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荒原の激闘 Born to the West (1937)

放浪の旅を続ける青年が牛泥棒の陰謀に立ち向かう姿を描く、監督チャールズ・バートン、主演ジョン・ウェインマーシャ・ハントジョン・マック・ブラウンジョン・マック・ブラウンモンテ・ブルー他共演の西部劇。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇

ジョン・ウェイン / John Wayne 作品一覧
ジョン・ウェイン / John Wayne/Pinterest


スタッフ キャスト
監督:チャールズ・バートン

製作:ウィリアム・T・ラッキー
製作総指揮:ウィリアム・ルバロン
原作:ゼイン・グレイ
脚本
スチュアート・アンソニー
ロバート・ヨスト
撮影:デイヴ・ジェニングス
編集:ジョン・F・リンクSr.

出演
デア・ラッド:ジョン・ウェイン
ジュディ・ワーストール:マーシャ・ハント
トム・フィルモア:ジョン・マック・ブラウン
リン・ハーディ:ジョン・パターソン
バート・ハモンド:モンテ・ブルー
牛のバイヤー:ルシアン・リトルフィールド
ディンキー・フーリー:シド・セイラー
牛飼い:アール・ドワイヤー

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1937年製作 59分
公開
北米:1937年12月10日
日本:未公開


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ワイオミング州。
牛を移動させていた牧畜業者兼銀行家のトム・フィルモア(ジョン・マック・ブラウン)は、何者かに襲われる。

モンタナから来たデア・ラッドと(ジョン・ウェイン)と避雷針のセールスマンのディンキー・フーリー(シド・セイラー)は、暴走する牛の群れに気づき手を貸そうとする。

牛泥棒だと知ったデアとディンキーは加勢するのをやめるが、トムに銃を向けられる。

デアは従兄だとトムに気づき、明日、町で会う約束をして別れる。

町に着いたデアとディンキーは、カジノでイカサマがバレて殴られ追い出される。

ディンキーと共にトムを訪ねたデアは、地道に働き身を固めるようにと言われるものの、それを断り、100ドルを受け取り旅立とうとする。

そこにトムの恋人ジュディ・ワーストール(マーシャ・ハント)が現れれ、デアは彼女に一目惚れしてしまう。

デアを紹介されたジュディは、彼の目の怪我が気になる。

避雷針のセールスをするディンキーから、テスト中に事故に遭ったと言われたジュディは、デアを気遣う。
...全てを見る(結末あり)

ジュディの家で手当てをしてもらうことにしたデアは、トムに金を返して、町で働くことを伝える。

ジュディの手当てを受けたデアは、彼女がトムとの結婚を決めていないことを知り、自分が申し込みたいと伝える。

答えてもらえないデアは、ディンキーと共に町に戻る。

カジノの経営者であるバート・ハモンド(モンテ・ブルー)は、トムの牛を奪おうとした黒幕だった。

そこにデアとディンキーが現れ、ハモンドは、彼らのおかげで自分たちの犯行とバレなかったことを手下から知らされる。

朝2人をカジノから追い出したハモンドだったが、彼らが利用できると考えて謝罪する。

その後、牛追いのコックをトムに任されたデアとディンキーは、嫌々ながらも仕事を続けていた。

トムと共に現れたジュディに話しかけたデアは、ヘビに驚き彼女を乗せたまま暴走した馬を追う。

一緒に追ったトムは落馬してしまい、デアはジュディを助ける。

ジュディは、デアにコックをさせているトムに、有能な彼に相応しい仕事を与えるべきだと意見する。

デアは自分で道を切り開けると言うトムは、彼のことを考え過ぎだとジュディに伝える。

トムから、牛を市場に運び売る仕事を任されたデアは、ディンキーと共に出発する。

その場に現れたハモンドは、デアに声をかける。

トムに雇われていながらハモンドと組んでいた牧童のリン・ハーディ(ジョン・パターソン)は、信頼しているように見せかけて、デアにすべてを任せる。

その夜、野営をしたデアは、ポーカーが得意なことをリンに話す。

デアとディンキーは、牛を見回る必要がないにも拘らず出かけた彼の行動が気になる。

仲間の元に向かったリンは、デアらが野営をしている場所を教えて襲撃させる。

襲撃に備えていたため被害を免れたデアとディンキーは、翌日、何も知らないふりをしてリンと話し、旅を続ける。

町に着いたリンは、牛を奪えなかったことを責めるハモンドから、ポーカーでデアを騙す計画を知らされる。

牛のバイヤー(ルシアン・リトルフィールド)から現金1万840ドルを受け取ったデアは、町に戻ろうとする。

その前にデアは、ディンキーとバイヤーと共に酒場に向かう。

リンから分け前を要求されたデアは、牧童たちに金を配る。

ギャンブラーのブレイディに誘われたデアは、その場にいたハモンドから、ポーカーの名手なので相手が悪いのでやめた方がいいと言われるものの、ディンキーの分け前を借りて勝負する。

ハモンドも加わりポーカーを始めたデアは、バーテンダーがカードをすり替えたことに気づかないまま負け続け、牛を売った金を使ってしまう。

トムとジュディは、帰りが遅いデアとディンキーのことが気になる。

デアを信じたことを後悔したトムは、彼を悪人だと思わないジュディに頼まれて捜しに行く。

町に着いたトムは、デアがポーカーで全財産を失いそうだと知り、酒場に向かう。

デアとゲームを代わったトムは、勝ち続けて金を取り戻す。

ハモンドの手下が現れ、デアは仲間を集めるようディンキーに指示するが、リンと牧童が町に戻ったことを知る。

ハモンドはバーテンダーに酒を要求し、トムはカードをすり替えるイカサマに気づき、銃を手にしてデアに金を集めさせる。

トムは撃たれるもののデアが反撃し、彼らはその場から逃げる。

ハモンドと手下はデアらを追い、途中で銃撃戦になる。

ディンキーは仲間たちに追いつき助けを求め、それを拒んだリンを殴り倒して、デアとトムの元に向かう。

デアは弾が尽きそうになるが、ディンキーが仲間たちと戻り、ハモンドらを撃退する。

その後、ジュディの治療を受けたトムは。デアとディンキーがモンタナに向かたことを知らせる。

ディンキーは、出会った男性に避雷針を売り込むものの、彼が避雷針の会社の者だと知り諦める。

デアに追いついたジュディは、仕事の話があると言うトムが待っていることを伝える。

コックなのか尋ねたデアは、パートナーだと言うジュディに、君のパートナーかと訊き返す。

そこに戻ったディンキーは、2人には避雷針が必要だと言いながら、彼らと共に町に戻る。


解説 評価 感想

*(簡略ストーリー)
モンタナを旅立ったデア・ラッドとディンキーは、ワイオミングに着く。
デアは、牧畜業者兼銀行家である従兄のトムに会い、仕事を勧められるものの、それを断り旅を続けようとする。
ところが、トムの恋人である美しいジュディに一目惚れしたデアは、町に留まり仕事に就く。
カジノの経営者ハモンドは、トムの牛を奪おうとしていたが失敗していた。
ある日デアは、牛を移動させて市場で売る仕事をトムに任され、ハモンドに狙われていることも知らずに、ディンキーと共に出発するのだが・・・。
__________

ヴォードヴィルで活躍し、その後、映画監督となり、1933年にはアカデミー助監督賞を受賞したチャールズ・バートンの監督作品。

放浪の旅を続ける青年が、町の名士である従兄の牛を狙う牛泥棒の陰謀に立ち向かう姿を描く西部劇。

パラマウント・ピクチャーズの作品ではあるが、低予算映画の定番であった馬の追跡や銃撃戦などが随所に登場し、西部劇の醍醐味を味わえる作品。

それに加え、キャトルドライブのスケール感のある映像やポーカーのギャンブル、そして恋も盛り込まれた、娯楽の要素が満載の作品に仕上がっている。

主演のジョン・ウェインは、人生経験の浅い男として頼りなさはあるものの、いざという時には全力で苦難に立ち向かう青年を熱演している。

主人公の行動を見守りつつ惹かれていく、撮影当時まだ10代のマーシャ・ハントの美しさは際立つ。

主人公の従兄で牧畜業者兼銀行家であるジョン・マック・ブラウン、彼の牛を狙うカジノの経営者モンテ・ブルー、彼と手を組み牛泥棒に加担する牧童のジョン・パターソン、牛のバイヤー役ルシアン・リトルフィールド、避雷針のセールスをする主人公の相棒シド・セイラー、牛飼いのアール・ドワイヤーなどが共演している。


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