1944年公開のビリー・ ワイルダーの名作「深夜の告白」を基にした作品。 女好きの弁護士が遊びのつもりで手を出した美女に翻弄されながら殺人事件に巻き込まれる姿を描く、製作総指揮ジョージ・ルーカス、監督デビューのローレンス・カスダン、主演ウィリアム・ハート、キャスリーン・ターナー、リチャード・クレンナ、テッド・ダンスン、ミッキー・ローク他共演のサスペンス。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ローレンス・カスダン
製作総指揮:ジョージ・ルーカス(クレジットなし)
製作:フレッド・T・ギャロ
脚本:ローレンス・カスダン
撮影:リチャード・H・クライン
編集:キャロル・リトルトン
音楽:ジョン・バリー
出演
ネッド・ラシーン:ウィリアム・ハート
マティ・ウォーカー:キャスリーン・ターナー
エドモンド・ウォーカー:リチャード・クレンナ
ピーター・ローウェンステイン:テッド・ダンスン
オスカー・グレース:J・A・プレストン
テディ・ルイス:ミッキー・ローク
メアリー・アン:キム・ジマー
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1981年製作 113分
公開
北米:1981年8月28日
日本:1982年2月20日
北米興行収入 $23,496,500
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
フロリダ。
冴えない弁護士ネッド・ラシーン(ウィリアム・ハート)は、その年の夏の暑さにうんざりしながら、夜の海岸で野外ステージを見ていた。
一人の美女マティ・ウォーカー(キャスリーン・ターナー)が目に留まったネッドは、彼女に話しかける。
しかし、マティは夫がいることをネッドに伝えて姿を消してしまう。
他の女性と遊びながらもマティのことが忘れられず、彼女を夜な夜な捜し回っていたネッドは、あるバーで、マティに再会する。
帰宅するマティに付きまとおうとしたネッドは、彼女に平手で頬を殴られるものの自宅まで追う。 風鈴が飾られたベランダで、マティを求めようとしたネッドだったが、それを拒まれた彼は、強引に家に押し入り、二人は愛し合う。 その後、二人の仲は親密になり、ネッドはマティの家に入り浸るようになる。 ネッドの親友で検事のピーター・ローウェンステイン(テッド・ダンスン)と刑事のオスカー・グレース(J・A・プレストン)は、最近、姿を現さない女好きのネッドを冷やかす。 マティは、年の離れた富豪の夫エドモンド(リチャード・クレンナ)に対し、抱いてはいけない殺意が芽生え始めていることをネッドに話す。 エドモンドが帰宅し、彼の連れてきた姪に、マティはネッドと一緒のところを見られてしまう。 ある日ネッドは、レストランでエドモンドとマティに出くわし、同じ席で食事をすることになる。 ネッドは、おかしな男からマティを助けたというエドモンドの話を聞き、彼がかなりの強か者だということも知る。 事務所に現れたマティを抱きながら、危険を感じはじめたネッドはエドモンド殺害を決意し、彼女もそれに同意し覚悟を決める。 ネッドは、貸しのある爆弾屋テディ・ルイス(ミッキー・ローク)から爆弾を仕入れ、深夜エドモンドを襲い殺害し、遺体を爆破して証拠を消し去る。 ネッドとマティは、当分の間離れて暮すことにするが、ある日彼は、エドモンドの遺言状が書き換えられていたことを弁護士から知らされる。 そして、立会人となっていたネッドと、当事者が集まることになる。 結局、フロリダの州法で遺言状は無効になり、エドモンドの姪に半分渡るはずだった遺産は、全額マティのものになる。 マティが仕組んだことを知ったネッドだったが、ピーターとオスカーに探りを入れられ、二人は彼女も疑う。 ネッドは、マティからお呼びがかかったからには、堂々と彼女と付き合うということを二人に伝えるが、ピーターらは彼の深入りを心配する。 姪がエドモンドの家に泊まった際に、マティがある男としていたことを聞くため、彼女を疑うオスカーは、姪を警察に呼び出していた。 エドモンドのメガネが見つからないまま、遺言状にサインしたマティの親友メアリー・アン(キム・ジマー)も、行方不明になる。 ピーターは何かに気づきながら、ネッドを助けたいがために、証拠のメガネが見つかりそうなことなどを彼に知らせる。 ネッドは、マティが実は、彼女から自分に接近していたことと、爆弾を手に入れて、操作方法をテディに聞いていたことを知る。 マティからの電話を受けたネッドは、家政婦が持ち逃げしたメガネを買い戻したことと、それをボート小屋に戻したので、確認してもらいたいという連絡を受ける。 ネッドはマティを疑いつつ、ボート小屋に向かい、そこに仕掛けられた爆弾に気づき、彼女を待ち伏せする。 現れたマティをネッドは責め、彼女にメガネを取りに行かせて、そしてボート小屋は爆発する。 逮捕されたネッドは、マティが生きていることを確信しながら、オスカーにそれを伝え、見つかった遺体や自分の正体もすり替えた彼女の巧妙な罠を見抜く。 ネッドは、刑務所内でマティの高校の卒業アルバムを手に入れ、彼女がメアリー・アン(キャスリーン・ターナー)だったことを知る。 その頃、メアリー・アンは、南国の島で新しい男と暮らしていた。
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*(簡略ストー リー)
フロリダ。
弁護士のネッド・ラシーンは、その年の夏の暑さにうんざりしながら、夜の海岸で、美女マティ・ウォーカーに話しかけるが、彼女は夫がいることを伝えて姿を消してしまう。マティのことが忘れられず、ネッドは夜な夜な彼女を探し回り、そして、あるバーで二人は再会する。
ネッドは、マティを自宅まで追い強引に押し入り、そして二人は愛し合う。
その後、ネッドはマティの家に入り浸るが、彼女は、年齢差のある富豪の夫エドモンドに殺意を抱くようになる。
そして、覚悟を決めたマティとネッドは、計画通りエドモンド殺害を決意し、爆弾を仕入れて彼を爆死させ、全ての証拠を消し去るのだが・・・。
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1944年公開のビリー・ ワイルダーの名作「深夜の告白」を基にした、ジョージ・ルーカスが製作総指揮を担当、脚本を兼ねているローレンス・カスダンの初監督作品で、同じデビュー作でもあるキャスリーン・ターナーの魅力を最大限に生かした、官能的な描写が話題になった作品でもある。
うだるような暑さの鬱陶しさ、うだつが上がらない弁護士や、謎の女の冒頭からの登場、さらにはドラマチックでもあるジョン・バリーの音楽までも、”フィルム・ノワール”を彷彿させるオープニングなども興味深い。
こちらもデビュー間もないウィリアム・ハートが、珍しくと言うか、エリートの似合ういつもの彼とは違い、プレイボーイだが冴えない弁護士役で登場するところも注目だ。
登場場面がやや少ないのが残念なヒロインの富豪の夫リチャード・クレンナ、検事には見えないひょうきんなテッド・ダンスン、なんとか親友ネッド(W・ハート)を助けようとする刑事役のJ・A・プレストン、2シーンのみの出演にも拘らず、インパクトある演技が印象的な、爆弾屋ミッキー・ロークなどが共演している。