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ブルークラッシュ Blue Crush (2002)

ナンバーワンを目指す女性サーファーの苦悩と奮闘そして恋を描く、製作ブライアン・グレイザー、監督、脚本ジョン・ストックウェル、主演ケイト・ボスワースミシェル・ロドリゲスサノー・レイクマシュー・デイヴィスミカ・ブーレム他共演のスポーツ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(スポーツ)


スタッフ キャスト
監督:ジョン・ストックウェル

製作:ブライアン・グレイザー
原作:スーザン・オーリアン”The Maui Surfer Girls 1998 Women Outside”
脚本
ジョン・ストックウェル
リジー・ウェイス
撮影:デイヴィッド・ヘニングス
編集:エマ・E・ヒコックス
音楽:ポール・ハスリンジャー

出演
アン・マリー・チャドウィック:ケイト・ボスワース
イーデン:ミシェル・ロドリゲス
リーナ・オリン:サノー・レイク
マット・トールマン:マシュー・デイヴィス
ペニー・チャドウィック:ミカ・ブーレム
ドリュー:クリス・タロア
カラ:カラ・アレクサンダー
レスリー:フェイゾン・ラヴ
JJ:ルーベン・テハダ
本人:ケアラ・ケネリー

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2002年製作 104分
公開
北米:2002年8月16日
日本:2003年6月21日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $40,390,650
世界 $51,843,680


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ハワイオアフ島ノースショア
子供時代から天才サーファーと言われたアン・マリー・チャドウィック(ケイト・ボスワース)は、”パイプ・ライン・マスターズ”で優勝する夢を実現させるために努力する日々を送っていた。

早朝、ビーチで眠っていたJJ(ルーベン・テハダ)に連絡して波が来たことを確認したアン・マリーは、14歳の妹ペニー(ミカ・ブーレム)、同居する親友のリーナ・オリン(サノー・レイク)、イーデン(ミシェル・ロドリゲス)と共にビーチに向かう。

サーフィン中の事故をきっかけにして、恐怖心をぬぐいされずにいたアン・マリーは、思い切って波に乗ることができなかった。

ペニーを学校に送ったアン・マリーは、遅刻したことで教頭に注意される。

出て行った母に代わりペニーの面倒を見るアン・マリーは、努力していることを教頭に伝える。
...全てを見る(結末あり)

職場であるホテルに向かったアン・マリーらは、NFLの選手が来ることを知らされる。

客室の掃除を始めたアン・マリーらは、客のドレスなどを着て遊び始めてしまう。

その場にあったパソコンで、3年前にジュニアNSSAの大会で優勝したアン・マリーの記事が出ているサイトを見つけた三人は、客が戻ってきたために焦ってしまう。

仕事を終えて海に向かい波に乗って家に戻ったアン・マリーは、ペニーがビールを飲んでマリファナを吸いクラブに向かったことを知る。

ペニーを迎えに行くものの言うことを聞かないため、アン・マリーは仕方なく彼女を置いて帰ってしまう。

翌日、客室の掃除をしたアン・マリーらは、あまりの汚しように呆れてしまう。

ビーチに向かい、その部屋の客を探したアン・マリーは、名乗りでたフットボーラーのレスリー(フェイゾン・ラヴ)に、ごみの捨て方を教える。

その件でマネージャーに呼ばれたアン・マリーは、VIPに説教したことを責められて解雇される。

一緒に辞めると言うイーデンとリーナは辞職させると言われ、三人はどうやって家賃を払うか考える。

海に向かい、自分にあてつけてドリュー(クリス・タロア)らといるペニーに苛立つアン・マリーは、彼らに邪魔されて接触しボードを折ってしまう。

自分を待っていたフットボーラーのマット・トールマン(マシュー・デイヴィス)に話しかけられたアン・マリーは、レスリーのことで謝罪される。

マットから、サーフィンを教えてほしいと言われたアン・マリーは、それを断ってしまう。

イーデンとリーナから、レッスン料を受け取れるチャンスだったと言われたアン・マリーはマットの車を追い、ホテルで頼む金額と同じ1時間150ドルを払うと言われて驚く。

ペニーも連れてビーチに向かったアン・マリーらは、マットとレスリー達にレッスンを始める。

筋がいいマットとの時間を楽しんだアン・マリーは彼をホテルに送り、バーに誘われるものの、大会前だと言って断る。

手持ちが40ドルしかないマットから、部屋に来れば払うと言われたアン・マリーは、スタッフに見られると噂されてしまうと彼に伝える。

それならばとってくると言われたアン・マリーは、裏階段から部屋に向かうことを伝えてマットを降ろす。

部屋に迎え入れられたアン・マリーは、1週間分だと言われて1000ドル渡される。

自分を買うのかと訊かれたマットは、失いたくないだけだと答えてアン・マリーと愛し合おうとする。

そこに恋人からの電話があり、帰ると言うアン・マリーを引き留めたマットは、今のは姪だったと伝えて写真を見せる。

マットを信じたアン・マリーは、今日は帰ると言って、明日のレッスンの約束をしてその場を去る。

帰宅したアン・マリーは、マットのことでイーデンに冷やかされ、キスしただけだと伝えて受けとったレッスン料を渡す。

翌日もマットとレッスンを楽しんだアン・マリーは、ドリューらが現れて、ここは現地民だけの場所だと言われて追い払われる。

ドリューに絡まれたマットは、アン・マリーが突き倒されたために相手を殴り喧嘩になる。

アン・マリーに制止されたマットは車に乗るようにと言われ、二人はその場を去る。

ジェットスキーで沖に向かいトレーニングする約束を破ったアン・マリーからの電話を受けたイーデンは、大会を前に男といる時間を楽しんでいる彼女を非難する。

そんなことも気にせず、アン・マリーはマットと愛し合い、彼の部屋で一夜を過ごす。

翌朝、リーナに電話したアン・マリーは、ペニーを学校に送ってほしいと伝えて眠ってしまう。

シャワーを浴びてルームサービスを頼んだアン・マリーは、イーデンと共に掃除に来たリーナに冷やかされる。

イーデンと話したアン・マリーは、3日後の大会を忘れないでほしいと言う彼女から、並外れた才能を知っているからこそ助言していると伝える。

大会が今でも一番大事だと言うアン・マリーは、イーデンに理解を求める。

その後、イーデンと共にジェットスキーで沖に向かいトレーニングを始めたアン・マリーは、波にのまれてしまう。

戻りたいと言うアン・マリーに、この波に乗れなければ大会には勝てないと伝えたイーデンは、それを聞き入れない彼女がマットといることに満足していることを知る。

子供を捨てて逃げた母親と同じだと言われたアン・マリーは、全て諦めるとイーデンに伝えてマットの元に向かう。

マットとの時間を楽しむアン・マリーだったが、大会のことが頭から離れなかった。

ドレスを着てパーティーに向かう準備をしていたアン・マリーは、少女時代の自分のビデオを見るイーデンから、マットと別れた後に何が残るのかと訊かれる。

ホテルでマットに迎えられパーティー会場に向かったアン・マリーは、その雰囲気を楽しむ。

トイレで、メイドやウエイトレスに近づき、ものにしているのはマットのいつもの手口だという話を聞いてしまったアン・マリーは、ショックを受けてその場を去ろうとする。

ビーチに向かったアン・マリーを追ったマットは、関係を楽しんだものの立場はわきまえていると言われる。

何が望みかと訊かれたアン・マリーは、ペニーがマリファナを吸わずに学校に通って進学し、請求書はためないで月内に支払い、サーフィン雑誌の表紙に女性が登場し、母親が自分達の元に戻り、そして、明日の大会で優勝することだと答える。

マットから、やり遂げるようにと言われたアン・マリーは、パイプが理解できていないため、失敗を恐れている自分はどうすればいいか分からないことを伝える。

最初の自分、男に頼らない女に戻れと言われたアン・マリーは、心を決めて大会に挑むことをマットに伝える。

翌日、イーデンらと会場に向かったアン・マリーは、その雰囲気の中で緊張してしまう。

車を駐車してきたイーデンは、様子を見に来たマットとレスリーをアン・マリーがいる場所に案内する。

リラックスできたアン・マリーは、イーデンのアドバイスを参考にするものの、他のサーファーとはレベルが違うと言って自信をなくす。

ケイト・スカラットと共に沖に向かったアン・マリーは、最高の波を逃してしまう。

波にのまれたスカラットが救助される姿を見て、事故を思い出したアン・マリーは動揺する。

波が近づき、勇気をだしてと言うイーデンの言葉で波に乗ったアン・マリーだったが巻かれてしまい、次の波にのまれてしまう。

救助されたアン・マリーは、何とかポイントは確保して次の予選に進出することが決まる。

ビーチに運ばれたアン・マリーは、医療テントに運ばれて休息する。

アン・マリーの容態を気にするマットは、NFLの最初の試合でタックルを受け、激痛に耐えきれずに骨折していることを願ったことを話す。

仮病だと思っているのかと訊かれたマットは、かなりの重傷だとアン・マリーに伝えて、レスリーから抜けたら後悔すると言われたために試合を続けたと話すものの、結果は負けだったと伝える。

一回だけはタッチダウンパスを決めたと話すマットは、続けろとは言わないが悔いを残すなと伝えてアン・マリーを励ます。

テントを出たマットは、近づいてきたドリューに喧嘩はしないと伝える。

ドリューは、ナンパに使うと言って、マットと写真を撮る。

ボードを持ち海に向かったアン・マリーは、イーデンから体の方が大事だと言われるものの何も答えない。

ペニーから気をつけてと言われたアン・マリーは笑顔で応え、ケアラ・ケネリーと共に沖に向かうものの、なかなか波に乗ることができない。

いい波をゲットしたケアラは、見事なライディングを見せる。

近づくケアラに誘導されたアン・マリーは、必至にパドリングしてついに波に乗る。

波にのまれてしまったアン・マリーは救助を断り、再びケアラに誘導されて、最高のうねりに近づく。

ケアラに促されたアン・マリーは波に乗り、最高のライディングを決める。

満点を獲得するものの予選で敗退してしまったアン・マリーは、観客を虜にしてイーデンらは歓喜する。

アン・マリーはサインを求められ、ドリューは自分の弟子だと言って皆に自慢し、ケアラも彼女の健闘を称える。

ビラボン”のジェシカはアン・マリーをチームに誘い、彼女は他チームからも声をかけられる。

レスリーから祝福されたアン・マリーは、マットと抱き合いコーチしてほしいと言われる。

そして、アン・マリーは、サーフィン誌の表紙を飾る。


解説 評価 感想
ジャーナリストのスーザン・オーリアンが、雑誌”Outside”に掲載した記事”Life’s Swell”を基に製作された作品。

*(簡略ストー リー)
ハワイオアフ島ノースショア
子供時代から天才サーファーと言われたアン・マリー・チャドウィックは、”パイプ・ライン・マスターズ”で優勝する夢を実現させるために努力する日々を送っていた。
母に出て行かれて14歳の妹ペニーの面倒を見るアン・マリーは、同居する親友のイーデンとリーナと共にホテルの掃除係として働いていた。
宿泊客である、NFLのクォーターバックのマットからサーフィンのレッスンを頼まれたアン・マリーは、1時間150ドルでそれを受ける。
迫る大会を前にマットとの時間を楽しむアン・マリーは、イーデンから目標を見失うなと言われて苦悩する・・・。
__________

天才と言われた女性サーファーが、サーフィン中の事故の影響による恐怖心を克服できないまま世界一を目指し努力する日々と、NFLプレイヤーとの恋のはざまで苦悩する姿を描くスポーツ・ドラマ。

2011年に続編「ブルークラッシュ2」が公開された。

サーファーが主人公の作品でいつも感心するのが、その臨場感溢れる迫力映像と役者達の演技だ。

ケアラ・ケネリーをはじめ、多くのプロ・サーファーが出演しているため、彼らがスタントを務めていると分かっていても、主演のケイト・ボスワースが才能あるサーファーに見える描写や演出は見事だ。

結局、主人公は大会でタイトルを手にするわけではないのだが、トラウマを心の中から消し去り、限りない可能性に向かい希望に燃える姿が描かれるラストが実に爽快だ。

主演のケイト・ボスワースは、本作後は、上品な令嬢タイプの女性役が似合うイメージがあるが、妹の面倒を見ながら努力する、ガッツがある女性サーファーを熱演している。

主人公の親友であり同居人のミシェル・ロドリゲス、同じくサノー・レイク、主人公の妹ミカ・ブーレム、主人公と愛し合うNFLのクォーターバック、マシュー・デイヴィス、主人公らと対立するサーファーのクリス・タロアとカラ・アレクサンダー、主人公の友人であるサーファー、ルーベン・テハダなどが共演している。


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