1998年に発表された、ダニエル・ウォレスの小説”Big Fish: A Novel of Mythic Proportions”を基に製作された作品。 人生をおとぎ話の様に語る父親とそれに反発する息子の関係を描く、監督ティム・バートン、主演ユアン・マクレガー、アルバート・フィニー、ビリー・クラダップ、ジェシカ・ラング、ヘレナ・ボナム=カーター、マリオン・コティヤール、アリソン・ローマン他共演による感動のファンタジー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ティム・バートン
製作
ブルース・コーエン
ダン・ジンクス
リチャード・D・ザナック
製作総指揮:アーン・シュミット
脚本:ジョン・オーガスト
原作:ダニエル・ウォレス”Big Fish: A Novel of Mythic Proportions”
撮影:フィリップ・ルースロ
編集:クリス・レベンゾン
音楽:ダニー・エルフマン
出演
エドワード・ブルーム(若年期):ユアン・マクレガー
エドワード・ブルーム:アルバート・フィニー
ウィル・ブルーム:ビリー・クラダップ
サンドラ・ブルーム:ジェシカ・ラング
ジェニファー・ヒル/ジェニー/魔女:ヘレナ・ボナム=カーター
サンドラ・テンプルトン(若年期):アリソン・ローマン
ジョセフィーン・ブルーム:マリオン・コティヤール
カール:マシュー・マッグローリー
エイモス・キャロウェイ:ダニー・デヴィート
ミルドレッド:ミッシー・パイル
ソギーボトム:ディープ・ロイ
ベネット医師:ロバート・ギローム
ノザー・ウィンズロー:スティーヴ・ブシェミ
ドン・プライス:デヴィッド・デンマン
ビーマン:ロードン・ウェインライト三世
コロッサス:ジョージ・マッカーサー
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2003年製作 125分
公開
北米:2003年12月10日
日本:2004年5月15日
製作費 $70,000,000
北米興行収入 $66,257,000
世界 $122,919,060
■ アカデミー賞 ■
第76回アカデミー賞
・ノミネート
作曲賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
アラバマ州。
話を人々聞かせることを楽しみにしているエドワード・ブルーム(ユアン・マクレガー)は、息子ウィル(ビリー・クラダップ)の結婚式でもいつもの大魚の話をする。
ウィルが生まれた日、どんなことをしても釣ることができなかった魚を、金の結婚指輪を餌にして釣ることを考えたエドワードだったが、それを魚に飲み込まれてしまう・・・。
その話にうんざりするウィルは、花嫁のジョセフィーン(マリオン・コティヤール)に席を外すことを伝える。
気を遣う母親サンドラ(ジェシカ・ラング)の言葉も、ウィルは聞く気になれない。
パーティーも終り、苛立つウィルは、恥をかくのは自分ではなく、話が受けていると思い込むエドワードだと言って父親を批判し、その後3年間、二人は口をきかなかった。
”UPI”のパリ支局に勤務するウィルは、母サンドラとだけ連絡を取っていた。
事実と架空の話の区別がつかないことがエドワードの悪いところで、現実にはあり得ない話ばかりだった。
__________
大魚を捕えたエドワード(ユアン・マクレガー)は、吐き出した指輪を取り戻して安堵する。 父エドワードの様態が悪化したことを母から知らされたウィルは、妊娠しているジョセフィーンと共に帰国することになる。 機内で影絵をして遊ぶ子供を見たウィルは、少年時代を思い出す。 就寝前のベッドの中でウィルは、エドワードにの魔女の話を聞く。 友人のドン・プライスらと魔女(ヘレナ・ボナム=カーター)の屋敷に向かったエドワードは、一人で彼女に会い隠している方の目を見せてほしいと頼む。 エドワードは魔女をドンらの元に連れて行き、彼女は将来の死に方を目に映して見せる。 自分の死に方も気になると言うエドワードに、魔女はそれを見せる。 自宅に戻ったウィルは父の様態を母サンドラから知らされ、往診に来ていたベネット医師(ロバート・ギローム)に挨拶してジョセフィーンを紹介する。 エドワードに会ったウィルは、かつて話した魔女の目で見た死に方とは今の状況が違うと言われる。 体験した出来事や話のことを確認しようとしたウィルだったが、再び死に方の話になったためそれを嫌い彼はその場を離れる。 自分の部屋を覗いたウィルは、少年時代を思い出す。 体が急激に成長して、骨と筋肉がそれに追いつかない病気になったエドワードは3年間をベッドの上で過ごし、自分が”大きな人間”になる運命だと思い込む。 大人の体に達したエドワードは成長が止まり、様々なスポーツや活動で活躍し、人助けもして田舎町アシュトンで一番の大物になった。 その後、ある”怪物”が現れたことで町は混乱し、エドワードが話をつけようとする。 ”怪物”がいる洞窟に向かったエドワードは、現れた巨人カール(マシュー・マッグローリー)に、自分は生贄だと言って食われることを覚悟する。 カールの巨体は田舎町ではなく大都会向きだと言うエドワードは、出て行くのなら自分も同行することを彼に伝える。 それに同意したカールを都会の雰囲気にして変身させたエドワードは、町長から町の鍵を渡される。 人々に見送られるエドワードは、”人に釣られない自由に生きる魚が川で一番の存在になる”と、魔女に意味不明な助言をされて旅立つ。 旧道を通ってみることにしたエドワードは、逃げる気のないことを約束してカールに荷物を預け、森の中を進む。 不気味な森を抜けたエドワードは、通りに靴が蔓下げられている町にたどり着く。 町長のビーマン(ロードン・ウェインライト三世)と妻ミルドレッド(ミッシー・パイル)に歓迎されたエドワードは、自分を待ち構えていたと言われる。 エドワードは、町の名前が”幻/スペクター”だと知らされ、アシュトンの詩人ノザー・ウィンズロー(スティーヴ・ブシェミ)もこの場にいると言われる。 ビーマンとノザーと同席してパイをご馳走になったエドワードは、ビーマンの娘ジェニーに靴を奪われてしまう。 ジェニーに靴を蔓下がられてしまったエドワードだったが、なぜか町の居心地は良かった。 ある夜、全裸で川にいた女性に蛇が襲いかかろうとすることに気づいたエドワードは、彼女を救おうとする。 女性は姿を消してしまい、捕えた蛇が流木だったことに気づいたエドワードは水から上がる。 その場にいたジェニーから、女性は誰も捕まえられない魚だと言われたエドワードは、それが人によって違うものに見えることを知らされる。 エドワードとジェニーは町に戻り、ダンスパーティーに参加する。 町を出る決心をしたエドワードに、誰もそんな考えになった者はいないと言うビーマンらは驚く。 エドワードの気持ちは変わらず、いつかは戻るとジェニーに伝えた彼は、靴を置いて町を去る。 森の中の危険な道で迷ったエドワードは、鍵を落してしまい恐ろしい目に遭うが、自分の死に方とは違うことを思い出す。 夜が明けて街道に出たエドワードは、カールに出くわして旅を続ける。 家族で食事をしたエドワードは楽しいひと時を過ごし、ベッドに戻った彼はその場にいたジョセフィーンに、時分には予知能力があるという話をする。 写真を撮らせてほしいと言うジョセフィーンに、夫婦の写真のことを聞かれたエドワードは、正式な式は挙げていないことを伝える。 妻サンドラに婚約者がいたことをジョセフィーンに伝えたエドワードは、昔話を始める。 スペクターの町を後にしたエドワードは、エイモス・キャロウェイ座長(ダニー・デヴィート)のサーカスのショーを楽しむ。 エイモスに紹介されて巨人コロッサス(ジョージ・マッカーサー)が現れたため、エドワードはカールを呼び寄せる。 コロッサスが見上げるカールの巨体に、エイモスは言葉を失う。 そしてエドワードは、運命の人であるサンドラ・テンプルトン(アリソン・ローマン)を目の前にして彼の時間は止まる。 サンドラに近づいたエドワードだったが、時間が動き出した瞬間に彼女の姿は消えてしまう。 道化で弁護士でもあるソギーボトム(ディープ・ロイ)に契約書を用意させたエイモスは、カールにサインをさせる。 気落ちしながら戻ったエドワードは、未来の妻を見失ったことをエイモスに伝える。 その女性を必ず捜しだすと言うエドワードは、エイモスが彼女の叔父を知っていたために驚く。 釣り合う相手でないと言われたエドワードは、無給で働くことをエイモスに伝えて、女性が誰であるかを知ろうとする。 エイモスは、一座で一か月働くごとに女性のことを一つ教えることを条件にしてエドワードを雇う。 エドワードは必死に働いて最初の一か月が過ぎ、女性が好きな花が水仙であることを知らされる。 その後も毎月、女性のことを教えてもらったエドワードだったが、彼女の名前と住所はわからなかった。 ある日、エドワードはエイモスが狼男だったことを知る。 翌朝、人間に戻ったエイモスはエドワードのことを見直して、女性の名前が”サンドラ・テンプルトン”であることを教える。 サンドラがオーバーン大学の学生であることを知ったエドワードは、仲間達に別れを告げてサーカスを去る。 オーバーン大学。 3年間働いてようやく名前を知ったことを伝えたエドワードは、自分達が結婚する運命であると言って笑顔で語りかける。 しかし、サンドラが婚約していることを知ったエドワードはショックを受ける。 アシュトンの”エドワード・ブルーム”の名前は聞いたことがあると言うサンドラは、フィアンセが同じ町の出身者であるドン・プライス(デヴィッド・デンマン)だと知らせる。 ドンはエドワードより年上だったが、いつもエドワードの陰に隠れた存在だった。 水仙を渡してその場を去ったエドワードを、サンドラは気の毒に思う。 諦めようとしたエドワードだったが、ドンのような男にサンドラを渡したくないと考え、自分の気持ちを再び彼女に伝える。 エドワードはサンドラの心を掴もうとして努力し、近隣の花屋から水仙を取り寄せて一面に敷き詰め、彼女もその気持ちを嬉しく思う。 サンドラに近づくエドワードをドンは痛めつけるが、魔女の目に映ったように、彼は心臓発作で急死する運命だった。 ドンの暴力を見て婚約を解消したサンドラは指輪を返し、挙式の日は変えずにエドワードと結婚することになる。 正式な結婚式は挙げなかったのではないかとのジョセフィーンの問に対し、エドワードは邪魔が入ったと答える。 殴られて入院したエドワードは徴兵令状を受け取り、3年間の兵役に就くことになる。 朝鮮戦争に従軍して秘密任務に参加したエドワードは、北朝鮮軍の慰問会場でシャム双生児姉妹のショーが行われている最中、目的の情報を手に入れる。 姉妹に見つかってしまったエドワードだったが、1時間かけてサンドラへの愛を語り、彼女らの協力を得て脱出して帰国することになる。 同じ頃、サンドラにはエドワードの戦死報告が届き、悪夢の4か月が過ぎる。 無事帰国したエドワードはサンドラの元に戻り、二人は愛を確かめる。 義父エドワードから様々な話を聞いたことを話すジョセフィーンだったが、ウィルは全て作り話だと言う。 エドワードが好きかと尋ねられたウィルは、子供時代にほとんど家にいなかった父親の二重生活を疑い、家が退屈で様々な作り話を語っては周囲を喜ばせたと語る。 それを否定するジョセフィーンに真実は一つであることを伝え、皆と同じように父親が好きなだけだとウィルは付け加える。 自分が変わっているのだと言うウィルに、ジョセフィーンはエドワードと話し合うべきだと助言する。 翌日、エドワードと話をしたウィルは、真実を語らないために信用できないと言って、子供ならまだしも大人が信じるような話でないことを伝える。 本当の自分を見せてほしいと言うウィルに対し、いつも真実を語り生きているのに、見えないのはお前だとエドワードは反論する。 呆れたウィルは席を立ち部屋を出る。 プールの掃除を始めたウィルは、大魚が泳いでいたように思える。 エドワードの書斎を整理し始めたウィルは、軍の戦死報告の電報を見つけたサンドラから、全てが作り話ではないと言われる。 帰還兵は仕事を探し始めるが、書類上、死亡していることになっているエドワードは就職に苦労して、”万能ハンド”のセールスマンとなる。 数年で取り扱い商品を増やし販売地域を拡大したエドワードは、東海岸からテキサス西部までを担当した。 テキサスのある町の銀行で詩人ノザーと再会したエドワードは、彼が自分に影響されてスペクターを出て、世界各地を旅したことを知る。 銀行強盗のためにこの場にいることを伝えたノザーは銃を手にし、エドワードを相棒にしてしまい金を奪う。 行員に空の金庫を見せられたエドワードは、銀行が破産状態であることを知らされ、ノザーと共に車で逃走する。 金庫が空だったこととテキサスの銀行経営についてをエドワードから知らされたノザーは、ウォール街で稼ぐと言って車を降りる。 その後ノザーは大金を掴み、最初の100万ドルを手に入れた時に1万ドルをエドワードに渡す。 アドバイス料としてそれを受け取ったエドワードは、その金で家を購入する。 ”ジェニファー・ヒル”名義の信託証書を見つけたウィルは、それに彼女の住所と記されていたスペクターに向かう。 ジェニファー(ヘレナ・ボナム=カーター)に会ったウィルは、自分のことを知っている彼女と父エドワードの関係を尋ねる。 父の浮気を疑っていたウィルは、証拠を掴むことができなかったと語る。 信託証書のことをなぜ直接本人に聞かないのか尋ねたジェニファーは、エドワードが死にかけていることを知らされる。 作り話を色々調べてみたいと言うウィルに対しジェニファーは、エドワードがこの町を訪ねたのは2度とも偶然で、最初は予定よりも早く、2度目は遅かったと話す。 営業旅行中に大雨に遭ったエドワードは、大水で車が水没してしまい、全裸の女性が泳いできたことを確認する。 水は引くものの車は大木の枝に引っかかってしまい、エドワードは、かつて落としたアシュトンの町の鍵を見つける。 スペクターにたどり着いたエドワードは、荒れ果てた町に驚き、競売にかけられた町を5万ドルで買い取ることにする。 資金がなかったエドワードはノザーやエイモスに会い、町の救済案を語った。 半年間で集めた資金でエドワードは町を買い戻し、最後の一軒を訪ねる。 家の持ち主ジェニファーに一軒だけ忘れていたと話したエドワードは、立ち退く必要もないことを伝える。 何も変わらないのなら今のままでいいと言うジェニファーは、エドワードに家を買う理由を尋ねて、人助けに幸せを感じると彼に言われる。 約束通り戻ってきてくれたと言うジェニファーの言葉で、エドワードは彼女がビーマン町長の娘ジェニーだったことに気づく。 結婚したため姓が変わったことを伝えたジェニファーは、家を売る気がないと言ってエドワードを納得させる。 家が傾いているため歪んでいるドアを壊してしまったエドワードは去るが、その後もジェニファーの家を訪ねる。 カールの協力で家の傾きを直し、エドワードはジェニファーに様々な話を語る。 エドワードは修理を続けて家は生まれ変わり、ジェニファーは彼に惹かれるようになる。 ジェニファーの気持ちを察したエドワードは、妻を裏切るわけにはいかないことを伝える。 それを理解したジェニファーは家を売る決心をして、サインした権利放棄書をエドワードに渡す。 町を元通りにしたエドワードはその場を去り、二度と戻ることはなかった。 残された”女”は魔女となったという噂が流れ、家は再びあばら家となった。 父の話にでてくる魔女は、少年時代に老婆だったはずだとウィルは指摘する。 エドワードの立場で物事を考えるよう伝えるジェニファーは、サンドラとそれ以外の女性が彼にとっての”女”であると語る。 決して愛を受け入れない男性に恋してしまったと言うジェニファーは、エドワードの考えでは自分が空想の世界で生きていたのだと説明する。 エドワードがウィルを愛していると言うジェニファーは、自分は空想の世界の女で、”現実”であるウィルとは違うと付け加える。 家に戻ったウィルは誰もいないことに気づき、病院に向った彼は父が発作を起こしたことをジョセフィーンから知らされる。 ウィルが付き添うことになり、サンドラとジョセフィーンは家に戻る。 自分が生まれた日の話をエドワードから聞いたかとベネット医師に聞かれたウィルは、大魚を釣った話にはうんざりしていると答える。 ベネットは本当の話をし始め、仕事で旅をしたいたエドワードの代わりに近所の人々がサンドラに付き添い、1週間早かったが無事に出産したことを伝える。 出産に立ち会えなかったエドワードは気の毒だったのだが、それに関する二つの話があったとしたら、魚が金の指輪を飲み込んだという物語の方がはるかに面白いとベネットは語る。 ウィルは、単なる出産の話もいいと答える。 その後、目覚めたエドワードは、自分が死ぬ時の話をしてほしいとウィルに頼む。 魔女の目の中で見たことかを確認したウィルだったが、その話は一度も聞いていないとエドワードに伝える。 考えてみると言うウィルに出だしだけ教えてほしいと頼まれたエドワードは、この病室で起きることだと呟く。 翌朝、ウィルが気づくとエドワードは回復して病人には見えず、出かけると言って車椅子でその場を離れようとする。 ベネット医師に見つかった二人は追われるが、現れたサンドラとジョセフィーンに邪魔をさせて、彼らは病院から脱出する。 エドワードのかつての愛車である赤い”ダッジ・チャージャー”に乗った二人は、途中でカールの協力も得て川に向かう。 川には、エドワードが出会った人々が全て集まり彼を待っていた。 笑顔で迎えられたエドワードは皆に別れを告げて川には向かい、”川の精”であるサンドラに指輪を渡す。 抱きかかえられていたウィルの腕から離れ、水に沈んだエドワードは大魚に姿を変えて泳ぎ始める。 それが父の最期だと語ったウィルに、その通りだと答えたエドワードは静かに息を引き取る。 涙を堪えるウィルは、サンドラに電話をして父が亡くなったことを伝える。 葬儀の日、エドワードと関係のあった多くの人々が参列し、彼らに気づいたジョセフィーンは話が本当だったと考えウィンにそれを知らせる。 葬儀の後、人々はエドワードの思い出についてを語り合う。 やがてウィルには子供が生れ、息子がするエドワードが語っていた話をウィルは否定しなかった。 ウィルは、エドワードの最後の話を思い出す。 ”語り過ぎた本人が、その話そのものになってしまった・・・” 話は語り継がれて、人々の心の中でエドワードは永遠に生き続けるのだった。
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...全てを見る(結末あり)
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水仙を手にしてサンドラの元に向かったエドワードは、彼女に自己紹介をして愛を伝える。
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*(簡略ストー リー)
アラバマ州。
自分の人生を語ることを何よりも楽しみにしているエドワード・ブルームは、息子ウィルの結婚式でもいつもの”大魚”の話を始める。
周囲の受けはいいのだが、何回聞かされたか分からない話にうんざりしたウィルは、その後3年間エドワードと口をきかなかった。
エドワードの病状悪化の知らせを受けたウィルは妻ジョセフィーンと共に実家に戻り、仕方なく父と話すことになる。
相変わらずエドワードと話がかみ合わないウィルだったが、自分の部屋を覗いたことで子供時代に聞かされた父の話を思い出す・・・。
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心温まるヒューマンドラマとファンタジーを融合させた素晴らしい物語で、ティム・バートンの独特の世界観などを満喫できる作品でもある。
現実の親子を中心に、その回想を奇想天外に描く内容のため、どちらかというとティム・バートンの奇抜な映像感覚などはやや抑え気味かと思える内容なのだが、かえってそれが新鮮に思える実に心地よいドラマに仕上がっている。
フィリップ・ルースロの美しい映像が印象的で、第76回アカデミー賞で作曲賞にノミネートされたダニー・エルフマンの音楽も心に沁みる。
製作費は7000万ドル、北米興行収入はティム・バートン作品にしては物足りない約6600万ドルという結果に終わったが、全世界では約1億2300万ドルのヒットとなった。
純朴であり、いつまでも子供のように天真爛漫な青年を熱演するユアン・マクレガーと、その老年期を好演する実力派アルバート・フィニーの深い演技も見所の作品。
主人公の息子ビリー・クラダップ、妻ジェシカ・ラング、魔女そして主人公が立ち寄る町の町長の娘役のヘレナ・ボナム=カーター、主人公の妻の若年期アリソン・ローマン、主人公の義娘マリオン・コティヤール、主人公と旅をする身長229cmの巨人マシュー・マッグローリー、サーカス一座の座長ダニー・デヴィート、その弁護士で道化のディープ・ロイ、主人公の主治医ロバート・ギローム、詩人スティーヴ・ブシェミ、主人公と同郷の青年で妻の元恋人デヴィッド・デンマン、主人公が立ち寄る町の町長ロードン・ウェインライト三世、その妻ミッシー・パイル、身長224cmのサーカスの大男ジョージ・マッカーサーなどが共演している。