1998年に発表された、紀行作家ビル・ブライソンの著書”A Walk in the Woods”基に製作された作品。 ”アパラチアン・トレイル”踏破を考えた紀行作家ビル・ブライソンの旧友との冒険の旅を描く、監督ケン・クワピス、製作、主演ロバート・レッドフォード、ニック・ノルティ、エマ・トンプソン、クリステン・シャール、ニック・オファーマン他共演のコメディ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ケン・クワピス
製作
ロバート・レッドフォード
ビル・ホールダーマン
チップ・ディギンス
製作総指揮
ジェレマイア・サミュエルズ
ジェイク・エバーツ
ジェイ・スターン
ラッセル・レヴィン
イ・ジェウ
原作:ビル・ブライソン”A Walk in the Woods”
脚本
マイケル・アーント
ビル・ホールダーマン
撮影:ジョン・ベイリー
編集
キャロル・リトルトン
ジュリー・ガルセス
音楽:ネイサン・ラーソン
出演
ビル・ブライソン:ロバート・レッドフォード
スティーヴン・カッツ:ニック・ノルティ
キャサリン・ブライソン:エマ・トンプソン
メアリー・エレン:クリステン・シャール
デイヴ:ニック・オファーマン
ジェニー:メアリー・スティーンバージェン
ドナ:ヘイリー・ロヴィット
アメリカ 映画
配給 Broad Green Pictures
2015年製作 104分
公開
北米:2015年9月2日
日本:2016年7月30日
製作費 $8,000,000
北米興行収入 $29,504,280
世界 $37,461,270
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
著名な紀行作家ビル・ブライソン(ロバート・レッドフォード)は、10年間イギリスで暮らした後にニューハンプシャーに戻る。
ハノーヴァー。
テレビ番組の出演を終えたブライソンは帰宅し、元看護士でイギリス人の妻キャサリン(エマ・トンプソン)と共に友人の葬儀に参列する。
人付き合いが苦手なビルは直ぐに帰ると言いだし、家に戻り散歩に出かける。
付近を通る”アパラチアン・トレイル”の歩道を見つめるビルは、2174マイル(3499km)を踏破してみたくなる。
それをキャサリンに話したビルは反対されるものの、昔のテントを庭に張りながら、考えは変わらないことを伝える。
テントが使い物にならなかったために、息子のサムと共にキャンプ用品店に向かったビルは、トレッキングの達人で店員のデイヴ(ニック・オファーマン)を紹介される。
テントなど必要なものを揃えたビルは、諦めさせようとするキャサリンが用意した資料などに目を通す。
独りで行くことも反対されたビルは、友人達に電話をしてみるものの、皆に断られる。
そんな時、旧友のスティーヴン・カッツ(ニック・ノルティ)からの電話を受けたビルは、話を聞いたと言う彼から、トレイルに同行してもいいかと訊かれる。 40年前に600ドルを借りたままでいることを気にするスティーヴンからの連絡を嬉しく思ったビルだったが、彼はダメだと言うキャサリンは反対する。 納得してもらえないキャサリンと共に、スティーヴンを飛行場に迎えに行ったビルは、想像以上に体の衰えが感じられる彼の姿を見て驚く。 ビルとキャサリンに迎えられたスティーヴンは二人の家に向かい、昔話をして楽しい時を過ごすし、持参した酒のボトルをリュックに入れる。 翌日、キャサリンに別れを告げたビルとスティーヴンはジョージア州に旅立つ。 4月 ホテルに到着したビルとスティーヴンは、翌日、出発地点から歩き始める。 想像以上にきつい道のりに疲れ果てた二人は、キャンプをする。 ニール・ギャップを通過した二人はペースが上がり、二日目の夜を迎える。 翌日、単独で歩くメアリー・エレン(クリステン・シャール)に声をかけられたビルとスティーヴンは、風変わりな彼女と行動を共にする。 夜になり、話し続けるメアリーに苛立つスティーヴンは、早く起きて彼女を引き離すというビルの案に賛成する。 翌朝、メアリーよりも早く出発したビルとスティーヴンは、彼女に追いつかれそうになり隠れる。 何とか見つからずに済んだ二人は街道に出て、ドナ(ヘイリー・ロヴィット)とダーレンの車に乗せてもらう。 二人はレストランで降ろしてもらい、酒を飲もうとしないスティーヴンは、事故を起こして以来、禁酒していることをビルに話す。 メアリーが心配になったスティーヴンだったが、出発した二人は、彼女に会った青年から、自分たちの悪口を言っていたことを知らされる。 雪になると言われた二人だったが、晴天だったために信じることはできなかった。 しかし、吹雪になり前進することが難しくなった二人は、その場でキャンプをする。 翌朝、天候は回復し、スティーヴンが酒を持参していることを知ったビルは、何も言わなかった。 ロッジに到着した二人は、部屋が満室だったために宿泊小屋で過ごすことになる。 5月 ”グレート・スモーキー山脈国立公園”の絶景に驚きながら進むビルとスティーヴンは、ある町のモーテルに宿泊しようとする。 オーナーのジェニー(メアリー・スティーンバージェン)に歓迎された二人は、久しぶりにベッドの上で眠ることができる。 シャワーを浴びようとしたビルはタオルがないことに気づき、ジェニーにそれを伝える。 スティーヴンは、二人が親しげに話す姿が気になる。 キャサリンに電話をしたビルは、留守だったためにメッセージを残す。 翌日、コインランドリーに向かったビルは、ジェニーとのことをスティーヴンにからわれる。 スーパーマーケットに行こうとしたビルは、フリーウェイを渡ることができない。 現れた女性ビューラに手を貸したスティーヴンは、彼女と親しくなる。 道路の下を通ろうとしたビルは、泥にハマってしまう。 戻って来た泥だらけのビルを再びからかったスティーヴンは、ビューラとのことを自慢げに話す。 その後、ジェニーのレストランにいたビルは、スティーヴンがビューラの夫に追われているのを知り、逃げることになる。 支度をしていたスティーヴンはビューラの夫が来たことに気づき、ビルと共に窓から逃げる。 ”シェナンドー国立公園”。 6月 雨宿りしたスティーヴンは、その場に描かれていたトレイルの経路を確認して半分も来ていないことを知り、それをビルに伝えて嘆く。 レンタカーを借りて少し北に進むと言うスティーヴンの提案に賛成したビルだったが、考えを変えて歩き続けることにする。 仕方なく付き合うことにしたスティーヴンは、ビルと共に熟練者コースに向かう。 休息するスティーヴンは、酒瓶を持ち歩くのは禁酒の決心を忘れないためだとビルに話し、それを渡して開けてもらう。 瓶を手にしたスティーヴンは、香りを嗅いだだけで酒をこぼしてしまう。 その後、崖沿いの狭い道を歩く二人は、足を踏み外して少し下に落下してしまう。 二人はその場から動けなくなり、ビルは衣服を結んで木の枝にかけようとする。 それを投げたスティーヴンは枝に引っかけてしまい、どうにもできなくなる。 死を覚悟しながら一夜を過ごした二人は、翌朝、現れた二人の青年に助けられる。 その後、家に戻ることを決めたビルとスティーヴンは、トレイル踏破を諦める。 踏破したことにしようと言うスティーヴンの意見に、ビルは賛成する。 ある町でバスのチケットを買ったビルは、それをスティーヴンに渡す。 まだ600ドル貸しだとスティーヴンに伝えたビルは、必ず返すと言う彼に別れを告げる。 帰宅したビルは、無事に帰ったことを喜ぶキャサリンを抱きしめる。 その後、郵便物をチェックしていたビルは、トレイルの途中で送った、スティーヴンからの何通もの絵ハガキを確認する。 最後のハガキには、”次はなんだ?”と書かれていた。 コンピューターを起動させたビルは、”A WALK IN THE WOODS.”とタイプする。
...全てを見る(結末あり)
ある夜、クマが現れたことに気づいたビルは、それをスティーヴンに知らせて、テントを揺らして威嚇し追い払うことに成功する。
*(簡略ストー リー)
ニューハンプシャー州、ハノーヴァー。
10年間のイギリス生活から帰国した著名な紀行作家ビル・ブライソンは、何不自由ない平凡な日々に満足できず、”アパラチアン・トレイル”踏破を考える。
妻キャサリンに反対されながらも同行者を探したビルは、旧友のスティーヴンから40年前ぶりに連絡を受ける。
同行することになったスティーヴンを迎えたビルは、体の衰えなどに不安を抱えながらも、約3500kmを歩くトレイルに挑戦するのだが・・・。
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著名な紀行作家ビル・ブライソンと旧友が踏破しようとする”アパラチアン・トレイル”の冒険の旅を描くコメディ・ドラマ。
ビル・ブライソンが40代の時の著書ではあるが、映画の主人公の年齢は60代の設定になっている。
主人公のビル・ブライソンを演ずる、撮影当時77歳のロバート・レッドフォードと、旧友でありトレイルに同行する73歳のニック・ノルティは、肉体的にかなりくたびれているように見えるために、かなり無謀な冒険にも思えるところがまた愉快だ。
著名な紀行作家として何不自由ない老後を送れるはずの主人公が、自分を見つめ直すためにチャレンジする旅が、ビル・ブライソンの著書の作風であるユーモアをまじえて描かれている。
様々な国立公園などの自然を映し出す映像は実に美しい。
夫の行動に呆れる主人公の妻エマ・トンプソン、主人公らがトレイルの途中で出会う風変わりな女性クリステン・シャール、キャンプ用品店の店員ニック・オファーマン、主人公らが泊るモーテルのオーナー、メアリー・スティーンバージェン、主人公らを車に乗せる女性ヘイリー・ロヴィットなどが共演している。