親子ほど年齢差がある女性を愛した実業家が彼女の不治の病を知りながら愛を深め人生を見つめ直す姿を描く、主演リチャード・ギア、ウィノナ・ライダー、ヴェラ・ファーミガ、J・K・シモンズ他共演、監督ジョアン・チェンによるラブロマンス。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョアン・チェン
製作
エイミー・ロビンソン
ゲイリー・ルチェッシ
トム・ローゼンバーグ
脚本:アリソン・バーネット
撮影:クー・チャンウェイ
編集:ルビー・ヤン
音楽:ガブリエル・ヤレド
出演
ウィル・キーン:リチャード・ギア
シャーロット・フィールディング:ウィノナ・ライダー
ジョン・ヴォルペ:アンソニー・ラパリア
ドロレス”ドリー”タルボット:エレイン・ストリッチ
リサ・タイラー:ヴェラ・ファーミガ
サラ・ヴォルペ:シェリー・ストリングフィールド
リン・マッケイル:ジル・ヘネシー
トム・グランディ:J・K・シモンズ
サイモン:サム・トラメル
ポール・シブリー:メアリー・ベス・ハート
シャノン:カリ・ローシャ
アメリカ 映画
配給 MGM
2000年製作 105分
公開
北米:2000年8月11日
日本:2000年9月23日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $37,752,930
世界 $90,726,670
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク、セントラルパーク。
高級レストランの経営者でプレイボーイのウィル・キーン(リチャード・ギア)は、恋人リン・マッケイル(ジル・ヘネシー)と待ち合わせ、別れ話を切り出す。
リンはウィルを責めながらその場を去り、彼は一人ボートに乗る女性シャーロット・フィールディング(ウィノナ・ライダー)を見つめる。
その夜、店で誕生日を祝うシャーロットを見かけたウィルは、彼女が気になる。
シャーロットもウィルを意識し、彼は、旧知の老婦人ドロレス”ドリー”タルボット(エレイン・ストリッチ)に声をかけられる。
ウィルは、ドリーに孫のシャーロットを紹介され、軽い挨拶をしてその場を離れる。 シャーロットは、ウィルが母親と知り合いだったことをドリーから知らされる。 後日シャーロットに電話したウィルは、帽子のデザイナーの彼女に、ある女性に贈る帽子のデザインを依頼する。 翌週、帽子を持参してウィルを訪ねたシャーロットは、彼から、パーティーに行く予定だった女性にキャンセルされたために、パートナーとして誘われる。 二人は楽しい時間を過ごし、ウィルがシャンパンを取りに行っている間、シャーロットはリサ・タイラー(ヴェラ・ファーミガ)という女性に声をかけられる。 戻ったウィルは、リサがシャーロットに話しかけたことを知り、それを気にする。 その後二人は自然に惹かれ合い、ウィルのアパートで一夜を明かす。 ウィルは、年齢差などを考えこれ以上の関係にはならないことをシャーロットに伝え納得させる。 シャーロットは、自分が不治の病だということを伝え、これまで生きてきたことが奇跡だと付け加える。 スタッフのジョン・ヴォルペ(アンソニー・ラパリア)に相談したウィルは、深入りしたことが間違いだと指摘される。 真剣だというウィルにジョンは、シャーロットには優しくするようにと助言する。 シャーロットを訪ねたウィルはドリーに迎えられ、彼女は、事故死した娘のことを話しながら、深入りしないようにと忠告する。 48歳のウィルは親子ほど年の違うシャーロットとす過ごすことをためらいながらも、彼女との関係を続ける。 時々発作を起こすシャーロットに診察を受けさせたウィルは、彼女が神経芽細胞腫であり、余命1年だということを医師のポール・シブリー(メアリー・ベス・ハート)から知らされる。 数日後、リサからの手紙を受け取ったウィルは、それを気にして彼女の元に向かうものの、会わずにその場を去る。 ジョンの家のパーティーに出席したウィルは、リンと再会してその場で愛し合ってしまう。 それを知ったシャーロットはショックを受け、ウィルは、それが自分の生き方だと語る。 帰宅したシャーロットの悲しむ姿を見たドリーは、ウィルに夢中だった娘(シャーロットの母)のことを話して聞かせる。 娘はウィルと関係を持たないままだったが、彼が娘の友人を妊娠させてしまったことをドリーはシャーロットに話す。 様子のおかしいウィルを気にするジョンは、彼が苦しんでいることを知るが解決策は見つからない。 アパートに戻ったウィルは、ロビーで待っていたリサに驚き、彼女に子供が産まれることを知り喜び、簡単な会話を交わして別れる。(リサはウィルの娘) シャーロットに会ったウィルは、謝罪を受け入れない彼女をなだめ、そして二人は愛し合う。 その後、二人は愛を確かめ合うが、シャーロットは倒れてしまい病院に運ばれる。 シブリー医師から数週間の命と言われたウィルは、最後の選択肢として手術を考える。 それをシャーロットに伝えたウィルは、困難な手術を引き受ける医師を探す。 思うように事が運ばず苛立つウィルは仕事も手に付かず、リサを訪ねて相談する。 ウィルは、リサとは関係ない話しをしたことと、娘(リサ)に会おうともしなかったことについて謝罪する。 リサは、医師を探すことに協力することを父ウィルに伝え、彼女は、専門医トム・グランディ(J・K・シモンズ)年間を見つけたことを知らせる。 オハイオ。 ウィルが手術の件で医師に会ったことを知った、それを望まないシャーロットは気分を害してしまう。 ウィルは、シャーロットの気持ちを察して彼女を抱きしめる。 クリスマス。 ウィルは、意識が朦朧とするシャーロットに語りかけ、ドリーやジョン、そしてリサと共に手術を見守る。 しかし、ブランディはシャーロットを助けられず、ウィルらは悲しみに打ちひしがれる。 アパートに戻ったウィルは、シャーロットに預けてあった腕時計が、自分へのプレゼントの箱にあることを知り悲しむ。 数ケ月後、セントラルパーク。
...全てを見る(結末あり)
グランディに会ったウィルは、手術をしてもらえることを確認し、彼に感謝してシャーロットの元に戻る。
倒れてしまったシャーロットは病院に運ばれ、連絡を受けたグランディは手術のために駆けつける。
リサは子供を出産し、彼女と共に孫を抱いたウィルはボートに乗り、幸せを実感する。
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
高級レストランを営むプレイボーイのウィル・キーンは、親子ほどの年齢差のある女性シャーロットに出会う。
二人は自然に惹かれ合い親密な関係になるのだが、ウィルは年齢差などを考え戸惑い別れようとする。
しかしウィルは、シャーロットが不治の病だと知り彼女に優しく接する。
そんな時ウィルの前に、娘と認めていなかった成長したリサが現れる。
ウィルは、シャーロットとの今後やリサとの親子関係を考えながら人生を見つめ直すのだが・・・。
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リチャード・ギアとウィノナ・ライダーの共演、そして22歳の年齢差のある2人のロマンスを描く作品として注目をを集めた。
「ラストエンペラー」(1987)などに出演した女優のジョアン・チェンの監督作品で、主演はリチャード・ギアであるが、ヒロインを含め女性の視点を重視した描写が印象に残る。
50歳を過ぎているリチャード・ギアは、男の目から見てもあまりにも魅力的であり、実は30歳に近いウィノナ・ライダーは幼く見えるのだが、2人の愛にそれほど違和感はない。
不治の病だというウィノナ・ライダーを、あえてやつれた表情で見せないところなどは意図的だったのか?クライマックスではメロドラマに成り過ぎることを意識的に嫌ったのであろう、ラストは、主人公の穏やかな幸せを映し出して終わる。
ヒロインのウィノナ・ライダーよりも、主人公の娘を演ずるヴェラ・ファーミガが実に魅力的で、公開時には意識していなかったが、その後の彼女の活躍を知りながら観直すと興味深い。
主人公の店のスタッフ、アンソニー・ラパリア、その妻シェリー・ストリングフィールド、ヒロインの祖母エレイン・ストリッチ、主人公の恋人役ジル・ヘネシー、専門医J・K・シモンズ、ヒロインが主治医メアリー・ベス・ハート、ヒロインの友人サム・トラメル、カリ・ローシャなどが共演している。