社交界の名士である女性と殺人者の関係を描く、監督ロバート・ワイズ、主演クレア・トレヴァー、ローレンス・ティアニー、ウォルター・スレザック他共演のフィルム・ノワール。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロバート・ワイズ
製作:ハーマン・シュロム
製作総指揮:シド・ロゲル
原作:ジェームズ・ガン”Deadlier Than the Male”
脚本
イヴ・グリーン
リチャード・マコーレイ
撮影:ロバート・デ・グラス
編集:レス・ミルブルック
音楽:ポール・ソーテル
出演
ヘレン・ブレント:クレア・トレヴァー
サム・ワイルド:ローレンス・ティアニー
アルバート・アーネット:ウォルター・スレザック
フレッド・グローバー:フィリップ・テリー
ジョージア・ステープルズ:オードリー・ロング
マーティ・ウォーターマン:エリシャ・クックJr.
ローリー・パーマー:イザベル・ジュエル
クラフト夫人:エスター・ハワード
グレース:キャサリン・カード
ダニー:トニー・バレット
ウィルソン警部:グランドン・ローズ
メイド:マーサ・ハイヤー(クレジットなし)
メイド:エレン・コービー(クレジットなし)
コンダクター:ジェイソン・ロバーズSr.(クレジットなし)
ポーター:ナポレオン・ホワイティング(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 RKO
1947年製作 92分
公開
北米:1947年5月3日
日本:未公開
■ ストーリー ■
ネバダ州、リノ。
サンフランシスコの社交界の名士ヘレン・ブレント(クレア・トレヴァー)は、離婚を成立させる。
ヘレンは、街に滞在中、気の強いクラフト夫人(エスター・ハワード)の下宿に宿泊していた。
裁判所から下宿に戻ったヘレンは、クラフト夫人の親友で隣人のローリー・パーマー(イザベル・ジュエル)と知り合う。
ローリーは、クラフト夫人とヘレンの前で、新しい恋人サム・ワイルド(ローレンス・ティアニー)を嫉妬させるために、ダニー(トニー・バレット)とデートする話をする。
その夜、翌日に街を去るヘレンはクラブに向かい、カジノにいた魅力的なサムが気になる。
そこにダニーと共にローリーが現れてヘレンに声をかけ、その様子を見ていたサムは不機嫌になる。
その後サムは、ローリーの家でダニーを待伏せし、彼と争いになり撲殺する。
サムは、それに気づいたローリーも殺害して家を出るが、ヘレンが現れたために姿を消す。
ローリーの愛犬に気づいたヘレンは彼女の家に向かい、ダニーとローリーの死体を見つける。
下宿に戻ったヘレンは、警察に通報しようとするものの思い留まる。
アパートに戻ったサムは、友人のマーティ・ウォーターマン(エリシャ・クックJr.)に、ローリーとダニーを殺したことを話し、事態が収まるまでサンフランシスコに向かうよう指示される。
その日のうちにサンフランシスコに向かおうとしたヘレンは、駅のホームでサムに出くわす。
サムに惹かれていたヘレンは、彼と共に列車に乗車して、一緒に過ごすことになるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1942年に発表された、ジェームズ・ガンの小説”Deadlier Than the Male”を基に製作された作品。
編集技師から監督として活躍し始めたロバート・ワイズが監督し、主演はローレンス・ティアニー、クレア・トレヴァー、ウォルター・スレザックなどが共演した作品。
社交界の名士である女性と殺人者の関係を描くフィルム・ノワール。
策略家とも言える魅力的な上流の女性を演ずるクレア・トレヴァーと、自分の思い通りにことを運ぶ冷酷な殺人者ローレンス・ティアニー他、様々な登場人物の個性を見事に引き出す、ロバート・ワイズの安定感のある演出が見どころの作品。
殺人者を調査する私立探偵をユーモアをまじえながら好演するウォルター・スレザック、ヘレン(クレア・トレヴァー)と暮らす血縁関係のない妹で遺産の相続人オードリー・ロング、ヘレンの婚約者フィリップ・テリー、サム(ローレンス・ティアニー)の友人で事件に絡むエリシャ・クックJr.、サムに殺される恋人イザベル・ジュエル、彼女と共にサムに殺されるトニー・バレット、ヘレンが宿泊した下宿の主人を印象的に演ずるエスター・ハワード、ジョージア(オードリー・ロング)の邸宅のメイド、キャサリン・カード、マーサ・ハイヤー、エレン・コービー、警部のグランドン・ローズ、コンダクターのジェイソン・ロバーズSr.、ポーターのナポレオン・ホワイティングなどが共演している。