都市開発の一大プロジェクトを手がける建築家が2人の女性との関係で真実の愛を求め葛藤する姿を描く、製作シドニー・ポラック、製作、監督、脚本アンソニー・ミンゲラ(劇場版映画の遺作)、主演ジュード・ロウ、ジュリエット・ビノシュ、ロビン・ライト・ペン、マーティン・フリーマン、レイ・ウィンストン、ヴェラ・ファーミガ他共演のドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:アンソニー・ミンゲラ
製作
シドニー・ポラック
アンソニー・ミンゲラ
ティモシー・ブリックネル
脚本:アンソニー・ミンゲラ
撮影:ブノワ・ドゥローム
編集:リサ・ガニング
音楽
ガブリエル・ヤレド
アンダーワールド
出演
ジュード・ロウ:ウィル・フランシス
ジュリエット・ビノシュ:アミラ
ロビン・ライト・ペン:リヴ
マーティン・フリーマン:サンディ
レイ・ウィンストン:ブルーノ・フェラ刑事
ラフィ・ギャヴロン:ミルサド”ミロ”
ポピー・ロジャース:ビー
ヴェラ・ファーミガ:オアナ
イギリス/アメリカ 映画
配給
MGM(北米)
ミラマックス(世界)
2006年製作 118分
公開
イギリス:2006年11月10日
北米:2006年12月15日
日本:2007年4月21日
北米興行収入 $928,960
世界 $8,974,800
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ロンドン。
キングス・クロス再開発プロジェクトを任されている建築家ウィル・フランシス(ジュード・ロウ)と共同経営者のサンディ(マーティン・フリーマン)のオフィスに強盗が入り、彼らのパソコンや現金などが盗まれてしまう。
ウィルは、ドキュメンタリー映像作家のリヴ(ロビン・ライト・ペン)と暮らしていた。
リヴは、娘ビー(ポピー・ロジャース)が自閉症のため、ウィルに引け目を感じながら毎日を送っていた。
ウィルのオフィスに侵入した犯人ミルサド”ミロ”(ラフィ・ギャヴロン)と、母アミラ(ジュリエット・ビノシュ)はボスニアから逃れてきた親子だった。
悪の道に走ろうとするミロを見て、アミラは心労が絶えな かった。
ミロは、再びウィルのオフィスに侵入するが、彼のパソコンのデータをコピーしたディスクを置いて立ち去る。 警察のブルーノ・フェラ刑事(レイ・ウィンストン)は、犯罪地区に、オフィスがあることが悪いと言わんばかりの見解を示す。 ウィルはサンディと夜の見張りを決行し、ビーのことで心を閉ざすリヴから解放された気分になったりもする。 しかし、リヴの元に帰りたくなるウィルは、ビーの唯一打ち込んでいる体操教室の帰りに、アミラ親子と出会う。 ある晩、ウィルは侵入者に気づき追いかけて、その少年(ミロ)の住まいを突き止め、彼の母親が、数日前に会ったアミラだということを知る。 ウィルは、洋裁の仕事をしているアミラに洋服を預け、その後、彼女のアパートで、直った服の試着をするためミロの部屋に入る。 ミロが建築に興味があることを知ったウィルは、彼に自分のオフィスに来るよう、アミラに言い残して立ち去る。 ウィルは度々アミラを訪ね、次第に彼女の内に秘めた魅力に惹かれていく。 ミロは、ウィルが自分の家や部屋に入ったことを知り、アミラに強盗に入ったことを正直に話す。 アミラはウィルを訪ね、自分を利用したのかと言い寄るが、彼に誘われて二人は愛し合ってしまう。 だがそれはアミラの策略で、ウィルの眠っているうちに写真を撮り、ミロのことを口止めさせようとする彼女の考えだった。 そのことをウィルに話したアミラは、彼の自分への本当の愛情を知ることになるが、ミロが、ついに警察に逮捕されてしまう。 フェラ刑事が、ミロの犯行をウィルに伝えにきた工事現場で、ウィルが目を離した隙に、ビーが事故に遭ってしまう。 ミロを助けてくれるようアミラに頼まれたウィルは、情事の写真を受け取る。 しかし、逃れられない証拠があるミロを、ウィルは助けることは出来なかった。 しかし、アミラとミロを見捨てられないウィルは、彼が犯人でないことと、自分とアミラの関係を正直に話して、リヴも話を合わせる。 その後、ウィルはリヴとの生活を選び、謝罪に来たミロにアミラへの別れの言葉を伝える。 そしてウィルは、リヴを愛しく思いながら見つめる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ロンドン。
建築家ウィル・フランシスと共同経営者であるサンディのオフィスに強盗が入り、パソコンや現金などが盗まれてしまう。
ウィルは、ドキュメンタリー映像作家のリヴと暮らしていたが、彼女は、娘ビーが自閉症のため、彼に引け目を感じ心を閉ざしていた。
ウィルのオフィスに侵入した犯人ミロと、母のアミラは、ボスニアから逃れてきた親子で、彼女は、悪の道に走ろうとする息子を見て心労が絶えない。
そんな時ウィルは、アミラ親子に出会い、その後、オフィスの侵入者に気づき後を追った際、犯人の母親がアミラだということを知る。
ウィルは、洋裁の仕事をしているアミラに洋服を預け、その後、ミロが建築に興味があることを知る。
ウィルは、ミロを自分のオフィスに誘い、それをアミラに言い残し立ち去り、その後、二人は親交を深めていく。
ミロは、ウィルの存在を知り、アミラに犯行を正直に話し、そして彼女は、息子を守るために、ある行動にでる・・・。
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真実の愛か、成行きの愛か、同情と慰めか・・・、主人公の真意が掴みにくい描写が、ラストを含め、今一すっきりしない。
大プロジェクトの、全てのデータを盗まれた主人公達の呑気さも、見ていてイライラしてしまう。
ミンゲラ作品としては3作目の出演のジュード・ロウの建築家役も、今一つ洗練されていない雰囲気が気になるが、ジュリエット・ビノシュへの、ぎこちない愛情表現が、ドラマが終わってみると、真実の愛(リヴとの)を捨て切れない彼の真意だったのだと、納得出来なくもない・・・。
ボスニアの戦火を生き延びた女性であり母親のジュリエット・ビノシュとロビン・ライト・ペンは、それぞれ問題を抱えながら日々を送る女性を好演している。
ウィルのビジネスパートナーであるマーティン・フリーマン、被害者に同情しない刑事役のレイ・ウィンストン、母親の心配を余所に窃盗を繰り返す少年ラフィ・ギャヴロン、リヴ(ロビン・ライト)の娘ポピー・ロジャース、娼婦ヴェラ・ファーミガなどが共演している。