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ブロウ Blow (2001)

実在の麻薬ディーラー、ジョージ・ユングの波乱の半生を描く、主演ジョニー・デップペネロペ・クルスジョルディ・モリャフランカ・ポテンテレイ・リオッタ他共演、製作、監督テッド・デミ、脚本ニック・カサヴェテスによるヒューマン・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ヒューマン)

ジョニー・デップ / Johnny Depp 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:テッド・デミ

製作総指揮
マイケル・デ・ルカ

ジョージア・カカンデス
製作
テッド・デミ

デニス・リアリー
ジョエル・スティラーマン
原作:ブルース・ポーター
脚本
ニック・カサヴェテス

デヴィッド・マッケンナ
撮影:エレン・クラス
編集:ケヴィン・テント
音楽:グレーム・レヴェル

出演
ジョニー・デップジョージ・ユング

ペネロペ・クルス:マーサ・ユング
ジョルディ・モリャディエゴ・デルガド

フランカ・ポテンテ:バーバラ・バックリー
レイ・リオッタ:フレッド・ユング
レイチェル・グリフィス:アーミン・ユング
ポール・ルーベンス:デレック・フォーリール
クリフ・カーティスパブロ・エスコバル

イーサン・サプリー:トゥナ
マックス・パーリッチ:ケヴィン・ドゥーリ
ミゲル・サンドヴァル:アウグスト・オリヴェラス
ジェシー・ジェームズジョージ・ユング(少年期)
エマ・ロバーツ:クリスティーナ・ユング(少女期)
ボブキャット・ゴールドスウェイト:Mr.T
ジェイミー・キング:クリスティーナ・ユング

アメリカ 映画
配給 ニュー・ライン・シネマ
2001年製作 122分
公開
北米:2001年4月6日
日本:2001年9月15日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $52,937,130
世界 $83,282,300


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
マサチューセッツ州、ボストン
働き者の両親、フレッド(レイ・リオッタ)とアーミン(レイチェル・グリフィス)の元で育ったジョージ・ユング(ジェシー・ジェームズ)だったが、父は破産してしまい、家族の生活は一気に貧しくなってしまう。

1968年、カリフォルニアマンハッタン・ビーチ
友人トゥナ(イーサン・サプリー)とアパートを借りたジョージ(ジョニー・デップ)は、働かなくても金を稼げる方法を考える。

隣人のバーバラ・バックリー(フランカ・ポテンテ)に、周辺を仕切るマリファナの元締めデレック・フォーリール(ポール・ルーベンス)を紹介されたジョージは、マリファナをビーチで売り始める。

瞬く間に大金を稼ぎ出し、周囲で有名になったジョージは、東海岸には上物のマリファナがないことに気づき、大量に捌き始める。
...全てを見る(結末あり)

1969年、メキシコプエルト・ヴァヤルタ
ただの小売業では飽き足りないジョージは、マリファナの産地を探しに現地に向かう。

マリファナ農場と話をつけたジョージは、東部の仲間で売人のケヴィン・ドゥーリ(マックス・パーリッチ)と、マリファナを空路で密輸して売りさばく。

1970年、メキシコアカプルコ
豪邸を手に入れたジョージは、恋人となったバーバラやトゥナ、そして仲間達と自由気ままな生活を始める。

1972年、シカゴ
ジョージは大量のマリファナ所持で逮捕されて服役することになるが、バーバラが癌で亡くなってしまう。

保釈中にバーバラを看病するため逃亡していたジョージは、メキシコに残ったトゥナとは音信普通となり、仲間達との連絡も途絶えてしまう。

無性に両親に会いたくなったジョージは、故郷に向かうが、母親アーミンの通報で彼は逮捕されてしまう。

コネチカット州、ダンビュリー、連邦更生施設。
コロンビア人のディエゴ・デルガド(ジョルディ・モリャ)と同房になったジョージは、彼からコカインについて学ぶ。

1976年、コロンビアカタルヘナ
出所したジョージディエゴを訪ね、手始めにコカイン15キロをボストンに密輸する。

1977年。
マイアミの”ブロウ”(コカイン)を、ハリウッドにいた旧友のデレックの伝でを捌いたジョージは、コロンビアディエゴが待つメデジンに連れて行かれる。

ジョージディエゴに、メデジン・カルテルのボス、パブロ・エスコバル(クリフ・カーティス)を紹介される。

手際のいいジョージを気に入ったエスコバルは、ディエゴに不安を感じながらも、彼らに”ブロウ”のアメリカルートを任せる。

”ブロウ”は、西海岸から始まりたちまち東海岸まで広がり、ジョージは”征服者”と呼ばれるようになる。

あるパーティーでジョージはマーサ(ペネロペ・クルス)と出会い、恋に落ちて結婚する。

ディエゴは西海岸の元締めがデレックだと知り、ジョージを通さずに彼と直接取引きを始めてしまう。

裏切ったディエゴと袂を別つことになったジョージは、マーサの出産を機会に足を洗う決断をする。

1980年。
娘クリスティーナ(エマ・ロバーツ)のために、全てを捧げてきたジョージは、5年間ヤクを断っていた。

しかし、ジョージが38歳の誕生日の日に、コカイン所持の現行犯で逮捕されてしまう。

保釈されたジョージは、実家で母親に無視され父に別れを告げ、国外に逃亡しようとする。

しかし、パナマの銀行に預けていた巨額預金が、政変で国に没収されてしまい生活苦となってしまう。

1987年、フロリダリバティ・ シティ
ジョージは破産状態となり、貧しい生活に耐えられないマーサのせいで、彼は再び逮捕されてしまう。

3年後。
獄中のジョージに、マーサは離婚手続きを進めていることを伝える。

娘クリスティーナにまで冷たくされたジョージだったが、出所後、彼女の学校の送り迎えをして一時の安らぎを得ていた。

しかし、かつてマリファナで儲けた仲間で、旧友ドゥーリと手を組み、ジョージは再び”ブロウ”に手を出してしまう。

ジョージはそれが囮捜査だと知らぬままに、取り引きを終えて足を洗い、クリスティーナの元に向かおうとする。

逮捕されたジョージは、クリスティーナを裏切ってしまったことを後悔しながら、病床の父フレッドに、録音した言葉を贈る。

数年後、獄中のジョージは、成長したクリスティーナ(ジェイミー・キング)が面会に来た幻覚を見る。

そして、孤独となったジョージは、取り返しのつかない人生を送ってしまったことを後悔する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
働き者ではあるが貧しい両親の生活を見て育ったジョージ・ユングは成長し、いかにすれば、働かなくても稼げるかを考える。
カリフォルニアに移り住んでいたジョージは、周辺を仕切るマリファナの元締めデレックと知り合い売人を始める。
大金を稼ぎ始めたジョージは、東海岸には、上質のマリファナがないことに気づき、それを大量に捌き始める。
その後、マリファナの産地を求めてメキシコに向かったジョージは、更にビジネスを広げて拡大する。
豪邸を手に入れ、仲間達と自由気ままな生活を始めたジョージだったが、大量のマリファナ所持で逮捕され、恋人も癌で亡くしてしまう。
仲間達とも連絡が途絶えたジョージだったが、更生施設でコロンビアディエゴ・デルガドに出会い、新たにコカインをビジネスにしようと考えるのだが・・・。
__________

1993年に発表された、ブルース・ポーターの同名著書の映画化。

段取りと手際の良さで、若くして麻薬密売人の頂点に立った男が、家族の愛を失い凋落する姿は痛々しいのだが、クライマックスで”娘との再会”を幻として見せて、それに追い討ちをかける幕切れは衝撃的でもある。

麻薬の怖さが、愛するものや人生そのものを奪う悲劇は、へたな説教よりも、説得力があり心を打つ。

ジョナサン・デミの甥である監督テッド・デミは、1960年代後半から1980年代にかけてのアメリカ文化や社会情勢などを見事に描写して、時代の趨勢に飲まれていく、先を見越せない若者の心理などもよく捉えてはいる。
彼は、本作公開4ヶ月後に38歳の若さで心臓発作により急死している。

ドラマの中での絶頂期、ブロンドのロングヘア姿に、美しささえ感じる魅力的なジョニー・デップは、既に実力派として認められていたキャリアを、一層確かなものにしたと言えるほどの熱演を見せる。

妖艶な雰囲気で登場し、次第にクスリに溺れ、身を滅ぼしていく女性を好演するペネロペ・クルスが、ラジー賞にノミネートされたのはやや気の毒な感じもする。

主人公のパートナーとして手を組みながら、裏切り私腹を肥やす実在の密売人ディエゴ・デルガド役を演ずるジョルディ・モリャ、前半で亡くなってしまうのが残念な、主人公の恋人フランカ・ポテンテ、主人公の両親レイ・リオッタレイチェル・グリフィス、西海岸の売人のポール・ルーベンスパブロ・エスコバル役のクリフ・カーティス、主人公の旧友イーサン・サプリーマックス・パーリッチ、売人ミゲル・サンドヴァル、主人公の娘エマ・ロバーツ(少女期)とジェイミー・キング(成人)、主人公の少年期ジェシー・ジェームズ、そして、怪優ボブキャット・ゴールドスウェイトハリウッドの売人役で登場する。


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