エディ・マーフィを一躍大スターにした人気刑事アクション・シリーズの第3作。 監督ジョン・ランディス、主演エディ・マーフィ、ジャッジ・ラインホルド、ヘクター・エリゾンド、ジョン・サクソン共演。 |
・ジョージ・ルーカス / George Lucas 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・ランディス
製作総指揮:マーク・リプスキー
製作
メイス・ニューフェルド
ロバート・レーメ
脚本:スティーヴン・E・デ・スーザ
撮影:マック・オールバーグ
編集:デイル・ベルディン
音楽:ナイル・ロジャース
出演
アクセル・フォーリー:エディ・マーフィ
ウィリアム”ビリー”ローズウッド:ジャッジ・ラインホルド
ジョン・フリント:ヘクター・エリゾンド
レヴィン:ジョン・テニー
セルジュ:ブロンソン・ピンチョット
エリス・デウォルド:ティモシー・カーハート
オーリン・サンダーソン:ジョン・サクソン
ジャニス:テレサ・ランドル
”アンクル”デイヴ・ソーントン:アラン・ヤング
スティーヴ・フルブライト:スティーブン・マクハティ
ダグラス・トッド警部:ギル・ヒル
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1994年製作 104分
公開
北米:1994年5月25日
日本:1994年9月24日
製作費 $55,000,000
北米興行収入 $42,610,000
世界 $119,208,990
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ミシガン州、デトロイト。
盗難車の解体屋のアジトを突き止めた市警のアクセル・フォーリー(エディ・マーフィー)とそのチームは、その場を仕切るエリス・デウォルド(ティモシー・カーハート)に襲われる。
フォリーは反撃するものの、駆けつけた上司ダグラス・トッド警部(ギル・ヒル)が、目の前でデウォルドに射殺されてしまう。
その後、フォリーはデウォルドを追跡するものの、FBIのスティーヴ・フルブライト(スティーブン・マクハティ)に妨害されてしまう。
フルブライトは、デウォルドが何らかの取引に関与していることを捜査中であることと、彼を泳がせ、それを突き止めることをフォリーに告げる。 トッド警部の葬儀が終わり、デウォルドと共に行動していた殺し屋の麻薬取引と、”ワンダーワールド”というテーマパークのタオルを手掛かりに、フォリーはビバリーヒルズに向かう。 ビバリーヒルズ警察のウィリアム・ローズウッド(ジャッジ・ラインホルド)を訪ねたフォリーは、出世した彼との久しぶりの再会を喜ぶ。 ローズウッドに、同僚のジョン・フリント(ヘクター・エリゾンド)を紹介されたフォリーは、彼らに今回の事情を説明して、早速”ワンダーワールド”を調べようとする。 フリントは、”ワンダーワールド”の警備主任デウォルドに連絡し、フォリーとそこで落ち合う約束をする。 ”ワンダーワールド”への入場で、ひと悶着あったフォリーは、警備員に目を付けられながらも管理事務所に侵入する。 デウォルドはそれに気づき、部下にフォリーを襲わせるが、彼はアトラクションに逃げ込み難を逃れる。 警備員がフォリーを見つけるが、アトラクションが故障し、中にいた子供達が落下しそうになる。 フォリーの活躍で子供達は助かるが、彼は拘束され、パーク支配人オーリン・サンダーソン(ジョン・サクソン)の元に連れて行かれる。 その後、警備員の銃撃を信じてもらえないフォリーの前にデウォルドが現れるが、彼はデトロイトの件で白を切る。 パークの揉め事を知ったローズウッドとフリントも現れるが、信頼されているデウォルドが、事件を起こすはずがないことをフリントはフォリーに説明する。 モーテルに戻ったフォリーを、”ワンダーワールド”のオーナー”アンクル”デイヴ・ソーントン(アラン・ヤング)と職員のジャニス(テレサ・ランドル)が待ち構えていた。 アンクル・デイヴは、パーク内の不穏な動きを察知していたため、それについてフォリーに相談に来たのだった。 デウォルドが表彰される式典に、ローズウッドと向かったフォリーは、かつて事件をきっかけに知り合ったセルジュ(ブロンソン・ピンチョット)に再会し、つかの間の会話を楽 式典が始まり、フォリーは表彰されたデウォルドを称えながらステージに上がってしまい、彼を殴り倒して逮捕されてしまう。 そこにFBIのフルブライトが現れ、フォリーはデトロイトに追い払われることになる。 フリントのお陰で、釈放されたフォリーとローズウッドは、デウォルドが使ったトラックが、海岸に放置されているのを知り、それを調べる。 そしてフォリーは、トラックの荷台の遺留物から、造幣局の用紙の破片を見つける。 警備がフォリーを警戒する中、彼はキャラクターの着ぐるみで身を隠し、パーク内に侵入する。 そしてフォリーは、ジャニスの協力でデウォルドらの偽札製造現場を見つける。 しかし、デウォルドはフォリーに気づき、部下に彼を追わせる。 デウォルドに捕らえられたフォリーは、駆けつけたフリントやフルブライトに偽札製造現場のことを話す。 早速その場に向かったフォリーらだったが、そこでは、パーク内で使用できる専用紙幣が印刷されていた。 その後、尾行されていることに気づいたフォリーは、危険を感じフリントの車から降りる。 アンクル・デイヴに会ったフォリーは、失踪した総支配人が、偽札用の用紙を見つけたことに気づく。 しかし、現れたデウォルドがアンクル・デイヴを銃撃し、フォリーを犯人に仕立て上げようとする。 隙を見て逃亡したフォリーは、アンクル・デイヴ銃撃犯として指名手配されてしまい、ジャニスが、デウォルドに人質に取られたことも知る。 フォリーは、セルジュが開発販売している強力な武器を手に入れ、ローズウッドに連絡してパークに向かう。 セルジュの武器をパーク内に隠し、デウォルドの元に向かったフォリーは、隙を見てその場を逃れる。 セルジュの武器などで次々と敵を倒したフォリーは、銃撃されながらもデウォルドを射殺する。 サンダーソン支配人を殺した、FBIフルブライトも一味だと知ったフォリーは彼も倒す。 駆けつけたフリントも銃弾を浴び、ジャニスを助けながら銃撃されたローズウッドも姿を現す。 その後、アンクル・デイヴは回復し、パークを救ってくれたフォリーを称え、新キャラクター”アレックス・フォックス”を発表する。 そしてフォリーは、ジャニスとの芽生えた愛を確かめる。
...全てを見る(結末あり)
しむ。
参考:
・ビバリーヒルズ・コップ(1984)
・ビバリーヒルズ・コップ2(1987)
・ビバリーヒルズ・コップ3(1994)
*(簡略ストー リー)
上司のトッド警部を目の前で殺されたデトロイト市警のアクセル・フォーリーは、手掛かりをもとに犯人を追いビバリーヒルズに向かう。
かつて、共に事件を解決したビバリーヒルズ警察のローズウッドや、ベテラン刑事フリントの協力を得たフォリーは、テーマ・パーク”ワンダーワールド”の警備主任デウォルドが、トッドを殺した犯人だと気づく。
さらにフォリーは、彼らの目的が、パーク内で印刷されている偽札製造だと知り、それを暴こうとする・・・。
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一時の勢いがなくなったかに見えたエディ・マーフィが、人気シリーズで再登場したことが、大いに話題になった作品。
しかし、前2作、特にパート2に比べると、かなり地味になった感じの作品で、洗練されたビバリーヒルズの雰囲気もほとんど描写されない、小ぢんまりとした仕上がりになってしまっているのは残念だ。
前作の約2倍の製作費5500万ドルをかけたにも拘らず、頼みの興行収入は北米で約4300万ドル、全世界でも約1億1900万ドル終わり、本シリーズにしては低調な結果となってしまった。
「大逆転」(1983)や「星の王子 ニューヨークへ行く」(1988)でもエディ・マーフィと組み、大いに笑わせてくれたジョン・ランディスの演出も平凡で、彼はラジー賞にノミネートされてしまった。
エディ・マーフィのワンマン作品は大歓迎なのだが、上記のようにアクション・シーンなども控えめで、不思議と期待してしまう、シリーズでお馴染みのギャグも、今一中途半端に感じる。
シリーズのファンならば、第一作に登場した、ゲイのセルジュ役ブロンソン・ピンチョットが、”武器商人?”で登場するシーンなどは楽しめるだろう。
また、ジョージ・ルーカスをはじめ、アーサー・ヒラー、ロバート・R・シャーマン、ジョン・シングルトン、ジョー・ダンテ、レイ・ハリーハウゼンなどの豪華著名人のカメオ出演も見逃せない。
舞台となる”ワンダーワールド”は、サンタクララにある”California’s Great America”で、アトラクションの様子も楽しめる。
主演のエディ・マーフィは、弾けるようなマシンガン・トークは控えめだが、相変わらずの行動力と軽快な身のこなしで大活躍する。
出世はするものの、ドジさ加減は変わらない、愛すべき相棒ジャッジ・ラインホルド、一瞬裏切り者かと思わせる、ベテランの味がよく出ている地元刑事ヘクター・エリゾンド、善人面の悪党ティモシー・カーハート、パークの支配人ジョン・サクソン、職員テレサ・ランドル、オーナーのアラン・ヤング、犯人一味だったFBI捜査官スティーブン・マクハティ、そして、殉職する主人公の上司ギル・ヒルなどが共演している。