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ブリジット・ジョーンズの日記 Bridget Jones’s Diary (2001)

1996年に発表された、イギリスの作家ヘレン・フィールディングのベストセラー同名小説を基に製作された作品。
30歳を過ぎた独身女性が周囲の心配や将来への不安を抱えながらパートナーを探し求める姿を描く、主演レネー・ゼルウィガーヒュー・グラントコリン・ファースジム・ブロードベント共演、シャロン・マグアイア監督によるロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:シャロン・マグアイア

製作総指揮:ヘレン・フィールディング
製作
ティム・ビーヴァン

ジョナサン・カヴェンディッシュ
エリック・フェルナー
原作:ヘレン・フィールディング
脚本
ヘレン・フィールディング

アンドリュー・デイヴィス
リチャード・カーティス
撮影:スチュアート・ドライバーグ
編集:マーティン・ウォルシュ
音楽:パトリック・ドイル

出演
レネー・ゼルウィガー:ブリジット・ジョーンズ
コリン・ファース:マーク・ダーシー
ヒュー・グラント:ダニエル・クリーヴァー
ジェマ・ジョーンズ:パメラ・ジョーンズ
ジム・ブロードベント:コリン・ジョーンズ
ジェームズ・フォークナー:ジェフリー・オルコンブリー
セリア・イムリー:ウナ・オルコンブリー
シャーリー・ヘンダーソン:ジュード
サリー・フィリップス:シャザ
ジェームズ・キャリス:トム
エンベス・デイヴィッツ:ナターシャ・グランヴィル
パトリック・バーロウ:ジュリアン
リサ・バービュシア:ララ

イギリス 映画
配給
ユニバーサル・ピクチャーズ(世界)
ミラマックス(北米)
2001年製作 97分
公開
イギリス:2001年4月4日
北米:2001年4月13日
日本:2001年9月22日
製作費 $26,000,000
北米興行収入 $71,500,560
世界 $281,929,800


アカデミー賞 ■
第74回アカデミー賞

・ノミネート
主演女優賞(レネー・ゼルウィガー


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ロンドン
出版社に勤める独身女性ブリジット・ジョーンズ(レネー・ゼルウィガー)は32回目の新年を迎え、お決まりの実家のパーティーに招かれる。

ブリジットは、世話焼きの母パメラ(ジェマ・ジョーンズ)に、幼馴染で堅物のバツイチ弁護士マーク・ダーシー(コリン・ファース)の存在を知らされる。

その後、おじのジェフリー(ジェームズ・フォークナー)に”セクハラ”を受けて、父コリン(ジム・ブロードベント)に挨拶し、母からマークを紹介される。

しかし二人は、お互いその気にならないで終わってしまい、ブリジットは、生涯の伴侶がワインボトルで終わるのではないかと不安が募る。

生活を正すために、ブリジットは日記をつけて、自分のことを全て記録し、様々な目標を立てる。

新年の目標通り、良識ある男と付き合おうとしたブリジットは、クリスマス・パーティーの際に、失態を見られてしまったプレイボーイの上司ダニエル・クリーヴァー(ヒュー・グラント)が気になるものの、彼に相手にもされない。
...全てを見る(結末あり)

そんなブリジットは、社内メールで、ダニエルに”スカート”のことでからかわれ、自分もちょっかいを出してしまう。

”良識ある男と・・・”と思いつつ、イメージチェンジした結果、ブリジットは、少々ダニエルの気を引くことができるが、期待はしない。

しかしブリジットは、エレベーターで一緒になったダニエルに、お尻を触られてしまい動揺する。

ダニエルに、その夜、誘われたブリジットは、用事があると答えてしまい、翌日は出版記念パーティー、明後日の予定も聞かれるが、曖昧な返事をしてその場を去る。

ブリジットは、親友のトム(ジェームズ・キャリス)やジュード(シャーリー・ヘンダーソン)、シャザ(サリー・フィリップス)にそのことを話し、一応、助言を受ける。

翌日のパーティーの夜、ダニエルとのもしもの時のために気合を入れたブリジットは、会場で、著名な作家サルマン・ラシュディと談笑しているように見せかけたりもする。

その場でブリジットは、ぶっきら棒なマークと会い、同僚の弁護士ナターシャ・グランヴィル(エンベス・デイヴィッツ)を紹介される。

その時マークは、ダニエルの姿を見て顔色を変える。

その後ブリジットは、ラシュディジェフリー・アーチャーを前に、上司を紹介するスピーチで恥をかいてしまう。

気落ちするブリジットに声を掛けようとしたマークだったが、ダニエルが彼女に歩み寄ったため、心穏やかでなかった。

ダニエルに慰められて食事をしたブリジットは、彼がマークとはケンブリッジ大学の同級生で、結婚式の介添え人もした仲だということを知る。

更にダニエルは、マークにフィアンセを奪われたという話をする。

ブリジットも、マークが退屈で冴えない男だということでダニエルと意見が一致して、彼に口説かれ、二人は結ばれる。

その日からバラ色の日々が続くブリジットは、ダニエルと連日デートをする。

そんな時、ブリジットの母パメラが、テレビ・ショッピングに出演してアシスタントになり、番組ホストのジュリアン(パトリック・バーロウ)と浮気をして、家を出て行ってしまうという大事件が起きる。

父コリンを励まし、恋人ができたことを伝えたブリジットは有頂天になる。

ダニエルと週末旅行に出かけたブリジットは、滞在先でマークとナターシャに出くわす。

日曜ではあったが、ダニエルが、翌日の会議の準備のためにロンドンに戻ることになり、ブリジットは、独りで仮装パーティーに出席することになる。

ところが、仮装は中止だったために、バニーガールの衣装を着ていたブリジットは恥をかいてしまう。

その場でブリジットは、マークがダニエルのことを批判したため、彼の行いを批判する。

しかし、マークはそれが何のことか理解できず、怪訝な顔をしたところでナターシャに呼ばれてしまう。

ロンドンに戻ったブリジットは、ダニエルが、アメリカ人の同僚ララ(リサ・バービュシア)と浮気していたことを知る。

ほのかな期待を抱いていたブリジットだったが、ダニエルがララと婚約していたことも知り、愕然とする。

ブリジットは、自分の人生から男を排除する決心をして出版社を辞め、テレビ局に入社しようとする。

ダニエルはブリジットを引き止めるが、彼女は、”ここで働くくらいなら、サダム・フセインの尻を拭いた方がまし”と言い放ち退社する。

その後、テレビ・レポーターに転身したブリジットだったが、そこでも彼女はドジってしまう。

あるカップルばかりの夕食会で、ブリジットはマークに再会して、彼から、ありのままの自分に好意を持っていることを告げられる。

そして、取材で再び失態をしそうになったブリジットを、居合わせたマークが現場で助け、レポーターとしての彼女がようやく認められる。

マークは、ブリジットの33回目の誕生日を祝いに彼女を訪ねる。

ブリジットとマークは一緒に食事を作り、現れたジュードら仲間達と食事をすることになる。

意外に気さくなマークと打ち解けたブリジットは、楽しい時を過ごすのだが、そこにダニエルが現れる。

ダニエルに謝罪されたブリジットは、再び彼になびきそうになり、マークは気分を害して帰ろうとする。

侮辱されたマークは、ダニエルを表に連れ出していきなり顔面を殴る。

ダニエルも反撃して、二人は激しい殴り合いの喧嘩となる。

マークはダニエルを殴り倒し、ブリジットは、マークが食事まで一緒に作り、自分を騙したと彼を罵る。

それを聞いたマークは、ブリジットに失望してその場を立ち去るが、彼女もダニエルと寄りを戻す気にもなれなかった。

12月25日。
母パメラが家に戻り、謝罪する彼女をコリンは抱きしめて、二人は愛を確かめ合う。

その後ブリジットは、パメラの話で、マークの妻を奪ったのがダニエルだと知る。

マークの両親の、ルビー婚式に招待されたブリジットは、彼に謝罪して、自分も好意を持っていることを伝える。

式が始り、マークがニューヨークの法律事務所に栄転となることと、ナターシャと婚約をほのめかしたためショックを受けたブリジットは、意味不明なスピーチをしてしまい彼の元から立ち去る。

以前の”独身生活”に戻ったブリジットは、自分のおかしな人生を綴った日記をひたすら書く。

そんな時、ニューヨーク行きを止めたマークが、ブリジットの前に現れる。

しかし、以前のマークをけなすブリジットの日記を見てしまった彼は、その場を立ち去る。

ブリジットは、下着にカーデガンを羽織っただけでマークを追うが、彼は、出直すための、新しい日記帳を買いに出ただけだった。

そして、雪降る中、二人は愛を確かめ合い、いつまでも固く抱き合う。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001)
・「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月」(2004)
・「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」(2016)

*(簡略ストー リー)
ロンドン
出版社に勤める独身女性ブリジット・ジョーンズは、30歳を過ぎ将来に不安を抱えていた。
両親に招かれたパーティーで、ブリジットは、幼馴染の堅物である、バツイチの弁護士マーク・ダーシーを母から紹介される。
しかし、二人の関係は進展せずに、ブリジットは、生涯孤独で終わるのではないかと、再び不安が募る。
そんなブリジットは、上司ダニエル・クリーヴァーに対してアクションを起こし、意外にも成り行きで口説かれ、彼と結ばれてしまう。
その後もデートを重ね、恋人ができた気分で有頂天のブリジットだったが、ダニエルの浮気現場を目撃してしまう。
さらに、ダニエルが、婚約していたことを知ったブリジットはショックを受け、自分の人生から男を排除する決心をする。
テレビ・レポーターに転身したブリジットは、そこでもドジってしまうが、そんな時、ある夕食会でマークに再会し、彼から好意を伝えられる。
そして、二人は親交を深め始めるが、ダニエルが、ブリジットに謝罪に現われる。
ブリジットは、再びダニエルになびきそうになるが、実は彼とは同級生で、因縁があったマークは憤慨し、二人は、殴り合いの喧嘩を始めてしまう・・・。
__________

大都会なのに、どこか小ぢんまりしている街のロンドンや、のどかな田舎の風景、世話を焼く家族や親戚などの人物描写など、アメリカ映画には見られない雰囲気を十分に楽しめる作品。

派手さのない作品にも拘らず、北米以外で大ヒットし、全世界では約2億8200万ドルの興行収入をあげる結果となり、3年後には、続編「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月」が公開された。

北米興行収入 $71,500,560

ヒット曲を効果的に使った、パトリック・ドイルの音楽も印象に残る。

純然たるイギリス映画に、アメリカ人のレネー・ゼルウィガーが主人公を演じたのが疑問視されのたのだが、大幅に体重を増やし、体当たりで主人公を熱演した彼女の演技は高く評価され、第74回アカデミー賞では主演賞にノミネートされた。

もともと、美形というよりも素朴で可愛らしい感じの女性であり、「ザ・エージェント」(1996)以来、個人的に好感の持てる女優だったためか、無理やり太ってドジに見せても、あまりダサく感じなかったのは私だけだっただろうか?

マザコン風の優秀な弁護士を演ずるコリン・ファースの、実直だが不器用そうな男性は、画面に登場すると心和み、派手好きのプレイボーイ役がまさにはまっているヒュー・グラントには、ヒヤヒヤしてしまい、そんな好対照な物像の描き方も実に興味深い。
ドラマの中で同級生である2人は、実際に誕生日が1日しか違わない。
*1960年9月9日生まれのヒュー・グラントコリン・ファースは翌日9月10日生まれ。

積極的な人生を送るブリジットの母親役ジェマ・ジョーンズの熱演と、絵に描いたような地味な性格の父親ジム・ブロードベントの私生活の様子も面白い。

主人公のおじジェームズ・フォークナー、その妻セリア・イムリー、主人公の親友シャーリー・ヘンダーソンサリー・フィリップスジェームズ・キャリス、マーク(C・ファース)の同僚弁護士エンベス・デイヴィッツ、主人公の母と恋仲になるテレビ番組ホストのパトリック・バーロウ、ダニエル(H・グラント)と付き合う同僚リサ・バービュシアどが共演している。

また、出版業界を舞台にした作品らしく、サルマン・ラシュディジェフリー・アーチャーもカメオ出演している。


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