マーヴ・ウォルフマンとジーン・コーランにより創造され、1973年にマーベル・コミックに初登場した”ブレイド”の実写版映画の第3作。 ヴァンパイア・ハンター”ブレイドと”復活したヴァンパイアの始祖”ドラキュラ”との戦いを描く、製作、監督、脚本デヴィッド・S・ゴイヤー、主演ウェズリー・スナイプス、クリス・クリストファーソン、ドミニク・パーセル、ジェシカ・ビール、ライアン・レイノルズ共演のSFホラー・アクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・S・ゴイヤー
製作総指揮
スタン・リー
アヴィ・アラッド
トビー・エメリッヒ
製作
デヴィッド・S・ゴイヤー
リン・ハリス
ウェズリー・スナイプス
原作 ”ブレイド”
マーヴ・ウォルフマン
ジーン・コーラン
脚本:デヴィッド・S・ゴイヤー
撮影:ガブリエル・ベリスタイン
編集:ピーター・アマンドソン
音楽
ラミン・ジャヴァディ
RZA
出演
ブレイド:ウェズリー・スナイプス
エイブラハム・ウィスラー:クリス・クリストファーソン
ドレイク:ドミニク・パーセル
アビゲイル・ウィスラー:ジェシカ・ビール
ハンニバル・キング:ライアン・レイノルズ
ダニカ・タロス:パーカー・ポージー
サマーフィールド:ナターシャ・リオン
ジャーコ・グリムウッド:トリプルH
レイ・カンバーランドFBI捜査官:ジェームズ・レマー
エドガー・ヴァンス博士:ジョン・マイケル・ヒキンズ
マーティン・ブリード本部長:マーク・ベリー
アシャー・タロス:カラム・キース・レニー
ウイルソン・ヘイルFBI捜査官:マイケル・ローリンズ
ヘッジス:パットン・オズワルト
デックス:ロン・セルモア
コールダー:クリストファー・ハイアーダール
アメリカ 映画
配給 ニュー・ライン・シネマ
2004年製作 113分
公開
北米:2004年12月8日
日本:2005年5月7日
製作費 $65,000,000
北米興行収入 $52,411,910
世界 $128,905,370
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
シリア砂漠。
ヴァンパイアのダニカ・タロス(パーカー・ポージー)らは、古代の”ジッグラト”内部で、ヴァンパイアの始祖ドレイク(ドミニク・パーセル)を目覚めさせる。
半年後。
ヴァンパイア・ハンターのブレイド(ウェズリー・スナイプス)は、相棒のエイブラハム・ウィスラー(クリス・クリストファーソン)と共にヴァンパイアを抹殺していた。
しかし、ダニカの罠にはまったブレイドは人間を殺してしまう。
ダニカは、その様子を撮影してネット上に流し、FBIは直ちにブレイドを指名手配して、捜査官のレイ・カンバーランド(ジェームズ・レマー)とウイルソン・ヘイル(マイケル・ローリンズ)は捜査を開始する。
ダニカは、自由を手に入れるために、ドレイクにブレイドの抹殺を依頼する。 ウィスラーは今回の件を異常なほど警戒し、FBIの襲撃を受けて自爆し、ブレイドは捕えられる。 カンバーランドとヘイルに尋問されたブレイドは、ウィスラーが死んだことを知らされ、ヴァンパイアを殺しただけだという言葉も、その存在を否定する彼らに信じてもらえない。 ブレイドは、法精神科医エドガー・ヴァンス博士(ジョン・マイケル・ヒキンズ)の精神鑑定を受けることになる。 ヴァンスは、ブレイドを異常者と判断して病院に収容することを提案する。 カンバーランドは、連邦犯罪の関連性を調べるべきだと主張するが、それは認められなかった。 実はヴァンパイアだったヴァンスは、ブレイドをダニカに引き渡そうとするのだが、そこにハンニバル・キング(ライアン・レイノルズ)とウィスラーの娘アビゲイル(ジェシカ・ビール)が現れ彼を救う。 仲間のデックス(ロン・セルモア)の車で逃走したハンニバルらは、ブレイドを連れてアジトに向かう。 ハンニバルは、ヘッジス(パットン・オズワルト)や科学者のサマーフィールド(ナターシャ・リオン)ら、仲間達の”ナイト・ストーカーズ”を紹介する。 それが、子供じみた集団にしか見えないブレイドだったが、ハンニバルは、自分が、かつてヴァンパイアだったことを伝え、戦う理由を語る。 ハンニバルは、ヴァンパイアのダニカ、その弟アッシャー(カラム・キース・レニー)、ジャーコ・グリムウッド(トリプルH)らに捕えられて奴隷にされ、アビゲイルに救われたこともブレイドに話す。 更にアビゲイルとハンニバルは、ドレイクというヴァンパイアの祖先”ドラキュラ”をダニカらが捜しだし、復活させたことも伝える。 盲目の科学者サマーフィールドは、ヴァンパイアを絶滅することができるウィルス”デイスター”を開発し、その効果を完璧にするために、ドレイクの血がいることを語る。 武器担当のヘッジスは、紫外線起爆剤が詰め込まれた、炸裂弾が発射できる銃や武器などを見せる。 ブレイドらは、ドレイクの居場所を突き止めるために行動を開始し、ヴァンスの元に向かう。 しかし、役目を終えたヴァンスを殺したドレイクは、ブレイドらを迎え撃つ。 その場から逃げ去ったドレイクは、自分が、日光の下でも行動できる特別な存在であることを、追ってきたブレイドに伝えて姿を消す。 ハンニバルは負傷し、ブレイドとアビゲイルは、ヴァンパイアの血液工場を見つけて、それを無力化して立ち去る。 その夜、ウィスラーに扮したドレイクは、ハンニバルらに襲いかかり、サマーフィールド、ヘッジス、デックスを殺す。 ダニカは、捕えたハンニバルから、ブレイドの戦法を聞き出そうと、サマーフィールドの娘ゾーイを殺すと言って脅す。 仲間のコールダー(クリストファー・ハイアーダール)に案内され、サマーフィールドがウィルスを完成し、それが装着された矢を渡されたブレイドは、自分にも危険が及ぶ可能性を知る。 痛めつけられていたハンニバルの前に現れたブレイドとアビゲイルは、彼を解放して敵を次々と倒す。 アビゲイルはゾーイを救い出し、ブレイドはドレイクと相対する。 ハンニバルはジャーコと格闘となり彼を倒し、アビゲイルはアッシャーらを殺す。 ブレイドは、ドラキュラに変身したドレイクに叩きのめされるが、アビゲイルがウィルスの矢を放つ。 それをブレイドがドレイクに突き刺し、ウィルスが空中に散布される。 ヴァンパイアはウィルスにより全滅し、ハンニバルに襲いかかっていたダニカも死滅する。 矢を抜いたドレイクは、ブレイドの戦いぶりを称えて、彼に後を託すことを伝えて息絶える。 アビゲイルとハンニバルは、気を失っているブレイドを連れて姿を消し、現れたカンバーランドは、ドレイクの死体のみを確認する。 カンバーランドは、ドレイクの死体を回収するが、真相はつかめなかった。 そして、ブレイドの戦いはなおも続く。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「ブレイド」(1998)
・「ブレイド2」(2001)
・「ブレイド3」(2004)
*(簡略ストー リー)
ヴァンパイア・ハンターのブレイドは、敵のダニカの策略で人間を殺してしまい、FBIに捕らえられ、相棒ウィスラーは自爆する。
ダニカは、ヴァンパイアの始祖である”ドラキュラ”のドレイクを眠りから目覚めさせ、自分達の自由を勝ち取るため協力を求める。
FBIのカンバーランドの尋問を受けたブレイドだったが、ヴァンパイアであった精神科医ヴァンスが、彼をダニカに引き渡す。
しかし、ダニカの奴隷であった元ヴァンパイアのハンニバルと、ウィスラーの娘アビゲイルが乱入してブレイドを救う。
ハンニバルらのアジトに向かったブレイドは、盲目の科学者サマーフィールドが、ヴァンパイアを全滅させることができるウィルスを開発したことを知る。
その効果を確かなものにするため、復活していたドレイクの血が必要なことが分かったブレイドらは、彼を捜そうとするのだが・・・。
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人気シリーズの完結編は、主人公の師匠でもある相棒の死や、その娘のヴァンパイア・ハンター、同じく若い戦士とも言える仲間達の登場で盛り上がり、デヴィッド・S・ゴイヤーの派手な演出も楽しめる作品に仕上がっている。
全作で脚本も努めるデヴィッド・S・ゴイヤーは、本作ではユーモアを多く交えながら、前二作同様、なかなか凝った映像も見せてくれる。
興行収入は、前二作に比べやや低調に終わるが、北米で約5200万ドル、全世界では約1億2900万ドルのヒットとなった。
若くてタフなニュー・キャラクターを仲間にして、少々控えめな活躍といったところの主人公”ブレイド”を演ずるウェズリー・スナイプスは、完結編なのか?と思わせる、有り余るパワーを見せ付けて画面を去る姿が印象的だ。
原題が”Trinity”なので、相棒を失った主人公とハンター二人との、コンビネーションがポイントとも言える。
本当に命を落としたのか?謎のまま姿を消す主人公の相棒クリス・クリストファーソン、ヴァンパイアの始祖を迫力で演ずるドミニク・パーセル、主人公をサポートするヴァンパイア・ハンター、ジェシカ・ビールとライアン・レイノルズ、ヴァンパイアのボス、パーカー・ポージー、その弟カラム・キース・レニー、その手下トリプルH、FBI捜査官ジェームズ・レマーとマイケル・ローリンズ、精神科医ジョン・マイケル・ヒキンズ、ハンターである盲目の科学者ナターシャ・リオン、その仲間達のパットン・オズワルト、ロン・セルモア、クリストファー・ハイアーダールなどが共演している。