夢を諦められない音楽家と留学生のはかない恋を描く、監督、脚本ドレイク・ドレマス、主演ガイ・ピアース、フェリシティ・ジョーンズ、エイミー・ライアン、マッケンジー・デイヴィス他共演の恋愛ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ドレイク・ドレマス
製作
ジョナサン・シュワルツ
アンドレア・スパーリング
スティーヴン・N・レイルズ
マーク・ロイバル
脚本
ドレイク・ドレマス
ベン・ヨーク・ジョーンズ
撮影:ジョン・ガレセリアン
編集:ジョナサン・アルバーツ
音楽:ダスティン・オハロラン
出演
キース・レイノルズ:ガイ・ピアース
ソフィー・ウィリアムス:フェリシティ・ジョーンズ
メーガン・レイノルズ:エイミー・ライアン
ローレン・レイノルズ:マッケンジー・デイヴィス
アーロン:マシュー・ダダリオ
シェルドン:ベン・シェンクマン
ウェンディ・セベック:アレクサンドラ・ウェントワース
ピーター・セベック:カイル・マクラクラン
クレメント:ヒューゴ・ベッカー
ライアン:ブレンダン・ドゥーリング
クロエ:アニー・Q
アメリカ 映画
配給 Cohen Media
2014年製作 97分
公開
北米:2014年3月28日
日本:未公開
北米興行収入 $89,660
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク州、ウエスチェスター。
高校の音楽教師でチェロ奏者でもあるキース・レイノルズ(ガイ・ピアース)は、妻メーガン(エイミー・ライアン)と高校生の娘ローレン(マッケンジー・デイヴィス)と共に郊外の家で暮らしていた。
18歳のイギリス人交換留学生ソフィー・ウィリアムス(フェリシティ・ジョーンズ)を迎えることになったキースとメーガンは、空港に向かう。
二人はソフィーを歓迎し、家に向かう車の中で仕事のことを訊かれ音楽教師だと答えたキースは、オーディションを受けて楽団に入り教師は辞めるつもりだったが、メーガンはそれに反対する。
帰宅したメーガンは、ソフィーにプレゼントと手作りのガイドブックを渡して、クッキーの入れ物を収集して店で売っていることを伝える。 二階にソフィーの荷物を運んだキースは、その中身を調べる。 部屋に向かったソフィーは、ローレンの机の引き出しに入っていたデジカメの写真をチェックし、キースは隣の部屋でチェロの演奏を始める。 帰ってきたローレンに挨拶したソフィーは、アメリカで自分のやりたいことを探したいという考えなどを話す。 家族と食事を済ませたソフィーはキースと話し、オーディションで緊張するか尋ね、長く演奏しているのでしないと言われる。 名優”ローレンス・オリヴィエ”でも、舞台に上がる前に吐いたらしいと伝えたソフィーは、部屋に向かう。 翌日、新学期が始まり、ソフィーと登校したローレンは友人のアーロン(マシュー・ダダリオ)らに彼女を紹介し、パーティーを開くことになる。 ピアノの授業を欠席したソフィーに理由を尋ねたキースは、自分には必要ないことだと思ったと言われ、名簿に名前がある間は出席してもらわないと困ると伝える。 事務員には伝えてあると言うソフィーだったが、キースから、手続きが済むまでは出席するようにと指示されれる。 帰宅したソフィーは、パーティーに出かけるローレンに誘われるものの、少し休みたいと言って断る。 その夜キースは、楽団で演奏するために会場に向かい、同僚のシェルドン(ベン・シェンクマン)から、オーディションの件を訊かれる。 おばに電話をしたソフィーは悩んでいることを伝え、帰りたいなら迎えに行くと励まされる。 聴かせる人がいないので、ピアノの練習もしていないことも話したソフィーは、おばから夫が悲しむと言われる。 翌日、キースの授業に出席したソフィーは、自己紹介代わりにピアノの演奏をしてほしいと言われる。 戸惑いながら”ショパン”を弾き始めたソフィーの才能に驚いたキースは、彼女に魅力を感じる。 友人のピーター・セベック(カイル・マクラクラン)と妻ウェンディ(アレクサンドラ・ウェントワース)の家に家族で招待されたキースは、バーベキューなどをして楽しむ。 キースとソフィーは、互いに意識し始める。 数日後、ローレンは18歳の誕生日を祝ってもらい、両親から車をプレゼントされて感激し、ソフィーと出かける。 オーディションに合格したら都会で暮らすことをメーガンに提案するキースだったが、経済的なことを考える彼女は否定的だった。 貯水池に友人と集まり楽しんだローレンは、アーロンとソフィーが話をしていることが気になり、酔って吐いてしまう。 ソフィーに運転してもらったローレンはアーロンと寝たことを話し、処女かと訊かれたソフィーは違うと答える。 翌朝、オーディションで緊張するキースを椅子に座らせて落ち着かせたソフィーは、”恐怖に支配されるな”とおじに言われたことを伝える。 オーディションを受けたキースは、帰宅後の食事の際にソフィーから、家族で次の公演を聴きに行きたいと言われる。 ベッドに入ったメーガンは、ソフィーのピアノのことをキースに尋ね、彼からはソフィーの生活態度を訊かれる。 翌日、公演は始り、キースとソフィーは互いを意識する。 公演終了後にキースは、ピアノの才能があるソフィーをシェルドンに紹介する。 翌日、アーロンとマンハッタンと向かうことになったソフィーから誘われたローレンは遠慮する。 ローレンとキースは、出かけるソフィーが気になる。 ソフィーとアーロンはクラブで楽しみ、ソフィーを家に送ったアーロンは彼女に迫るものの拒まれる。 その後メーガンは、意識し合うキースとソフィーの関係を疑う。 有望な水泳選手のローレンは大会で優勝を逃し、友人から、ソフィーがアーロンと寝たと言われて動揺する。 メーガンとローレンを応援していたキースは、突然、雨が降ってきたために、生徒達を送るのを彼女に任せて、ずぶ濡れになりながらソフィーと家に帰る。 着替えたキースは、ピアノを弾きたくない理由をソフィーに尋ね、弾きたいと思った時だけ弾くと答える彼女から、教師として働くピアニストのおじの影響を受けて5歳の時から始めたと話す。 幼い時に母を亡くしおじ夫婦に育てられたと話すソフィーは、大好きだったおじが先日、病死したとキースに伝える。 教師には向いていないと言われたキースは、家族を養うために仕方なくしているが、得意なことなので不幸中の幸いだと話す。 ソフィーから、自分で選んだ人生を生きるべきだと言われたキースは、自分ならそんな人生は望まず、父もそれができなかったっと伝える。 多くの人はそうだと言うキースに、いつかは解放されると伝えたソフィーは、ピアノの演奏を始める。 手が触れた二人は惹かれ合うが、そこにメーガンとローレンが戻り焦ってしまう。 ソフィーは二階に向かい、メーガンから、先に帰り電気も点けていない理由を訊かれたキースは、ローレンを慰め、娘にもっと興味を持つようにと言われる。 17年前は自分に正直だったが、今は家族を養うために教師の仕事をしていると伝えたキースは、以前は教師が好きだと話していたと言われ、君も運転が好きなはずだと反論する。 話をすり替えるキースに、答える気のないメーガンは二階に向かう。 ソフィーは浴室に閉じ籠り、それに気づいたローレンだったが、彼女と話すのをやめる。 その後、ローレンは友人と共にソフィーを軽蔑し、キースとメーガンの関係も改善しない。 自分が皆に迷惑をかけていると思い悩むソフィーは、それをキースに伝える。 校内にも拘わらずソフィーを抱きしめようとしたキースは、掃除係が来たために思い止まり、午後は授業がないので、どこかで話をすることを彼女に提案する。 二人は森の中を散歩し、貯水池に向かって様々なことを話し、自由になりたいキースはソフィーがいなくなることを寂しく思い、留まれないと言われる。 自分に色々気づかせてくれたと言うキースは、どこかに連れ去ってほしいとソフィーに伝える。 二人は惹かれ合い、ソフィーも同じ気持ちだった。 アーロンにソフィーとのことを尋ねたローレンは楽しんだと言われ、彼の車を傷つけてしまう。 その夜の食事の際、ローレンが友人の家に行っていることを知ったキースは、楽団からの電話を受けて合格したことを知る。 キースから、これで教師を辞められると言われたメーガンは、皮肉を込めて、一人でアイスを食べて祝うと伝える。 帰宅したローレンは眠っているソフィーを起こし、アーロンとは寝ていないと言う彼女に、昼間、貯水池で見たと伝えて彼女を非難する。 動揺するソフィーは部屋から追い出され、それに気づいたキースは彼女を気遣う。 ここにはいられないので出て行くと言うソフィーは、引き止めるキースから、明日の公演の後で二人で逃げることを提案されて納得する。 翌朝、出かける準備をするソフィーから、友人の家族と別荘に行くと言われたメーガンは、保護者である自分の許可がいると伝える。 今、決まったので着いたら電話をするとメーガンに伝えたソフィーはローレンのことを訊かれ、見ていないと答える。 着替えなどをまとめたキースは、メーガンからローレンが電話に出ないと言われ、学校で聞くと伝える。 ソフィーはキャンプに行くことをキースに知らせたメーガンは、隠し事があるならローレンに言ってほしいと伝えて、今夜は公演なので、その後で話すことを約束して出かける。 メーガンは、キースの様子がおかしいことを気にする。 学校でローレンに話しかけたキースは、メーガンに電話をするようにと伝えるものの、彼女は何も語らずに戸惑いながらその場を去る。 電車に乗ったソフィーは、街を離れる。 夜になり、酒を飲んだローレンはパーティーに向かう。 メーガンは、ソフィーが友人家族と出かけていないことを確かめる。 アーロンと話したローレンは彼に迫るものの、相手にされなかった。 その頃、公演会場でキースは演奏を始める。 メーガンは、ソフィーの荷物がすべてなくなっていることと、キースの着替えもないことに気づく。 ショックを受けながら運転するローレンは、街道で事故を起こす。 キースとソフィーが一緒に去ると考えたメーガンは激怒し、クッキーの入れ物を壊してしまう。 公演を終えたキースは、到着したソフィーと共に車に向かうものの、メーガンから、ローレンが大変なことになったというメールを受ける。 病院に向かったキースはローレンの容態が分からないことを知り、すべてに気づいていたメーガンから責められる。 翌朝、帰宅したメーガンは、涙しながら自分を見つめるソフィーを睨み返し、キースは床に散らばるクッキーの入れ物に気づき驚く。 回復して退院したローレン、去ったソフィーを想うキース、そしてメーガンは普通の生活に戻る。
...全てを見る(結末あり)
貯水池に向かったローレンは、キースとソフィーが抱き合っている姿を目撃してしまいショックを受ける。
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク州、ウエスチェスター。
高校の音楽教師でチェロ奏者でもあるキース・レイノルズは、妻メーガンと高校生の娘ローレンと共に郊外の家で暮らしていた。
18歳のイギリス人交換留学生ソフィーを迎えることになったレイノルズ家は、彼女を歓迎する。
楽団員になる夢があるキースはメーガンに反対され、家族のためにそれを諦めていた。
ピアノの才能があるにも拘らず弾くことを拒む、何かを心に秘めたソフィーに興味を持ったキースは、彼女から、自分の選んだ人生を歩むべきだと助言される。
その後、メーガンは二人の関係を疑い始め、ローレンのボーイフレンドと噂になったソフィーは傷つき、自分が皆に迷惑をかけていると考えて悩む。
そんなソフィーを気遣うキースは、彼女の心の支えになろうとしながら、惹かれ合う仲になるのだが・・・。
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家族のために自分を犠牲にするものの、夢を諦めきれない音楽家と、年齢差のある留学生との禁断の恋を描く恋愛ドラマ。
サンダンス映画祭でグランプリと審査員特別賞を受賞した「今日、キミに会えたら」(2011)などで知られる、ドレイク・ドレマスが脚本を兼ねて監督した作品。
郊外で平穏に暮らす一家が、心に何かを秘めた留学生を迎えたことから、その家族が崩壊する様子が切実に描かれている。
冒頭とラストで、裏庭で写真を撮る家族の様子が同じような描写で映し出されるのだが、その表情が全く違うところに注目したい。
どのような結末に落ち着くのか展開を見守りながらラストを迎え、辛い別れはあったものの、問題を克服して危機を乗り越え絆が深まる家族の姿で救われる思いになる。
家族のために教師を続けるものの、夢を諦めきれない音楽家を演ずるガイ・ピアース、彼に自分の人生を歩むようにと助言しつつ、惹かれ合う仲になってしまうイギリス人留学生のフェリシティ・ジョーンズ、彼女を迎える主人公の妻エイミー・ライアン、その娘マッケンジー・デイヴィス、彼女のボーイフレンド、マシュー・ダダリオ(アレクサンドラ・ダダリオの弟)、主人公の楽団仲間ベン・シェンクマン、主人公の友人夫婦アレクサンドラ・ウェントワースとカイル・マクラクラン、高校生のヒューゴ・ベッカー、ブレンダン・ドゥーリング、アニー・Qなどが共演している。