カーニバルで見つけた魔法の遊具への願いが叶い、外見だけ大人になってしまった少年が体験する出来事を描く、製作ジェームズ・L・ブルックス、監督ペニー・マーシャル、主演トム・ハンクス、エリザベス・パーキンス、ロバート・ロッジア、マーセデス・ルール他共演のファンタジック・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ペニー・マーシャル
製作
ジェームズ・L・ブルックス
ロバート・グリーンハット
脚本
ゲイリー・ロス
アン・スピルバーグ
撮影:バリー・ソネンフェルド
編集:バリー・マルキン
音楽:ハワード・ショア
出演
ジョシュア”ジョシュ”バスキン:トム・ハンクス
スーザン・ローレンス;エリザベス・パーキンス
マクミラン:ロバート・ロッジア
バスキン夫人:マーセデス・ルール
スコッティ・ブレネン:ジョン・ロヴィッツ
バスキン:ジョッシュ・クラーク
ポール:ジョン・ハード
ビリー:ジャレッド・ラシュトン
少年ジョシュ:デヴィッド・モスコー
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1988年製作 104分
公開
北米:1988年6月3日
日本:1988年7月23日
製作費 $18,000,000
北米興行収入 $114,968,770
世界 $151,668,770
■ アカデミー賞 ■
第61回アカデミー賞
・ノミネート
主演男優(トム・ハンクス)
脚本賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニュージャージー。
12歳のジョシュ・バスキン(デヴィッド・モスコー)は、野球やコンピューターゲームが好きな普通の少年だった。
ある日ジョッシュは、カーニバルの乗り物に小さいからと言って乗車拒否されてショックを受ける。
ジョッシュは、目に留まった”ゾルダー”という遊具に25セントを入れて”早く大人になりたい”と願いを唱える。
電源が入っていないにも拘らず、光を放ちながら”願いをかなえる”というゾルダーを疑いつつ、ジョッシュは帰宅する。
翌朝、目が覚めたジョッシュ(トム・ハンクス)は、ゾルダーへの願い通りに30歳の大人になってしまう。
驚いたジョッシュは、カーニバル会場に急行するが、既にゾルダーは撤収され、帰宅して母(マーセデス・ルール)に事情を説明しようとする。 母に不審者扱いされ、親友のビリー(ジャレッド・ラシュトン)を何とか説得したジョッシュは、二人でニューヨークに向かうことにする。 安ホテルに泊まることにしたジョッシュは、心細く恐怖に怯えた一夜を過ごす。 ジョッシュはビリーの協力で、”マクミラン・トイズ社”に入社し、ゾルダーを捜し出すまで、何とか自力で生活していこうとする。 配属された部署の同僚スコッティ・ブレネン(ジョン・ロヴィッツ)に、奇異な目で見られたジョッシュは、重役スーザン・ローレンス(エリザベス・パーキンス)の美しさに惹かれてしまう。 休日に、ジョッシュは、自社のおもちゃ売り場にビリーと出かけて、そこで、現場視察中のマクミラン社長(ロバート・ロッジア)に出会う。 マクミランは、ジョッシュの子供のような発想に感心して、彼を入社1週間で、製品開発部副社長に昇進させてし ジョッシュの昇進を妬む、重役のポール(ジョン・ハード)は、恋人スーザンと、ジョッシュが何者かを探ろうとする。 ジョッシュの意見は益々マクミランの心を捉え、彼は高級アパートに住むようになる。 社内パーティーの毎年、同じ会話にうんざりしたスーザンは、ジョッシュを誘いリムジンで会場を後にする。 ジョッシュのアパートに寄ったスーザンは、子供部屋のような彼の部屋に驚き、二段ベッドで一夜を共にする。 スーザンは、ジョッシュを子供のようにからかい、痛めつけたポールと縁を切る。 ビリーと過ごす時間が減ったョッシュは、スーザンと急接近し、そして大人の関係になってしまう。 仕事が忙しくなり、ビリーと会わなくなったジョッシュは、ついに親友から見限られてしまう。 ニュージャージーに行き、同級生達が子供らしく遊ぶ姿を見たジョッシュは、家に帰りたくなる。 ジョッシュは、自分が子供だということをスーザンに正直に話すが、彼女はそれを別れ話だと判断する。 ビリーは、”ゾルダー”がある場所を突き止め、ジョッシュに知らせ立ち去る。 会議中だったジョッシュは現場に向かい、ビリー会い、ジョッシュの目的を知ったスーザンもそれを追う。 ゾルダーを見つけたジョッシュは、願いを唱えてしまい、その時スーザンが到着する。 ジョッシュはスーザンも誘うが、彼女は一度経験している子供時代に戻ることを拒み、彼を自宅に送る。 自宅に着いたジョッシュは、スーザンに別れを告げて、彼は、13歳になったばかりの子供の姿に戻り自宅に入っていく。 そしてジョッシュは、以前のようにビリーと遊ぶ毎日が始まる。
...全てを見る(結末あり)
まう。
*(簡略ストー リー)
ニュージャージー。
12歳のジョシュ・バスキンは、カーニバルで目に留まった、”ゾルダー”という遊具に25セントを入れて、”早く大人になりたい”と願いを唱えてみる。
翌朝、目が覚めたジョッシュは、願いがかない30歳の大人になってしまう。
母に不審者扱いされ、親友のビリーを何とか説得したジョッシュは、ニューヨークに向かうことにする。
その後、ジョッシュはビリーの協力で”マクミラン・トイズ社”に入社し、ゾルダーを捜そうとする。
ジョッシュは、重役のスーザンに惹かれてしまい、その後、社長のマクミランと会うことができる。
マクミランは、ジョッシュの発想に感心して、彼をためらいもなく、製品開発部副社長に昇進させてしまう・・・。
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唯の逆転劇で見せるお笑いコメディと違い、大人の表情で見せる、子供の喜びや悲哀などを繊細に描いた、ペニー・マーシャルの演出は光る。
第61回アカデミー賞では、主演男優(トム・ハンクス)と脚本賞にのノミネートされた。
北米興行収入は約1億1500万ドル、全世界では約1億5200万ドルのヒットとなった。
ラストにもう一ひねり欲しかったようにも思えるが、スピーディーで無駄のないドラマ展開(脚本)も見ていて飽きが来ない。
ハワード・ショアの楽しい音楽も、作品イメージによく合っている。
脚本のアン・スピルバーグはスティーヴン・スピルバーグの妹である。
コメディ映画の若手のホープとして、既に人気の出ていたトム・ハンクスが、さらに飛躍するきっかけとなった作品。
”大人の子供”としてのハチャメチャな演技だけでなく、上記のように、沈んだ演技の彼が演技者として高く評価されたのは言うまでもない。
後によく言われるのが、この役が「フォレスト・ガンプ」(1994)の布石となったということだ。
主人公の恋人になるが、意外に戸惑いを見せないのは、おもちゃ会社の関係者だからなのか・・・?と考えるのが自然なエリザベス・パーキンス、主人公の純真さに惚れる社長ロバート・ロッジア、母親マーセデス・ルール、同僚ジョン・ロヴィッツ、主人公を妬む上司のジョン・ハード、子供ながら、大人並みの友情を主人公に示す親友のジャレッド・ラシュトン、子供時代の主人公デヴィッド・モスコーなどが共演している。