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ビーストリー Beastly (2011)

美女と野獣”をモチーフに2007年に発表された、アレックス・フリンのフェアリーテール”Beastly”を基に製作された作品。
自信過剰で傲慢な高校生が呪いで醜い姿になりながら真実の愛を手に入れるまでを描く、監督、脚本ダニエル・バーンズ、主演アレックス・ペティファーヴァネッサ・ハジェンズメアリー=ケイト・オルセンニール・パトリック・ハリスリサ・ゲイ・ハミルトンピーター・クラウスダコタ・ジョンソン他共演のロマンチック・ファンタジー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ファンタジー


スタッフ キャスト
監督:ダニエル・バーンズ
製作:スーザン・カートソニス
製作総指揮:マイケル・フリン
原作:”Beastlyアレックス・フリン
脚本:ダニエル・バーンズ
撮影:マンディ・ウォーカー
編集:トーマス・J・ノードバーグ
音楽:マーセロ・ザーヴォス

出演
カイル・キングソン/ハンター:アレックス・ペティファー
リンディ・テイラー:ヴァネッサ・ハジェンズ
ケンドラ・フィルファーティ:メアリー=ケイト・オルセン
ウィル・フラトーリ:ニール・パトリック・ハリス
ゾラ・デイヴィス:リサ・ゲイ・ハミルトン
ロブ・キングソン:ピーター・クラウス
スローン・ハーゲン:ダコタ・ジョンソン
トレイ・マディソン:エリック・ナドセン
ハロウィーンパーティー参加者:リアノン・モーラー=トロッター
デイヴィス医師:デビッド・フランシス
ダン・グランバーグ:ブライアン・イーストマン
ヴィクター・バレル:ジオ・ペレス
テイラー:ロク・ラフォーチュン

アメリカ 映画
配給 CBS Films
2011年製作 86分
公開
北米:2011年3月4日
日本:2012年2月4日
製作費 $17,000,000
北米興行収入 $27,865,570
世界 $43,202,280


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニューヨーク、バックストン・アカデミー高等部。
高校生のカイル・キングソン(アレックス・ペティファー)は、人気ニュースキャスターの父ロブ(ピーター・クラウス)と優雅に暮らす自信過剰で傲慢な少年だった。

環境委員長の選挙に立候補したカイルは皆の前でスピーチし、ガールフレンドのスローン・ハーゲン(ダコタ・ジョンソン)や友人トレイ・マディソン(エリック・ナドセン)から最高だったと言われるものの、異様な雰囲気のケンドラ・フィルファーティ(メアリー=ケイト・オルセン)の態度が気に入らなかった。

そんなカイルは、ケンドラと友達だと思ったものの、それを否定するリンディ・テイラー(ヴァネッサ・ハジェンズ)が気になる存在になる。

カイルは、忙しいロブと話をする時間もないことが不満だった。

子供をジャマイカに残して出稼ぎに来ているメイドのゾラ・デイヴィス(リサ・ゲイ・ハミルトン)にも、カイルは冷たく接する。
...全てを見る(結末あり)

環境委員長に決まったカイルは、魔女だという噂があるケンドラをからかおうとするものの、相手にされない。

パーティーが開かれ、カイルは、プレゼントしたバラが気に入らないスローンから嫌味を言われ、そのことをリンディと話す。

現れたケンドラを追い払おうとしたカイルは、体に異変を感じる。

気分が悪くなり屋上に向かったカイルは、その場にいたケンドラから、次の春がくる1年以内に、誰かに愛されなければ時間切れだと言われ、”愛している”という言葉で呪いは解けることを知らされる。

その瞬間カイルは、毛が抜けた傷とタトゥーだらけの醜い姿に変わってしまう。

ケンドラから、内面の醜さをそのまま現した姿だと言われたカイルは動揺する。

カイルの姿に驚いたロブは、彼を連れてデイヴィス医師(デビッド・フランシス)の元に向かい、診察を受けさせる。

身体の異常は見られないが、姿は戻らないと言われたロブは、何とかカイルを治そうとする。

対策が見つからないロブは別の家を用意し、カイルはロブとゾラと共にそこで暮らすことになる。

学校から姿を消したカイルは、様々な噂が流れる中、悶々とした日々を過ごす。

ある日カイルは、ロブが雇った盲目の家庭教師ウィル・フラトーリ(ニール・パトリック・ハリス)を迎え、彼は住み込みで暮らすことになる。

仕事の関係で前のアパートを使い、姿を現さないロブに見捨てられたと考えたカイルは心を閉ざす。

ある夜カイルは、バイクで外出しハロウィン・パーティーに向かう。

カイルは、ケンドラと話すものの元には戻せないと言われ、スローンが自分と付き合うことを負担に思い、トレイと親しくなっていることを知る。

カイルは自分に気づいていないリンディと話し、彼女が自分のいいところを評価していたことを知る。

その後、リンディのことが頭から離れないカイルは、彼女の家に向かう。

15歳で視力を失ったウィルは、他人にどう見られるかではなく、自分がどう見るかが問題だとカイルに話す。

過去を忘れるために自分のサイトを閉鎖したカイルは、夜になるとリンディの行動を追う。

そのことをウィルとゾラに話したカイルは、気がまぎれる。

カイルは、リンディがホームレスのためにボランティアをしていることを知る。

リンディが麻薬中毒の父テイラー(ロク・ラフォーチュン)のことで悩んでいることを知ったカイルは、彼女がトラブルに巻き込まれるのを目撃する。

テイラーは売人のヴィクター(ジオ・ペレス)と揉めて、リンディは殴られて気を失う。

リンディを助けたカイルは銃声を聴き、テイラーが一人を射殺したことを知る。

テイラーからリンディのことを訊かれたカイルは、彼女を守りたいと伝えてその場の写真を撮り、指示に従わなければ警察に渡すと伝える。

翌日カイルは、名前を”ハンター”ということにして、テイラーに連れて来られたリンディを迎える。

これ以上関わりたくないと言って父を追い払ったリンディは、身を隠しているカイルを警戒する。

心を閉ざすリンディは部屋に閉じこもり、カイルからの高価なプレゼントなどを受取ろうとしない。

ゾラから、リンディがブランド品などを好む子ではないと言われたカイルは、彼女がどんな子か考えるようにと助言される。

何とかリンディと話をしたカイルは、父親が心配していることを伝えて、持ってきたグミを受け取ってもらえる。

それを喜びゾラに知らせたカイルは、リンディに手紙を書く。

カイルは、リンディのためにバラを栽培する温室を作ることを考える。

ウィルと話していたカイルは、リンディが来たためにカーテンの裏に隠れる。

リンディを歓迎したウィルは自己紹介し、カイルが温室を作ろうとしていることを話す。

カイルは、屋上に温室を作り始める。

リンディはカイルに興味を持ち始め、パーカーのフードを被り顔を見せない彼と話をする。

家庭教師のウィルの授業を一緒に受けることでリンディと同意したカイルは、彼女に顔を見せる。

リンディが自分を見ても気にしないために喜ぶカイルは、ウィルとゾラに相談して準備をする。

翌日カイルは、バラが咲く温室にリンディを招待し、ウィルとゾラも現れ、三人の前で詩を読む。

暫くしてゾラはウィルと共に席を外し、カイルはリンディとの時間を楽しむ。

やがて冬となり春が近づくカイルは、ケンドラと話し、もう少し時間が欲しいと伝える。

無理だと言われたカイルは、リンディの人生だけでなく、ゾラの家族やウィルの目のことを話し、自分はいいので助けてあげて欲しいと伝える。

ケンドラは、カイルが最初に話した指示に従うことを条件に、それを承知する。

家に戻ったカイルは、リンディが、以前一緒に撮った写真をwebでチェックし、自分(カイル)に好意を持っていることを知る。

カイルは、自分も好かれているような気がすると言うリンディの気持ちを探り、彼女を誘い出かける。

キャロル・ガーデンズ動物園に忍び込んだカイルは、幼いころに父と来た思い出をリンディに話し、母親が家を出たことを知らされたと伝える。

カイルは、よく見ていた象の親子の映像を映し、内容をリンディに話す。

家に戻り屋上に向かったカイルはリンディと過ごし、膝の上で眠った彼女に愛を伝える。

リンディを寝室に運びベッドに寝かせたカイルは、友人から”マチュ・ピチュ”への修学旅行に誘うメッセージを見てしまい、彼女がこの場から逃げたいと思っていることを知りショックを受ける。

ウィルと共にカイルからその話を聞いたゾラは、リンディの立場で考えれば、必ず愛していると言ってくれると伝えて励ます。

リンディを連れて別荘に行くべきだと言うウィルの提案で、カイルは彼女と共にリムジンで湖のコテージに向かう。

リンディは、ヴィクターが捕まったので戻るようにという父からのメールを受けるものの、そのメッセージを削除する。

豪邸のようなコテージに着いたリンディは驚き、カイルと互いの父親の話をする。

教師だった父親は、母が死んで生きる気力を失いクスリに溺れたことを話したリンディは、世話をしなくていいので気が楽だとカイルに伝える。

散歩をしたカイルはリンディに手紙を渡し、つまづいて倒れた彼女にキスしようとする。

父からの電話を受けたリンディはクスリで倒れたことを知り、カイルは病院に向かう彼女を駅に送る。

別れる際、リンディから”最高の親友”と言われたカイルは、彼女が手紙をう読もうとしたために焦り、制止することはできなかった。

自分への気持ちを伝えるラブレターを読んだリンディは動揺し、その後、学校に戻った彼女は、カイルに連絡するものの返事はなかった。

マチュ・ピチュへの出発の日、学校に向かったカイルは、生徒たちが驚く中、リンディに近づく。

カイルに気づいたリンディは、手紙を渡された状況で無視されたことを話して彼を非難する。

リンディは、愛ではないと思うのが怖かった、君の前では醜いと感じなかったと言うカイルに、醜くないからだと伝える。

カイルのパーカーのフードを外したリンディは、彼にキスする。

バスが出発するアナウンスがあり、カイルは帰るまで待っているとリンディに伝える。

カイルに見送られるリンディは、彼に”愛している”と伝える。

元の姿に戻ったカイルは、”ハンター”捜すために戻ったリンディを追い、話をしようとする。

ハンターに電話をしたリンディは、カイルの携帯電話が鳴ったために驚き、すべてを理解して彼とキスする。

その後、ウィルの視力は回復し、ゾラは子供たちの”グリーンカード”を手にれる。

新しいインターンに会うロブは、美人かどうかにこだわり、推薦状に”魔法の能力を持つ”とあることを秘書から知らされる。

オフィスに呼ばれたケンドラは、ロブに近づく。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
自信過剰で傲慢な高校生カイル・キングソンは、人気ニュースキャスターの父ロブと共に優雅な暮らしをしていた。
環境委員長に立候補して当選したカイルは、異様な雰囲気で魔女と噂されるケンドラを嫌い、彼女の恨みを買い呪いをかけられる。
頭髪を失い傷とタトゥーの醜い姿になったカイルは、ケンドラから、1年以内に真実の愛を見つけられなければ永遠にその姿のままだと言われ、ロブに家を与えられて姿を消す。
父に見捨てられたと考えるカイルは、メイドのゾラと盲目の家庭教師ウィルとの生活を始める。
気になる存在だったリンディの行動を追ったカイルは、彼女が麻薬中毒の父親のことで悩んでいることを知る。
父親が売人を射殺した事件に巻き込まれたリンディを助けたカイルは、彼女を家に呼び一緒に暮らし始めるのだが・・・。
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美女と野獣”をモチーフにしたアレックス・フリンのフェアリーテール”Beastly”を基に製作された作品。

自信過剰で傲慢な高校生が、魔法で醜い姿になりながら真実の愛を手に入れるまでを描くロマンチック・ファンタジー。

現代版の”美女と野獣”ということで、これまで映画化された主人公の醜い姿とは変わったメイクなどはなかなか新鮮だ。

注目の若手スター、アレックス・ペティファーヴァネッサ・ハジェンズの共演などが話題になった。

脚本を兼ねるダニエル・バーンズの演出は単調ではあるものの、それなりに盛り上がり、おとぎ話的な雰囲気で進行するファンタジーとして楽しめる内容には仕上がっているが、批評家からは酷評されてしまった作品でもある。

醜い姿となり、今までの考えを改める主演のアレックス・ペティファーは、皮肉な言い方だが、傲慢で嫌味な高校生のシーンの方がハマリ役だったようにも思える。

主人公の愛を受け入れるヒロインのヴァネッサ・ハジェンズ、主人公に呪いをかける魔女メアリー=ケイト・オルセン、主人公と暮らすことになる盲目の家庭教師ニール・パトリック・ハリス、主人公を正しい方向に導くために助言するメイドのリサ・ゲイ・ハミルトン、人気ニュースキャスターである主人公の父親ピーター・クラウス、主人公のガールフレンドのダコタ・ジョンソン、主人公の友人エリック・ナドセン、医師のデビッド・フランシス、麻薬の売人ジオ・ペレス、ヒロインの父親ロク・ラフォーチュンなどが共演している。


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