ビジネスマンとして成功しているプレイボーイが真実の愛を見つけるまでを描く、製作ブライアン・グレイザー、原案、主演エディ・マーフィ、監督レジナルド・ハドリン、共演ロビン・ギヴンズ、ハル・ベリー、デヴィッド・アラン・グリア、マーティン・ローレンス、クリス・ロック他共演のロマンチック・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:レジナルド・ハドリン
製作
ブライアン・グレイザー
ワリントン・ハドリン
製作総指揮:マーク・リプスキー
原案:エディ・マーフィ
脚本
バリー・W・ブラウスタイン
デヴィッド・シェフィールド
撮影:ウッディ・オーメンス
編集
ジョン・カーター
マイケル・ジャブロー
アール・ワトソン
音楽:マーカス・ミラー
出演
マーカス・グレアム:エディ・マーフィ
ジャクリーン・ブロイヤー:ロビン・ギヴンズ
アンジェラ・ルイス:ハル・ベリー
ジェラード・ジャクソン:デヴィッド・アラン・グリア
タイラー・ホーキンス:マーティン・ローレンス
ボニー・T:クリス・ロック
ネルソン:ジェフリー・ホールダー
レディ・エロイーズ:アーサ・キット
ヘレン・ストランジェ:グレイス・ジョーンズ
イヴォンヌ:ティシャ・キャンベル
ジャクソン:ジョン・ウィザースプーン
ジャクソン夫人:ベベ・ドレイク
クリスティー:レラ・ローション
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1992年製作 117分
公開
北米:1992年7月1日
日本:1992年9月12日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $70,100,000
世界 $131,100,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
化粧品会社”シャントレス”の副社長であるマーケティング担当のマーカス・グレアム(エディ・マーフィ)は、ビジネスとファッション・センスも抜群であり、プレイボーイとして知られていた。
女性社員に声をかけながら出社したマーカスは、同僚のネルソン(ジェフリー・ホールダー)から、新製品の口紅のCMを見せられる。
やや過激だとネルソンに指摘したマーカスは、仕事を始める。
親友で同僚のジェラード・ジャクソン(デヴィッド・アラン・グリア)とタイラー・ホーキンス(マーティン・ローレンス)とランチを共にしたマーカスは、もてない二人に女性に対する接し方などを教える。 そんなマーカスは、犬の散歩をするクリスティー(レラ・ローション)を見かけて惹かれてしまい、愛犬が逃げた振りをした彼女に近づく。 同情されたマーカスは、ジャクリーンの電話番号を聞き出すことに成功する。 その夜、早速クリスティーをアパートに誘ったマーカスは、隣人で一度デートしたことがあるイヴォンヌ(ティシャ・キャンベル)から嫌みを言われるものの、相手にしない。 現れたクリスティーを歓迎したマーカスは、彼女と食事をするものの、邪魔しようとするイヴォンヌが気になる。 部屋を変えたマーカスは、2年間も女性と付き合いがなく、寂しく不幸な日々を送っていることをクリスティーに話す。 クリスティーの誘う素振りを拒んだマーカスは、彼女をアパートまで送る。 帰ろうとしたマーカスだったが、クリスティーに誘われて愛し合う。 その後マーカスは、眠っているクリスティーの足の形とペディキュアが剥がれていることを知り幻滅してしまい、気づかれないようにしてその場を去る。 翌日のランチの際、マーカスは、昨夜の相手だったクリスティーは、顔はいいが足が最悪だったとジェラードとタイラーに話す。 会社を買収合併するレディ・エロイーズ(アーサ・キット)を迎えたマーカスは、その夜、屋敷に来るようにと指示される。 屋敷に向かったマーカスは、レディ・エロイーズに迎えられて食事をして、彼女にベッドに誘われる。 合併を成功させなくてはならないマーカスは、仕方なく我慢する。 翌朝、出社しようとしたマーカスは、魅力的な女性ジャクリーン・ブロイヤー(ロビン・ギヴンズ)に声をかける。 ジャクリーンが合併後のマーケティング局長だと知ったマーカスは驚き、自分が局長になることをレディ・エロイーズが約束したことを伝える。 レディ・エロイーズには何も権限がないと言うジャクリーンは、15年前に実権はパリの取締役会に移っていることを知らされる。 若くてハンサムな男性に手を出す、レディ・エロイーズの悪い癖の話をジャクリーンから聞かされたマーカスは、現れたレディ・エロイーズに言い寄られる。 苦笑するジャクリーンを見て気まずい思いをするマーカスは、仕事を始める。 合併記念パーティーが開催され、マーカスは、デザイン部のアンジェラ・ルイス(ハル・ベリー)をジャクリーンから紹介される。 ホストを務めたジャクリーンは、イメージモデルのヘレン・ストランジェ(グレイス・ジョーンズ)を紹介し、ヘリコプターで運ばれた彼女は派手に登場する。 その後、アンジェラに話しかけられたマーカスは、ジャクリーンを捜していたために、ジェラードを彼女に紹介してその場を去る。 ジャクリーンと話したマーカスは、自分になびかない彼女から、社内恋愛はしない主義だと言われる。 翌日、メールボーイのボニー・T(クリス・ロック)から、いつジャクリーンを口説くのかと訊かれたマーカスは、職場の同僚には手を出さないと答える。 新商品の香水名を、ストランジェをおだてて彼女の名前にしたマーカスは、重役達に賛成される。 ニューオーリンズの会議の資料を作成すると言うジャクリーンに、食事をしながら準備をすることを提案したマーカスは、下心はないと彼女に伝える。 アパートにジャクリーンを招待したマーカスは、彼女がイヴォンヌとベランダで話していることに気づいて焦り、ジャクリーンを部屋に連れ戻す。 アンジェラとデートする予定のジェラードは、彼女のアパートに向かい歓迎される。 ジャクリーンと食事をしてテレビでバスケットボールの試合を見たマーカスは、雰囲気が全く盛り上がらないために気落ちする。 食事を何にするかを決められなかったジェラードは、結局、何も食べないまま、アンジェラと簡単なキスだけして帰る。 マーカスも、”目的”を果たせないまま、ジャクリーンを見送る。 翌日、昨夜のことをジェラードとタイラーと共に話したマーカスは、ジャクリーンを必ずものにすると言って自信を示す。 ニューオーリンズ。 夜中に目覚めたマーカスは、ジャクリーンの足が美しかったために満足する。 ニューヨークに戻ったマーカスは、ジェラードとタイラーにジャクリーンとのことを話す。 ジャクリーンも、マーカスと素晴らしい一夜を過ごしたことをアンジェラに話す。 そこにマーカスが現れ、アンジェラは席を外し、彼はジャクリーンに迫る。 しかし、出張の夜は、その時だけのことだと考えるジャクリーンから、次にその気になったら連絡すると言われたマーカスは、仕方なくその場を去る。 連絡を待っていたマーカスは、ジャクリーンの秘書から、次に会うのは3週間後だと言われてしまう。 3週間後。 アパートに帰り、ようやく現れたジャクリーンを迎えたマーカスは、連絡もよこさなかったことを非難し、200ドルもするショーのチケットを無駄にしたと言って不満を訴える。 ジャクリーンから謝罪されて許したマーカスは、彼女と愛し合う。 明日の仕事のために帰ると言って去ったジャクリーンが、チケット代の200ドルを置いていったことにマーカスは気づく。 翌日マーカスは、カリブ海の写真撮影にストランジェを誘うため、彼女とジャクリーンと共にレストランで食事をする。 ジャクリーンが席を立っている間に、彼女とのベッドのことを話すストランジェから迫られたマーカスは、それを拒む。 気分を害したストランジェはその場を去り、マーカスは、ベッドの中のことを話したことを、戻って来たジャクリーンに追及する。 ストランジェを追ったジャクリーンは、旅行を拒んだ場合は、120万ドルの契約はなくなることを伝えて彼女を納得させる。 ジャクリーンに誘われるものの、自分本位の彼女の考えを受け入れる気になれないマーカスは、その日は別れる。 翌朝、落ち込みながら出社したマーカスは、ボニー・Tに声をかけられるものの、気分が乗らない。 ジャクリーンに朝の挨拶をされたマーカスは、女性社員が自分を軽蔑していることに気づく。 その後、ジャクリーンを呼び止めたアンジェラは、マーカスとの仕事に差し支えるため、彼に優しくしてあげてほしいと伝える。 その件に関しては干渉しないようにとジャクリーンから言われたアンジェラは、一応、納得してその場を去る。 香水の新商品”ストランジェ”のCMが会議で発表され、それをネルソンに任せてしまったマーカスは、その内容の酷さにショックを受ける。 レディ・エロイーズや重役達は呆れてしまい、ジャクリーンは、マーカスの責任を追及して休暇を取るよう指示する。 子供達に絵を教えているアンジェラに誘われたマーカスは、気晴らしにそれに付き合う。 その後アンジェラは、ジェラードと彼の両親(ジョン・ウィザースプーン/ベベ・ドレイク)を食事に招き、マーカスとタイラーも交えて楽しい時を過ごす。 下品な両親の振る舞いで恥をかいたジェラードは、気落ちしてしまう。 皆が帰った後でアンジェラと片付けをしたマーカスは、彼女とテレビの”スタートレック”を見ながら、互いにトレッキーであることを確認する。 マーカスとアンジェラは疲れて眠ってしまい、目覚めた二人はキスして愛し合う。 アンジェラのお陰でリフレッシュできたマーカスは、彼女と考えた新CMをジャクリーンに気に入ってもらう。 ジャクリーンは、マーカスとアンジェラの関係に気づく。 ジェラードもそれを知り、真面目なアンジェラをマーカスが傷つけはしないかと心配する。 アンジェラを本気で愛しているとマーカスから言われたジェラードだったが、それが信じられない彼は憤慨してその場を去る。 重役会でもCMが気に入られ、ジャクリーンと共に喜んだマーカスは、彼女に誘われる。 翌朝、昨夜、遅く帰ったマーカスがジャクリーンと過ごしたことを知ったアンジェラは憤慨し、平凡な女だがハートはあると言い残して出て行く。 それを知ったイヴォンヌから同情されたマーカスは、彼女に誘われるものの、それを断る。 その日もジャクリーンのアパートで愛し合おうとしたマーカスだったが、本当に愛しているのはアンジェラだと気づき、その場を去る。 タイラーのアパートでジェラードと話し合ったマーカスは、アンジェラのことを訊かれ、部署も移動した彼女とは会っていないと伝える。 謝罪するマーカスを許したジェラードは、タイラーと共に抱き合う。 翌日マーカスは、アンジェラのデザインが、新商品の広告に採用されたことを知る。 子供達に連れられて職場に現れたマーカスを非難するアンジェラは、謝罪する彼を許す気になれない。 愛していると言って、会社も辞めたことを伝えたマーカスは、自分の新しい生き方の邪魔をしてほしくないとアンジェラから言われる。 アンジェラが、まだ自分のことを思ってくれていることに気づいたマーカスは愛を伝え、彼女はそれを受け入れる。
...全てを見る(結末あり)
クラブでジャクリーンと楽しんだマーカスはホテルに戻り、彼女の部屋に誘われて愛し合う。
コンサート会場でジャクリーンを待っていたマーカスは、出張先から来るはずのジャクリーンが現れないために苛立つ。
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
化粧品会社”シャントレス”の副社長であるマーケティング担当のマーカス・グレアムは、プレイボーイとして知られていた。
レディ・エロイーズの会社に買収合併されたマーカスは、新マーケティング局長のジャクリーンに惹かれてしまい、早速、彼女を誘って愛し合う。
その後、その時だけの関係だったと言うジャクリーンの言葉を気にするマーカスは、デザイン部のアンジェラを紹介される。
イメージ・モデルのストランジェの傲慢さに手古摺りながら、マーカスは、新商品の香水発表のため、ジャクリーンと共にその準備を始めるのだが・・・。
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ハリウッドのトップ・スターとなったエディ・マーフィが、自身のプロダクションで製作し、彼の原案で主演した意欲作品。
主人公が勤務する社内、公共のシーンなどを含めて、出演者の殆どがアフリカ系スターで占められている作品。
撮影当時30歳にして貫録十分である、エディ・マーフィらしい彼のキャラクターを生かした作品で、ややワンマン映画的とも言える。
ドタバタ爆笑コメディでもなく、女性に対する考えを改めて、生き方を変えるために悩む男心を描く内容にもなっている。
北米興行収入は約7000万ドル、全世界では約1億3100万ドルのヒットとなった。
美しい女性が多く出演するのが特徴の作品でもあり、そんな中で、前年デビューしたハル・ベリーのキュートな魅力が際立つ。
主人公を手玉に取る上司であるマーケティング局長ロビン・ギヴンズ、主人公の親友である同僚のデヴィッド・アラン・グリアとマーティン・ローレンス、メールボーイのクリス・ロック、主人公の部下ジェフリー・ホールダー、主人公に迫る会長のアーサ・キット、わがままなイメージ・モデルのグレイス・ジョーンズ、過去に主人公と関係があり恨みを持つ隣人のティシャ・キャンベル、ジェラード(デヴィッド・アラン・グリア)の両親ジョン・ウィザースプーンとベベ・ドレイク、主人公が誘う女性レラ・ローションなどが共演している。