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ベオウルフ Beowulf (2007)

8~9世紀にかけて成立したと言われるイギリス文学最古の作品の一つ英雄”ベオウルフ”の大叙事詩を基に製作された、製作、監督ロバート・ゼメキス、主演レイ・ウィンストンアンソニー・ホプキンスアンジェリーナ・ジョリージョン・マルコヴィッチロビン・ライト・ペンブレンダン・グリーソン他共演、オールCGアニメーションによるファンタジー・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ファンタジー

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スタッフ キャスト ■
監督:ロバート・ゼメキス
製作
スティーブ・スターキー

ジャック・ラプケ
ロバート・ゼメキス
脚本
ニール・ゲイマン
ロジャー・エイヴァリー
撮影:ロバート・プレスリー
編集:ジェレマイア・オウドリスコル
音楽:アラン・シルヴェストリ

出演
レイ・ウィンストン:ベオウルフ
アンソニー・ホプキンス:フロースガール
アンジェリーナ・ジョリー:グレンデルの母
ジョン・マルコヴィッチ:アンファース
ロビン・ライト・ペン:ウィールソー
ブレンダン・グリーソン:ウィグラーフ
クリスピン・グローヴァー:グレンデル
アリソン・ローマン:ウルスラ
セバスチャン・ロッシェ:ウォルフガー

アメリカ 映画
配給
ワーナー・ブラザーズ(世界)
パラマウント・ピクチャーズ(北米)
2000年製作 114分
公開
北米:2007年11月16日
日本:2007年12月1日
製作費 $150,000,000
北米興行収入 $82,161,970
世界 $196,264,090


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
西暦507年、デンマーク
国王フロースガール(アンソニー・ホプキンス)を囲んだ宴の最中、巨大な怪物グレンデル(クリスピン・グローヴァー)が乱入し、人々に襲い掛かる。

しかし、国王は勇敢に立ち向かい、グレンデルは、その場から退散する。

フロースガールは、グレンデルを倒した者に金銀財宝を与えることを約束し、各地から名だたる勇者が集まる。

しかし、グレンデルを倒せる者はなく、そこに、イェアート人のベオウルフ(レイ・ウィンストン)が、戦士ウィグラーフ(ブレンダン・グリーソン)らを従えフロースガールの元に現れる。

ベオウルフは、長い航海をしてきた戦士達に蜜酒を振舞う祝宴を求めるが、国王の側近アンファース(ジョン・マルコヴィッチ)は、祝宴は、グレンデルの災いだと指摘する。
...全てを見る(結末あり)

国王はそれを無視して宴を始めてしまい、それが気にさわったアンファースは、ベオウルフが、泳ぎで敗北したと彼を罵倒する。

しかし、ベオウルフはそれを素直に認め、その敗北の理由を説明して、逆にアンファースを臆病者呼ばわりして宴を続ける。

その後ベオウルフは、王妃ウィールソー(ロビン・ライト・ペン)の奏でるハープの音色と歌を聞き心惹かれる。

宴で気が緩んでいた戦士の前に、グレンデルが現れ襲いかかる。

裸で立ち向かうベオウルフは怯むことなく戦い、グレンデルの腕をもぎ取ってしまう。

グレンデルは、母(アンジェリーナ・ジョリー)の元に逃げ帰り、ベオウルフの名を口にしながら息絶える。

世継ぎのないフロースガールは、王妃ウィールソーを求めるのだが、彼女はそれを拒み、夢の中でベオウルフを誘惑してしまう。

翌日、ウィグラーフ以外の戦士達は、グレンデルの母に殺され、ベオウルフは復讐を誓う。

和解を求めてきたアンファースは、家宝として伝わる名剣をベオウルフに渡す。

ベオウルフはウィグラーフを従え、グレンデルの母を退治するために旅立つ。

グレンデルの母親が潜む場所を見つけたベオウルフは、怪物には程遠い、美しい彼女に誘惑される。

グレンデルの代わりとなる息子を欲しがる彼女は、欲望を満したなら、代わりに財宝を与えて王にするとベオウルフに迫る。

実は、国王はグレンデルの母親と交わり、生まれた子供がグレンテルだったのだ。

ベオウルフは、グレンデルの母を殺したことにして、国王の元にグレンデルの首を持ち帰る。

国王は、ベオウルフが母親を殺したことを疑いながらも、彼を後継者に指名して自ら命を絶つ。

時は流れ、グレンデルの母に渡したはずの”黄金の竜の杯”がベオウルフの元に戻り、村には災いが降りかかる。

そして、グレンデルの母とベオウルフの間にできた息子で、巨大な竜の姿をした怪物が現れる。

ベオウルフは怪物に戦いを挑み、激闘の末に敵の急所を攻め、心臓を引きちぎり岸壁から落下させるものの、自らも転落し息絶える。

そしてベオウルフは、真の勇士として称えられながら、財宝と共に海に葬られる。

新たに国王となったウィグラーフは、”黄金の竜の杯”を浜辺で見つけるが、グランデルの母が彼を誘惑しようとしていた。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
西暦507年、デンマーク
国王フロースガールの前に、怪物グレンデルが現れて襲い掛かる。
国王は勇敢に立ち向かい、グレンデルをその場から退散させる。
それを倒した者に、国王は金銀財宝を与えることを約束し、各地から名だたる勇者が集まる。
グレンデルを倒せる者がない中、イェアート人のベオウルフが、戦士ウィグラーフらを従え現れる。
ベオウルフは、国王の側近アンファースと対立しながらも、現れたグレンデルに立ち向かい、相手の腕をもぎ取ってしまう。
母の元に逃げ帰たグレンデルは、ベオウルフの名を口にしながら息絶える。
その頃、世継ぎのないフロースガールの求めを拒む王妃ウィールソーは、夢の中でベオウルフを誘惑してしまう。
ウィグラーフ以外の戦士達は、グレンデルの母に殺されてしまい、ベオウルフは復讐を誓い、アンファースと和解して名剣を渡される。
そして、ベオウルフはウィグラーフを従え、グレンデルの母を退治するために旅立つのだが・・・。
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実写と見間違うシーンが多数あり、主演のレイ・ウィンストン以外は、実際の俳優のように見えるが、全てがCGで作られたアニメーション作品。

製作費1億5000万ドルをかけ、現代的な解釈で甦らせたその古典的な映像美は必見で、前半に、ベオウルフが素手で巨人グレンデルと戦い、終盤、竜と大激闘をする迫力なども、アニメーションとは思えない迫力に仕上がっている。

北米興行収入は約8200万ドルに留まるものの、全世界では2億ドルに迫るヒットとなった。

多くの実力派俳優の、イメージを損なうことなく個性を生かした、ロバート・ゼメキスの力強い演出も見所だ。

そのロバート・ゼメキスとコンビを組む、お馴染みのアラン・シルヴェストリの、勇壮な音楽も印象に残る。

主人公のベオウルフのレイ・ウィンストンは、人間味のある豪傑を見事に表現している。

アニメーションであることを忘れてしまう、ドキッとする姿で登場するアンジェリーナ・ジョリーの妖艶な魅力も際立つ。

王妃との世継ぎができず、魔物と交わってしまっていた国王役のアンソニー・ホプキンス、その忠実な僕ジョン・マルコヴィッチ、愛を知らずに生きる王妃役のロビン・ライト・ペン、ベオウルフ亡き後、王位を継ぐが、魔物に誘惑されそうになるブレンダン・グリーソン、マザコンのような怪物グレンデルのクリスピン・グローヴァー、老いたベオウルフの愛人アリソン・ローマンなど、ベテラン、実力派俳優が脇を固めている。


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