「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズ第3作。 40歳を過ぎて遂に妊娠したブリジットの恋の行方を描く、監督シャロン・マグワイア、主演レニー・ゼルウィガー、コリン・ファース、パトリック・デンプシー、ジム・ブロードベント、ジェマ・ジョーンズ、エマ・トンプソン他共演のロマンチック・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:シャロン・マグワイア
製作
ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
デブラ・ヘイワード
製作総指揮
アメリア・グレインジャー
ライザ・チェイシン
ヘレン・フィールディング
原案:ヘレン・フィールディング
脚本
ヘレン・フィールディング
ダン・メイザー
エマ・トンプソン
撮影:アンドリュー・ダン
編集:メラニー・アン・オリヴァー
音楽:クレイグ・アームストロング
出演
ブリジット・ジョーンズ:レニー・ゼルウィガー
マーク・ダーシー:コリン・ファース
ジャック・クワント:パトリック・デンプシー
コリン・ジョーンズ:ジム・ブロードベント
パメラ・ジョーンズ:ジェマ・ジョーンズ
ローリングス医師:エマ・トンプソン
シャロン”シャザー”:サリー・フィリップス
ジュード:シャーリー・ヘンダーソン
トム:ジェームズ・キャリス
ミランダ:サラ・ソルマーニ
アリス・ピーボディー:ケイト・オフリン
エドワード:メートランド・チャンドラー
ファーガス:ジュリアン・リンド=タット
ギレス:ベン・ウィルボンド
リチャード・フィンチ:ニール・ピアソン
キャシー:ジョアンナ・スキャンラン
ジアーニ:エンゾ・シレンティ
マグダ:ジェシカ・ハインズ
ウナ・アルコンバーニー:セリア・イムリー
ジェフリー:ジェームズ・フォークナー
ダニエルの葬儀でスピーチする女性:カーチャ・エリザローヴァ
本人:エド・シーラン
イギリス/フランス/アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2016年製作 123分
公開
イギリス:2016年9月16日
フランス:2016年10月5日
北米:2016年9月16日
日本:2016年10月29日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $24,089,470
世界 $211,952,400
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ロンドン、5月9日。
43歳の誕生日を一人で過ごすブリジット・ジョーンズ(レニー・ゼルウィガー)は、今年も寂しい思いをしていた。
12時間前。
母パメラ(ジェマ・ジョーンズ)からの誕生日のお祝い電話で目覚めたブリジットは、村議会選に立候補するためのメディア戦力を任される。
飛行機事故で亡くなったダニエル・クリーヴァー(ヒュー・グラント)の葬儀に出席したブリジットは、親友のシャロン”シャザー”(サリー・フィリップス)と夫のファーガス(ジュリアン・リンド=タット)、ジュード(シャーリー・ヘンダーソン)と夫のギレス(ベン・ウィルボンド)らと式が始まるのを待つ。
そこに、元恋人のマーク・ダーシー(コリン・ファース)が妻カミラと共に現れたため、ブリジットは驚く。 マークと目が合ったブリジットは、気まずい思いをしながら、ダニエルに別れの言葉を捧げる。 式後に教会の外でマークから話しかけられたブリジットは、挨拶程度の言葉を交わしてその場を去る。 テレビ局のプロデューサーであるブリジットは、同僚のミランダ(サラ・ソルマーニ)らに43歳の誕生日を祝ってもらう。 ”ハード・ニュース”を担当するブリジットは、アンカーのミランダとの無駄話を、ディレクターのリチャード・フィンチ(ニール・ピアソン)に注意される。 親友のトム(ジェームズ・キャリス)からの電話を受けたブリジットは、その会話がマイクで拾われているのに気づかない。 それをブリジットの指示だと思ったミランダは、外相とのインタビューでそのまま質問してしまう。 新経営陣の前で恥をかいたリチャードから責められたブリジットは、主任のアリス・ピーボディー(ケイト・オフリン)に目を付けられる。 ミランダから週末の旅行に誘われたブリジットは、その日の誕生日を友人と祝おうとする。 シャザーとジュードが都合が悪いことを知ったブリジットは、ゲイのトムからも、パートナーと養子を取る手続きのためにコロンビアに行く支度をしなけらばならないために付き合えないと言われる。 結局、誕生日を一人で過ごしたブリジットは、旅行に行く準備を始めて、翌日、ミランダと待ち合わせる。 行き先が野外ライブと分かり、場違いな服装と荷物を抱えて現地に向かったブリジットは、ミランダから、とにかく男を探すようにと言われる。 ミランダがパスを取りに行った直後、泥の中で転んでしまったブリジットは、そこに現れたジャック・クワント(パトリック・デンプシー)に助けてもらう。 ジャックに感謝したブリジットは、ミランダと共に宿泊するテントに向かい、その後、大いに盛り上がる。 バーで有名人を見かけたブリジットとミランダは、その場にいた青年に写真を撮ってほしいと頼む。 酔っていた二人は、青年がエド・シーランであることに気づかずに、見覚えがあるため、スターバックスの店員だと思う。 その後、エド・シーランのステージを楽しんだブリジットはミランダとはぐれてしまい、自分のテントを探す。 間違えてジャックのテントに入ってしまったブリジットは、彼に誘われて愛し合う。 エコ使用のコンドームを使い、翌朝、目覚めたブリジットは、ジャックがいないことに気づき、テントを出てミランダを捜す。 ロンドンに戻ったブリジットは、シャザーと共にジュードの子供の洗礼式に向かう。 ジュードに電話をしたブリジットは、マークに名付け親を頼んだことを知り、再び彼に会わなければならないために焦る。 気まずい思いをしながら指揮を済ませたブリジットとマークは、パーティーの会場を抜け出して二人だけで話をする。 キスしようとしたマークはブリジットから妻のことを訊かれ、離婚協議中だと答える。 妻はオランダに住んでいると言うマークは、ブリジットにキスする。 会場に戻ったマークはブリジットに部屋の鍵を渡し、そして二人は激しく愛し合う。 翌朝、マークは、何年も付き合い結局ゴールインできなかった自分達の関係には無理があるというメモを残してブリジットが去ったことを知る。 その後、エクササイズを始めたブリジットだったが、体重が増え続けることを疑問に思い、シャザーからは、妊娠したのではないかと言われる。 それを否定するブリジットが、植物性のコンドームを使ったことを知ったシャザーは驚く。 ミランダから検査薬を譲ってもらい調べたブリジットは、妊娠したことを確認する。 父親が誰か分からないまま、ブリジットは産婦人科医のローリングス(エマ・トンプソン)の診察を受け、ジャックかマークかどちらが相手かを羊水のDNA検査で知る方法があることを知る。 その後、暴君のようなアリスが番組を刷新することを提案し、そのプレゼンをする者を募り、クビになる訳にいかないブリジットが名乗り出る。 翌朝、ミランダからの電話で起こされたブリジットは、テレビを見るようにと言われ、アメリカ人のジャックが、デーティング・サイト”クォンティファイ”を運営する億万長者だったことを知らされる。 父親を特定するための方法を考えたブリジットは、ジャックを番組のゲストに招き、メイク担当のキャシー(ジョアンナ・スキャンラン)に彼の髪の毛や爪を採取してもらう。 更にブリジットは、ジャックにインタビューするミランダに指示して、恋人や子供好きかを聞き出そうととする。 ジャックに見つかったブリジットは、焦って身を隠すものの、番組終了後に彼から声をかけられる。 会いたかったと言うジャックは、テントから消えた時の話をして、ブリジットから妊娠したことを知らされる。 12週目だと言うブリジットは、迷惑はかけないことを伝えるものの、他にも候補がいるということは話せなかった。 ローリングスの診察を受けたブリジットは、子供が順調であることを知らされ、エコーの映像を見て感激する。 羊水を検査する針をローリングスから見せられたブリジットは、それを拒んでその場を去る。 父コリン(ジム・ブロードベント)に相談したブリジットは、母には黙っていてほしいと伝え、真実を話すのが最善策だと助言される。 マークに会ったブリジットは妊娠したことを伝え、洗礼式の日のことを聞き動揺する彼から、最も嬉しい知らせだと言われる。 抱きしめられたブリジットは、マークにジャックのことは話せなかった。 アパートで今後のことを考えていたブリジットは、ジャックが訪ねてきたために驚き、謝罪する彼に抱きしめられる。 翌日、ジアーニ(エンゾ・シレンティ)のイタリアン・レストランでジャックと食事をしたブリジットは、そこでも真実を話せなかった。 仕方なくブリジットは、ローリングスに協力してもらい、マークとジャックの二人に経過報告をしてもらう。 その後、ジャックも見守るプレゼンで失態を演じたブリジットは、会場にマークが現れたために焦る。 ブリジットがアリスに批判されている間に、マークとジャックが知り合いになり、三人はジアーニの店で話をすることにする。 ジャックとは野外ライブで意気投合して”関係”を持ち、次の週の洗礼式でマークと”関係”したことを話すブリジットは、どちらかが父親の可能性があると伝える。 ショックを受けるものの、ジャックは大切なのは子供のことだと話し、マークは仕事があると言って店を出る。 翌日、選挙の集会場のパメラを訪ねたブリジットは、妊娠したことに気づき驚く母から、父親はマークかと訊かれて、1/2の確率でそうだと答える。 もう一人がアメリカ人のジャックだと言われたパメラは戸惑い、ブリジットは、マークと共に母にも嫌われたと考える。 マークは、ジャックにライバル心を燃やしてブリジットを気遣うが、ジャックのサイトでは彼女との相性が8%と診断される。 ジャックとブリジットは97%だったために、マークはショックを受ける。 体調が悪くマークに連絡したブリジットは、彼が電話に出ないためにジャックと病院に向う。 駆けつけたマークを気遣いジャックは医師だと伝えたローリングスだったが、事情は知っていると言われる。 裁判中だったとブリジットに伝えたマークは、自分が仕事を優先しているとジャックから言われて苛立つ。 母子が第一なので協力し合うべきだと伝えたジャックは、ブリジットが持っていたコンドームのせいだとマークから言われ、使っていないと答える。 何も言わずにマークは立ち去り、その後、ブリジットからの電話にも出る気になれなかった。 容姿も抜群で大富豪のジャックを夫として考えるべきだとシャザーから言われたブリジットだったが、マークのことが気になる。 手狭なアパートから引越し自分と住むことをジャックから提案されたブリジットだったが、マークの子である可能性を伝える。 ブリジットの気持ちを察したジャックは、マークに自分の子だと思い込ませたと話す。 マークに会おうとしたブリジットは、彼の家に向かうものの、妻カミラが迎える姿を目撃してしまう。 一人で産む決心をしたブリジットは、番組で再びミスをしたためアリスに非難され、解雇しかないと言われる。 リチャードは擁護するものの、辞職することをアリスに伝えたブリジットは局を去る。 ATMでパスワードを忘れてカードがロックされてしまったブリジットは、その場にバッグを忘れて外に出てしまう。 中に入れなくなったブリジットはアパートに戻るが、鍵がないために入れない。 雨の中、外で待つしかないブリジットは様々なことを考える。 そこにマークが現れ、ブリジットに思いを伝えた彼は、カミラのことを訊かれ、荷物を取りに来ただけだと答える。 入口のガラスを割って鍵を開けたマークは、ブリジットと部屋に入り気持ちを伝えるが、彼女が破水していることに気づく。 病院に行こうとした二人だったが、マークはタクシーで来たことを伝え、ブリジットも車のキーがないことに気づく。 携帯電話が鳴ったマークは、仕事かもしれないので出るようにとブリジットから言われるが、それを窓から捨ててしまう。 タクシーも呼べなくなったマークは、ジアーニに頼み、デリバリーの車で病院に送ってもらう。 フェミニストのデモで渋滞にはまってしまい、車を降りたマークは、ブリジットを抱いて病院に向う。 重さに耐えられないマークは、バイクで現れたジャックと共に、二人でブリジットを病院に運び込む。 二人は苦しむブリジットを見守るしかなかったが、彼女はマークの手を握りしめる。 選挙集会でスピーチしようとしていたパメラは、コリンからブリジットが生まれそうだと知らされ、孫が生まれると皆に伝えて病院に向う。 本番中のミランダも、ブリジットが分娩室の入ったことを視聴者に伝える。 卑怯な行為をしたことをジャックから謝罪されたマークは、産声を聞いてブリジットの元に向かう。 無事に男の子を出産したブリジットは、マークとジャックに祝福される。 ジュード、シャザー、トム、パメラも現れ、マークとジャックは、ローリングスのDNA検査を受けることになる。 1年後。 新郎のマークの手を取ったブリジットは、彼との愛を確かめる。 式後、ジャックに預けていたウィリアムをマークから渡されて抱くブリジットは、パーティー会場に向かう。 ベンチに置いてあった新聞には、出版界のプレイボーイ(ダニエル)が、生存して発見された記事が掲載されていた。
...全てを見る(結末あり)
結婚式を迎え、ブリジットは、父コリンと共に息子ウィリアムを抱くジャックの元に向かう。
参考:
・「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001)
・「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月」(2004)
・「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」(2016)
*(簡略ストー リー)
ロンドン。
43歳の誕生日を一人で過ごしたブリジット・ジョーンズは、テレビ局の同僚ミランダと共に野外ライブに向かう。
そこで出会ったアメリカ人のジャックと、ブリジットは愛し合ってしまう。
その1週間後、事故死したダニエルの葬儀で再会していた元恋人のマークと洗礼式でも会ったブリジットは、過去を思い出しながら愛し合てしまう。
結局うまくいかなかった以前のこと思うと、マークを受け入れられないブリジットは、彼の元を去る。
そんなブリジットはなんと妊娠してしまい、父親かマークかジャックか不明なまま、戸惑いながら出産に備えるのだが・・・。
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第2作から12年振りとなる続編で、第1作のシャロン・マグワイアが再び監督し、出演も兼ねるエマ・トンプソンが、原作者のヘレン・フィールディングとダン・メイザーと共に脚本を担当している。
40代になった主人公が、いまだにパートナーがいない寂しい日々を送る状況から、成り行きで遂に妊娠するという大胆な内容になっている。
更に、父親候補の二人を相手に巻き起こる騒動が実に愉快で、切ない女心と共に最高の喜びを得ることができる女性の姿が描かれている。
実年齢が40代半ばだと言えばそれまでだが、急激に老けてしまったレニー・ゼルウィガーの容姿ばかりが話題にもなった作品。
メイクにいくらでもかけられるハリウッド女優としてはあまりにも不自然、普通の女性と考えれば自然・・・いずれにしても世間を騒がせたのは事実だ。
アメリカ人のレニー・ゼルウィガーの主演作にも拘らず、北米では今一、受けないシリーズでもあり、本作は三作中最低の興行収入約2400万ドルに終わった。
ところが、前二作同様世界での人気は高く、トータルでは約2億1200万ドルの大ヒットとなった。
主演のレニー・ゼルウィガーは、賛否両論あるものの、不安や焦りと共に幸せを手に入れる、揺れ動く女心を変幻自在に演じ熱演はしている。
主人公を忘れることができなかった堅物の弁護士コリン・ファース、その恋敵となる、デーティング・サイトの運営者であるアメリカ人大富豪のパトリック・デンプシー、主人公の両親ジム・ブロードベントとジェマ・ジョーンズ、主人公の主治医である産婦人科医エマ・トンプソン、主人公の友人サリー・フィリップス(夫ジュリアン・リンド=タット)、シャーリー・ヘンダーソン(夫ベン・ウィルボンド)、ジェームズ・キャリス、主人公の同僚であるキャスターのサラ・ソルマーニ、主人公のボス、ケイト・オフリン、主人公を擁護するディレクターのニール・ピアソン、メイク担当のジョアンナ・スキャンラン、イタリアン・レストランの店主エンゾ・シレンティ、主人公の友人ジェシカ・ハインズ、パメラ(ジェマ・ジョーンズ)の友人セリア・イムリー、主人公のおじジェームズ・フォークナー、ダニエル(ヒュー・グラント)の葬儀でスピーチする女性カーチャ・エリザローヴァ、そして、野外ライブのシーンでエド・シーランが本人役で登場する。