1999年に発表された、マーク・ボウデンの著書”Black Hawk Down”を基に製作された作品。 1993年にソマリアで起きたアメリカ軍とソマリア民兵間の軍事衝突”モガディシュの戦闘”を描く、製作、監督リドリー・スコット、出演ジョシュ・ハートネット、ユアン・マクレガー、トム・サイズモア、エリック・バナ、ウィリアム・フィクトナー、サム・シェパード、ジェイソン・アイザックス他共演の戦争ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:リドリー・スコット
製作
リドリー・スコット
ジェリー・ブラッカイマー
製作総指揮
サイモン・ウェスト
マイク・ステンソン
チャド・オーマン
ブランコ・ラスティグ
原作:マーク・ボウデン”Black Hawk Down”
脚本:ケン・ノーラン
撮影:スワヴォミール・イジャック
編集:ピエトロ・スカリア
音楽
リサ・ジェラルド
ハンス・ジマー
出演
● 第75レンジャー連隊
マット・エヴァーズマン二等軍曹:ジョシュ・ハートネット
ジョン・グライムズ特技下士官:ユアン・マクレガー
ダニー・マクナイト中佐:トム・サイズモア
マイク・D・スティール大尉:ジェイソン・アイザックス
ショーン・ネルソン特技下士官:ユエン・ブレムナー
ランス・トゥオンブリー特技下士官:トム・ハーディ
カート・シュミット衛生兵:ヒュー・ダンシー
ジョン・ビールズ中尉:ヨアン・グリフィズ
ジェフ・ストルッカー二等軍曹:ブライアン・ヴァン・ホルト
トッド・ブラックバーン上等兵:オーランド・ブルーム
ジョン・ワッデル二等兵:イアン・ヴァーゴ
ドミニク・ピラ三等軍曹:ダニー・ホック
スコット・ギャレンタイン三等軍曹:グレゴリー・スポーレダー
ロレンゾ・ルイス三等軍曹:エンリケ・ムルシアーノ
マイク・カース特技兵:ガブリエル・カソーズ
ジェイミー・スミス伍長:チャーリー・ホフハイマー
エド・ユーレク二等軍曹:トム・グアリー
ケニ・トーマス三等軍曹:タック・フィッツジェラルド
● デルタフォース
ウィリアム・F・ガリソン少将:サム・シェパード
ノーマン”フート”ギブソン一等軍曹:エリック・バナ
ジェフ・サンダーソン一等軍曹:ウィリアム・フィクトナー
クリス・ウェックス曹長:キム・コーツ
ゲイリー・ハレル中佐:ジェリコ・イヴァネク
ランディ・シュガート一等軍曹:ジョニー・ストロング
ゲイリー・ゴードン曹長:ニコライ・コスター=ワルドー
ジョー・クリッブス中佐:スティーブン・フォード
ダニエル・ブッシュ一等軍曹:リチャード・タイソン
● 第160特殊作戦航空連隊
マイク・デュラント准尉:ロン・エルダード
トム・マシューズ中佐:グレン・モーシャワー
クリフ”エルヴィス”ウォルコット准尉:ジェレミー・ピヴェン
マイク・ゴフィーナ准尉:ボイド・ケストナー
● その他
オスマン・アリ・アット:ジョージ・ハリス
フィリンビ:トレヴァ・エチエンヌ
ホックティモシー・A・ウィルキンソン(United States Air Force Pararescue):タイ・バーレル
アメリカ/イギリス 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2001年製作 144分
公開
北米:2001年12月28日
イギリス:2002年3月30日
日本:2002年1月18日
製作費 $92,000,000
北米興行収入 $108,638,750
世界 $172,989,650
■ アカデミー賞 ■
第74回アカデミー賞
・受賞
音響・編集賞
・ノミネート
監督・撮影賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1992年、東アフリカ、ソマリア。
部族間の長年に渡る抗争により全土に飢餓が生じ、30万人もの民間人が餓死した。
最強部族を率いるモハメッド・ファッラ・アイディードは、首都モガディシュを制圧して国際援助の食料を奪い、敵対する部族に対し飢餓を武器として利用した。
アイディード派への国際的な批判が高まり、アメリカ海兵隊2万人が派遣され食料が配布され、一旦は秩序が回復した。
1993年4月、アイディードは、海兵隊の撤退を待ち国連平和維持軍に宣戦布告した。
6月、アイディードの兵士が国連のパキスタン兵24人を虐殺し、アメリカ兵も攻撃対象となった。
8月下旬、アメリカ軍精鋭部隊、デルタフォース、第75レンジャー連隊、第160特殊作戦航空連隊が、アイディードの拉致と治安回復のために派遣された。
3週間の予定だった作戦は、6週間経っても事態の進展は見られず、アメリカ政府は焦り始めた・・・。 1993年10月2日、土曜日。 赤十字、食料配給センター。 デュラントは攻撃の許可を得ようとするが、国連の管轄であり介入できないため、エヴァーズマンらは仕方なく帰還する。 アイディード支配地区、バカラ・マーケット。 アットの車はアメリカ軍に止められ、彼は統合作戦本部司令官ウィリアム・F・ガリソン少将(サム・シェパード)の元に連行される。 ガリソンは、ソマリアに来たのが間違いだと指摘するアットに、アイディードを捕らえるまでこの地を離れる気はないと言って牽制する。 モガディシュ空港、アメリカ陸軍司令部。 第75レンジャー連隊のトッド・ブラックバーン上等兵(オーランド・ブルーム)は、ジョン・グライムズ特技下士官(ユアン・マクレガー)の元に向かい、ジョン・ビールズ中尉(ヨアン・グリフィズ)が指揮する部隊部隊に配属される。 10月3日、日曜日、午前5時45分。 バカラ・マーケット、ホールワディック・ロード。 ガリソンは、その会合に出席する重要人物二人と捕虜を捕らえるよう、デルタフォースの強襲部隊と援護のレンジャー双方に命ずる。 レンジャーのダニー・マクナイト中佐(トム・サイズモア)は、第160 SOARのトム・マシューズ中佐(グレン・モーシャワー)に白昼の攻撃の危険性について意見する。 隊員達は、ソマリア人がまともに戦えず、短時間で終わる楽な作戦だとしか考えない。 軍のデスクが任務のグライムズもチョーク4に加わり、エヴァーズマンは隊員を前に、自分達がエリートだと確認して出撃準備を始めるが、隊員は明るい内には戻れると思い込む。 午後2時29分。 そして、ハンヴィーの車両部隊レンジャーのマクナイト中佐、第160 SOARのマシューズ中佐、デルタフォースら統合部隊は出撃する。 マクナイトは、車両部隊で市街の待機地点に向かう。 しかし、出撃はアイディード派に知られ、民兵はアメリカ軍を迎え撃つ準備を始める。 午後3時42分。 激しい戦闘の中、ブラックバーンがヘリから落下してしまい、地上に降りたエヴァーズマンはスティールに連絡を取る。 ターゲットを捕らえたデルタフォースのギブソンやサンダーソンらは、待機していたマクナイトに連絡する。 到着したマクナイトは、落下したブラックバーンと捕えたターゲットを車両に乗せて、彼らを基地に戻るギブソンらに任せて出発させる。 車両は激しい攻撃を受けて、銃座にいたドミニク・ピラ三等軍曹(ダニー・ホック)が死亡する。 その頃、ウォルコットのブラックホーク”スーパー61が被弾して制御不能となり墜落する。 ターゲットの確保で簡単に作戦を終えたと思っていたガリソンは、この時点で敵に主導権を奪われてと考える。 エヴァーズマンは、ショーン・ネルソン特技下士官(ユエン・ブレムナー)とランス・トゥオンブリー特技下士官(トム・ハーディ)を残し、数人を連れてスーパー61の元に向かう。 マクナイトは移動しようとするが、スティールは全員でスーパー61の元に向かうべきだと主張しサンダーソンらと共に前進する。 それを承知したマクナイトは、移動してから墜落地点で合流することにする。 ブラックバーンら負傷兵を運んだギブソンやジェフ・ストルッカー二等軍曹(ブライアン・ヴァン・ホルト)らの車両が基地に帰還する。 民兵はスーパー61に近づき、リトルバードが着地して負傷兵を助ける。 エヴァーズマンも現場に着き、パイロットのウォルコットとマイク・ゴフィーナ准尉(ボイド・ケストナー)の死亡を確認してスティールにそれを連絡する。 マクナイトらの車両は、激しい攻撃を受けて死傷者を出しながらも、上空のマシューズの指示で前進する。 迎えが来ないことを悟ったネルソンとトゥオンブリーは、スーパー61の墜落現場に向かおうとする。 スーパー68が援軍を乗せて現場に着くが、被弾したため数人の兵士を降ろして退避する。 マシューズは、スーパー64のデュラントのブラックホークを現場に向かわせる。 しかしスーパー64は、攻撃を受けて制御を失い市内に墜落する。 負傷者が多すぎて移動できないスティールは、前進しようとするサンダーソンと意見が合わない。 兵士がいれば自分が前進するとサンダースに言われたスティールは、彼と共にエヴァーズマンの元に向かうようグライムスに命じ、残りは待機して墜落地点で合流することを伝える。 デュラントの墜落を知ったギブソン、ストルッカーらは、装備を整えて市街に戻ることになる。 ケニ・トーマス三等軍曹(タック・フィッツジェラルド)は、戦闘に加わることを拒むが、恐怖を感じる時に何をするかを考えろと言う、ストルッカーの言葉や仲間達を見てハンヴィーに乗り込む。 ネルソンとトゥオンブリーはエド・ユーレク二等軍曹(トム・グアリー)と出くわし、三人は墜落現場を捜す。 ガリソンは、ジョー・クリッブス中佐(スティーブン・フォード)から現地の厳しい状況を説明される。 群衆がスーパー64の墜落地点に近づき、上空で待機していたデルタフォースのランディ・シュガート一等軍曹(ジョニー・ストロング)とゲイリー・ゴードン曹長(ニコライ・コスター=ワルドー)は、地上に向かう許可をガリソンに求める。 ガリソンは、支援が遅れることを伝えた上で二人の考えを確かめ、マシューズと共に指揮するデルタフォースのゲイリー・ハレル中佐(ジェリコ・イヴァネク)に決定を任せる。 ハレルは二人が降りることを許可し、車両部隊のマクナイトにはホールワディック・ロードに向かうよう指示する。 シュガートとゴードンはヘリを降り、攻撃を受けていたデュラントの元に向かい彼を救出する。 マクナイトは前進不可能だということをハレルに伝え、一旦、基地に戻ることになる。 午後5時54分。 ゴードンは銃弾に倒れ、それをデュラントに伝えたシュガートは外に出て戦闘を続ける。 ガリソンは、パキスタンとマレーシア軍への支援を要請し、隊員全員を安全地帯のパキスタン・スタジアムに移動させるようクリッブスに命ずる。 シュガートも死亡し遺体はさらし者にされ、デュラントも襲われる。 痛めつけられたデュラントだったが、殺されずに捕虜となる。 市街に入れないギブソンらは、車両から降りて徒歩で現場に向かう。 午後5時50分。 ネルソンらもチョーク4と合流するが、トゥオンブリーが攻撃され、それを助けようとしたジェイミー・スミス伍長(チャーリー・ホフハイマー)が撃たれて重傷を負う。 連絡を受けたスティールは、負傷したロレンゾ・ルイス三等軍曹(エンリケ・ムルシアーノ)に戦う意思があるかを確かめ、銃を渡して励ます。 スティールは、この場を離れられないことをエヴァーズマンに伝え、ガリソンに救援を求めるものの、危険だという理由でそれが却下される。 スーパー64に到着したギブソンは、デュラントがいないことを確認してヘリを爆破し本部に連絡する。 パキスタン・スタジアム、第10山岳師団・国連基地。 ガリソンは、部下が数千人の武装民兵に包囲されていることを伝え、協力を求めるようクリッブスに指示する。 拘束されていたデュラントは、アイディードがいなくなっても戦いは終わらないと、民兵のリーダー、フィリンビ(トレヴァ・エチエンヌ)に言われる。 カート・シュミット衛生兵(ヒュー・ダンシー)は、大動脈が切れているスミスの止血をエヴァーズマンと試みるが失敗する。 民兵の攻撃が始まり、その場に到着したギブソンらはエヴァーズマンらと合流する。 パキスタン・スタジアム。 午後11時23分。 自分で言えばいいと答えたエヴァーズマンだったが、スミスは、助けは直に来るという言葉を聞き安心しながら息を引き取る。 シュミットは蘇生するが、エヴァーズマンは諦めるようにと言ってそれを制止する。 その後、弾薬が足りないことを指摘したギブソンは、このままだと犠牲者が増えるとエヴァーズマンに伝える。 これは戦争であり、起きたことが誰のせいかと追及するのは止めるよう考え込むエヴァーズマンに助言したギブソンは、指揮官として最善は尽くしたのだから、部下を無事に連れ帰れと行け加える。 激しい攻撃が始まり、エヴァーズマンらは反撃し、援護のリトルバードが敵に対し一斉掃射する。 マクナイトの車両救出部隊はスティールの元に到着し、エヴァーズマンには準備して待機するよう連絡が入る。 午前2時5分。 スーパー61のウォルコットらの遺体回収に手間取るマクナイトは、ガリソンからの連絡を受けて、その場を離れるまでの時間はわからないと答える。 それを聞いたガリソンは、必ず全員を連れ戻すようマクナイトに命ずる。 10月4日、午前5時45分、月曜日。 そしてスティールら、力尽きる寸前で安全地帯のパキスタン・スタジアムに到着する。 サンダーソンは、共に戦い抜き負傷して運ばれたグライムスに声をかける。 野戦病院に向かったガリソンは、診察台から流れ落ちた鮮血をふき取る。 スティールは、持ち堪えて治療を受けるルイスを見舞い、再び戦闘に出ることを伝える。 ルイスは自分も戦うことを伝えるが、今は休むようにとスティールに言われる。 再び戦場に戻ろうとするギブソンは、自分が何のために戦うかは、故郷の者達に理解できないことをエヴァーズマンに語る。 仲間達のために戦うだけだと言うギブソンは、エヴァーズマンが同行しようとするのを知りそれを断る。 ギブソンは、今日は月曜で新しい週が始まると言い残してその場を去り、エヴァーズマンは、涙を堪えながら戦場に向かう彼を見つめる。 ”友人に、なぜ他国の戦争のために戦いに行くのか、英雄気取りかと問われ何も答えられなかった。 エヴァーズマンは、それを両親に話すと言って、遺体安置所のスミスに約束する。 この戦いでソマリア人が1000人以上、アメリカ軍兵士が19人死亡した。 デルタフォースのランディ・シュガート一等軍曹とゲイリー・ゴードン曹長は、死後、ベトナム戦争以後初となる名誉勲章を授与された。 第160特殊作戦航空連隊、マイク・デュラント准尉は11日後に解放された。 2週間後、ビル・クリントン大統領は、ソマリアからデルタフォースと第75レンジャー連隊を撤退させた。 ウィリアム・F・ガリソン少将は、強襲作戦の全責任を負った。 モハメッド・ファッラ・アイディード将軍は、1996年8月2日に戦死した。 その翌日、ガリソンは退役した。
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...全てを見る(結末あり)
アメリカ陸軍・第160特殊作戦航空連隊(SOAR)・マイク・デュラント准尉(ロン・エルダード)の操縦する”UH-60 ブラックホーク”スーパー64で、上空を監視するアメリカ陸軍・第75レンジャー連隊のマット・エヴァーズマン二等軍曹(ジョシュ・ハートネット)は、食料に群がる民間人を容赦なく射殺するアイディード派民兵を確認する。
民間人に扮したデルタフォースのノーマン”フート”ギブソン一等軍曹(エリック・バナ)は、アイディードに武器を流すオスマン・アリ・アット(ジョージ・ハリス)を監視して行動部隊に知らせる。
第160 SOARのクリフ”エルヴィス”ウォルコット准尉(ジェレミー・ピヴェン)は、デルタフォースのジェフ・サンダーソン一等軍曹(ウィリアム・フィクトナー)を乗せてブラックホークで飛び立つ。
ビールズが癲癇の発作をおこしたため、マイク・D・スティール大尉(ジェイソン・アイザックス)は、エヴァーズマンに分隊”チョーク4”を任せる。
アイディード民兵の拠点では、幹部の会合らしきものが準備されていた。
ガリソンは、現地の協力者の目印を付けた車の位置で目標の建物を確認する。
”MH-6 リトルバード”のデルタフォース先行部隊が目標に到着し、ブラックホークもそれに続きレンジャー隊員がロープで降下する。
チョーク4のスコット・ギャレンタイン三等軍曹(グレゴリー・スポーレダー)は、マクナイトの車両部隊が基地に戻ったことを知り苛立つが、エヴァーズマンは、必ず助けは来ると言って戦いに備える。
サンダーソンは、チョーク4に近づいたことを無線でエヴァーズマンに伝える。
クリッブスは、出撃までに数時間かかることをガリソンに伝え、秘密作戦だったために準備が整っていなかった現状を報告する。
現れたマクナイトに気づいたクリッブスは、兵力は十分なために町に戻る必要がないことを伝える。
スミスの様態を見守っていたエヴァーズマンは、勇敢に戦ったことを両親に伝えてほしいと彼から頼まれる。
エヴァーズマンは、現れたマクナイトに死傷者を運ぶよう命ぜられる。
死傷者を乗せた車両部隊は出発し、乗車できないスティール、ギブソン、サンダーソン、そしてチョーク4のエヴァーズマンらは、攻撃を受けながら走って撤収する。
しかし、今は違うと言える、英雄など望んでいない、結果としてそうなるだけだ・・・。
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*(簡略ストー リー)
1993年、東アフリカ、ソマリア。
アメリカは、民間人30万人を餓死させたアイディード派とその民兵による内戦に介入する。
アメリカ軍司令官ガリソン少将は、精鋭部隊、デルタフォース、第75レンジャー連隊、第160特殊作戦航空連隊の統合部隊で、ある秘密作戦を開始する。
アイディード派の幹部二人を捕らえる計画は容易に成功すると考えられたが、民兵の反撃で”UH-60 ブラックホーク”が撃墜される。
更に強襲部隊は市街に取り残され、民兵は容赦なく襲い掛かる。
死傷者が出たことを知り主導権も奪われたガリソンは、救援部隊に必ず全員を連れ戻すよう命ずるのだが・・・。
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実際に起きた軍事衝突、その市街戦の凄まじさと臨場感、映像にこだわるリドリー・スコットのリアルな戦闘描写が息つく間もなく展開する。
プライベートの描写はなく兵士として仲間のために戦いに生きる兵士、戦う目的を見つける者、恐怖と戦う者、そして犠牲者、アメリカにとって完全に失敗であったソマリアへの軍事介入について考えさせる内容というよりも、戦う者それぞれの心を映し出す描写が印象に残る。
精鋭部隊の統合作戦は、専門用語なども多用され一般人には複雑に見えるのだが、個性派スターを揃えたその役柄の分担が見事だ。
第74回アカデミー賞でオスカーを受賞しただけあり、その編集の素晴らしさで非常に解り易い内容となっている。
*他アカデミー賞では音響賞も受賞した。
・ノミネート/監督・撮影賞
ロケは主にモロッコで行われ、製作費は9200万ドル、北米興行収入は1億ドルを突破、全世界では約1億7300万ドルのヒットとなった。
アメリカ軍の単独作戦を描く作品ながら、多くの兵士役はイギリス人若手スター他で占めているところも注目だ。
激戦下でも微妙にユーモラスな兵士、違う部隊員同士しのささやかな友情なども押しつけがましくなく描かれているところがいい。
主役が特定できないと言っていい配役の中で印象に残るのは、兵士として単に戦闘を行い任務を遂行する勇敢なデルタフォース隊員エリック・バナ、同じく戦闘能力以上に思慮深さも感じられるウィリアム・フィクトナー、彼と行動を共にする第75レンジャー連隊のデスク担当兵士ユアン・マクレガー、車両部隊を指揮する勇気ある指揮官トム・サイズモア、ユーモラスな演技が印象的なレンジャー隊員ユエン・ブレムナー、レンジャーの指揮官マイク・D・スティール大尉を熱演するジェイソン・アイザックス、辛い立場の作戦司令官を好演するサム・シェパード、そして、共に戦った者と部下の戦死で戦う意味を知る分隊長ジョシュ・ハートネットらが共演している。
・他の配役はこちら/スタッフ・キャスト