ギャングのボス、ダッチ・シュルツに憧れてその世界に足を踏み入れた青年の目を通して描く、監督ロバート・ベントン、ダスティン・ホフマン、ニコール・キッドマン、ブルース・ウィリス共演の実話を基にした犯罪ドラマ。 |
・ニコール・キッドマン / Nicole Kidman 作品一覧
・ブルース・ウィリス / Bruce Willis 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロバート・ベントン
製作
アーレン・ドノヴァン
ロバート・F・コールズベリー
原作:E・L・ドクトロウ
脚本:トム・ストッパード
撮影:ネストール・アルメンドロス
編集
アラン・ハイム
デヴィッド・レイ
ボブ・ライターノ
音楽:マーク・アイシャム
出演
アーサー”ダッチ”シュルツ・フレゲンハイマー:ダスティン・ホフマン
ドリュー・プレストン:ニコール・キッドマン
ビリー・ビーハン/バスゲイト:ローレン・ディーン
ボー・ワインバーグ:ブルース・ウィリス
オットー・バーマン:スティーヴン・ヒル
アーヴィング:スティーヴ・ブシェミ
ラッキー・ルチアーノ:スタンリー・トゥッチ
ジュリー・マーティン:マイク・スター
メアリー・ビーハン:フランセス・コンロイ
シャーロット:キャサリン・ホートン
ベッキー:モイラ・ケリー
ハーヴェイ・プレストン:ザンダー・バークレイ
アメリカ 映画
配給 タッチストーン・ピクチャーズ
1991年製作 106分
公開
北米:1991年11月1日
日本:1992年5月2日
製作費 $45,000,000
北米興行収入 $15,965,920
■ ストーリー ■
1935年、ニューヨーク、ブロンクス。
犯罪組織のボス、ダッチ・シュルツ(ダスティン・ホフマン)に声をかけられた青年ビリー(ローレン・ディーン)は、裏社会に憧れ、大胆にも彼に近づき、組織に足を踏み入れる。
組織の雑用係として働くビリーは、ダッチの右腕オットー・バーマン(スティーヴン・ヒル)に可愛がられ、厳しい世界での生き方を叩き込まれる。
そんな時ビリーは、殺し屋ボー・ワインバーグ(ブルース・ウィリス)が、ダッチを裏切った決定的証拠を掴み認められる。
その後ボーは、恋人ドリュー(ニコール・キッドマン)と共に連れ去られ、ダッチに抹殺される。
ビリーはドリューの監視役になるが、彼女はダッチの愛人になってしまう。
起訴されているダッチは、裁判を前に田舎町で慈善事業などを行い、印象を良くして法廷での争いに備える。
それに同行したドリューとビリーは、次第に意識し合うようになる。
ビリーは、ダッチからドリューを守ることを、ボーの死に際に約束したことを彼女に伝える。
そして、ドリューの存在が命取りになることを悟ったダッチは、彼女の抹殺を命ずるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1989年に発表された、E・L・ドクトロウの同名小説を基に製作された作品。
実力派大スターのダスティン・ホフマンと、「ダイ・ハード」(1988)シリーズでブレイクしたブルース・ウィリス、そして、前年トム・クルーズと結婚したばかりのニコール・キッドマンの共演が話題になった作品。
さらに監督は、「クレイマー、クレイマー」(1979)と「プレイス・イン・ザ・ハート」(1984)でアカデミー賞を受賞したロバート・ベントン、他スタッフなども充実した、大きな期待がかかった作品でもあった。
しかし、犯罪組織の内幕を描く内容に斬新さもなく、演出も平凡で、全くの凡作に終わっている。
さすがのダスティン・ホフマンも、実力派らしからぬという感じで、暗黒街の顔役に成りきれず、役柄にイメージが合っていない。
裏社会に憧れを抱く青年ローレン・ディーンも無難に役をこなしているだけでインパクトに欠ける。
20代前半の、ニコール・キッドマンの美しさはばかりが目立ち、彼女はオールヌードまで披露している。
殺し屋のボー・ワインバーグを演ずるブルース・ウィリスは特別出演程度の役柄で、大きな期待をしてはいけない物足りない役だ。
青年に、厳しい裏社会の現実を叩き込む、ダッチ・シュルツの右腕オットー・バーマンのスティーヴン・ヒル、殺し屋のスティーヴ・ブシェミ、ラッキー・ルチアーノ役のスタンリー・トゥッチ、組織の男マイク・スター、青年の母役フランセス・コンロイ、恋人モイラ・ケリー、ドリュー(N・キッドマン)の夫ザンダー・バークレイ、他キャサリン・ホートン等が共演している。