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ブレーキ Brake (2012)

国家機密に関わる陰謀に巻きこまれて監禁された警護官の恐怖を描く、製作総指揮、主演スティーヴン・ドーフカイラー・リートム・ベレンジャー他共演、製作、監督ゲイブ・トーレスによるシチュエーション・スリラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト ■
監督:ゲイブ・トーレス

製作総指揮:スティーヴン・ドーフ
製作
ゲイブ・トーレス

ジェームズ・ウォーカー
ネイサン・ウエスト
脚本:ティモシー・マニオン
撮影:ジェームズ・マザーズ
編集:サム・レスティヴォ
音楽:ブライアン・タイラー

出演
ジェレミー・レインズ:スティーヴン・ドーフ

モリー・レインズ:カイラー・リー
ヘンリー・ショウ:JR・ボーン
ベン・レイノルズ:トム・ベレンジャー

アメリカ 映画
配給 IFC Films

2012年製作 91分
公開
北米:2012年3月23日
日本:2012年5月19日
北米興行収入 $4,330


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
目の前にデジタル時計が表示されるプラスチック・ケースに閉じ込められながら目覚めた、シークレットサービスのジェレミー・レインズ(スティーヴン・ドーフは、その状況が把握できない。

時計はゼロから4分に戻りカウントダウンを始め、無線機から、同じ状況下らしい男の混乱する声が聞こえる。

レインズは相手に話しかけ、ヘンリー・ショウ(JR・ボーン)という男も、同じ数字を刻む時計を見ていることが分かる。

ショウを落ち着かせようとするレインズは物音を聞き、助けを求めるが時計がゼロとなる。

車に乗せられて移動していることに気づいたレインズは、同じ状況だということをショウに確認する。
...全てを見る(結末あり)

この状況になる前のことをショウに質問したレインズは、彼が国務省国家安全保障会議と関係する者だと分かるが、その瞬間、激しい揺れと共に車は止まる。

ショウに叫ぶよう伝えたレインズだったが声は聞こえず、時計はゼロになり内部が明るくなる。

円筒の穴に何かが投げ込まれて暗くなり、ホワイトハウスの絵ハガキの裏に書かれた、”ルーレットの場所を教えろ”という言葉をレインズは確認する。

ショウには、もう一人が質問の答えを知っていると書かれたハガキが渡されていた。

レインズは、質問には答えられないと言ってショウを疑うが、それを間違いだと判断して内部を調べ始める。

車は再び動き始め、レインズは無線で近くにいる者と交信できるが、4分が過ぎて再び車は止まり明るくなる。

別居している妻のモリー(カイラー・リー)から電話があり、スピーカーから聞こえる彼女の声に驚いたレインズは、同僚に大統領を守るよう連絡をさせようとするが、彼女は何者かに襲われたらしく会話が途切れてしまう。

車は動き出し、レインズは、犯人らしき男に無線で脅され、モリーを人質にしてルーレットの場所を聞かれる。

次の瞬間、内部に大量の蜂を入れられたレインズは、ショウから連絡受けて、彼の妻子も人質にとられたということだった。

内部にガスが注入されてレインズは意識を失い、蜂は死に、意識を取り戻した彼は、注射をされたことに気づき、犯人らしき男と会話ができるようになる。

相手は、レインズが国家安全保障担当の大統領補佐官の警護官であることを知っていた。

レインズは、ルーレットのことについて聞かれるものの白を切る。

ショウと連絡を取ったレインズは、首都が攻撃された際の大統領の避難場所である、ルーレットのことを彼が知っているため、国家安全保障会議に参加しているという彼の話が正しいか確認する。

妻子を人質取られ焦るショウは、ギャンブルが原因で、レインズがモリーと別居したことを聞き、家族の話などをして落ち着く。

直後に車はパトカーに止められ、騒いだら妻を殺すと言われてレインズは脅される。

警官が見逃そうとしたためにレインズは騒ぎ、発砲された車は逃走する。

レインズは、足に金属破片が刺さり負傷し、射殺されたと思われる男の携帯電話を手を伸ばして奪う。

かかってきた電話に出たレインズは、”マルコ”を呼び出す男と話すが、モリーのことを言われて切られてしまう。

モリーの留守電にメッセージを残したレインズは、本部とも連絡がつかない。

911に電話をするものの、ニューヨークにいると思っていたレインズは、ボルチモアの緊急センターに繋がったことを知る。

レインズは、被弾した穴から外を覗き、廃墟のある路地だと伝えるが、現在の場所がメリーランド州のセバンだと知らされる。

モリーの家に電話するよう伝えたレインズは電話を切り、外にいた男に声をかける。

男はレインズに気づき近づくが、彼を助けようとせずに、死んだ犯人を車から引きずり出して車を動かし、時計が30分からカウントダウンを始める。

911に電話をしたレインズは、”協力しないとモリーを殺す”というメモしか、警察が発見できなかったことを知らされる。

ショウから連絡を受けたレインズは、時計が15分からカウントされていることを知らされ、妻に電話してほしいと頼まれる。

その後、レインズはラジオ放送で、CIA本部に隣接する場所などで爆発が起きたことを知る。

同僚のベン・レイノルズ(トム・ベレンジャー)と電話が通じたのだが、レインズは、自分を含めて7人が同じ状況下に置かれていると言われ動揺する。

シークレットサービスFBI捜査官がその対象で、自動車爆弾が各地で爆発し、レインズの車にもそれが仕掛けられていた。

直後にモリーから電話を受けたレインズは、彼女もトランクに入れられて移動中だということが分かる。

恐怖で取り乱すモリーを落ち着かせたレインズは、自分がギャンブルにのめり込んだことなどを謝罪するが電話は切れてしまう。

ショウからの連絡で、妻への電話を催促されたレインズは、彼女の生存は確認するが、犯人にルーレットの場所を聞かれ全員を殺すと脅される。

レインズは、ショウが液体で溺れさせられるそうになっていることを知るが、ルーレットの場所を教えることを拒む。

次の瞬間、車は激しく揺れ始め、非常事態宣言が発令されて大統領の声明が待たれる。

レイノルズからの電話を受け、犯人が首都を封鎖するために爆破テロを起こしていることに気づく。

大統領の安否を気にするレイノルズは、レインズからルーレットの場所を聞きだそうとするが、彼は盗聴されていると言ってそれを拒む。

ニュース番組のアンカーから電話が入り、レインズはテロリストの一員かを聞かれるがそれを否定し、電話を切るように指示する。

車はパトカーに追われて追突され、停車した後にレインズは、犯人からルーレットの場所を聞かれるもののそれを拒否する。

開き直ったレインズはモリーからの電話を受け、サイレンが鳴っていることから、自分がパトカーで彼女が救急車に乗せられていることに気づく。

残り3分、レイノルズからの連絡で、モリーがホワイトハウス近くにいることが判明し、救急車を追うよう伝える。

犯人からの再度の要求を拒否したレインズは、モリーとの電話で見捨てないでほしいと言われるが、要求は呑めないことを伝える。

モリーに謝罪して愛を告げたレインズだったが、時計はゼロになり、内部には液体が注入される。

レイノルズからの電話で、ボックスが液体爆弾だと知らされたレインズは、情報を提供すればモリーは助けると言われる。

テロリストの一員だったレイノルズはビジネスだと言い切り、充満した液体の中でレインズは死を覚悟する。

その時、上部から日の光が差し込み、レインズは救出される。

レインズは、近づいてきた男に銃を向けるが、それはショウでモリーも現れえる。

レイノルズもその場に駆けつけ、レインズは、この場が訓練施設で試験に合格したと言われる。

レインズは、大統領専属の警護官に昇進させるための試験だったことを知らされ、その場にいた者達から祝福される。

救急車で搬送され気を失っていたレインズは、意識をとり戻し、寄り添うモリーから、協力した報酬で借金を返したことを知らされる。

モリーにやり直したいことを伝えたレインズは、車の窓から見えた”ワシントン記念塔”に目をやり、安堵の表情を浮かべる。

その瞬間、モリーはレインズに手錠をかけ、レイノルズと連絡を取り、ルーレットの場所が”ワシントン記念塔”だということを確認しする。

レイノルズから、レインズを始末するよう指示されたモリーは彼を毒ガスで殺す。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
国家安全保障担当の大統領補佐官の警護官、シークレットサービスの特別捜査官ジェレミー・レインズは、ある場所で目覚める。
プラスチック・ケースに閉じ込められたレインズは、情況を把握できずに戸惑うが、同じように捕えられた、国務省のショウからの無線連絡を受ける。
上部に表示された時計は4分のカウントダウンを始めて、ゼロになった瞬間に、その都度罠が仕掛けられていた。
レインズは状況を把握し、ショウと連絡を取り合い、何んとか脱出方法を考えるのだが、車に乗せられていた彼らは移動を始める。
その後、内部にホワイトハウスの絵ハガキが投げ込まれ、それには”ルーレットの場所を教えろ”と書かれていた。
レインズは、別居中の妻モリーを人質に取られ、首都が攻撃された際の大統領の避難場所である、ルーレットの場所を教えるよう脅迫されるのだが・・・。
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クライマックスで情況が変わるものの、ほぼ全編が密室のワン・シチュエーションという異色のドラマ。

当然、終盤まで登場人物も主人公一人だけで、連絡を取り合っていた人物が登場する状況になり、ドラマは驚きの結末を迎える。

北米でもわずか2館の上映に終わり、公開されたとも言えない状況の作品だが、緊迫感と終盤の展開はなかなか見応えある。

シークレットサービスの特別捜査官ではあるが、ギャンブルで堕落しかける男として、人間味も感じさせる、極限状態を乗り切るために知恵を絞り危機を脱しようとする、ほぼ独演する製作総指揮も兼ねるスティーヴン・ドーフの熱演が見ものだ。

主人公の妻カイラー・リー、同じ状況に置かれる男性JR・ボーン、主人公の同僚役でトム・ベレンジャーなどが共演している。


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