盗んだ宝石を隠した場所が警察署だと知った宝石強盗が刑事に扮して巻き起こす騒動を描く、監督レス・メイフィールド、主演マーティン・ローレンス、ルーク・ウィルソン、ウィリアム・フォーサイス、ピーター・グリーン、デイヴ・シャペル他共演のコメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:レス・メイフィールド
製作
トビー・ジャフェ
ニール・H・モリッツ
製作総指揮
アレン・シャピロ
ダニエル・メルニック
脚本
マイケル・ベリー
ジョン・ブルメシタール
スティーブ・カーペンター
撮影:デイビット・エグビー
編集:マイケル・トロニック
音楽:エドワード・シェアマー
出演
マイルズ・ローガン/マローン:マーティン・ローレンス
カールソン:ルーク・ウィルソン
ハードキャッスル:ウィリアム・フォーサイス
ディーコン:ピーター・グリーン
タリー:デイヴ・シャペル
リッゾ:グラハム・ベッケル
グレイ:スティーヴ・ランキン
メリッサ・グリーン:ニコル・アリ・パーカー
ジャン・ラフロール:オレク・クルパ
エディ:ジョン・ホークス
ルー:リチャード・C・サラフィアン
ジャニス:タマラ・ジョーンズ
ディアス:ジュリオ・オスカー・メチョソ
ぺネリ署長:カーメン・アルジェンツィアノ
シャウナ:オクタヴィア・スペンサー
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1999年製作 93分
公開
北米:1999年9月17日
日本:2000年1月22日
製作費 $65,000,000
北米興行収入 $68,518,530
世界 $117,758,500
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ロサンゼルス。
宝石強盗のマイルズ・ローガン(マーティン・ローレンス)は、ディーコン(ピーター・グリーン)とエディ(ジョン・ホークス)と共にビルの屋上のエレベーターシャフトから内部に入ろうとする。
逃走用の車で待機するタリー(デイヴ・シャペル)の様子を確認したマイルズは、監視役のディーコンを残し、エディと共に内部に侵入する。
警備員が監視カメラの異常に気づき金庫室に向かうが、寸前でロックを解除したマイルズとエディは中に入る。
カメラは復旧し、その場に異常がないことを確認した警備員は戻る。 ビルの前で駐車するタリーの車に気づいたパトカーが、その後ろに停車する。 ドリルで扉に穴を空けたマイルズは、スコープで内部をチェックする。 屋上に戻ったエディだったが、1700万ドルのダイヤを独り占めにしようと考えるディーコンに銃撃され、停車中のパトカーに落下する。 タリーは車で逃走し、連絡を受けた他のパトカーが駆けつける。 扉を開けてダイヤを奪ったマイルズは、現れた警備員をかわしてエレベーターシャフトから屋上に向かう。 マイルズに銃を向けたディーコンは、バッグを奪いワイヤーを張った建設中の隣のビルの屋上に移る。 バッグにダイヤがないことに気づいたディーコンは、後を追ってきたマイルズに銃を向ける。 カッターでワイヤーを切ったマイルズは、落下して3階に飛び込み、ダイヤをその場の通気口に隠す。 現れた警官に逮捕されたマイルズは、落下死したエディに気づき、連行されながら住所を確認する。 2年後。 その後、ダイヤを隠したビルに向かったマイルズは、その場がロサンゼルス市警の警察署となっていたために驚く。 ピザの配達人に扮し、3階の強盗/殺人課に向かおうとしたマイルズは、受付で注文記録がないと言われる。 その場にいた刑事カールソン(ルーク・ウィルソン)にピザを届けることを頼んだマイルズは、彼のIDカードを盗む。 ダイナーのオーナーである偽造屋のルー(リチャード・C・サラフィアン)の元に向かったマイルズは、新任刑事に扮する考えを伝えて、IDとバッジを用意してもらおうとする。 ビデオで警官についてを学んだマイルズは、強盗を続けているディーコンに警戒するようルーに言われ、出来上がった資料やIDとバッジを渡される。 IDを使い警察署の3階に向かったマイルズは、女性用トイレに入り通気口を調べようとする。 弁護士のメリッサ・グリーン(ニコル・アリ・パーカー)から、逮捕した容疑者の手錠を緩めるよう言われたカールソンは、油断をしたため男に逃げられてしまう。 男は女性トイレに入り窓から逃げようとするが、マイルズに気づく。 マイルズは男を叩きのめし、カールソンと共に現れた部署長のリッゾ(グラハム・ベッケル)は、開いている通気口から男が逃げようとしたとマイルズに言われる。 リッゾに何者だと言われたマイルズは、、”マローン刑事”だと答える。 見た顔だとリッゾに言われたマローンは、ボウリングのトロフィーを見てボウラーを装い、盗犯課に配属される。 カールソンと組むことになったマローンは、内勤でないことに不満ではあったが、逆らうことはできない。 新人で慎重なカールソンと共に強盗に遭った倉庫に向かったマローンは、”才能”を生かし、倉庫のオーナーの偽装強盗を見破るものの見逃す。 慎重すぎる運転のカールソンに代わりハンドルを握り暴走したマローンは、車が消火栓に激突した事故現場で車を止める。 カールソンが事故を見ている間にドラッグストアに向かったマローンだったが、その場に押入った強盗と店主が銃撃戦を始める。 犯人に銃を向けたマローンだったが、それがタリーだと知り焦ってしまう。 状況が把握できないまま驚くタリーを逃がしたマローンは、カールソンと共に店を出て路地に向かう。 ハードキャッスル刑事(ウィリアム・フォーサイス)も駆けつけるが、タリーが発砲しながら”マイルズ”と叫ぶ意味が分からない。 マローンは犯人がドラッグでハイになっていると伝え、交渉するように見せかけてタリーに近づく。 カールソンとハードキャッスルに知られないように、2万ドルを渡すことを約束して何も話すなとタリーに指示したマローンは、彼を痛めつけて逮捕する。 新人のカールソンはマローンの行動に感心して、署に戻り、同僚達にそれを話す。 リッゾに呼ばれたマローンは、資料による経歴と今回の件などを評価され、主任刑事を任されることになる。 その後、通気口を調べたマローンは、ダイヤがなくなっていることを確認し、パイプが破裂して洪水が起きたことをハードキャッスルから知らされる。 その頃、ルーを痛めつけたディーコンは、マイルズが警官に扮していることを知る。 マローンは、カメラ付きのラジコンをで通気口を調べる。 密輸業者のジャン・ラフロール(オレク・クルパ)が大量の麻薬を街に運び込むという情報が入り、それに関しての打ち合わせが行われる。 その場に現れたマローンは、勝手な意見を言うものの同僚に支持される。 タリーが自分を呼んでいるとハードキャッスルから言われたマローンは、取調室に向う。 マジックミラーでハードキャッスルとカールソンが監視しているため、マローンは、5万ドルを渡せと言って騒ぎ始めたタリーを痛めつける。 タリーの弁護を担当することになったメリッサは、マローンが暴力を振るっているため、取調室に向いそれを制止する。 他の情報があると話していたタリーを追及するハードキャッスルだったが、”マイルズ・ローガン”に5万ドルの貸しがあると言う彼の話を理解できない。 ある男から連絡があったことを知らされたマローンは、それがディーコンだと知る。 通気口のダイヤの場所を確認したマローンだったが、資料に名前もなくバッジのナンバーも登録されていないことをカールソンに指摘される。 自分が内偵捜査官だとカールソンに伝えたマローンは、不正が横行している署内を調べていると言って彼を納得させる。 証拠品保管庫の天井の通気口にダイヤがあることを確認したマローンだったが、空港で事件が発生したため急行するようにとリッゾに指示される。 カールソンとハードキャッスルと共に空港に向かい同僚のディアス(ジュリオ・オスカー・メチョソ)と合流したマローンだったが、既にFBIのグレイ(スティーヴ・ランキン)が現場を仕切っていた。 グレイに追い払われたマローンだったが、今回の件は麻薬密輸が絡んでいるとカールソンとハードキャッスルに指摘する。 ヘリコプターに連絡したマローンらは怪しいトラックを確認したことを知らされ、それを追う。 トラックを見つけて荷台を調べたマローンは、運転手が逃げたために追跡して捕え、ハードキャッスルは積み荷が麻薬だと確認する。 署に戻ったマローンは、FBIを出し抜いたことで喜ぶぺネリ署長(カーメン・アルジェンツィアノ)やリッゾに迎えられる。 麻薬と共に証拠品保管庫に向かおうとしたマローンだったが、犯人の取り調べを優先するようリッゾに指示される。 ハードキャッスルは、内偵捜査官だと言うカールソンの言葉を否定し、彼が最初から麻薬密輸を追っているFBIだと思うと伝える。 ようやく証拠品保管庫に入れたマローンは、通気口のダイヤを手に入れるが、リッゾが入ってきたため、それを押収した麻薬の間に落としてしまう。 FBIが分析することになった麻薬は運び出されてしまい、現れたグレイから黒幕がラフロールだと言われたため、マローンは、押収した麻薬を使った囮捜査を提案する。 それを担当させられたマローンは、邪魔なタリーを解放する。 囮捜査は開始され、仕方なくトラックに乗ったマローンを、グレイらが監視する。 署から出たトラックを、ディーコンが追跡する。 ある倉庫に着いたマローンは、荷台に向いダイヤを手に入れるが、そこにタリーが現れる。 銃を持ったディーコンも現れマローンからダイヤを奪うが、トラックはマグネットで引き上げられて移動する。 その場にいたラフロールは、マローンとタリーを疑って調べ、その様子をリッゾとグレイは見守る。 状況悪化を懸念するグレイに、優秀なマローンの考えた作戦だとリッゾは伝える。 マローンを警官だと疑うラフロールは、ディーコンにそれを認めさせる。 警官でない証拠にディーコンを撃つよう言われたマローンは、ラフロールから銃を渡されてディーコンを銃撃する。 射殺するよう言われたマローンはディーコンに銃を向けるものの、そこにリッゾの指示を受けた警官隊が突入する。 銃撃戦となり、マローンはディーコンからダイヤを奪おうとするが、カールソンの危険を察知して彼を助ける。 ラフロールは逮捕され、ディーコンはトラックを奪い逃走し、マローンはそれに飛び乗る。 警官もそれを追い、管轄外のメキシコ入りを阻止するようグレイが指示を出す。 ハードキャッスルはトラックに体当たりするが、街道の外に弾き飛ばされる。 マローンは、国境寸前でトラックから飛び降りる。 ディーコンは国境を突破してメキシコ側に逃げ込み、マローンは管轄外だと言うグレイを無視して追跡する。 マローンに信号弾を運転席に撃ち込まれたディーコンは、前方に出たマローンのパトカーに激突して横転する。 銃を向け合いながら逃れようのないことをディーコンに伝えたマローンは、警官と思われている自分を信じるように伝えて、助ける代わりに銃を渡すようにと説得する。 ディーコンから銃を受け取ったマローンは、警官が近づくのを確認して彼を蹴り倒す。 それを、カールソンやハードキャッスルらは、アメリカ側から監視する。 ディコーンをトラックと手錠で繫いだマローンは、その場を去ろうとする。 隠し持っていた銃を抜いたディーコンを射殺したマローンは、国境に向かう。 ハードキャッスルの無事を確認したマローンは、FBI支局長から今回の件を問われるが、リッゾが彼を擁護する。 グレイは、マローンの行動を評価してその場を去る。 調べても所属が分からないとリッゾに言われたマローンは、メキシコ政府に雇われていることを伝える。 メキシコに向かおうとしたマローンはカールソンに呼び止められ、彼が自分の正体を知っていたことに気づく。 歩み寄るハードキャッスルに、逮捕できないのは残念だと伝えるカールソンに驚くマローンは、国境を越えているので管轄外だと言われる。 カールソンとハードキャッスルに感謝して別れを告げたマイルズは、手にしていたダイヤを確認しながらその場を去る。
...全てを見る(結末あり)
刑期を終えて出所したマイルズは、恋人のジャニス(タマラ・ジョーンズ)の元に向かうものの追い払われる。
*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス。
宝石強盗のマイルズ・ローガンは、仲間のディーコン、エディ、タリーと共に1700万ドルのダイヤをを奪う。
ところが、ディーコンが裏切ってエディを殺し、警察が駆けつけたために建設中の隣のビルに逃げる。
ディーコンに殺されそうになったマイルズは難を逃れ、ビルの換気口にダイヤを隠すものの逮捕される。
2年後、出所したマイルズは、ダイヤを隠したビルがロサンゼルス市警の警察署になっていたために驚く。
新人の刑事カールソンのIDカードを奪ったマイルズは、それとバッジを偽造して警察署に向う。
換気口を調べようとしたマイルズは、逃走しようとした容疑者を叩きのめし、部署長のリッゾに認められて盗犯課に配属されてしまう。
新任のマローンと名前を変えカールソンと組んだマイルズは、隠したダイヤを探そうとするのだが・・・。
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強盗が盗んだダイヤを隠した場所が、建設中の警察署だったという間抜けな話から繰り広げられる痛快コメディ。
プロの犯罪者が警察署で巻き起こす騒動という奇抜な設定が笑わせてくれる、登場人物の個性を生かしたレス・メイフィールドの軽快な演出も冴える。
口八丁手八丁の主人公と行動を共にする新人とベテラン刑事は、「ビバリーヒルズ・コップ」(1984)を彷彿させる関係でもあり実に楽しい。
3人に友情が芽生えるラストも同作に似ていて、爽やかな気分で観終わることができる。
北米興行収入は約6900万ドルで、全世界では約1億1800万ドルのヒットとなった。
主演のマーティン・ローレンスの奮闘ぶりは見もので、表情豊かな彼の演技を見ているだけで十分に満足できる。
主人公の相棒である刑事のルーク・ウィルソン、同じくウィリアム・フォーサイス、主人公の強盗仲間ピーター・グリーン、同じく大いに笑わせてくれるデイヴ・シャペル、主人公の上司グラハム・ベッケル、FBI捜査官スティーヴ・ランキン、弁護士ニコル・アリ・パーカー、密輸業者オレク・クルパ、主人公の強盗仲間ジョン・ホークス、偽造屋リチャード・C・サラフィアン、刑事ジュリオ・オスカー・メチョソ、主人公の元恋人タマラ・ジョーンズ、そのいとこオクタヴィア・スペンサー、警察署長カーメン・アルジェンツィアノなどが共演している。