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元受刑者が家族のために真面目に働きながら犯罪者を捕らえるまでを描く、監督ハリー・ラクマン、主演シャーリー・テンプル、ジェームズ・ダン、クレア・トレヴァー他共演のコメディ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督：ハリー・ラクマン
製作：ジョン・ストーン
原作：ジェームズ・Ｐ・ジャッジ”Square Crooks”（戯曲）
脚本
フィリップ・クライン
エドワード・Ｅ・パラモアJr.
撮影：Ｌ・ウィリアム・オコンネル
編集：アルフレッド・デガエターノ
音楽：デヴィッド・バットルフ
出演
シャーリー・エリソン：シャーリー・テンプル
エディ・エリソン：ジェームズ・ダン
ケイ・エリソン：クレア・トレヴァー
ウェルチ：アラン・ダインハート
ラリー・スコット：レイ・ウォーカー
ジェーン・スコット：ドロシー・リベア
トリガー・ストーン：ラルフ・ハロルド
フラニガン刑事：ジェームズ・フラヴィン
スチュアート・カーソン：リチャード・タッカー
カーソン夫人：オリーヴ・テル
アメリカ 映画
配給 Fox Film Corporation
1934年製作 76分
公開
北米：1934年6月30日
日本：未公開
■ ストーリー ■
シンシン刑務所を出所するエディ・エリソン（ジェームズ・ダン）の婚約者ケイ（クレア・トレヴァー）は、彼と結婚してナイアガラの滝に新婚旅行に予定だった。
ケイは駅で、エディを有罪にした張本人であるあくどい私立探偵ウェルチ（アラン・ダインハート）を見かける。
列車に乗車したケイを隣りに座らせたウェルチは、ナイアガラ行きの切符を見て、彼女が出所するエディと結婚すると考える。
フラニガン刑事（ジェームズ・フラヴィン）が同行して向かいに座っていた、これから服役するラリー・スコット（レイ・ウォーカー）は、ウェルチに絡まれるケイを守ろうとする。
模範囚だったエディは出所し、迎えに来たケイとの再会を喜び、これからナイアガラに向かうことを知って驚く。
そこに、フラナガンと共にラリーが現れ、エディに、列車内でウェルチがケイに絡んでいたことを伝える。
エディは、現れたウェルチに襲いかかるが、出所する彼をトラブルから守るために、ラリーがウェルチを殴り倒す。
エディはラリーに感謝し、出所後に会うことを約束して、ケイと共にその場を去る。
ナイアガラで幸せを実感したエディとケイは、将来の夢を語る。
6年後。
エディとケイの間には娘シャーリー（シャーリー・テンプル）が生まれていた。
エディは、工場主であるスチュアート・カーソン（リチャード・タッカー）に、運転手として雇われていた。
仮釈放で出所したラリーも雇われるが、彼とエディは、前科があることをカーソンには話していなかった。
職を得たラリーは、シャーリーのダンス教師ジェーン（ドロシー・リベア）と結婚するつもりだった。
シンシン刑務所を出所したトリガー・ストーン（ラルフ・ハロルド）が強盗を働く可能性があったために、警察は彼を監視していた。
警察を訪ねたウェルチは、カーソンに雇われたエディとラリーが問題を起こすと警部に忠告するものの、相手にされなかった。
エディとラリーは、現れたトリガーから、盗品を売りさばくことを頼まれるもののそれを断る。
カーソン夫人（オリーヴ・テル）の真珠のネックレスが盗まれ、警察はトリガーが犯人だと考え捕らえようとする。
保険会社に向かったウェルチは、エディとラリーを犯人にして、盗まれた宝石にかけられる報酬金手に入れようとするのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1926年に上演された、ジェームズ・Ｐ・ジャッジの戯曲”Square Crooks”を基に製作された作品。
芸術家、舞台デザイナーとしても活躍して映画界に入ったハリー・ラクマンが監督し、主演はシャーリー・テンプル、ジェームズ・ダン、クレア・トレヴァーなどが共演した作品。
元受刑者が家族のために真面目に働きながら犯罪者を捕らえるまでを描くコメディ・ドラマ。
家族愛や人情味溢れる物語に加え、古風なナンセンスギャグも楽しめる内容であり、シャーリー・テンプルによるお馴染みの見事なタップダンスなども注目だ。
主演のシャーリー・テンプルは、父親の窮地を知らずに犯罪に巻き込まれ、結果的に犯罪者を捕らえる手助けをする幼い少女を愛らしく演じている。
家族の幸せのために真面目に働く元受刑者のジェームズ・ダン、その妻クレア・トレヴァー、エディ（ジェームズ・ダン）を有罪に追い詰めた私立探偵のアラン・ダインハート、元受刑者であるエディの友人レイ・ウォーカー、その妻ドロシー・リベア、元受刑者である強盗でエディらを利用しようとするラルフ・ハロルド、刑事のジェームズ・フラヴィン、エディらを雇う工場主リチャード・タッカー、その妻で真珠のネックレスを盗まれるオリーヴ・テルなどが共演している。