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バットマン Batman (1989)

ボブ・ケインビル・フィンガーにより創作されたコミック・ヒーロー”バットマン”の実写版映画。
ゴッサム・シティを支配しようとするジョーカーと闇のヒーロー、バットマンの戦いを描く、監督ティム・バートン、主演ジャック・ニコルソンマイケル・キートンキム・ベイシンガー共演による記念すべきシリーズ第1作

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

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スタッフ キャスト
監督:ティム・バートン
製作総指揮
ベンジャミン・メルニカー

マイケル・E・ウスラン
製作
ピーター・グーバー

ジョン・ピーターズ
原案
ボブ・ケイン

ビル・フィンガー
脚本
サム・ハム

ウォーレン・スカーレン
撮影:ロジャー・プラット
編集:レイ・ラヴジョイ
美術・装置
アントン・ファースト

ピーター・ヤング
音楽:ダニー・エルフマン
主題歌:プリンス”Batdance”

出演
ジャック・ネイピア/ジョーカー:ジャック・ニコルソン
ブルース・ウェイン/バットマン:マイケル・キートン
ヴィッキー・ベール:キム・ベイシンガー
アレクサンダー・ノックス:ロバート・ウール
アルフレッド・ペニーワース:マイケル・ガフ
ジェームズ・ゴードン警視総監:パット・ヒングル
ハーヴェイ・デント:ビリー・ディー・ウィリアムズ
カール・グリソム:ジャック・パランス
ボルグ市長:リー・ウォレス
ボブ:トレイシー・ウォルター
アリシア・ハント:ジェリー・ホール
エクハート刑事:ウィリアム・フットキンス

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

1989年製作 126分
公開
北米:1989年6月23日
日本:1989年12月23日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $251,185,410
世界 $411,348,920


アカデミー賞
第62回アカデミー賞

・受賞
美術賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ゴッサム・シティ。
治安は乱れ犯罪が頻発する街に、犯罪者を次々と倒す一人の怪人”バットマン”(マイケル・キートン)が、闇の中から現れる。

叩きのめした犯罪者に、自分の名前を仲間に広めろと言い残し、バットマンは姿を消す。

新任の地方検事ハーヴェイ・デント(ビリー・ディー・ウィリアムズ)を市民に紹介するボルグ市長(リー・ウォレス)は、ジェームズ・ゴードン警視総監(パット・ヒングル)らの協力を得て、ゴッサム・シティを牛耳るカール・グリソム(ジャック・パランス)を摘発しようとする。

グリソムの右腕ジャック・ネイピア(ジャック・ニコルソン)は、悪徳警官のエクハート刑事(ウィリアム・フットキンス)に賄賂を渡し、デントの動きを妨害させようとする。
...全てを見る(結末あり)

組織の後を継ぐ考えのネイピアを見下すエクハートは、ネイピアの部下ボブ(トレイシー・ウォルター)に銃を向けられ、指示通りににするよう強要される。

脅されたエクハートは、グリソムの女であるアリシア・ハント(ジェリー・ホール)とネイピアの関係をバラそうと考える。

”コウモリ男・バットマン”の噂は街に広がり、特ダネをものにしようとしている新聞記者のアレクサンダー・ノックス(ロバート・ウール)とカメラマンのヴィッキー・ベール(キム・ベイシンガー)は、謎の男バットマンを追う。

ネイピアが愛人のアリシアに手を出したことを知ったグリソムは、情報を流したエクハートと手を組み、ネイピアを罠にかけようとする。

大富豪である青年実業家ブルース・ウェイン(マイケル・キートン)のパーティーに出席したノックスとヴィッキーは、彼に挨拶する。

ヴィッキーは魅力的なブルースに惹かれ、彼も同じ気持ちになる。

招待客のゴードンが急用で帰ることを執事のアルフレッド・ペニーワース(マイケル・ガフ)から知らされたブルースは、その場を離れる。

監視カメラの映像をチェックしてゴードンの会話を聴いたブルースは、ネイピアがアクシス化学に侵入したことを知る。

アクシス化学。
ネイピアはエクハートにハメられたことに気づき、その場にゴードンが駆けつけ、バットマンも現れる。

ネイピアを捕えたバットマンだったが、ボブがゴードンに銃を向けたためにネイピアを解放する。

裏切ったエクハートを射殺したネイピアは、再びバットマンに襲われそうになるが、銃撃した計器の破片が顔に当たり、体勢を崩してその場から落ちそうになる。

バットマンに手を掴まれたネイピアだったが、化学薬品タンクに落下 してしまう。

煙幕を張ったバットマンは姿を消す。

翌日、ブルースから食事の招待を受けていたヴィッキーは、彼の屋敷に向かう。

大食堂の堅苦しい食事を止めて、ブルースとアルフレッドと共にキッチンで楽しい食事をしたヴィッキーは、心を通わせて楽しい時を過ごす。

一命を取り留めたネイピアは、薬品のせいで人体の異変と精神にも異常をきたす。

グリソムの前に現れたネイピアは以前よりも凶暴性を増し、”ジョーカー”に変身したことを伝えてグリソムを射殺する。

酔って眠ってしまったヴィッキーは、翌朝、旅行に出かけると言うブルースと、その後に会う約束をする。

屋敷を去ろうとするヴィッキーは、戻った頃に電話をすることをアルフレッドに伝えるが、どこにも行く予定はないと言われ、それを気にしながらその場を去る。

ジョーカーの異常な姿を見たアリシアは驚き、気を失ってしまう。

その後、闇黒街を牛耳ろうとするジョーカーは、逆らう者を抹殺する。

新聞社にブルースの資料がないために調べようとしたヴィッキーは、彼を尾行する。

パール通りに向かったブルースは、その場に花を置いて立ち去り、ヴィッキーはその様子を見ていた。

市庁舎の入り口でノックスらに質問される暗黒街のボス達の話を聞いていたブルースは、そこに現れたジョーカーが、邪魔者を抹殺するのを目撃する。

マスコミがバットマンをもてはやすこと知ったジョーカーは、それが気に障り苛立つ。

屋敷に戻ったブルースは、市庁舎で出くわしたヴィッキーから連絡があったことをアルフレッドから知らされる。

ネイピアがジョーカーとなり生きていたことをアルフレッドに伝えたブルースは、警察にあるネイピアの資料を入手するよう指示する。

ノックスに電話をしたヴィッキーは、パール通りで起きた過去の事件を調べてもらう。

ボブに探りを入れさせたジョーカーは、ノックスとヴィッキーのことを知り、ブルースと親しい彼女が気に入り近づこうとする。

その後ジョーカーは、顔が変形して精神が異常になる化粧品を販売して街中を混乱させる。

ネイピアの資料を入手したブルースは、会う約束もしていないヴィッキーから、美術館には遅れるというメッセージを受け取り不審に思う。

美術館にヴィッキーを誘き寄せたジョーカーは、彼女にマスクを渡して、その場にいた人々をガスで眠らせる。

化粧品により醜くただれたアリシアの顔をヴィッキーに見せたジョーカーは、バットマンのことを聞き出そうとする。

そこに現れたバットマンはヴィッキーを救い、”バットモービル”で走り去る。

ボブらの追跡をかわして相手を叩きのめしたバットマンは、ヴィッキーと共にバットケイヴに向かう。

ジョーカーの化粧品の謎を解く資料をヴィッキーに渡したバットマンは、彼女を気絶させてアパートに送る。

その資料により市民の危機を救ったバットマンを許せないジョーカーは、彼の抹殺方法を考える。

このままではヴィッキーに必ず気づかれると考えるアルフレッドから、真実を伝えるべきだと言われたブルースは、彼女のアパートに向かう。

現れたブルースを招き入れたヴィッキーは、電話にも出ず旅行も嘘だったことを追及する。

ヴィッキーを黙らせたブルースは好意を伝え、戸惑いながら真実を話そうとする。

そこにジョーカーが現れ対応したヴィッキーは驚き、アリシアが飛び降り自殺をしたことを彼女は知らされる。

ブルースがいることを知ったジョーカーは、彼を銃撃してその場を去る。

ブルースが姿を消したために混乱するヴィッキーは、彼が弾丸を防いだことに気づく。

ノックスと話したヴィッキーは、彼が調べた情報で、ブルースが少年時代に、両親を目の前で殺されたことを知る。

街の危機に直面したボルグ市長は、ゴッサム・シティの200年祭の延期を発表する。

しかしジョーカーは、200年祭を祝い2000万ドルを街にばら撒くことをテレビで伝え、更にバットマンを挑発して対決しようとする。

バットケイヴでその映像を見ていたブルースは、自分の両親を殺した犯人が街のチンピラだったネイピア(ジョーカー)であることに気づく。

そこに、アルフレッドに案内されたヴィッキーが現れ、ブルースは自分の正体を彼女に知らせる。

愛を育てていいのかとヴィッキーから訊かれたブルースは、そうしたいと伝えて、その前にジョーカーと決着を付けることを告げる。

バットモービルでアクシス化学に向ったバットマンは、工場を破壊する。

しかし、余裕を見せるジョーカーは、200年祭のパレードを始めてしまう。

予告通り金をばら撒き始めたジョーカーは、市民を引き付けて毒ガスを散布する。

それに気づいたヴィッキーとノックスは、その場から車で避難する。

その時、バットマンが”バットウィング”で現れ、毒ガス風船を街から遠ざける。

憤慨したジョーカーは、ボブを射殺してしまう。

バットウィングに攻撃を加えたジョーカーは墜落させて、ヴィッキーを人質にして大聖堂に立て篭もる。

それを追ったバットマンは、ジョーカーの手下に襲われるものの叩きのめす。

バットマンがいることに気づいたヴィッキーは、ジョーカーに心を許したように見せかけて彼を油断させる。

現れたバットマンはジョーカーに襲い掛かり、両親の復讐だと伝える。

ジョーカーを突き落としたバットマンだったが、手を掴まれて、ヴィッキと共に落ちそうになる。

ジョーカーが手下のヘリコプターで逃しようとするのをバットマンが阻止し、ジョーカーは地上に落下する。

ヴィッキーと共に落下したバットマンだったが、ワイヤーを放ち、二人は宙吊りになりながら助かる。

ジョーカーは落下死して、現場に駆け付けたゴードンはそれを確認する。

その後、ヴィッキーは、バットマンの取材を止めることをノックスに伝える。

バットマンはゴッサム・シティのヒーローとなり、ボルグ市長、デント、ゴードンにより、バットマンを呼び寄せるバットシグナルの除幕式が行われる。

ヴィッキーは、迎えに来たアルフレッドの車に乗り、ブルースの屋敷に向かう。

バットマンは、バットシグナルを見つめる。


解説 評価 感想

参考:
・「バットマン」(1989)
・「バットマン・リターンズ」(1992)
・「バットマン・フォーエヴァー」(1995)
・「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」(1997)
・「バットマン ビギンズ」(2005)
・「ダークナイト」(2008)
・「ダークナイト ライジング」(2012)

*(簡略ストー リー)
犯罪都市ゴッサム・シティ、そこには、闇から現れて犯罪者を倒す謎の怪人”バットマン”がいた。
市長は、新任の地方検事デントや警視総監のゴードンの協力を得て、闇社会を牛耳るグリソムの摘発を市民に約束する。
愛人に手を出した右腕ジャック・ネイピアを罠にハメたグリソムは、彼を始末しようとする。
現れたバットマンと争い化学溶液タンクに落下したネイピアは、凶暴な”ジョーカー”に変身する。
バットマンである大富豪のブルース・ウェインは、ジョーカーの出現が街の危機だと考える。
ジョーカーは、バットマンを追うカメラマンのヴィッキーに近づき、バットマンを倒してゴッサム・シティを支配しようと企むのだが・・・。
__________

1966-68年に放映されたTVシリーズとは全く違う”闇のヒーロー”、ダークなイメージのバットマンを誕生させた、ティム・バートンの感性が光る見応えある作品。

前年の「ビートルジュース」(1988)をヒットさせて、独得の映像センスを披露してくれた彼の出世作である。

北米興行収入は約2億5100万ドル、全世界では4億1100万ドル以上の興行収入を上げた大ヒット作品。

第62回アカデミー賞では、美術賞を受賞した。

アカデミー賞を受賞した、アントン・ファーストピーター・ヤングによる、近代建築とゴシック様式の入り混じった建築物や装飾品を含めたセット、またバットモービルやバットウィングの造形センスの良さなど、斬新な映像に圧倒される。

ダークなイメージを見事に表現したダニー・エルフマンの音楽も、効果的にドラマを盛り上げる。

日本でも”バットマン”のキャラクター自体のファンは多いものの、アメリカ国内のような爆発的人気が出ないのは、アメリカン・コミックスへの思い入れの違いだろう。

なんと言っても、出色のキャラクター、ジョーカー役ジャック・ニコルソンの天才的な演技には舌を巻く。

この後、登場する多くのバットマンの宿敵の中でも、群を抜く強烈な役柄を、ジャック・ニコルソンは見事に演じている。
同じ役を演じた「ダークナイト」(2008)のヒース・レジャーの演技も素晴しかった。

ブルース・ウェイン/バットマン役を演じたマイケル・キートンは、イメージに合うかが心配ではあったが、平時の温厚な実業家も様になっていて、相性の良いティム・バートンだけに、続編「バットマン・リターンズ」(1992)でも登場することになる。

その相手役として、魅力的なことこの上ない妖艶なキム・ベイシンガーとのマッチングも良く、バランスが取れているカップルとなっている。

バットマンの特ダネを追う新聞記者のロバート・ウール、ウェイン家の執事マイケル・ガフ、警視総監のパット・ヒングル、彼にしてはやや存在感に欠けた役柄が残念な地方検事のビリー・ディー・ウィリアムズ、この年までニューヨーク市長を勤めたエドワード・コッチに雰囲気が似ている、「サブウェイ・パニック」(1974)でもNY市長を演じたリー・ウォレス(もちろん本作の舞台はニューヨークではないが・・)、悪徳刑事のウィリアム・フットキンス、そして、迫力、存在感ともに満点の、暗黒街を牛耳るジャック・パランス、その愛人ジェリー・ホール、ジョーカーの右腕トレイシー・ウォルターなどが共演している。


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