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ビューティフル・ボーイ Beautiful Boy (2018)

薬物依存症の息子を救おうとする父親と家族の苦悩を描く、製作ブラッド・ピット、監督、脚本フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン、主演スティーヴ・カレルティモシー・シャラメモーラ・ティアニーエイミー・ライアン他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ

スティーヴ・カレル / Steve Carell / Pinterest
ブラッド・ピット / Brad Pitt 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン
製作
デデ・ガードナー
ジェレミー・クライナー
ブラッド・ピット
製作総指揮
ナン・モラレス
サラ・エスバーグ
原作
デヴィッド・シェフBeautiful Boy: A Father’s Journey Through His Son’s Addiction
ニック・シェフ”Tweak: Growing Up on Methamphetamines”
脚本
ルーク・デイヴィス
フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン
撮影:ルーベン・インペンス
編集:ニコ・ルーネン

出演
デヴィッド・シェフスティーヴ・カレル
ニコラス”ニック”シェフ:ティモシー・シャラメ
ニック・シェフ(12歳):ジャック・ディラン・グレイザー
ニック・シェフ(8歳):ザカリー・リフキン
ニック・シェフ(4~6歳):クエ・ローレンス
カレン・バーバー:モーラ・ティアニー
ヴィッキー・シェフ:エイミー・ライアン
ローレン:ケイトリン・ディーヴァー
スペンサー:アンドレ・ロヨ
ブラウン医師:ティモシー・ハットン
ローズ:リサ・ゲイ・ハミルトン
ダイアン:エイミー・フォーサイス
アニー・ゴールドブラム:エイミー・アキノ
ジャスパー・シェフ:クリスティアン・コンヴェリー
デイジー・シェフ:オークリー・ブル
ジュリア:ステファニー・スコット
ディスティニー:リッキー・ロウ

アメリカ 映画
配給 アマゾン・スタジオ
2018年製作 120分
公開
北米:2018年10月12日
日本:2019年4月12日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $7,649,970
世界 $16,540,850


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
サンフランシスコ
ニューヨーク・タイムズ”他のフリーの記者デヴィッド・シェフスティーヴ・カレル)は、薬物の専門家であるブラウン医師(ティモシー・ハットン)を訪ねて、息子ニコラス”ニック”(ティモシー・シャラメ)のことを話す。

知り尽くしているはずのニックが、時々、誰か分からなくなると言うデヴィッドは、あらゆるドラッグをやり”クリスタル・メス”に依存している息子の身に何が起きて、助ける方法はあるかブラウンに尋ねる。

1年前、サンフランシスコ郊外。
夜中に目覚めたデヴィッドは、ニックがいないことに気づき、病院に運ばれた可能性を考えて電話をするものの、ニックと思われる患者はいないと言われる。

ロサンゼルスに住む元妻ヴィッキー(エイミー・ライアン)に電話をしたデヴィッドは、何の解決策も浮かばない。

画家である妻のカレン・バーバー(モーラ・ティアニー)は、悩むデヴィッドを抱きしめるしかなかった。
...全てを見る(結末あり)

デヴィッドは、12歳のニック(ジャック・ディラン・グレイザー)が、弟ジャスパーの誕生を喜び、一人でヴィッキーが暮らすロサンゼルスに向かった日のことを思い出す。

買い物から戻ったデヴィッドは、ニックの車のヘッドライトが壊れていることに気き、部屋で眠っているニックに話しかける。

ニックを連れて更生ハウス”オーロフ・センター”に向かったデヴィッドは、もう二度としないと言われ嫌がる彼に、とにかく専門家の意見を聞こうと伝える。

施設の担当者のアニー・ゴールドブラム(エイミー・アキノ)と話したデヴィッドは治療を勧められ、入所を決めてニックを預ける。

暫くしてカレンと共にニックの様子を見に行ったデヴィッドは、もう少し施設に居ようかと思うと言われる。

今は大学には行くつもりはないと言うニックは、デヴィッドから何をしたいのか訊かれ、まず自立したいと答える。

それが不満なデヴィッドは、帰ろうとして車に乗る際に苛立ち、カレンから、ニックには時間が必要だと言われる。

数日後、施設のゴールドブラムからの連絡を受けたデヴィッドは、ニックがいなくなったことを知らされる。

ニックを捜したデヴィッドは、雨の中、ハイな状態で路地にいた彼を見つけて車に乗せる。
__________

ニックからマリファナを勧められて戸惑うデヴィッドは、大学6校すべてに合格した彼を誇りに思う。

ニックからドラッグの経験を訊かれたデヴィッドは、無害なものをそれなりにやったことを話す。

軽くやって楽しむだけだと言うニックが、現実の生活をつまらなく思っていることをデヴィッドは気にする。
__________

クリスタル・メスのことを調べたデヴィッドは、カレンと共にニックを施設に連れて行き、ドラッグのことなどを話す。

2年くらいあらゆるドラッグをやっていたと言うニックは、マリファナのことだけを知っていたデヴィッドから、自分にウソをついていた理由を問われる。

デヴィッドから責められるニックは、すべて自分が悪いと言って謝罪する。

自分の素晴らしさをもう一度、取り戻すようにと、デヴィッドはニックに伝える。

ニューヨーク
出張で滞在していたデヴィッドは、ニックからの電話で、大学に行くべきだと助言されたことを知り、書くことが好きなので大学に行きたくなったと言われる。

その後、大学に入学したニックと共に寮に向かったデヴィッドは、彼の自立を喜び抱きしめる。

ニックは学生生活を楽しみ、笑顔が戻ったデヴィッドは、家族と共に幸せを実感する。

学生のジュリア(ステファニー・スコット)と知り合ったニックは、彼女の家の食事に招待される。

洗面所を借りたニックは、その場にあった薬を飲む。

その後、デヴィッドからの電話ですべて順調だと伝えたニックだったが、ジュリアとは別れドラッグに溺れる。

戻ったニックを歓迎したデヴィッドは、家族と共に楽しい時間を過ごす。

デヴィッドの車を借りたニックはマリファナを吸い、ハイになりながらドライブする。

翌朝、ジャスパー(クリスティアン・コンヴェリー)の貯金箱からお金がなくなり、それを妹のデイジー(オークリー・ブル)のせいにして二人は喧嘩をする。

その件をニックに話し疑ったデヴィッドは、金は盗まずドラッグもやっていないと言う彼と口論になる。

出て行こうとしたニックを引き留めたデヴィッドは、話を聞こうとせずに去る彼に、自分の問題だと言って声を荒げる。

出て行ったニックの部屋にあったノートを見たデヴィッドは、その異様な内容に驚き、クリスタル・メスの代わりにヘロインもやったというメモを確認する。

ブラウン医師を訪ねたデヴィッドは、ニックのことを話す。

知り尽くしているはずのニックが、時々、誰か分からなくなると言うデヴィッドは、あらゆるドラッグをやりクリスタル・メスに依存している息子の身に何が起きて、助ける方法はあるかブラウンに尋ねる。

クリスタル・メスのことについてブラウンから詳しい話を聞いたデヴィッドは、その後、ドラッグ依存症と思われるダイアン(エイミー・フォーサイス)に声をかける。

ブラウンから聞いた脳障害が治らないことなどを思い出しながら、デヴィッドはダイナーでダイアンと話し、クリスタル・メスの快感は説明できないと言われる。

ダイアンの様子を見ながら話を聞くデヴィッドは、ニックが回復する見込みは非常に少ないと言うブラウンの言葉が正しいと考える。

両親が心配しているはずだと尋ねたデヴィッドだったが、”何も気にしていない、あなたに何が分かるの?”と言うダイアンはその場を去る。

街でクリスタル・メスを手に入れたデヴィッドは、それを試して感覚を体験する。

幼いニック(クエ・ローレンス)とよく来たダイナーで、デヴィッドはかつて楽しい時を過ごしたことを思い出す。

その場でニックと待ち合わせたデヴィッドは、現れた彼から、ドラッグをやめて5日目だと言われる。

サンフランシスコを離れてニューヨークに行くため数百ドルほしいと言うニックにそれを拒んだデヴィッドは、家に戻ってくるようにと伝える。

管理されていると言って苛立つニックは、デヴィッドと話しても無駄だと思いその場を去る。

数日後、夜中にニックのことでニューヨークの病院からの連絡を受けたデヴィッドは、その場に向かう。

病院に着いたデヴィッドは、ニックが出て行ったことを知り、戻ろうとしていた空港で彼からの連絡を受ける。

カフェにいたニックからドラッグはやめたと言われたデヴィッドは、彼を連れてホテルに向かう。

ヴィッキーに電話をしたデヴィッドは、彼女にニックを預けることをにする。

デヴィッドは、幼いニックを空港に送り、一人でヴィッキーの元に向かわせた時のことを思い出す。

施設に入ったニックは、面会に来たヴィッキーに謝罪する。

ヴィッキーと暮らすことになったニックは、薬物依存者の会などにも出席し、1年2か月クリーンな状態であることなどを語る。

デヴィッドとカレンが結婚した、8歳(ザカリー・リフキン)の時のことを思い出しながら、ニックは車を運転して父の家に向かう。

歓迎されたニックは、家族と楽しい時を過ごす。

ドラッグの影響で損傷した脳は元には戻らないことをカレンに話したデヴィッドは、神経終末は再生可能だが2年はかかると伝える。

外出から戻ったニックの薬物検査をしたデヴィッドは、問題ないことを確認する。

週末を楽しんだニックは、家族に見送られながらその場を去る。

途中、車を止めたニックは精神的に不安定になり、施設の支援者スペンサー(アンドレ・ロヨ)と電話で話す。

スペンサーから、文才があるので書くようにと言われたニックは、ドラッグをやればすべてを失うと忠告され、後で連絡すると伝える。

街に向かい、同じ依存症のローレン(ケイトリン・ディーヴァー)と再会したニックは、長い間クリーンだったが楽しみたい気分だと伝える。

クリスタル・メスを手に入れたニックは、ローレンと共にそれを打ちハイになり愛し合う。

ニックの帰る姿が気になっていたデヴィッドは、彼に電話をするるものの連絡がつかなくなる。

ヴィッキーに電話をしたデヴィッドは、施設に戻っていないにも拘らず対処しようとしない彼女を非難し、電話を切られてしまう。

ロサンゼルスに向かおうとするデヴィッドに、家にいてほしいと考えるカレンは、苛立つ彼に、自分たちではニックを救えないと伝える。

家族が留守中にローレンと家に戻ったニックは、鍵がないために裏口のドアを壊して侵入する。

ニックは、デヴィッドが自分を心配している文章を見つける。

水泳大会に出場するジャスパーを家族で応援するデヴィッドだったが、ニックのことが気になる。

デヴィッドらが戻ってきたことを知ったニックは、ローレンと共にその場から逃げる。

ニックが逃げる姿を目撃したジャスパーは、カレンにそれを話す。

離れた場所に止めていた車に戻ったニックは、デヴィッドに気づき焦り走り去る。

それを目撃したカレンは車でニックを追うものの、途中で諦めて停車し涙する。

子供たちの元に戻り抱きしめたデヴィッドは、怖がらせたことを二人に謝罪する。

その夜、ローレンがドラッグの過剰摂取で意識不明になり、救急センターに電話をしたニックは、蘇生措置をする。

意識が戻ったローレンだったが、駆け付けた救命士は彼女を病院に運ぶ。

戸惑うニックはデヴィッドに電話をして、嫌わないでほしいと言って、過ちを犯したと伝える。

ドラッグはやめるので施設ではなく家に帰らせてほしいと言われたデヴィッドは、それを断り自分にはできないと伝えて、支援者と話すようにと助言する。

頑張って人生をやり直すようにと伝えたデヴィッドは電話を切り、ニックを救えないことを悔やみ悲しむ。

耐えるしかないデヴィッドは、ニックの写真を片付ける。

家族や友人と共にハイキングをしている際に、ヴィッキーからの電話を受けたデヴィッドは、ニックを見放せば死んでしまうと言われる。

見放さなくても死ぬと言うデヴィッドは、何をしても無駄であり自分は失敗したと伝える。

恥じているデヴィッドに、カレンと二人でよくやったと伝えたヴィッキーは感謝する。

ヴィッキーは、自分は諦める気はないが、一人ではできないとデヴィッドに伝える。

協力が必要だと涙ながらに訴えるヴィッキーに、人を救うことはできない、もう疲れたと伝えたデヴィッドは、電話を切られてしまう。

カレンと共に依存者の会に参加したデヴィッドは、過剰摂取で娘を亡くしたローズ(リサ・ゲイ・ハミルトン)の話を聞く。

いつものダイナーで過ごしていたニックは、トイレでドラッグを打ち意識を失う。

ニックが病院に運ばれたことを知ったデヴィッドはその場に向かい、待機していたヴィッキーから、あれほどの薬物を打ち生きているのは奇跡だと言われ、二人は抱き合う。

その後、回復したニックを連れて中庭に出たデヴィッドは、息子を抱きしめる。
__________

薬物過剰摂取は、50歳以下のアメリカ人の死因の第1位である。

支援と努力により、ニックは8年間シラフの状態でいる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
サンフランシスコ郊外。
ニューヨーク・タイムズ”他のフリーの記者デヴィッド・シェフは、優等生ではあったが薬物依存症の息子ニックを救うために、施設に入れることにする。
その場で順調に過ごしていたニックは、大学に行く気になり、それをデヴィッドに伝えて喜んでもらえる。
その後、ニックは再びドラッグに溺れてしまい、息子を立ち直らせるためにデヴィッドの苦悩の日々は続くのだが・・・。
__________

2008年に発表された、デヴィッド・シェフの回顧録”Beautiful Boy: A Father’s Journey Through His Son’s Addiction”と息子ニック・シェフの”Tweak: Growing Up on Methamphetamines”を基に製作された作品。

ベルギー出身のフェリックス・ヴァン・フルーニンゲンが、脚本を兼ねた監督作品。

エンディングでも明記される、50歳以下のアメリカ人の死因の第1位が薬物過剰摂取だということを考えさせられる、大きな社会問題をテーマにした物語。

息子が薬物に依存する理由が理解できずにいる父親の苦悩する姿が痛々しい。
家族を巻き込見悲しませる結果を悔やみ常に恥じて謝罪する息子だが、どうしても薬物の誘惑に勝てない怖さが切実に描かれたドラマ。

随所で見られる、助け合い愛し合うこと象徴する、ハグする場面が非常に印象に残る作品でもある。

主演のスティーヴ・カレルは、実在のジャーナリストであり原作者のデヴィッド・シェフを演じ、息子を救うために苦悩する父親を深く演じ、依存症から抜け出せない息子を演ずるティモシー・シャラメの演技も、各方面で絶賛された。

主人公を支える妻のモーラ・ティアニー、主人公と共に息子を立ち直らせようとするものの意見が対立する元妻のエイミー・ライアン、ニックの依存症仲間ケイトリン・ディーヴァー、ニックの支援者アンドレ・ロヨ、薬物の専門医ティモシー・ハットン、12歳のニック、ジャック・ディラン・グレイザー、8歳のザカリー・リフキン、4~6歳のクエ・ローレンス、依存症で娘を亡くした女性リサ・ゲイ・ハミルトン、主人公が意見を聞く依存症の女性エイミー・フォーサイス、厚生センターの担当者エイミー・アキノ、主人公の息子クリスティアン・コンヴェリー、娘オークリー・ブル、ニックのガールフレンド、ステファニー・スコットなどが共演している。


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