詐欺をしながら旅を続ける男女の恋を描く、製作ハル・B・ウォリス、ダリル・F・ザナック、監督ロイ・デル・ルース、主演ジェームズ・キャグニー、ジョーン・ブロンデル、ルイス・カルハーン、ノエル・フランシス、レイ・ミランド、ガイ・キビー他共演のロマンチック・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロイ・デル・ルース
製作
ハル・B・ウォリス
ダリル・F・ザナック
脚本
クベック・グラスモン
ジョン・ブライト
撮影:シドニー・ヒコックス
編集:ラルフ・ドーソン
音楽:レオ・F・フォルブスタイン
出演
バート・ハリス:ジェームズ・キャグニー
アン・ロバーツ:ジョーン・ブロンデル
ダン・バーカー:ルイス・カルハーン
ヘレン・ウィルソン:ノエル・フランシス
ジョー・レイノルズ:レイ・ミランド
A・ルパート・ジョンソンJr.:ガイ・キビー
ペギー:ポリー・ウォルターズ
ベロック大佐:ウィリアム・バーレス
スナイダー夫人:モード・エバーン
ハンク/ピート:ナット・ペンドルトン
フォーアイズ:チャールズ・レイン(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1931年製作 79分
公開
北米:1931年12月3日
日本:未公開
■ ストーリー ■
アメリカ中西部。
ホテルでベルボーイとして働くバート・ハリス(ジェームズ・キャグニー)は、詐欺の才能があった。
バートは、仕事を求めて来たアン・ロバーツ(ジョーン・ブロンデル)に惹かれ、客室係の責任者スナイダー夫人(モード・エバーン)に彼女を推薦する。
仕事を得たアンは、同僚のペギー(ポリー・ウォルターズ)から、ベルボーイには近づかないようにと言われ、特にバートには注意するべきだと忠告される。
アンは、自分に言い寄るバートを相手にしなかった。
そんなアンは、宿泊客のA・ルパート・ジョンソンJr.(ガイ・キビー)に気に入られて誘われるものの、しつこくされたために痛い目に遭わせる。
その後バートは、これからは詐欺師の時代だとアンに話し、魅力を生かせる彼女と組むことを考える。
ルパートは、誘いに乗ったアンと共に車にいた際、警官(ナット・ペンドルトン)に声をかけられ、賄賂を渡して罪を逃れようとする。
密造酒も見つかったルパートは焦るが、通りがかったバートが警官の友人だったために、彼が話をつけて見逃してもらう。
バートとアンはルパートから謝礼に5000ドルを受け取るが、友人のハンクがニセ警官に扮した、2人が考えた詐欺だった。
成功を喜ぶバートとアンは、さらに大きく儲けるために旅立つのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
製作ハル・B・ウォリス、ダリル・F・ザナック、コメディを得意とするロイ・デル・ルースが監督し、主演はジェームズ・キャグニー、ジョーン・ブロンデル、ルイス・カルハーン、ノエル・フランシス、レイ・ミランド、ガイ・キビーなどが共演した作品。
詐欺をしながら旅を続ける男女の恋を描く、同年に公開された「民衆の敵」(1931)でも共演した、ジェームズ・キャグニーとジョーン・ブロンデルによるロマンチック・コメディ。
クライマックスでジェームズ・キャグニーが、裏切られたことを知り発するセリフ”That dirty, double-crossin’ rat!”は、彼をものまねする際の決まりゼリフとして知られている。
生き生きとした演技が印象的な主演のジェームズ・キャグニーは、詐欺の才能を生かし大金を稼ごうとする男を演じ、ジョーン・ブロンデルは、当初は主人公に反発するものの、やがて惹かれ合い行動を共にする女性を魅力的に演じている。
主人公と騙し合う詐欺師のルイス・カルハーン、その恋人ノエル・フランシス、旅の途中でアン(ジョーン・ブロンデル)が惹かれる男性で結婚するレイ・ミランド、主人公の2人に騙されるホテルの宿泊客ガイ・キビー、ホテルの客室係ポリー・ウォルターズ、主人公と組みダン(ルイス・カルハーン)を騙すウィリアム・バーレス、客室係の責任者モード・エバーン、主人公と組むニセ警官を演ずるナット・ペンドルトン、ホテルのフロント係チャールズ・レインなどが共演している。