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ブルースチール Blue Steel (1934)

町を乗っ取ろうとする無法者に立ち向かう連邦保安官の潜入捜査を描く、監督、脚本ロバート・N・ブラッドベリ、主演ジョン・ウェインエレノア・ハントジョージ”ギャビー”ヘイズエドワード・ピールヤキマ・カナット他共演の西部劇。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇

ジョン・ウェイン / John Wayne 作品一覧
ジョン・ウェイン / John Wayne/Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ロバート・N・ブラッドベリ

製作:ポール・マルヴァーン
脚本:ロバート・N・ブラッドベリ
撮影:アーチー・スタウト
編集:カール・ピアソン

出演
ジョン・カルーザース:ジョン・ウェイン
ベティ・メイソン:エレノア・ハント
ジェイク・ウィザース保安官:ジョージ”ギャビー”ヘイズ
マルグローヴ:エドワード・ピール
ダンティ:ヤキマ・カナット
ダン・メイソン:レイフ・マッキー
宿屋の主人ハンク:ジョージ・クリーブランド
給料を運ぶ駅馬車の御者:ハンク・ベル
マルグローヴの手下:アール・ドワイヤー
マルグローヴの手下:ハーマン・ハック
マルグローヴの手下:ペリー・マードック
マルグローヴの手下:アーティー・オルテゴ
町の住人:クリス・アレン
町の住人:シルバーチップ・ベイカー
町の住人:バーニー・ビーズリー
町の住人:ラルフ・バッコ
町の住人:ホレス・B・カーペンター
町の住人:レーン・チャンドラー
町の住人:ジャック・エヴァンス
町の住人:ヘンリー・ホール
町の住人:セオドア・ローチ
町の住人:バド・マクルーア
町の住人:アート・ミックス
町の住人:ハーマン・ノーリン
花婿:ジョージ・ナッシュ

アメリカ 映画
配給
Monogram Pictures
Genius Entertainment
1934年製作 54分
公開
北米:1934年5月10日
日本:未公開


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
嵐の中、宿屋に現れた青年ジョン・カルーザース(ジョン・ウェイン)は、うたた寝をしていた主人のハンク(ジョージ・クリーブランド)に気づかれないようにして身を隠す。

現れたジェイク・ウィザース保安官(ジョージ”ギャビー”ヘイズ)に起こされたハンクは、見張りができる部屋で休みたいと言われ、床に穴が開いている二階の自分の部屋を提供する。

部屋に向かったウィザースは、下を覗ける床の穴を確認する。

暫くすると、婦人と新婚夫婦が現れ、ハンクは部屋を提供する。

ハンクは、給料を運ぶ駅馬車の御者(ハンク・ベル)から4000ドルを預り金庫に入れて、ジョンがれに気づく。

窓の外では、強盗のダンティ(ヤキマ・カナット)が、金庫の番号を確認して窓に数字を書く。

ウィザースは、床の穴からハンクの行動を見ていた。

ウィザースがいる部屋に向かったハンクは、無法者のことなどを話す。

その隙に中に入り金庫を開けたダンティは、現金を奪って逃げる。

ダンティは、スパーの歯輪が外れたことに気づかないまま、カウンターの上の宿帳を落としてしまう。
...全てを見る(結末あり)

その音で目覚めたジョンは、金庫が開けられていることに気づき、落ちていた歯輪を拾う。

ハンクに音がしたと言われたウィザースは、穴から下を覗き、男が金庫を開けていることを確認する。

二階から誰かが降りてきたために、ジョンはその場を去る。

ウィザースは、現金が盗まれて、窓には金庫の番号が書かれていることを確認する。

この天気では追跡は無理だと言うウィザースは、何年かけても犯人は捕らえるとハンクに伝える。

翌日、事件は町の話題になり、ダンティの仲間(アール・ドワイヤー)は、犯人は捕まらないだろうと思っている人々の話を聞く。

ダンティら悪党を雇っているマルグローヴ(エドワード・ピール)は、食料を町に運ぶダン・メイソン(レイフ・マッキー)と娘ベティの荷馬車を襲おうとする。

谷間で一行の1人を殺したダンティらは、逃げるダンとベティを追う。

町を出る準備をしていたウィザースは、その場にいたジョンが、昨夜、金庫の前にいた男と同じ上着を着ていたために、彼を疑い銃を向ける。

銃声を聴いたウィザースとジョンは、無法者に追われているベティを助けようとする。

ダンは撃たれて落馬し息を引き取り、ベティは父の死を悲しむ。

無法者を追ったウィザースは撃たれて川に落下し、彼を助けたジョンは感謝される。

川に向かったダンティは2人が死んだことを確認し、それをマルグローヴに報告して、2人は、ベティが向かった町に戻る。

ベティが町に現れ、マルグローヴは、父ともう一人が殺されたと言う彼女を気遣う振りをする。

マルグローヴとダンティはダンの元に向かい、その場にいたジョンとウィザースと共に町に遺体を運ぶ。

ジョンとウィザースはマルグローヴに銃を向けられ、食料強盗と殺人犯として疑われる。

ダンティの銃を撃ったジョンは、マルグローヴの銃も捨てさせて、誰も殺していないと言って、ベティに聞けば分かると伝える。

ベティは、ジョンとウィザースは自分を救ってくれたと説明し、2人に謝罪したマルグローヴは、食料や防衛手段がなく、町は無法者に脅かされていることを伝える。

町を出るという者も現れ、マルグローヴは資金を出す提案をする。

ジョンとウィザースが食料の調達をすることになり、マルグローヴが注文書を用意することを2人に伝える。

ジョンは、ダンティのスパーの歯輪がないことに気づき、怪しい男だとウィザースに伝える。

ウィザースはジョンを疑っていたために、彼のことを警戒する。

マルグローヴの家に連れて行かれたベティは、現れたダンティとマルグローヴの話を聞いてしまい、2人が今回の犯人だと知る。

マルグローヴとダンティは、住人を追い出し町の金鉱を手に入れようとしていた。

ベティに話しを聞かれたことに気づいたマルグローヴは、彼女を監禁する。

ウィザースは、注文書を取りに行くと言うジョンの後を追う。

マルグローヴの家に着いたジョンは、ダンティの部屋を調べ、サドルバッグの中にあった鉱山会社の札を見つけて、バンダナと共に持ち去る。

マルグローヴの手下2人に襲われたジョンは、彼らを叩きのめす。

ウィザースは、ジョンの頭上からほし草の塊を落とそうとして男を射殺する。

ジョンに注文書を渡したマルグローヴは、罠だと知らない彼のことをあざ笑うものの、ほし草の塊が落下して意識を失う。

その夜ジョンは、ベティのことを気にしながら、馬で出掛けたマルグローヴを追う。

ジョンがいないことに気づいたウィザースは、彼の荷物の中から、バンダナに包まれた鉱山会社の札を見つける。

マルグローヴが向かった場所にダンティらがいることを確認したジョンは、捕らえられていたベティから、彼らが町を乗っ取ろうとしている悪党で、町には金鉱があることを知らされる。

ジョンは、夜明けに迎えに来ることをベティに伝えて戻り、彼女から聞いたことをウィザースに話す。

夜が明けて、ジョンとウィザースは、ベティを助けるために隠れ家に向かう。

手下と共に出かけるマルグローヴは、ベティのことをダンティに任せる。

隠れ家に着き、ウィザースに荷馬車の準備をさせたジョンは、ダンティに襲いかかり叩きのめす。

ジョンとウィザースは、ダンティを馬車に乗せて、ベティを救い出そうとする。

ジョンとウィザースが隠れ家に向かたことを知ったマルグローヴは、引き返す。

斧でベティの部屋の窓を壊したジョンは、ウィザースと共に食料を荷馬車に乗せる。

ベティはマルグローヴの手下に捕まってしまい、叫び声を聴いたジョンは、彼女を助けて男を叩きのめす。

ジョンは、馬で町に向かうようベティに指示し、ウィザースはダイナマイトも馬車に積む。

ウィザースが馬車を走らせ、ジョンは馬でベティを追う。

隠れ家に着いたマルグローヴは、ベティが逃げたことを知り彼女らを追う。

意識が戻ったダンティは、ウィザースに襲いかかろうとするものの、追いついたマルグローヴらが放った銃弾を受けてしまう。

ベティは落馬してしまい、ジョンが彼女を助けて馬に乗せる。

岩場を通過するジョンは、ダイナマイトを使い爆破して道を塞ぐ。

マルグローヴらは回り道をするものの、谷にダイナマイトを仕掛けたジョンとウィザースに待伏せされる。

谷は爆破されて、マルグローヴらは岩の下敷きになる。

町に着いたベティは、豊かな金鉱があることを人々に知らせる。

そこに、食料などを積んだジョンとウィザースの荷馬車が到着する。

ジョンは、無法者は山道に埋まったことを皆に知らせ、ベティの元に向かう。

ベティに感謝されたジョンは、連邦保安官としての務めを果たしただけだと伝える。

連邦警察に戻ると言うジョンは、ベティをその旅に誘う。

ジョンを現金強盗だと疑うウィザースは、彼から犯人のスパーの歯輪を渡される。

鉱山会社の札のことを追及されたジョンは、ダンティの部屋で見つけたとウィザースに伝える。

犯人はダンティであり、5000ドルの賞金が出るので受取るようにと言われたウィザースは、何者なのかジョンに尋ねる。

ベティからジョンが連邦保安官だと知らされたウィザースは驚く。

その後、ジョンとベティは町を去る。


解説 評価 感想

*(簡略ストーリー)
連邦保安官のジョン・カルーザースは、無法者の潜入捜査を行っていた。
宿屋で現金が奪われ、保安官のウィザースはその場にいたジョンを疑う。
町に食料や物資を運ぶダンと娘のベティは、町を乗っ取り金鉱を狙うマルグローヴらに襲われる。
ダンは殺されるものの、ジョンとウィザースに助けられたベティは町に戻り、マルグローヴの企みを知ってしまうのだが・・・。
__________

まだ20代の若きジョン・ウェイン主演で1933年から16作製作された、”Lone Star Western”の5作目。

サイレント時代から監督、脚本家として活躍していたロバート・N・ブラッドベリの、脚本を兼ねた監督作品。

主人公のジョン・ウェインは、連邦保安官として無法者の捜査を行っていたのだが、クライマックスまでその正体は明かされず、共に行動することになる保安官のジョージ”ギャビー”ヘイズが、彼を現金強奪と疑いつつも助けられて協力し合うという、なかなか面白い設定でドラマは展開する。

20代とは思えない、貫禄さえ感じる頼もしい役柄を演ずるジョン・ウェインの雄姿に加え、彼の盟友ジョージ”ギャビー”ヘイズヤキマ・カナットの出演など、ファンにとってはたまらない内容だ。

当時の西部劇の醍醐味である、殴り合いと馬の追跡もふんだんに盛り込まれ、終盤で登場する荷馬車の爆走シーンでのアクションは、後の「駅馬車」(1939)に匹敵する迫力を味わえる。

主人公が惹かれるヒロインを演ずるエレノア・ハント、主人公を疑いつつも協力し合い無法者を倒す保安官のジョージ”ギャビー”ヘイズ、町を乗っ取ろうとする無法者のリーダー、エドワード・ピール、彼に雇われる悪党のヤキマ・カナット、ヒロインの父親レイフ・マッキー、宿屋の主人ジョージ・クリーブランド、給料を運ぶ駅馬車の御者ハンク・ベル、無法者のアール・ドワイヤー、ハーマン・ハック、ペリー・マードック、アーティー・オルテゴ、町の住人クリス・アレン、シルバーチップ・ベイカー、バーニー・ビーズリー、ラルフ・バッコ、ホレス・B・カーペンターレーン・チャンドラー、ジャック・エヴァンス、ヘンリー・ホール、セオドア・ローチ、バド・マクルーア、アート・ミックス、ハーマン・ノーリン、花婿ジョージ・ナッシュなどが共演している。


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