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閉ざされた森 Basic (2003)

アクション派監督ジョン・マクティアナンによる、アメリカ陸軍レンジャー部隊員の失踪事件と軍内部の陰謀を描く、主演ジョン・トラヴォルタコニー・ニールセンサミュエル・L・ジャクソンジョヴァンニ・リビシ他共演のサスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・マクテ ィアナン
製作
マイク・メダヴォイ
アーノルド・メッサー
マイケル・タドロス

ジェームズ・ヴァンダービルト
製作総指揮
モリッツ・ボーマン

ベイジル・イヴァニク
ジョナサン・D・クレイン

ナイジェル・シンクレア
脚本:ジェームズ・ヴァンダービルト
撮影:スティーヴ・メイソン
編集:ジョージ・フォルシーJr.

音楽:クラウス・バデルト

出演
ジョン・トラヴォルタ:トム・ハーディ
コニー・ニールセン:ジュリー・オズボーン大尉
サミュエル・L・ジャクソン:ネイサン・ウエスト軍曹
ジョヴァンニ・リビシ:リーヴァイ・ケンドル
ブライアン・ヴァン・ホルト:レイモンド・ダンバー
テイ・ディグス:ジェイ・パイク
ティム・デイリー:ビル・スタイルズ大佐
クリスチャン・デ・ラ・フエンテ:カストロ
ダッシュ・ミホク:ミューラー
ロゼリン・サンチェス:ニュニエズ
ハリー・コニックJr.:ピート・ヴィルマー

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2003年製作 98分
公開
北米:2003年3月28日
日本:2003年9月13日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $26,536,100
世界 $42,792,560


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
パナマの運河地帯。
アメリカ陸軍レンジャー部隊が、嵐の中、訓練中に行方不明になる。

翌日、救助に向かったヘリコプターは、味方同士で撃ち合いをしている部隊を、森の中で目撃する。

救助された2人のうち1人は重傷で、無傷の隊員レイモンド・ダンバー(ブライアン・ヴァン・ホルト)は、尋問を担当するジュリー・オズボーン大尉(コニー・ニールセン)に対して口を閉ざしていた。

オズボーンは、ダンバーが書いたメモに”8”と書かれていたことだけを確認する。

部隊を率いていたネイサン・ウエスト軍曹(サミュエル・L・ジャクソン)以下、今尚4名の隊員が不明だった。

そのため、オズボーンの上官ビル・スタイルズ大佐(ティム・デイリー)は、麻薬取締局の捜査官トム・ハーディ(ジョン・トラヴォルタ)を呼び出す。
...全てを見る(結末あり)

オズボーンは、管轄外のハーディに任せることに反対するが、彼が尋問のプロだというスタイルズの命令に仕方なく従うことになる。

ハーディは、軍でウエストの訓練を受けた経験のある元レンジャー部隊員で、麻薬組織に買収された疑いをかけられて処分中だった。

しかしハーディは、簡単にダンバーの口を開かせることに成功する。

そして、ウエストの猛訓練と仕打ちで、彼と隊員のダンバー、リーヴァイ・ケンドル(ジョヴァンニ・リビシ)、パイク(テイ・ディグス)、カストロ(クリスチャン・デ・ラ・フエンテ)、ニュニエズ(ロゼリン・サンチェス)ミューラー(ダッシュ・ミホク)らの間に対立があったことが分かる。

ハーディとオズボーンは次に、重傷を負っていた将軍の息子ケンドルの話を聞きに病院に向かう。

問題の、森の訓練に向かったケンドルらは、突然のウエストの死に動転し、誰が彼を殺したかで隊員らは言い争いを始めた。

その後、撃ち合いが始まり、ダンバーが皆を殺したというのがケンドルの証言だった。

ハーディとオズボーンは、再びダンバーを尋問するのだが、白煙弾で殺されたウエストについて、彼とケンドルの証言は食い違う。

パイクがウエスト殺しの疑いで拘束され、その後ミューラーと言い合いになる。

ミューラーは黙らないパイクを射殺してしまい、嵐で小屋の屋根が飛んだことをきっかけに撃ち合いが始まり、負傷したケンドルを連れて逃げたとダンバーは語る。

隊員のドラッグ使用が話に出てくるが、そのドラッグは、病院のピート・ヴィルマー(ハリー・コニックJr.)から流れてきた物だということがわかる。

2年間、ヴィルマーと付き合っていたオズボーンは驚き、彼はあっさりと容疑を認め、ドラッグを売りさばく仕組みを説明し、オズボーンの指示で連行される。

オズボーンは、懲役を覚悟してまで、ヴィルマーがドラッグを売るかと疑問を抱き、ケンドルを再び尋問しようとするが、これで事件を片付けるべきだとハーディは主張する。

スタイルズ大佐はその報告を受け、ケンドルには近づかないようにとオズボーンに釘をさす。

それを無視したオズボーンは、ケンドルの元に向かい尋問し、彼とダンバーが共犯だと確信する。

その直後、ケンドルは発作を起こし様態が悪化して死亡してしまう。

オズボーンは、命令違反による職務解雇をスタイルズから言い渡される

ケンドルは死に際に、ダンバーのメモ書きと同じ、”8”という謎の数字をオズボーンの手のひらに残していた。

スタイルズは、基地内の特殊部隊”第8特殊班”が、姿を消している事実をハーディに告げる。

護送されるヴィルマーは、ダンバーの実名は”パイク”だとハーディとオズボーンに知らせる。

ハーディとオズボーンは、パイクが犯人だと確信し、彼が本国へ送られる護送機へと急行する。

パイクを捕らえたハーディは、彼から軍の補給路を使い、コカイン密売を部隊が副業として行い、それがウエストにばれて、彼の殺害を企んだことを知る。

しかし、ハーディは、黒幕がスタイルズだと見破り、彼から買収される。

答を躊躇し立ち去ろうとするハーディを、スタイルズは殺そうとするが、その瞬間オズボーンが彼を射殺する。

ハーディとの別れ際、彼が部隊員らと同じ言葉の言い回しをしたため、不審に思ったオズボーンは彼の後を追う。

車にパイクを乗せたハーディは、街のアジトに向かう。

そこにオズボーンが乱入するが、死んだはずのウエストと、森の中で消息を絶った部隊員らが次々と現れ、ハーディを含めた”第8特殊班”が勢揃いする。

そして、ウエストに気に入られたオズボーンは、仲間に引き入れられてしまう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
パナマの運河地帯。
アメリカ陸軍レンジャー部隊が、訓練中に森林地帯で行方不明になる。
生存者2名の内ダンバーは、オズボーン大尉による尋問に口を閉ざす。
司令官スタイルズ大佐は、尋問のプロである麻薬取締局捜査官トム・ハーディを、処分中の身でありながら呼び寄せる。
オズボーンはそれに反発するが、ハーディはダンバーから証言を聞きだし、部隊を率いていたウエスト軍曹の猛訓練などで、部隊員との対立があったことを知る。
その後、ハーディとオズボーンは、同じく負傷して帰還した隊員ケンドルの元に向かうのだが、彼はダンバーとは全く違う証言をする。
そしてハーディとオズボーンは、部隊員がドラッグを使用していたことを一つの手がかりとして、それを流していた軍病院のヴィルマー医師の元に向かうのだが・・・。
__________

ジョン・トラヴォルタサミュエル・L・ジャクソン、2大スターの共演も注目され、謎の事件の真相が解明される、ラストのどんでん返しなどが話題になった作品でもある。

嵐と共に行方不明となった、レンジャー部隊員達のとった行動を探る、麻薬捜査官と尋問担当将校の駆け引きが、不可解な隊員の証言と共に、クライマックスで大きな展開を見せるストーリーは見応えはある。

しかし、話題作ではあったものの、批評家の評価は最悪に近く、興行収入は全世界を合わせても、製作費に届かない結果に終わった。

やや太り気味のジョン・トラヴォルタは、麻薬組織と癒着の疑いをかけられた、下品で強かな捜査官を、彼らしく、ユーモラスを交えて演じている。

グラディエーター」(2000)でローマ皇帝マルクス・アウレイウスの娘ルッシラを演じ、世界的ナスターとなった、デンマーク出身のコニー・ニールセンは、軍人らしく見せるために髪を切り、熱演はしているものの、美し過ぎる将校がどうも似合わない。

期待していたサミュエル・L・ジャクソンは脇役に徹し、ラストで大物振りを発揮する。

その他、軍の麻薬ルートの黒幕だった基地司令官ティム・デイリー、麻薬ルートに関る医師ハリー・コニックJr.、救助される隊員でジョヴァンニ・リビシブライアン・ヴァン・ホルトクリスチャン・デ・ラ・フエンテテイ・ディグスダッシュ・ミホクロゼリン・サンチェスなどが共演している。


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