無法者の協力を得て悪に立ち向かう元北軍指揮官の戦いを描く、監督ウィリアム・D・ラッセル、主演ロバート・ライアン、クレア・トレヴァー、ロバート・プレストン、ウォルター・ブレナン、ブルース・キャボット他共演の西部劇。 |
・西部劇
■ スタッフ キャスト ■
監督:ウィリアム・D・ラッセル
製作:ハーマン・シュロム
原作:ロバート・H・アンドリュース
脚本
ロバート・H・アンドリュース
ジョン・ツイスト
撮影:エドワード・クロンジャガー
編集:デズモンド・マルケット
音楽:ポール・ソーテル
出演
ジェフ・クラントン:ロバート・ライアン
リリー・ファウラー:クレア・トレヴァー
ボブ・ヤンガー:ジャック・ビューテル
マシュー・ファウラー:ロバート・プレストン
”ドク”ブッチャー:ウォルター・ブレナン
コール・ヤンガー:ブルース・キャボット
カーリー・リンゴ:ジョン・アーチャー
ジェシー・ジェームズ:ローレンス・ティアニー
ジョード:バートン・マクレーン
フランク・ジェームズ:トム・タイラー
ジム・ヤンガー:ロバート・J・ウィルク
ジョン・ヤンガー:ジョン・クリフ
ブレイン中尉:リー・マクレガー
オスカー:エメット・リン
ウィルソン:カールトン・ヤング
アメリカ 映画
配給 RKO
1951年製作 84分
公開
北米:1951年8月9日
日本:1952年8月27日
■ ストーリー ■
南北戦争後。
ウィリアム・クァントリルが率いた南軍のゲリラの残党の中には、ジェシー・ジェームズ(ローレンス・ティアニー)と兄フランク(トム・タイラー)、リーダーのコール・ヤンガー(ブルース・キャボット)、ジム(ロバート・J・ウィルク)、ジョン(ジョン・クリフ)、ボブ(ジャック・ビューテル)の4兄弟、カーリー・リンゴ(ジョン・アーチャー)、”ドク”ブッチャー(ウォルター・ブレナン)がいた。
ジェフ・クラントン少佐(ロバート・ライアン)率いる北軍の部隊が近づき、逃げられないと判断したコールは、攻撃せずに話し合おうとする。
クラントンは、未だに戦うつもりがあるコールに、降伏して国への忠誠を誓えば、大統領恩赦により解放されることを伝える。
勢力的にかなわないために、コールらはクラントンの指示に従い降伏する。
ミズーリ州、ブリッケンリッジ。
探偵社を経営する”カーペットバッガー”のマシュー・ファウラー(ロバート・プレストン)は、賞金が懸かる無法者たちが連行されたことを知り、コールらを逮捕しようとする。
クラントンの元に向かったファウラーは、無法者たちの引き渡しを要求する。
コールらに恩赦を約束したクラントンはそれを拒み、ファウラーの強引な行動を批判して追い払う。
ファウラーや集まった町民が非難する中、クラントンは、捕虜に国への忠誠を誓わせようとする。
町民が軍の領域に押し入り、ファウラーの部下が捕虜の1人を銃撃し、クラントンが発砲した男を射殺する。
クラントンは、忠誠を誓った捕虜を釈放し、コールらは町を去る。
退役して町を去ろうとしたクラントンは、ファウラーの部下ジョード(バートン・マクレーン)に逮捕状を見せられる。
ジョードは、捕虜を釈放したのは復員後で、権限がなかったことをクラントンに伝え、彼を殺人罪で逮捕する。
クラントンは法廷で裁かれ、民間人を殺害した罪で有罪となる。
ファウラーの罠だと反論するクラントンだったが、絞首刑を宣告される。
ファウラーを憎む妻のリリー(クレア・トレヴァー)は留置場に向かい、クラントンを恨んでいると見せかけて彼に銃を渡す。
そこにジョードが現れて、リリーを追い出す。
クラントンは、見張りに銃を向けて留置場に閉じ込め、その場から逃亡する。
追跡され脚を撃たれたクラントンは、その後お尋ね者となり、ファウラーは捜索を続ける。
ジョードらに捕らえられたクラントンだったが、その場に現れたドクとボブに救われる。
クラントンは、ファウラーの仕業で忠誠の誓いが無効になったことを知り、無法地帯のクイントに向かう。
酒場でコールらと再会したクラントンは、その場にリリーがいたために驚き、留置場のことで彼女に感謝する。
傷の回復を待つクラントンは、コールらの協力を得て、ファウラーに復讐しようとするのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
「群盗の町」(1946)、「ブラックストーンの決闘」(1948)に続く3部作の3作目。
長編映画としては本作が最後となるウィリアム・D・ラッセルが監督し、主演はロバート・ライアン、クレア・トレヴァー、ロバート・プレストン、ウォルター・ブレナン、ブルース・キャボットなどが共演した作品。
「群盗の町」(1946)、「ブラックストーンの決闘」(1948)に続く3部作の3作目。
公平で正義感ある北軍少佐が陰謀に巻き込まれ、恩赦を与えた無法者たちと手を組み悪に立ち向かうという、奇抜なアイデアが注目の西部劇。
前2作同様、”ジェイムズ=ヤンガー・ギャング”ら多くの無法者が登場し、魅力的なキャスティングと共に、様々な思惑が絡む内容は見応えある。
主演のロバート・ライアンは、悪党の陰謀に巻き込まれながら、怯まずに勇敢に戦う男を熱演している。
主人公に協力する悪党の妻を魅力的に演ずるクレア・トレヴァー、主人公に協力する無法者兄弟コール・ヤンガーのブルース・キャボット、ジム・ヤンガーのロバート・J・ウィルク、ジョン・ヤンガーのジョン・クリフ、ボブ・ヤンガーのジャック・ビューテル、その仲間で、主人公に協力する男を愉快に演ずるウォルター・ブレナン、悪党側につく無法者ジョン・アーチャー、主人公を敵視する探偵社の経営者ロバート・プレストン、ジェシー・ジェームズのローレンス・ティアニー、その兄フランク・ジェームズのトム・タイラー、探偵社のバートン・マクレーン、カールトン・ヤング、ホテルの経営者エメット・リンなどが共演している。