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ベン・イズ・バック Ben Is Back (2018)

薬物依存症の息子を守ろうとする母親の苦悩を描く、製作、監督、脚本ピーター・ヘッジズ、主演ジュリア・ロバーツルーカス・ヘッジズコートニー・B・ヴァンスキャスリン・ニュートンレイチェル・ベイ・ジョーンズ他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:ピーター・ヘッジズ
製作
ニーナ・ジェイコブソン
ブラッド・シンプソン
テディ・シュウォルツマン
ピーター・ヘッジズ
製作総指揮
ダニエル・スタインマン
マイカ・グリーン
ダン・フリードキン
ベン・スティルマン
マイケル・ハイムラー
ジェーン・エヴァンズ
ミッキー・リデル
ピート・シレイモン
脚本:ピーター・ヘッジズ
撮影:スチュアート・ドライバーグ
編集:イアン・ブルーム
音楽:ディコン・ハインクリフェ

出演
ホリー・バーンズ=ビーバイ:ジュリア・ロバーツ
ベン・バーンズ:ルーカス・ヘッジズ
ニール・ビーバイ:コートニー・B・ヴァンス
アイヴィー・バーンズ:キャスリン・ニュートン
ベス・コニュアーズ:レイチェル・ベイ・ジョーンズ
スペンサー”スパイダー”ウェブ:デヴィッド・サルディヴァル
カーラ・K:アレクサンドラ・パーク
クレイトン:マイケル・エスパー
フィル:ティム・ギニー
リッチマン:ヘンリー・ストラム
サリー:マイラ・ルクレティア・テイラー
クレイン夫人:クリスティン・グリフィス
レイシー・バーンズ=ビーバイ:ミア・ファウラー
リアム・バーンズ=ビーバイ:ジャカリ・フレイザー

アメリカ 映画
配給
LD Entertainment
ロードサイド・アトラクションズ
Lionsgate
2018年製作 103分
公開
北米:2018年12月7日
日本:2019年5月24日
製作費 $13,000,000
北米興行収入 $3,703,180
世界 $10,134,200


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
クリスマス・イヴ。
ホリー・バーンズ=ビーバイ(ジュリア・ロバーツ)は、教会の劇で歌う娘アイヴィー(キャスリン・ニュートン)のリハーサルを、次女レイシー(ミア・ファウラー)と息子リアム(ジャカリ・フレイザー)と共に見守っていた。

ホリーの息子ベン(ルーカス・ヘッジズ)は、薬物依存症の治療のため、施設でリハビリを受けていた。

家族に知らせず家に戻ったベンは、留守だったために中に入れない。

子供たちと共に帰宅したホリーはベンの姿に気づき驚き、車から降りて息子を抱きしめる。

戸惑うアイヴィーは、義父ニール(コートニー・B・ヴァンス)に電話をする。

ホリーは、愛する息子ベンが戻ったことを喜ぶが、念のために薬類を隠し、心配するアイヴィーに監視するよう指示する。
...全てを見る(結末あり)

帰宅したニールはベンと話し、まだ戻らない方がいいと皆で決めたことを確認する。

ベンは、去年のクリスマスに騒ぎを起こしたことを話し始め、今は問題ないことをニールらに伝える。

家族が自分を疑っていると思うベンは失望し、施設に戻ることにして送ってほしいとホリーに伝える。

戸惑うホリーは、自分が電話をして会いたいことを伝えたのが原因だとニールとアイヴィーに話す。

ベンと共に出かけようとしたホリーは、ニールともう一度、話し合う。

ホリーは、ドラッグには手を出さず明日、施設に戻ることをベンに約束させて、自分の監視下で1日だけ滞在する許可を与える。

ベンを納得させたホリーは、薬物チェックをして陰性を確認し、それを仕事に戻ったニールに電話で知らせる。

ツリーの飾りを屋根裏に捜しに行ったベンは、ドラッグをその場に隠してあることをアイヴィーに伝えて、彼女はそれがないことを確認する。

レイシーとリアムにプレゼントをしたいベンは、ホリーと共にモールに向かう。

フードコートで休もうとしたホリーは、クレイン医師と妻(クリスティン・グリフィス)に気づく。

ベンは、幼馴染で同じ薬物依存症のスペンサー”スパイダー”ウェブ(デヴィッド・サルディヴァル)を見かけて動揺する。

夫人に挨拶したホリーは、彼女が席を外した間に、痴呆症のクレインと話す。

ホリーは、ベンを覚えていないクレインに、14歳の時にスノーボードで怪我をした際に、中毒性はないと言って鎮静剤を処方したことが原因で、ベンが依存症になったことを話し、苦しんで死ねばいいと彼に伝えて席を立つ。

ベンは、サポートグループのミーティングに行くよう支援者に指示されたことを、ホリーに伝えて会場に向かう。

フィル(ティム・ギニー)らと共にミーティングを始めたベンは、過剰摂取しそうになったところを、母と愛犬ポンスに助けられたことなど、自分の気持ちを正直に話して参加者の共感を得る。

ホリーがフィルと話している間、カーラ・K(アレクサンドラ・パーク)に声をかけらたベンは、売人だった自分が彼女にドラッグを売ったことを知らされる。

カーラに謝罪したベンは、クリスマス後に施設に入る彼女から、その前にハイになりたいと言われて戸惑う。

モールに戻ったホリーは、ベンが試着室でラッグを使おうとしていることに気づく。

ベンを責めたホリーは、ミーティングで一緒だったカーラが使おうとしたのを取り上げたと言われ、納得できないまま、騒ぎを起こしたために店から追い出される。

墓地に向かったホリーは、その場でベンを叱り家に戻る。

家族で教会に向かったホリーは、ベンのガールフレンドだったマギーをドラッグで亡くした彼女の母親ベス・コニュアーズ(レイチェル・ベイ・ジョーンズ)に気づき声をかける。

イエスの誕生の劇が始まり、レイシーとリアムと共に登場したアイヴィーは歌い始める。

アイヴィーの歌声を聴いたベンは自然に涙が溢れ、ホリーは彼を気遣う。

帰宅したホリーらは、家が荒らされポンスがいないことに気づき、ベンとニールは警戒する。

ニールから、自分が戻ったせいだと言われたベンは、気分を害して家を出る。

それを知ったホリーは車でベンを追いかけ、ポンスを連れ去った者に心当たりがあると言う彼と共に捜すことにする。

最初に寄ったのは高校の歴史教師リッチマン(ヘンリー・ストラム)の家で、ベンは、彼と話して車に戻る。

ベンの話を聞いたホリーは、ガンの母親ための鎮痛剤”オキシコドン”を大量に持っていたリッチマンの性的欲求を満たし、それを手に入れたことを知りショックを受ける。

次にベンは、自分を恨んでいるマギーの父親の家に向かい、ポンスがいないことを確認する。

マギーの父親に襲われそうになったホリーとベンは、車で走り去る。

ベンに説明を求めたホリーはダイナーに寄り、マギーを中毒にしたのは自分だと言う彼の話を聞く。

マギーに”ドラッグは最高だ”だと言ってしまったことを後悔するベンに、ホリーは、当時はそれが真実だと信じていたので嘘ではないと伝える。

ニールからの電話を受けたホリーは、ポンスを捜すことを伝える。

そこにスペンサーが現れ、ベンは、自分に気づき逃げた彼を追う。

スペンサーを捕まえたベンは、売人のクレイトン(マイケル・エスパー)がポンスを連れ去ったことを知る。

クレイトンに借金があるベンは、ホリーから現金とネックレスを受け取り、彼の元に向かおうとする。

ガソリンスタンドに寄ったベンは、危険だと言って、ホリーに家に帰るよう指示するものの、彼女はそれ従おうとしない。

ベンは、ドラッグはカーラのではなく屋根裏に隠してあったもので、マギーを殺してしまった自分は価値のない人間だと言って帰ってもらおうとする。

ホリーが自分から離れようとしないために、ベンは、コンビニで買い物中に彼女を置き去りにして車で姿を消す。

それに気づいたホリーは、ベスを訪ねて事情を話す。

事の重大さを理解したベスは、過剰摂取して意識を失った者を蘇らせるための医療キットと車のキーをホリーに渡す。

クレイトンに会ったベンは、現金とネックレスを渡してポンスを取り戻そうとする。

ネックレスを返したクレイトンは、ドラッグを運ぶことをベンに強要する。

夜間薬局に向ったホリーは、キットが期限切れだったために購入しようとするが、取り扱っていないために苛立つ。

スペンサーを見つけたホリーは、ベンから受け取ったドラッグを渡して、ベンの居場所を聞き出す。

ニールからの電話で無事を知らせたホリーは、アイヴィーに代わり、自分たちをGPSで追跡している彼女が、ベンが一緒にいないことに気づいていることを知る。

ホリーは、アイヴィーからベンの居場所を教えてもらい、その場に向かう。

目的地に着いたホリーは、ゴミ箱に捨てられていたベンの携帯電話を見つける。

ホリーは、ベンがいたとウソをつきアイヴィーを安心させて、ポンスと共に連れて帰ると伝える。

ベンが近くにいると考えたホリーは、彼を捜しジャンキーが集まる場所に向かう。

クレイトンは、仕事を終えて戻ったベンにドラッグを渡す。

夜が明けてもベンを見つけられないホリーは、ニールに電話をして、ウソをついたことを涙ながらに話し、家に帰ることを伝える。

薬局でドラッグを手に入れたベンは、連れ戻したポンスとメモ、そしてネックレスを車に残して民家の納屋に向かう。

ホリーは警察に向かい、ベンを見つけて逮捕してほしいと言って取り乱す。

車のメモを見つけた男性は、ホリーの番号に電話をする。

現場に着いたホリーは、納屋の2階で意識を失っているベンを見つけて、キットを使い蘇生する。

戻ってほしいと願うホリーは、ベンの意識が戻ったために安堵する。


解説 評価 感想

*(簡略ストーリー)
クリスマス・イヴ。
ホリー・バーンズ=ビーバイは、薬物依存症の治療で施設にいるはずの息子ベンが戻って来たために驚く。
戻るべきだと義父ニールに意見されたベンは、施設に戻ろうとする。
ホリーは、約束を破ったもののベンとクリスマスを過ごしたいため、ニールと話し合い、自分の監視下で1日だけベンを滞在させることで納得してもらうのだが・・・。
__________

小説家、劇作家、脚本家、映画監督及びプロデューサーとして活躍するピーター・ヘッジズが、人気スターのジュリア・ロバーツと息子のルーカス・ヘッジズを起用し、製作、脚本を兼ねて監督した作品。

薬物依存症の息子を守ろうとする母親の苦悩を描くドラマ。

アメリカの抱える薬物問題と、複雑な家族関係を切実に描いた内容は他にもあるものの、抑え気味のピーター・ヘッジズの演出の中で、愛情ゆえに激しくぶつかり合う母子の葛藤を見事に描き、各方面で絶賛された作品。

主演のジュリア・ロバーツは、薬物依存症の息子の気持ちを理解しつつ厳しくも接する母親を熱演し、息子役のルーカス・ヘッジズも、依存症と家族の問題の狭間で苦しむ青年を好演し、若手の実力派としての才能を証明している。

主人公の夫であり、義理の息子の問題で苦労するコートニー・B・ヴァンス、主人公の娘キャスリン・ニュートン、主人公の知人で、娘をドラッグで亡くした母親レイチェル・ベイ・ジョーンズ、ベン(ルーカス・ヘッジズ)の幼馴染である依存症のデヴィッド・サルディヴァル、依存症のサポートグループのミーティングに参加した女性アレクサンドラ・パーク、同じくティム・ギニー、ドラッグの売人マイケル・エスパー、かつてベンと性的関係を持った歴史教師のヘンリー・ストラム、ベンが依存症になるきっかけを作る、鎮静剤を与えた医師の妻クリスティン・グリフィス、主人公の娘ミア・ファウラー、息子のジャカリ・フレイザーなどが共演している。


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