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ボレロ Bolero (1934)

ナイトクラブを経営し成功することを夢見るダンサーの苦悩や恋を描く、監督ウェズリー・ラッグルス、主演ジョージ・ラフトキャロル・ロンバードサリー・ランドレイ・ミランド他共演のミュージカル・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ミュージカル)


スタッフ キャスト
監督:ウェズリー・ラッグルス

原作
ケイリー・ウィルソン

キューベック・グラスマン
脚本:ホレス・ジャクソン
撮影:レオ・トーヴァー
編集:ヒュー・ベネット
音楽:モーリス・ラヴェル

出演
ラウール・デ・バール:ジョージ・ラフト

ヘレン・ハサウェイ:キャロル・ロンバード
アネット:サリー・ランド
ロバート・コレイ卿:レイ・ミランド
レオナ:フランシス・ドレイク
マイク・デ・バール:ウィリアム・フローリー
レディ・ダルゴン:ガートルード・マイケル
ルーシー:グロリア・シー

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1934年製作 85分
公開
北米:1934年2月23日
日本:1934年5月17日


ストーリー
1910年、ニューヨーク
ダンサー志望の炭鉱夫のラウール・デ・バール(ジョージ・ラフト)は、兄のマイク(ウィリアム・フローリー)を説得してマネージメントしてもらおうとする。
ラウールは、パリでナイトクラブを開くことを夢見ていたが、チャンスを掴めないでいた。
その後、ラウールはパートナーのルーシーと組み、ニュージャージーのビアガーデンで踊って人気者となる。
ルーシーはラウールに惹かれるのだが、彼は仕事と割り切って付き合っていた。
マイクを説得してパリに向かったラウールは、ナイトクラブで年配の女性たちと踊り生計を立てる。
ダンス・パートナーのレオナ(フランシス・ドレイク)と組んだラウールは、夢がかないついに成功する。
レオナはラウールに愛情を求めるが、それを拒まれたために辞めると言いだす。
マイクから、仕事のためにレオナと付き合うようにと言われたラウール、仕方なくそれに従う。
元コーラスガールのヘレン・ハサウェイ(キャロル・ロンバード)は、レオナより優れたダンサーであることをラウールにアピールし、自分を売り込む。
わがままなレオナに手を焼いていたラウールは、彼女を捨てて、ヘレンとマイクと共にロンドンに向かう。
人気ダンサーのアネット(サリー・ランド)のクラブに出演したラウールは、彼女から組むことを提案される。
クラブに度々、顔を見せるロバート・コレイ卿(レイ・ミランド)が、ヘレンに惹かれていることを知ったラウールは嫉妬する。
ロバートから結婚を申し込まれたことをヘレンから知らされたラウールは、意地を張って好きなようにするようにと彼女に伝える。
ラウールが”ボレロ”を踊るつもりだと知ったヘレンは、結婚を諦めて、今後も彼とステージに立つことを決めるのだが・・・。


解説 評価 感想

結核で若くして亡くなった実在のダンサー、モーリス・ムーヴェ(1889–1927)の人生をモデルにした作品。

ニューヨーク生まれのモーリスはヨーロッパに渡り、ダンスの才能を認められて有名になった。
本作の内容と同じく、モーリスは何人かのダンス・パートナーとのロマンスを経験し、彼女らは結婚するためにモーリスの元を去った。
ダンスに情熱を注ぐ主人公を熱演するジョージ・ラフトはモーリスと親交があり、彼からステップを教わった。

タイトルの”ボレロ”を踊る終盤が見どころの作品なのだが、モーリス・ラヴェルが”ボレロ”を作曲したのは1928年であり、本作の物語は1910年代なので時代が合っていない。

ミリアム・ホプキンスがヒロインを演ずる予定だったものの、病気のためにキャロル・ロンバードが代役となり、ダンスが得意とは言えない彼女のステップは、どことなくぎこちない。
*物語の中では自信があると言っているのだが・・・。

妖艶なダンスを披露してくれるサリー・ランド、ヒロインと結婚する紳士レイ・ミランド、主人公のダンス・パートナー役フランシス・ドレイク、主人公のマネージャーである兄ウィリアム・フローリー、主人公に迫る貴婦人ガートルード・マイケル、主人公のダンス・パートナー役グロリア・シーなどが共演している。


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