トップ・フィギュアスケーターがひょんなことから前代未聞の”男子ペア”を組み奮闘する姿を描く、製作ベン・スティラー、主演ウィル・フェレル、ジョン・ヘダー他共演の痛快スポーツ・コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督
ウィル・スペック
ジョシュ・ゴードン
製作総指揮:マーティ・ユーイング
製作
ベン・スティラー
スチュアート・コーンフェルド
ジョン・ジェイコブス
脚本
ビジー・フィリップス(原案)
ジェフ・コックス(原案)
クレイグ・コックス(原案)
ジョン・オルトシュラー
デイヴ・クリンスキー
撮影:ステファン・チャプスキー
編集:リチャード・ピアソン
音楽:セオドア・シャピロ
出演
ウィル・フェレル:チャズ・マイケル・マイケルズ
ジョン・ヘダー:ジミー・マッケルロイ
ウィル・アーネット:ストランツ・ヴァン・ウォルデンバーグ
エイミー・ポーラー:フェアチャイルド・ヴァン・ウォルデンバーグ
クレイグ・T・ネルソン:コーチ、ロバート
ジェナ・フィッシャー:ケイティ・ヴァン・ウォルデンバーグ
ウィリアム・フィクトナー:ダレン・マッケルロイ
ロマニー・マルコ:ジェシー
ニック・スワードソン:ヘクター
ロブ・コードリー:ブライス
ルーク・ウィルソン:セックス・カウンセラー
ナンシー・ケリガン:本人
ドロシー・ハミル:本人
ブライアン・ボイタノ:本人
ペギー・フレミング:本人
サーシャ・コーエン:本人
アメリカ 映画
配給
パラマウント・ピクチャーズ
ドリームワークス
2007年製作 93分
公開
北米:2007年3月30日
日本:2007年12月22日
製作費 $61,000,000
北米興行収入 $118,153,530
世界 $145,708,640
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
4歳の時に、大富豪ダレン・マッケルロイ(ウィリアム・フィクトナー)の養子になったジミー(ジョン・ヘダー)は、最先端のハイテク・トレーニングの英才教育を受けて、天才的才能に磨きをかけ、フィギュアスケート界のスターになる。
2003年。
世界フィギュアスケート選手権、男子シングルス最終日。
完璧な演技を終え高得点を獲得したジミーは、美青年の彼とは全く異なったキャラクターの持ち主、宿敵のチャズ・マイケル・マイケルズ(ウィル・フェレル)の演技の結果を待つ。
そして、ワイルドで迫力満点のチャズの演技も観客を魅了する。
デトロイト生まれのチャズは、9歳で母親ほどの女性と付き合い、12歳でタバコや違法花火のディーラーを引退、地下水道でのスケート界で一躍スターとなり、4度の国内優勝にポルノ映画賞受賞、荒っぽさの反面、詩集を出版し、大会前は革細工に励む異色のスケーターだった。 養父マッケルロイとコーチのロバート(クレイグ・T・ネルソン)が寄り添うジミーに対し、チャズは単独で試合に挑む一匹狼だった。 結局、2人は同点金メダルとなり、マッケルロイはそれを不服として、ロバートをクビにしてしまう。 一方、アメリカは、ヴァン・ウォルデンバーグ組もペアでも金メダルを獲得する。 ストランツとフェアチャイルド(ウィル・アーネット/エイミー・ポーラー)のヴァン・ウォルデンバーグの双子ペアは、両親がスキーの金メダリストで妹ケイティ(ジェナ・フィッシャー)も彼らを応援した。 しかし、両親は事故で死亡、ケイティだけが一命を取り留め、悲しみを乗り越えての栄光だった。 男子シングルスの表彰式が始まるが、犬猿の仲のチャズとジミーは乱闘騒ぎを起こし、2人は金メダルを剥奪され、男子シングルス部門から永久に追放されてしまう。 さらにジミーは、あっさりマッケルロイから養子縁組を解消されてしまう。 3年半後。 ある日ジミーの前に、選手時代から彼のストーカーだったヘクター(ニック・スワードソン)が現れ、ペアで復帰するよう勧められる。 ジミーは元コーチのロバートに相談し、復帰の熱意を伝えるが、それを受け入れてもらえない。 仕方なく、ジミーは単独で、ペアを組む女性スケーターを探し始めるが、チャズと出くわして大喧嘩になる。 その乱闘がテレビで放映されてしまい、それをたまたま見ていたロバートは、彼らの動きがペアとして生かせることを見抜く。 拘留されていた二人を説得したロバートは、史上初の男同士のペアを誕生させる。 メディアも彼らのペア結成に注目し、ペア部門で無敵を誇るストランツとフェアチャイルドは、妹ケイティにチャズとジミーのスパイをさせようとする。 ケイティはそれを断るが、両親が事故死したのは自分のせいだと言われ、仕方なく承諾する。 ロバートは、コーチとして厳しい試練をチャズとジミーに与え、四六時中、行動を共にすることを命ずる。 魚の冷蔵室に氷を張ったリンクで、いよいよチャズとジミーのトレーニングが始まる。 ダンスのコーチにジェシー(ロマニー・マルコ)を迎え、ジミーが女役で猛特訓が続く。 そして代表選考会が始まり、チャズとジミーのペアは注目の的となる。 二人の演技は始まり、気味の悪い二人を敬遠する目つきで見ていた観客は、力を合わせ、必死に演技する二人の姿に、次第に声援を送るようになる。 ジミーはケイティに声をかけられ、スパイされたとは知らずに彼女に好意を寄せるようになる。 二人の演技は高得点を獲得し、世界大会出場を決めるが、ロバートは、さらなるレベルアップを目指して秘策を練る。 ロバートは、かつてペアの女性の首を切り落としてしまったほどの危険な技”アイアン・ロータス”を、チャズとジミーに伝授するためハードなトレーニングを開始する。 ジミーはケイティをデートに誘い、彼女から兄姉にスパイをさせられたことを告げられるが、正直に虐げられた身の上を語り合った二人は、強く惹かれ合うようになる。 そして、モントリオールで、いよいよ世界冬季スポーツ大会が開催される。 以前とは違う、チームワークの取れたチャズとジミーの人気に嫉妬したストランツとフェアチャイルドは、ジミーと深い仲になったケイティを脅迫し、チャズに迫り敵ペアを対立させることを企む。 仕方なくチャズを誘い出したケイティは彼を誘惑するが、そこにジミーが現れ、ショックを受けた彼は姿を消してしまう。 ロバートから、会場にジミーがいるという知らせを受けたチャズだったが、ストランツに捕らえられてしまう。 ジミーもフェアチャイルドに監禁されてしまうが、ケイティは利用されたことを知る。 チャズとジミーは、何とか脱出に成功して会場に急ぎ、失格寸前でチャズがリンクに現れる。 2人の、常識を覆すパワフルで過激な演技に観衆は喝采を贈り、ストランツとフェアチャイルドの妨害工作もかわし、チャズとジミーは見事に”アイアン・ロータス”を成功させる。 2人に対する歓喜の渦の中、ストランツとフェアチャイルドは、国際的マスコットに矢を放った冒とくの罪で逮捕される。 そして、チャズはジミーを弟だと言って称え、2人は念願の金メダルを手にする。
...全てを見る(結末あり)
チャズは落ちぶれて酒びたりとなり、スケートショーの一座に加わり、ジミーはスケート用品店で、しがない店員をする毎日を送っていた。
*(簡略ストー リー)
フィギュアスケート界の宿命のライバルである、チャズ・マイケル・マイケルズとジミー・マッケルロイは、世界フィギュアスケート選手権で同点金メダルとなる。
しかし、犬猿の仲の2人は、表彰式で乱闘騒ぎを起こし、男子シングルス部門から永久追放されてしまう。
3年半後、落ちぶれた2人だったが、ジミーは、ペア部門での復帰を勧められる。
その後、ジミーはパートナーを探そうとしていたが、チャズに出くわし大喧嘩となってしまう。
それを見ていたジミーの元コーチ、ロバートは、2人の動きが、正にペア向きだと判断する。
そして、チャズとジミーはロバートの説得により手を組むことになり、史上初の男同士のペアが誕生するのだが・・・。
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美青年と野獣のような2人が繰り広げる、破天荒でありながら、”栄光”に対する一途な思いが共感を呼ぶ、ハチャメチャなストーリーの割には、意外に心に沁みる作品。
特撮を駆使してはいるものの、主演の2人の、見事な氷上の滑りが見所の一つだ。
興行収入は、北米だけでも約1億1800万ドル突破し、全世界では約1億4600万ドルのヒットとなった作品。
実在のスケーターを下ネタで使ったり、下品なセリフなどが多く、規制が入った作品でもある。
ウィル・フェレルが190cmを超える身長なので、相手のジョン・ヘダーが華奢な感じに見えるのだが、実は彼も同じくらいの長身で、フィギュアスケーターとしては、どう考えても大柄過ぎる、型破りなところと二人の迫力のスケーティングが魅力の一つだ。
ウィル・フェレルは、正に彼らしいはまり役で、中盤から徐々に改心していき、茶目っ気を残しながら、ジョン・ヘダーとの友情が芽生えていくストーリーも面白味がある。
モルモン教の宣教師として、日本滞在経験のあるJ・ヘダーは、期待通り日本語のインタビューに答えるシーンもある。
主人公の活躍を妬む、双子のスケーターのウィル・アーネットとエイミー・ポーラー、熱血コーチ役のクレイグ・T・ネルソン、兄姉とは違い純真な心を持ちジミー(J・ヘダー)に惹かれるジェナ・フィッシャー、大富豪役を演ずるウィリアム・フィクトナー、ダンス・コーチ役のロマニー・マルコ、ジミーのストーカー、ニック・スワードソン、セックス・カウンセラーのルーク・ウィルソン、ロブ・コードリーなどが共演している。
また、かつての氷上のスターである、多くの有名スケーターも出演している。
ナンシー・ケリガン、ドロシー・ハミル、ブライアン・ボイタノ、ペギー・フレミング、サーシャ・コーエン他。