で、ジャニスに偽のラブレターを書き、彼女に恥をかかせて仕返しする。

レスリーの家でジェスは、彼女の両親ビル(レイサム・ゲインズ)とジュディ(ジュディ・マッキントッシュ)の部屋の壁の塗り替えを手伝う。

ジェスは、幸せとは、意義のあることを一生懸命にやることだという教訓をビルに教わる。

ジェスは、好意を寄せる音楽教師のエドマンズ(ズーイー・デシャネル)に、絵の才能があると言われて気分を良くする。

そんな時、ジャニスが、父親に暴力を受けていることが学校中に広まり、彼女は悩み、レスリーがその相談に乗る。

ある日、ジェスはジャックのキー・ホルダーをなくしてしまい、工具店で働く彼は、店が開けられないために息子を叱る。

鍵をメイベルが拾っていたことを知ったジェスは、それが森にあるために、レスリーとその場に向かう。

邪悪な動物達に襲われた二人だったが、それを撃退してジェスは鍵を手に入れる。

ジェスは、レスリーに好意を抱き始めていることに気づきながら彼女と別れ、帰宅してジャックに鍵を返す。

翌日、エドマンズに美術館に誘われたジェスは、レスリーを誘うべきか迷いながら、車で目的地に向かう。

美術館の絵や展示品に魅了されたジェスは、心を開けば新世界が作れると、エドマンズに言われる。

エドモンズに感謝して帰宅したジェスは、レスリーが川で溺れて亡くなったことを両親から知らされる。

それが信じられないジェスは、レスリーの家に警官が来ていることを知り、自分の部屋に閉じ籠ってしまう。

翌日、両親と共にバーク家に向かったジェスは、ビルから、娘レスリーの最高の友達だったと言われ感謝される。

ジェスは、その場にいたエドマンズに、次に出かける時は、レスリーも誘えば喜ぶと伝える。

レスリーのいない、空虚な日々を過ごすジェスだったが、彼女に心を開いたジャニスは、その気持ちを理解する。

学校から戻ったジェスは森に向かい、ついてきたメイベルを突き飛ばして追い返してしまう。

ツリー・ハウスに向かったジェスは、レスリーからもらった絵具を川に流すが、何者かに追われて逃げる。

そこに現れたジャックは、レスリーが死んだのは、美術館に誘わなかったためだと、自分を責めるジェスを抱き寄せる。

ジャックは、それがジェスのせいではないことを伝えて、レスリーに教わった特別なものを、大切にするべきだと伝える。

家に戻ったジェスはメイベルに謝り、彼女の描いた絵が、自分の空想の世界で起きたことだったので驚く。

ジェスは、レスリーを描いた絵を乗せた小さな筏を作り、神に彼女のことを頼み川に流す。

ビルは引っ越すことになり、ジェスは、彼が残した材木を譲り受ける。

ジェスはその材木などを利用して、ある物を作りメイベルを連れて森に向かう。

ジェスは、メイベルに川に架けた橋を見せて、彼女を”テラビシア”の新しいプリンセスと呼び、想像の目を大きく見開くよう伝える。

二人の目の前には王国の人々や城が現れ、ジェスとメイベルは王様とプリンセスとして、夢の世界に足を踏み入れる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
田舎町ダーク・クリーク。
貧しい家庭で育つ少年ジェス・アーロンズは、姉妹に囲まれて暮らし、学校ではクラスメイトにからかわれていた。
そんなジェスは、空想の世界を描くことが得意だった。
ある日、両親が作家である少女レスリーが隣に引っ越してきたことで、ジェスの生活は一変する。
当初はレスリーを敬遠するジェスだったが、彼女は、森全体を空想の王国と考える不思議な少女だった。
意気投合した二人は、森の中でツリー・ハウスを見つけて、そこを改造して自分達だけの王国”テラビシア”をつくり上げる。
夢の世界で楽しい日々を過ごすジェスだったが、ある日、憧れの音楽教師エドマンズから美術館に誘われる。
喜んだジェスは、レスリーを誘わずにエドマンズと出かけてしまい、そして悲劇が起きる・・・。
__________

貧しい家庭で姉妹に囲まれ、学校でも孤立する少年が、風変わりな転校生の少女との交流を深めていく序盤、その後、現実から空想の世界をつくり上げていく様が、実に自然に描かれている。

悲劇が起き友を失った少年ではあるが、亡くなった少女の面影などは描写せずに、辛く当たってしまった幼い妹を、王国のプリンセスにしてあげるラストは感動的だ。

大ベストセラーであり、教育現場でも扱われる物語ということで関心は高く、北米興行収入は約8200万ドル、全世界では約1億3800のヒットとなった。

主人公のジョシュ・ハッチャーソンは、内気ではあるが、感情に動かされやすい孤独な少年を、奔放で快活なその親友となるアナソフィア・ロブも好演し、その笑顔は印象に残る。

主人公が憧れる音楽教師ズーイー・デシャネル、主人公の父親ロバート・パトリック、母親ケイト・バトラー、天才子役の呼び声も高い、妹役を好演するベイリー・マディソンの表情の豊かさも注目で、姉役のデヴォン・ウッドとエマ・フェントン、レスリー(A・ロブ)の両親役レイサム・ゲインズとジュディ・マッキントッシュ、いじめっ子ローレン・クリントンなどが共演している。


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