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未来世紀ブラジル Brazil (1985)

近未来の情報管理社会で起きる様々な問題をシニカルに描く、監督、脚本テリー・ギリアム、主演ジョナサン・プライスロバート・デ・ニーロキム・グライストマイケル・ペイリンキャサリン・ヘルモンドボブ・ホスキンスイアン・ホルムイアン・リチャードソンピーター・ヴォーンジム・ブロードベント他共演のSFコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF


スタッフ キャスト
監督:テリー・ギリアム

製作:アーノン・ミルチャン
脚本
テリー・ギリアム
チャールズ・マッケオン
トム・ストッパード
撮影:ロジャー・プラット
編集:ジュリアン・ドイル
音楽:マイケル・ケイメン

出演
サム・ラウリー:ジョナサン・プライス
アーチボルド”ハリー”タトル:ロバート・デ・ニーロ
ジル・レイトン:キム・グライスト
ジャック・リント:マイケル・ペイリン
アイダ・ラウリー:キャサリン・ヘルモンド
スプーア:ボブ・ホスキンス
カーツマン:イアン・ホルム
ウォーレン:イアン・リチャードソン
ヘルプマン:ピーター・ヴォーン
ルイス・ジャフィ医師:ジム・ブロードベント
アーチボルド・バトル:ブライアン・ミラー
シャーリー・テレイン:キャスリン・ポグソン
アルマ・テレイン:バーバラ・ヒックス
ダウザー:デリック・オコナー
アリソン”バーバラ”リント:エリザベス・スペンダー
ビル:デレク・デッドマン
チャーリー:ナイジェル・プラナー
ハーヴェイ・ライム:チャールズ・マッケオン
スパイロ:ブライアン・プリングル
チャップマン医師:ジャック・パーヴィス
ヴェロニカ・バトル:シーラ・リード
バトルの娘:プルーデンス・オリバー
バトルの息子:サイモン・ナッシュ
アナウンサー:ジョン・フラナガン
ジャックの秘書:マートル・デヴェニッシュ
ホリー:ホリー・ギリアム
守衛:ゴーデン・ケイ
警備員:ジョン・ピアース・ジョーンズ
シャングリラ・タワーのスモーキング・マン:テリー・ギリアム

イギリス/アメリカ 映画
配給
20世紀FOX(世界)
ユニバーサル・ピクチャーズ(北米)
1985年製作 143分
公開
イギリス:1985年2月22日
北米:1985年12月18日
日本:1986年10月11日
製作費 $15,000,000
北米興行収入 $9,929,140


アカデミー賞
第58回アカデミー賞

・ノミネート
脚本・美術賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
20世紀のどこかで、クリスマス、午後8時49分。
テレビのインタビューを受けた情報省次官のヘルプマン(ピーター・ヴォーン)は、爆破テロが多発している原因を訊かれ、負けた腹いせをしているとしか考えられない、スポーツマン精神の欠如と同じだと指摘し、情報管理の重要性を語る。

それを見ていた情報省の職員は一匹のハエが気になり、天井に止まったそれを叩き落す。

死んだハエはコンピューター処理されているタイプの上に落ち、”TUTTLE”という名前の文字が”BUTTLE”と誤って印字されてしまう。
(フルネームが”ARCHIBALD BUTTLE”となってしまう)

家族と過ごしていたアーチボルド・バトル(ブライアン・ミラー)は、突然、押し入って来た者達に拘束され、法令により連行される。
...全てを見る(結末あり)

妻のヴェロニカ(シーラ・リード)は、怖がる子供達(プルーデンス・オリバー/サイモン・ナッシュ)を守りながら、書類にサインする。

上の階の住人ジル・レイトン(キム・グライスト)は、自分の部屋の床を繰り抜いて侵入したその穴から下を覗き、”TUTTLE/タトル”と間違われたらしいヴェロニカのことを心配する。

記録局の局長カーツマン(イアン・ホルム)は、”アーチボルド・バトル”の記録が日付エラーとなったために、部下のサム・ラウリー(ジョナサン・プライス)を呼ぶものの返事がない。

その頃サムは、銀の羽で空を飛ぶヒーローとして、美しい女性(キム・グライスト)に出会う夢を見ていた。

カーツマンからの電話で起こされたサムは、局に向かう。

ロビーで旧友のジャック・リント(マイケル・ペイリン)に出くわしたサムは、モニターに映る女性が夢に出てくる女性に似ていたために驚く。

サムは、ジャックと挨拶程度の会話をして別れる。

その場に現れたジルは誤認逮捕の件を訴えるものの、守衛(ゴーデン・ケイ)から、情報調整局に行くようにと言われる。

データを調べるサムから、バトルとタトルを間違えたらしいと知らされたカーツマンは、”アーチボルド・バトル”は靴の修理工で、空調設備の技術者の”アーチボルド・タトル”ではないと言われる。

よその局の誤りであることを確認したカーツマンはホッとして、サムに昇進したことを知らせる。

カーツマンから、母アイダ(キャサリン・ヘルモンド)が根回ししたのだろうと言われたサムは、整形手術で若返ろうとしている彼女の元に向かう。

整形外科医ルイス・ジャフィ(ジム・ブロードベント)の治療を受けていたアイダは、今の職で満足しているサムに、ジャックのように野心的になるようにと伝える。

ヘルプマンが父の親友であったことに感謝するべきだとサムに言いながら、アイダはジャフィの治療に満足する。

サムを伴いレストランに向かったアイダは、自分達を待っていたアルマ・テレイン(バーバラ・ヒックス)と、彼と結び付けたい娘のシャーリー(キャスリン・ポグソン)のテーブルに向かう。

食事を注文して、アルマもチャップマン医師(ジャック・パーヴィス)の整形手術を受けている話をしていたアイダだったが、突然、爆発が起きる。

気にせずに食事をするアイダは、サムが昇進して情報剥奪局に転任することをアルマに伝える。

その気のないサムは気分を害し、席を立ちその場を去る。

その夜サムは、空中を飛び女性から声をかけられる夢を見なが、らうなされて目覚める。

空調設備の調子がおかしいことに気づいたサムはサービスに電話をするものの、人手不足のために夜中の出張を断られる。

熱くて眠れないサムは侵入者に気づき、武装している男から、空調修理業者のタトル(ロバート・デ・ニーロ)だと言われる。

タトルという名に聞き覚えがあったサムは、武装している理由を尋ね、用心のためだと答える彼から、違法で修理をしていると言われる。

故障の原因を突き止めたタトルは、誰かが来たために驚く。

対応したサムは、断られたサービスの作業員スプーア(ボブ・ホスキンス)とダウザー(デリック・オコナー)だったために、空調は直ったと伝える。

それを信じないスプーアが、調べさせてもらうと言って部屋に入ったために、サムは書類の提示を求める。

その瞬間にダウザーは発作を起こし、動揺するスプーアは、書類を持って戻ると言って引き揚げる。

タトルに感謝されたサムは、情報剥奪局が空調技術者の”アーチボルド・タトル”を捜していると伝えて、君ではないかとタトルに尋ねる。

自分は”ハリー”だとサムに伝えたタトルは修理を済ませ、スプーアらを追い払ってくれたお礼に代金をサービスしてその場を去る。

職場に戻ったサムはカーツマンに呼ばれ、”タトル”への払い戻し小切手を見せられる。

”バトル”の間違いだと言われたカーツマンは、尋問手数料を取り過ぎたことを、誰かが自分の責任にしていることをサムに伝える。

データでバトルが死んでいることを確認したサムは、小切手の金額を彼の妻ヴェロニカの口座に入金する手続きをする。

ヴェロニカが口座を持っていないことを知ったサムは、彼女に会って裏書をさせるとカーツマンに伝えて出かける。

車でヴェロニカのアパート”シャングリラ・タワー”に向かったサムは、訪ねた理由を彼女に説明して小切手を渡す。

夫の死を確認しようとするヴェロニカは、知らないと答えるサムに、何もしていない夫の亡骸はどこだと言って、泣きながら取り乱す。

その時、ヴェロニカの息子がサムに襲い掛かるものの、彼女に制止される。

二階の穴から覗き声をかけるジルを見て夢の女性だと思い驚いたサムは、彼女の部屋に向かう。

部屋に誰もいないために窓から外を見たサムは、ジルが歩いているのを確認して彼女を追う。

トラックで走り去るジルを追おうとしたサムだったが、焼かれた車は動かなかった。

その場にいた少女(バトルの娘)から、ジルの名前を教えてもらったサムは職場に向かう。

ジルの記録を調べたサムは機密扱いだったために苛立ち、カーツマンから、情報剥奪局がデータを管理していると言われる。

昇進を受理すればデータを確認できると考えたサムだったが、それを断ったために、自分代わって書類にサインしたことをカーツマンはサムに伝える。

昇進すればいいと考えながら帰宅したサムは、依頼を受けたと言うスプーアとダウザーが、部屋の空調設備を修理していたために驚く。

タトルが来て修理した証拠を見つけたスプーアは、違法な修理業者は許されないと言い残して、そのままの状況で帰る。

その夜もサムは。捕らえられた女性を助けるために、鎧姿の巨人と戦う夢を見る。

来客で目覚めたサムは、アイダの若返り手術が成功したお祝いのパーティーに招かれ、仕方なく母の家に向かう。

若返ったアイダに驚くサムは、招待してあると言うヘルプマンに昇進のことを頼もうと考える。

アイダのことでサムをからかうジャフィは、ライバルのチャップマンから嫌味を言われる。

チャップマンの患者のアルマが、包帯だらけでバケモノのようであるため、ジャフィは皮肉を言って対抗する。

アルマの姿に驚くサムは、人を捜していることを彼女に伝えるものの、それをシャーリーと勘違いされる。

互いの母親が、自分達を結び付けようとしていることを迷惑に思っているとシャーリーに正直に伝えたサムは、彼女から、自分もあなたが嫌いなので安心してほしいと言われる。

その場にいたジャックから声をかけられ、妻のアリソン(エリザベス・スペンダー)を紹介されたサムは、ジャフィの手術を受けた彼女も若返ったことを知る。

車いすのヘルプマンから頼みがあると言われたサムは、彼をトイレに連れて行く。

父とは親友だったと話すヘルプマンに、剥奪局への転任を申し出たサムは、歓迎すると言われる。

翌日、剥奪局に向かい上司となるウォーレン(イアン・リチャードソン)に会ったサムは、オフィスを与えられる。

隣りの部屋のハーヴェイ・ライム(チャールズ・マッケオン)と、壁を隔てて移動する机を奪い合ったサムは、彼の端末でジルの住所などを調べてもらう。

大した情報を得られないハーヴェイに代わり自分で調べたサムは、ジルがトラックの運転手で、詳細は別室で知ることができることを確認する。

その場に向かったサムは、血だらけの白衣を着たジャックがいたために驚き、情報が欲しいと伝える。

三つ子の一人ホリー(ホリー・ギリアム)を子守しながら仕事をしていたジャックが、アリソンのことを”バーバラ”と読んだりすることを気にしながら、サムはジルの資料を渡す。

ジャックは、ジルの件をサムが知っていたために驚く。

ジルの下の階の住人バトルが連行され、人違いだと確認もせずにジャックが殺したことを知ったサムは、タトルも捕らえて同じ目に遭わせると言われる。

誤認逮捕の目撃者ジルも始末すると言うジャックは、彼女が誰かの入れ知恵により、様々な場所で自分達を非難していることをサムに話す。

ジルは逮捕されてこの場に連行されると言われたサムは、自分が彼女を見つけて口封じすることをジャックに約束する。

それを信用してもらい、ジルのファイルを受け取ったサムは、その服装ではだめだと言うジャックから、スーツを渡される。

エレベーターに乗ったサムは故障したために下の階に向かえず、受付にジルがいることに気づき焦る。

動き始めたエレベーターは一階では止まらずに地下に下りてしまい、サムは再び上の階に向かおうとする。

エレベーターに乗ったサムは、警備員(ジョン・ピアース・ジョーンズ)から次官専用だと言われ、身分証の提示を求められる。

時間がないと言ってその場から逃げたサムは、警備隊に追われる。

一階に向かったサムは、情報剥奪局のバッジを見せて警備隊を下がらせ、ジルを助けて建物を出る。

書類を落としてしまったサムは、老婦人から拾うようにと言われ、それに従っている間にジルはトラックで走り去る。

トラックに飛び乗ったサムだったが、車を止めたジルから降りるようにと言われる。

情報剥奪局の職員だと言ってジルを説得したサムは、トラックを動かした彼女に、夢で出会った君に恋をしたと伝える。

魅力的だとサムに伝えて油断させたジルは、ドアを開けて彼を突き落とす。

何とかしがみついていたサムは、ジルに愛を伝えるものの、乱暴な運転でふり落されそうになる。

サムを轢いてしまったと思いトラックを止めたジルは、彼が無事だったことを確認する。

ある工場に着いたサムは、プラントに上ったジルを追い、彼女が男から小包を受け取る姿を確認する。

荷台にコンテナを積んだジルは出発し、助手席のサムは包みが気になる。

テロ抑制の仕事をしていると言うサムに、何人のテロリルトに会ったことがあるか尋ねたジルは、彼は今日が初めての出勤だと知り思わず笑ってしまう。

サムの指示で検問を突破したジルは、追跡をかわすために暴走し、コンテナを落としてしまう。

追跡車両はコンテナに突っ込み、爆発炎上する。

トラックを降りたサムは、ジルをアパートに連れて行こうとするが、この件で自分はクビになってしまうと言われて責められる。

小包が爆弾だと思い奪おうとしたサムは、ジルと揉み合いになる。

そこに顔の包帯が増えたアルマとシャーリーが現れ、サムは二人と話をする。

その時、爆発が起きてその場は混乱し、サムは、怪我人の中からジルを助け出し無事を確認する。

爆弾を使ったテロリストだと言ってジルを非難するサムだったが、その場にあった包みを渡され、それが役人達への賄賂だったことを知る。

ジルと共に怪我人を助けたサムは、現れた鎧の巨人らに襲われ捕らえられてしまう。

剥奪局に連行されたサムはジルを見つけられず、局の名を汚したことでウォーレンに非難され、ハーヴェイにも相手にされない。

ジャックにジルのことで助けを求めるサムだったが、協力を拒まれ、タトルが自分の居住地域で破壊工作を行っていることを知らされる。

タトルとジルが組み、今回の件は仕組まれていると言うジャックに対し、サムは彼女のは無実を信じる。

サムの話を聞こうとしないジャックは、友人だが、当分、近づかないでほしいと伝えてその場を去る。

憤慨したサムは失意の内にアパートに戻り、その場にいたスプーアから、凍り付いた部屋のサーモスタットの修理をしていると言われる。

スプーアから、空調修理のために住居を強制的に受け渡す命令が出ていることを知らされたサムは、ダウザーに追い出される。

外にいたタトルが、浄化槽のパイプをスプーアらのスーツのパイプに接続し、二人を汚物で窒息死させる。

その様子を見て喜んだサムは、その場に現れたジルを連れてアイダの家に向かう。

母は整形外科に入院していると言うサムは、自然とジルと惹かれ合う。

すぐ戻ると言って剥奪局に向かったサムは、次官専用のエレベーターに乗りヘルプマンのオフィスに向かう。

ヘルプマンが留守であることを確認したサムは、端末を使いジルの情報を入手してアパートに戻る。

かつらをつけて着替えたジルが、夢の女性そのものだったために驚いたサムは、自分が君を殺したことになっていると言って、その証拠の書類を見せる。

死人と愛し合いたいかと訊かれたサムは、ベッドのジルに迫る。

目覚めたサムは、全裸のジルと再び愛し合おうとするものの、押し入って来た警備隊に捕らえられる。

剥奪局に連行されたサムは数々の罪に問われ、独房に面会に来たヘルプマンに協力を求める。

ヘルプマンにジルの行方を尋ねたサムは、アパートで追い詰められた彼女は死んだことを知らされる。

死亡が記録されていることを知ったサムは、その記録は自分が細工した書類だとヘルプマンに伝える。

理由は不明だが、死亡が2度記録されたいたことをサムに伝えたヘルプマンは、アイダのためにも尋問に協力するようにと言ってその場を去る。

その後、ジャックに尋問されるサムは、彼に無実を訴える。

ジャックを射殺したタトルが仲間達と共にサムを救い出し、建物から避難してその場を爆破する。

建物から飛び散った書類が体にまとわりついたタトルはもがき苦しみ、サムは助けようとするものの、タトルは姿を消してしまう。

教会に向かったサムは、その場でアルマの葬儀が行われていることを知る。

参列していたアイダが、若返りジルそっくりだったためにサムは驚く。

そこに武装した警備隊が現れ、棺桶を倒したサムはその中に落ちてしまい追っ手から逃げる。

逃げ込んだ場所が、トラックに積まれているコンテナの中だと知ったサムは、運転しているのがジルだったために安心する。

ジルと共に郊外に向かったサムは、平穏な暮らしを始める・・・。

しかし、それは拷問に耐え切れずに正気を失ったサムの幻想で、彼の件は片付いたと判断したヘルプマンとジャックはその場を去る。

残されたサムは呆然としながら微笑み、”Aquarela do Brasil”を口ずさむ。


解説 評価 感想

(簡略ストー リー)
20世紀のどこかで、クリスマス。
些細なことで情報省の書類に入力ミスが発生し、破壊工作を続ける空調設備技術者”タトル”と間違えられた靴職人のバトルが逮捕される。
羽をつけて空を飛ぶヒーローとなり、美しい女性と出会う夢を見続けていた情報省記録局の職員サム・ラウリーは、母アイダの根回しにより昇進して剥奪局に転任することになる。
それを望まないサムはバトルの件に関わながら、夢の美女と瓜二つの女性がいることを知り、データが記録されている剥奪局に転任して、彼女を捜そうとするのだが・・・。
__________

近未来の情報管理社会を舞台に、些細なミスが巻き起こす様々な問題を、脚本を兼ねるテリー・ギリアムが描くSFコメディ。

暗黒の社会で繰り広げられる、情報統制による人間の暴走と狂気を、テリー・ギリアムの独特の世界観でシニカルに描いたブラック・コメディの秀作。

平凡な人物がほとんど登場しない、支離滅裂寸前と言っていいような内容が実に愉快であり、近未来の異様な雰囲気を伝える、特殊撮影を駆使した斬新な映像なども注目したい。

アクションも盛り込まれ、またファンタジックでもある娯楽の要素満載の内容は、一般、批評家から圧倒的な支持を受けた。

第58回アカデミー賞では、脚本、美術賞にノミネートされた。

主演のジョナサン・プライスは、事件を引き起こす情報省の職員でありながら、夢で出会った美女を現実の世界で追い求めるために奔走する男性を熱演している。

主人公に度々協力する、情報省に追われる空調設備の技術者ロバート・デ・ニーロ、主人公が惹かれ追い求めるトラック運転手と、夢に出てくる美女のキム・グライスト(結局は幻想だったが、クライマックスでは主人公の若返った母親役も)、主人公の旧友である剥奪局の職員マイケル・ペイリン、整形手術で若返る主人公の母親キャサリン・ヘルモンド、主人公を困らせる、空調設備サービスの作業員ボブ・ホスキンス、その同僚デリック・オコナー、主人公の上司である記録局局長イアン・ホルム、剥奪局での主人公の上司イアン・リチャードソン、情報省次官のピーター・ヴォーン、主人公の母親の主治医である整形外科医ジム・ブロードベント、整形手術が失敗する主人公の母親の友人バーバラ・ヒックス、その娘キャスリン・ポグソン、ジャック(マイケル・ペイリン)の妻エリザベス・スペンダー、警備隊員のデレク・デッドマンナイジェル・プラナー、剥奪局の主人公の同僚チャールズ・マッケオン、レストランのウエイター、ブライアン・プリングル、整形外科医のジャック・パーヴィス、事件に巻き込まれる靴職人ブライアン・ミラー、その妻シーラ・リード、その子供達プルーデンス・オリバーとサイモン・ナッシュ、テレビ・アナウンサーのジョン・フラナガン、ジャックの秘書マートル・デヴェニッシュ、ジャックの娘ホリー・ギリアム(テリー・ギリアムの娘)、情報省の守衛ゴーデン・ケイ、警備員のジョン・ピアース・ジョーンズ、そして、シャングリラ・タワーのスモーキング・マン役でテリー・ギリアムが登場する。


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