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ビッグゲーム Big Game (2014)

テロリストの攻撃を受けたエアフォースワンが墜落し脱出した大統領が狩人の少年と協力し合いながら戦う姿を描く、監督、原案、脚本ヤルマリ・ヘランダー、主演サミュエル・L・ジャクソンオンニ・トンミラレイ・スティーヴンソンジム・ブロードベントテッド・レヴィンヴィクター・ガーバー他共演の犯罪アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト
監督:ヤルマリ・ヘランダー
製作
ペトリ・ヨキランタ
ウィル・クラーク他
製作総指揮
ヤリ・トゥオヴォネン
フィル・ハント他
原案
ヤルマリ・ヘランダー
ペトリ・ヨキランタ
脚本:ヤルマリ・ヘランダー
撮影:ミカ・オラスマー
編集:イーッカ・ヘッセ
音楽
ユリ・セッパ
ミスカ・セッパ

出演
アメリカ大統領ウィリアム・アラン・ムーア:サミュエル・L・ジャクソン
オスカリ:オンニ・トンミラ
CIA長官:フェリシティ・ハフマン
モリス:レイ・スティーヴンソン
副大統領:ヴィクター・ガーバー
ハザル:マフメット・クルトゥルス
アンダーウッド大将:テッド・レヴィン
フレッド・ハーバート:ジム・ブロードベント
タピオ:ヨルマ・トンミラ
ハマラ:リスト・サルミ

フィンランド/ギリス/ドイツ 映画
配給
Nordisk Film
レラティビティ・メディア
ヨーロッパ・コープ
2014年製作 90分
公開
フィンランド:2015年3月19日
北米:2015年6月26日
日本:2015年8月15日
製作費 €8,500,000
北米興行収入 $24,570


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
フィンランド北部。
13歳の少年オスカリ(オンニ・トンミラ)は、父親タピオ(ヨルマ・トンミラ)と共に山岳地帯に向かう。

通過儀礼として獲物を仕留めるために、誕生日に山で一昼夜を過ごすことになるオスカリだったが、その様子を見て無理だと判断したハマラ(リスト・サルミ)から、諦めるようにとタピオは言われる。

オスカリは自分が鍛えた子だと言ってタピオが引き下がらないため、ハマラは仕方なくそれを許す。

ハマラは、伝統に基づきオスカリを森に向かわせる。
...全てを見る(結末あり)

エアフォースワン
アメリカ大統領ウィリアム・アラン・ムーア(サミュエル・L・ジャクソン)のシークレットサービスであるモリス(レイ・スティーヴンソン)は、かつて身を挺して弾丸を受け、それが心臓付近に埋まったまま職務を遂行していた。

支持率が下がる一方であることを嘆く大統領に、モリスは、1時間でヘルシンキに到着することを伝える。

ヘリコプターで部下と共に山岳地帯に向い着陸したテロリストのハザル(マフメット・クルトゥルス)は、パイロットに逃げるよう命ずる。

ハザルは、パイロットを標的にして地対空ミサイルのテストをする。

ミサイル攻撃を受けたことを知ったモリスは、緊急脱出ポッドに大統領を乗せて、地上で会うことを彼に伝える。

ポッドを投下して同僚達も降下させたモリスだったが、彼らのパラシュートは開かなかった。

残っていた一人を射殺したモリスは、パラシュートを付けて降下する。

日が暮れて森の中を移動していたオスカリは、落下してきた物体を避けて難を逃れる。

攻撃を受けたエアフォースワンは、山中に墜落する。

ペンタゴン、緊急司令部。
CIA長官(フェリシティ・ハフマン)は、対テロ情報部長のフレッド・ハーバート(ジム・ブロードベント)に、大統領がポッドで脱出したことを伝える。

長官とハーバートは、副大統領(ヴィクター・ガーバー)とアンダーウッド大将(テッド・レヴィン)の元に向かう。

エアフォースワンと護衛機は消息を絶ち、911以降、最悪のテロ行為だと言うアンダーウッドだったが、副大統領は、現段階でテロとは決めつけられないと意見する。

今回の事件をテロと断定して武器も特定し、大統領側に犯人の仲間がいると言い切るハーバートは対策を訊かれ、悪党を見つけて大統領を連れ戻すだけだと答える。

地上に降りたモリスは、エアフォースワンの関係者がいないことを確認して、行動を開始するよう仲間に無線で伝える。

落下した物体(ポッド)に近づいたオスカリは、ハッチの窓に書かれた数字がパスワードだと気づき入力する。

ハッチが開き、外に出ないようにという警告を無視したムーア大統領は、発煙筒を焚いて誰かいないかと叫ぶ。

弓矢と共に飛んできた糸電話に話しかけたムーアは、自分を宇宙人だと思う相手に出てくるようにと伝える。

弓矢を構えて現れたオスカリに、自分を知らないのかと尋ねたムーアは、アメリカ大統領だと言って証拠のパスポートを見せる。

オスカリに協力を求めたムーアは、彼が電話も持たずに家のことなども話さないために困惑する。

ペンタゴン
副大統領は、ポッドの位置が分かり、救出部隊が向かっていることをアンダーウッドから知らされる。

ノルウェー
信号を検知して現場に到着した救出ヘリだったが、そこで確認されたのは脱落した発信機だけで、ポッドはなかった。

憤慨する副大統領は、問題を解決するようアンダーウッドに命ずる。

ハーバートは、今回のテロの目的などを副大統領と話し、大統領を人質に取り要求を突きつけてくる可能性などを考える。

到着したハザルらと共にポッドの中を確認したモリスだったが、大統領はいなかった。

オスカリの移動車まで歩いて行ったムーアは、最寄りの町に向かおうとするものの、その場所を教えてもらえない。

任務があり誕生日だと言うオスカリは、移動しても迷子になるだけだと伝えて、ムーアを自分の指示に従わせる。

ムーアを荷台に乗せたオスカリは、森の中を移動する。

大統領が小さな足の誰かに助けられたと言うモリスは、自分の要求をハザルに伝えて脅し、金を送金するようにと伝える。

犯人がフィンランド人とは限らないと言うハーバートは、探検が目的で現地に向かった者などを調べさせて、墜落地点の衛星映像を確認しようとする。

目的地に着いたオスカリは、そこが狩猟の場だとムーアに伝えて野営をする。

焚火を囲みソーセージを焼きながら、”権力”を持つ身の考えなどをムーアに尋ねたオスカリは、タピオの写真を見せて、父も”力”を持ち家族は付近では有名だと話す。

13歳で儀式があると言うオスカリは、森に向い獲物を仕留め、男としての力を示すのが目的だったと伝える。

戻れば真の強さを示せると言うオスカリに、どんな苦境に立っても強さを示せる自信があるとムーアは例を挙げて話し、二人は心触れ合う。

翌朝、ムーアのものだろうと言って靴を見つけたオスカリは、目的の場所に向う。

オスカリは、その場にあったフリーザーの中の鹿の頭部と、誕生日を祝う父からのメッセージを確認する。

自分が獲物を捕らえられないと判断したタピオが、代わって鹿を仕留めたことを知ったオスカリはショックを受ける。

ムーアは、靴と共に、パラシュートが開かないまま落下死したシークレットサービスの死体を見つける。

パラシュートに細工がしてあることを知ったムーアは、その場にあった機関銃を手にして、モリスが現れたために裏切られたことに気づく。

野営した跡を調べたモリスは、小さな足が子供だったと考え、ヘリを呼ぶよう指示する。

嘆いていたオスカリを励ますムーアは、自分を助けて守ったという印として星条旗のバッジを渡す。

飛行機の墜落は事故ではなく、犯人が近くにまで来ていると話すムーアは、危険が迫っていることを伝えて、遠くに逃げるようにとオスカリに指示する。

そこに現れたモリスは、大統領を見つけたことを無線でハザルに伝えて、オスカリを追い払おうとする。

モリスに矢を放ったオスカリだったが、彼の腕では命中するはずもなく、ムーアが銃を構える。

発砲できないムーアから銃を奪ったモリスは、安全装置を外して乱射してみせる。

ムーアから犯行に及んだ理由を訊かれたモリスは、理解できないだろうと答え、二人は殴り合いを始める。

オスカリを追い払ったモリスは、ムーアを叩きのめす。

衛星映像に国籍不明のヘリが映し出され、それが向かっている山の上を拡大させたハーバートは、大統領が倒れていることを確認する。

着陸したヘリから降りたハザルを知っているハーバートは、アラブの石油王の息子で、政治、思想、宗教に無縁なサイコパスだと副大統領らに伝える。

ムーアと写真を撮ったハザルは、その場にあったフリーザーを見て、ムーアを剥製にすると言い出す。

正気ではないと言うモリスに1000万ドルを送金したことを伝えたハザルは、ムーアをフリーザーに閉じ込める。

オスカリは、その様子を岩陰から見ていた。

特殊部隊の到着を訊かれたアンダーウッドは、30分後だと答えて焦る。

タピオの写真を見つめながら覚悟を決めたオスカリは、ヘリで吊るされるフリーザーに飛び移りしがみつく。

フリーザーの扉を開けたオスカリは、クマより大きな獲物である大統領を森から授けられたと言って、父に見せるとムーアに伝える。

モリスとハザルはオスカリに気づき、森に降下して振り落そうとする。

落下したオスカリは、モリスに銃撃されながらもそれをかわし、フリーザーにしがみつく。

オスカリはベルトを切りフリーザーは落下し、モリスはヘリを着陸させようとする。

助けは期待できず、自分達だけで戦うしかないと言うオスカリは、フリーザーの中に入り、それを動かして転げ落ちる。

ヘリから降りたモリスとハザルは、フリーザーが川に落下したことを確認する。

川を下ったフリーザーは湖にたどり着き、ムーアとオスカリは、その場にエアフォースワンが墜落していることに気づく。

それを映像で確認した副大統領は、ハーバートが携帯電話を操作していることを気にする。

ハザルは、”計画変更、殺せ”というメールを受ける。

ヘリが近づいて来たために、ムーアは、オスカリと共に水に潜って機内に向かう。

機内に入ったムーアとオスカリは、浸水していたために二階に向かい、軍の到着を待つ。

物音がした後に天井が爆破され、現れたハザルは、任務は捕らえることだったが殺すと言って、持参した爆弾を起動させる。

テロリストなのかと訊かれたハザルは、敵ではないとムーアに答えるが、モリスにロープを切られてしまう。

ムーアに襲い掛かり叩きのめしたハザルは、オスカリに邪魔される。

隙を見て銃を手にしたムーアは、ハザルを容赦なく射殺する。

モリスの攻撃を受けたムーアとオスカリはコックピットに向い、脱出装置を作動させて空中に飛び出す。

オスカリの放った矢はモリスの心臓に命中するが、防弾チョッキは貫通できなかった。

しかし、そのショックで心臓発作を起こしたモリスは、銃を乱射しながら落下する。

次の瞬間、爆弾が大爆発を起こす。

ハマラとオスカリを車の中で待っていたタピオは、外の異常に気づき、パラシュートが落下してきたために驚く。

現れた特殊部隊員はタピオらに銃を向けて、湖が蒸発して消えたことをペンタゴンに知らせる。

アンダーウッドから生存者はいないだろうと言われたハーバートは、副大統領に大統領就任宣言をするよう促す。

副大統領は、それを受け入れると言って宣言する。

その報告を受けた隊員は、ムーア大統領の遺体の捜索を始めようとするが、そこに脱出装置が降下してくる。

オスカリとムーアが姿を現し、タピオは息子に駆け寄る。

タピオはオスカリからムーアを紹介され、勇敢で素晴らしい息子だとムーアから言われる。

オスカリを褒めるタピオは、息子を誇りに思う。

新聞を確認したハマラは、その場にいる人物が本物のアメリカ大統領だったために驚く。

隊員に話しかけられたムーアは、色々あったが、切り抜けられたのは全てオスカリのお陰だと話す。

大統領が無事であることが伝えられ、緊急司令部に歓声が上がるが、ハーバートはその場を去る。

トイレにいたハーバートの元に向った副大統領は、自分達の身が安全かを彼に問う。

モリスとハザルは死んだと伝えたハーバートは、副大統領を殺し、事故に見せかけて、真相は闇の中だと呟きながらその場を去る。

退却するヘリ部隊をバックに、ムーアとオスカリは記念撮影する。

アメリカ大統領が若きヒーローに救われたという見出しで、その写真が新聞記事となり、それはオスカリの部屋に飾られる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
フィンランド
ヘルシンキに向かうエアフォースワンが、テロリストのハザルの攻撃を受ける。
アメリカ大統領ウィリアム・アラン・ムーアは、シークレットサービスのモリスの指示に従い、脱出ポットに乗り込み投下される。
実はテロリストと組んでいたモリスは、行動を開始するためにポッドを追う。
その頃、13歳の少年オスカリは、狩人になるための通過儀礼として獲物を仕留めるために、山で一昼夜を過ごそうとしていた。
突然、落下してきた物体に驚いたオスカリは、内部にいたアメリカ大統領ムーアから協力を求められて、その場から移動する。
一方、ポッドの落下現場でハザルと合流したモリスは、大統領が姿を消したことを知り、彼を捜し始める・・・。
__________

フィンランドの映画監督であり脚本家のヤルマリ・ヘランダーの原案、脚本、演出による犯罪アクション。

ハリウッドの大物スター、サミュエル・L・ジャクソンがアメリカ大統領に扮し、レイ・スティーヴンソンジム・ブロードベントテッド・レヴィンなど魅力的なキャスティングも注目の作品。

テロリストの攻撃を受けたエアフォースワンから脱出した大統領が、一人前の狩人となるための試練に挑んでいる少年と共にサバイバルと戦いを繰り広げるという、奇抜なアイデアも興味深い。

フィンランドの山岳地帯の狩人の誇りと、レームダック状態だったアメリカ大統領が、通過儀礼中の少年と出会い、人間、そして男としての勇気を身をもって見せる姿を描く、力強い描写が見所の作品。

非現実的ではあるが、テロリストの単なる犯行ではなく、CIAが絡み実行された陰謀ということが終盤で分かる展開も面白い。

窮地に陥った大統領と少年に芽生える友情や信頼関係もユーモアを交えて描かれ、大袈裟過ぎないアクションなども十分に楽しめる。

主演のサミュエル・L・ジャクソンは、不人気でレームダック状態の大統領から、狩人の少年との出会いで、男としてのプライドを見せるアメリカ大統領を熱演している。

一人前の狩人になるために試練に耐える、精悍な表情も印象的な少年オンニ・トンミラ、大統領を裏切るシークレットサービスレイ・スティーヴンソンCIA長官のフェリシティ・ハフマンCIAと組み大統領の座を狙う副大統領のヴィクター・ガーバーCIAの指示で動いていたテロリストのマフメット・クルトゥルス、緊急司令部の軍のトップ、テッド・レヴィン、事件の黒幕だったCIAの対テロ情報部長ジム・ブロードベント、少年の父親ヨルマ・トンミラ、狩人の長老リスト・サルミなどが共演している。


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