その名を知られた強盗ブッチ・キャシディが死なずに生きていたという設定で描く、主演サム・シェパード、エドゥアルド・ノリエガ、スティーヴン・レイ他共演、監督マテオ・ヒルによるアドベンチャー・アクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:マテオ・ヒル
製作
アンドレス・サンタナ
イボン・コメンザーナ
脚本:ミゲル・バロス
撮影:ファン・ルイス・アンシア
編集:デヴィッド・ギャラート
音楽:ルシオ・ゴドイ
出演
ジェームズ・ブラックソーン/ブッチ・キャシディ:サム・シェパード
エドゥワルド・アポダカ:エドゥアルド・ノリエガ
マッキンリー:スティーヴン・レイ
ヤナ:マガリ・ソリエル
ブッチ・キャシディ(青年期):ニコライ・コスター=ワルドー
サンダンス・キッド:ポードリック・デラニー
エッタ・プレイス:ドミニク・マケリゴット
スペイン 映画
配給
ユニバーサル・ピクチャーズ
マグノリア・ピクチャーズ
2011年製作 102分
公開
北米:2011年10月7日
日本:未公開
北米興行収入 $200,560
世界 $623,530
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1927年、ボリビア。
19年前にこの地で殺されたと思われた、アメリカ人の強盗ブッチ・キャシディ(サム・シェパード)は、ジェームズ・ブラックソーンと名を変え、牧場主として静かに暮らしていた。
ブラックソーンは、アメリカにいるある女性の息子に会うために、帰国することを考えていた。
現地の女性で愛人のヤナ(マガリ・ソリエル)に、ポトシで馬を売ることをブラックソーンは伝える。 銀行で預金を全て下ろしたブラックソーンは、戻る途中、スペイン人だと言うエドゥワルド・アポダカ(エドゥアルド・ノリエガ)に愛馬を奪われそうになる。 ブラックソーンは、銃撃してそれを阻止しようとするが、結局、現金を積んだ馬には逃げられ、無一文になってしまう。 1900年、アメリカ。 線路伝いに先を急ぐブラックソーンは、後についてくるエドゥワルドを追払おうとする。 しかし、エドゥワルドは、命を狙われていると言いいながら、ある場所に大金を隠したことをブラックソーンに伝える。 エドゥワルドは、すず鉱山に隠してあるという現金で、ブラックソーンの失った金を返すことを約束し、その場所に向おうとする。 鉱山主シモン・パティーニョの、5万ドルを盗んだと言うエドゥワルドは、追われているということだったが、その半額をブラックソーンは要求する。 ラバを手に入れた二人は、その後、鉱山に到着するが、追っ手も彼らの動きを察知する。 エドゥワルドは、ブラックソーンに、酒場の女から手に入れた銃を向けるが、彼は、追っ手が近づいていることと、銃の弾を抜いてあることを伝えて、二人は金を捜す。 金を手に入れた二人は、現われた追っ手から逃れて、鉱山から脱出する。 ようやく打ち解けた二人は、ブラックソーンの家に向う。 1905年、アルゼンチン、サンフアン。 ブラックソーンは、翌日、国に向うことをヤナに伝えて別れを告げるが、その後、彼女は戻ってくる。 翌朝、二人の女が現われ、ブラックソーンは、エドゥワルドを引き渡すように言われて銃撃される。 反撃したヤナは殺され、女はエドゥワルドに射殺され、ブラックソーンはヤナの死にショックを受ける。 エドゥワルドは、ブラックソーンの傷を治療して、二人は旅立つ。 ボリビア、ヴィアチャ。 ブラックソーンとエドゥワルドは、追っ手が諦めないことに気づきながら”ウユニ塩原”を渡る。 ブラックソーンは追っ手を確認して、エドゥワルドに金を持たせてトゥピサに向うようにして伝え、二人は別行動とる。 それぞれ追手を倒し、ブラックソーンとトゥピザは塩原を渡る。 1908年、ボリビア、サンヴィセンテ。 ブッチが死んでいないと考えていたマッキンリーは、町医者から、運び込まれた男を確認するように言われる。 マッキンリーは、その男がブッチだということを確認し、意識が戻った彼に銃を渡し、互いの老いを確かめ合いながら、安全な場所を確保することを約束する。 その後、ブラックソーンがエドゥワルドと関係していることを知ったマッキンリーは、それが騒ぎになっていることを伝える。 エドゥワルドが奪ったのは、パティーニョの金ではなく、鉱山を受け継いだ労働者のものだったのだ。 マッキンリーから、その話を聞いたブラックソーンは愕然とする。 軍人に、ブッチの手配書を見せられたマッキンリーは、診療所にいた男が、彼ではなかったことを証言する。 その後、ブラックソーンは、エドゥワルドの行方を追う。 アンデス山脈、ボリビア国境。 ボリビア国境を目の前に、エドゥワルドに追いついたブラックソーンは、サンダンスのことを想う。 行動した男が、ブッチ・キャシディだったことに興奮するエドゥワルドは、現金が、富豪のものではなかったことを認める。 ブラックソーンはエドゥワルドの足を撃ち抜き、身動きできないようにして、追っ手と軍が現われることを告げて国境に向う。 エドゥワルドが射殺される銃声を聞きながら、ブラックソーンは山を越える。 金は労働者の元に戻り、同行していたマッキンリーは、ブッチを助けたことで、山中に置き去りにされる。 ブラックソーンは、かつて仲間達と行動を共にしたことを想い起こしながら先を急ぐ。
...全てを見る(結末あり)
ブッチ(ニコライ・コスター=ワルドー)は、サンダンス・キッド(ポードリック・デラニー)と、その恋人エッタ・プレイス(ドミニク・マケリゴット)を誘い南米に向う。
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ブッチとサンダンスは、”ユニオン・パシフィック鉄道”の社長E.H.ハリマンに雇われた、ピンカートン探偵社のマッキンリー(スティーヴン・レイ)に捕らえられるのだがエッタが二人を助ける。
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妊娠していたエッタは、独り帰国することになりる。
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エッタや生まれてくる子供と帰るべきだったと言う、銃弾を受けていたサンダンスを連れて、ブッチはその後も逃亡を続ける。
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ブッチは、傷が悪化てし覚悟を決めたサンダンスに頼まれ、彼を射殺する。
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*(簡略ストー リー)
1927年、ボリビア。
19年前に死んだとされていた、アメリカ人の点説の強盗ブッチ・キャシディは、ジェームズ・ブラックソーンと名前を変え、牧場主として静かに暮らしていた。
亡くなった、ある女性の息子に会うために、国に帰ることを考えたブラックソーンは、馬を処分して銀行の預金を下ろし、その準備を始める。
ブラックソーンは、町から引き揚げる途中に、スペイン人のエドゥワルドに馬を奪われそうになる。
結局ブラックソーンは、現金を積んだまま馬に逃げられて無一文になり、エドゥワルドを捕らえてそれを責める。
しかしエドゥワルドは、大富豪パティーニョから5万ドルを奪い隠してあることをブラックソーンに伝える。
そして二人は、執拗に追跡してくる追っ手を気にしながら、現金の隠し場所の炭鉱に向うのだが・・・。
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「明日に向って撃て!」(1969)の主人公でもあるブッチ・キャシディが、ボリビアで生残り、仲間だったサンダンス・キッドの恋人、エッタ・プレイスの息子に会いに行こうとするところから始まるストーリーは、実に興味深い。
「明日に向って撃て!」のラストでは命を落としたであろうと思えるブッチとサンダンスが、襲撃を逃れ逃亡し、サンダンスがアンデスの山で息絶える(ブッチが射殺する)までを、ドラマと平行して随所に挿入しながら描く、マテオ・ヒルの丁寧な演出も注目だ。
本作で、主人公達は執拗に追ってくる者達を必至に振り切ろうとするが、「明日に向って撃て!の追跡集団を想い起こさせる、オマージュ的なショットもファンには嬉しい。
髭を蓄えているために余計に老いて見えるが、70歳を手前にした主演のサム・シェパードは、かなりハードな役柄をこなしている。
いくつもの荒波を乗り越えた、苦難の道程を物語る顔のシワや、終始、友(サンダンス)を想う表情も、人生の年輪を感じさせる、味わい深い演技を見せてくれる。
実は労働者の金を奪った悪党だったスペイン人のエドゥアルド・ノリエガ、人間味を感じさせる演技が印象的な、かつて主人公を追い詰めたピンカートン探偵社のスティーヴン・レイ、主人公の若い愛人役マガリ・ソリエル、若き日のブッチ・キャシディ、ニコライ・コスター=ワルドー、サンダンス・キッドのポードリック・デラニー、その恋人エッタ・プレイスのドミニク・マケリゴットなどが共演している。