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オースティン・パワーズ ゴールドメンバー Austin Powers in Goldmember (2002)

007シリーズのパロディである、「オースティン・パワーズ」シリーズの第3作。
隕石牽引ビームで地球を危機に陥れようとするDr.イーヴルに立ち向かうイギリス諜報員オースティン・パワーズの活躍を描く、製作デミ・ムーア他、監督ジェイ・ローチ、製作、脚本、主演マイク・マイヤーズロバート・ワグナーミンディ・スターリングセス・グリーンマイケル・ヨークビヨンセマイケル・ケイン他共演の爆笑コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ

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スタッフ キャスト
監督:ジェイ・ローチ

製作
ジョン・S・ライオンズ
エリック・マクレオド
デミ・ムーア
マイク・マイヤーズ
ジェニファー・トッド
スザンヌ・トッド
脚本
マイク・マイヤーズ
マイケル・マッカラーズ
編集
グレッグ・ヘイデン
ジョン・ポール
撮影:ピーター・デミング
音楽:ジョージ・S・クリントン

出演
オースティン・パワーズ/Dr.イーヴル/ゴールドメンバー/ファット・バスタード:マイク・マイヤーズ
ナンバー・ツー:ロバート・ワグナー
ナンバー・ツー(若年時):ロブ・ロウ
フラウ・ファービッシナ:ミンディ・スターリング
スコット・イーヴル:セス・グリーン
バジル・エクスポジション:マイケル・ヨーク
フォクシー・クレオパトラ:ビヨンセ
ナイジェル・パワーズ:マイケル・ケイン
ナンバー・スリー:フレッド・サベージ
ミニー・ミー:ヴァーン・J・トロイヤー
ミスター・ロボト:松久信幸
フクミ:ダイアン・ミゾタ
フクユ:キャリー・アン・イナバ
ナイジェル・パワーズ(若年時):スコット・オーカーマン
バジル・エクスポジション(若年時):エディー・アダムス
オースティン・パワーズ(少年期):アーロン・ヒメルスタイン
Dr.イーヴル(少年期):ジョシュ・ザッカーマン
ナンバー・ツー(少年期):エバン・ファーマー
ジョンソン:クリント・ハワード
日本人歩行者:マシ・オカ
ディスコの男:ネイサン・レイン
本人:スティーヴン・スピルバーグ
本人:トム・クルーズ
本人:グウィネス・パルトロー
本人:ブリトニー・スピアーズ
本人:ジョン・トラボルタ
本人:ケビン・スペイシー
本人:ダニー・デヴィート
本人:クインシー・ジョーンズ
本人:オジー・オズボーン
本人:シャロン・オズボーン
本人:ケリー・オズボーン
本人:ジャック・オズボーン
本人:バート・バカラック

アメリカ 映画
配給 ニュ ー・ライ ン・シネマ
2002年製作 98分
公開
北米:2002年7月26日
日本:2002年8月24日
製作費 $63,000,000
北米興行収入 $213,079,160
世界 $296,655,430


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
2002年。
オースティン・パワーズをトム・クルーズ、ディクシーをグウィネス・パルトロー、Dr.イーヴルをケビン・スペイシー、ミニー・ミーをダニー・デヴィートが演じた映画が、監督スティーヴン・スピルバーグにより撮影されていた。

Dr.イーヴルのハリウッド基地。
宇宙から戻ったDr.イーヴル(マイク・マイヤーズ)は、ナンバー・ツー(ロバート・ワグナー)から、新規の事業”ハリウッド・タレント・エージェンシー”を始め、ナンバー・スリー(フレッド・サベージ)を雇ったことを知らされる。

フラウ・ファービッシナ(ミンディ・スターリング)と息子スコット(セス・グリーン)の前でクローンのミニー・ミー(ヴァーン・J・トロイヤー)を抱きながら、Dr.イーヴルは、ある計画を話し始める。

1970年代の錬金術師ヨハン・ヴァン・ダー・シュミット、通称”ゴールドメンバー”が、牽引ビームで低温核融合装置を開発し、隕石”ミダス22”を地球に呼び寄せる”プレパレーションH”を完成したのだった。
...全てを見る(結末あり)

相変わらずスコットは口答えするものの、Dr.イーヴルは、タームマシンで1975年に行き、ゴールドメンバーを連れて来ることを伝える。

しかし、Dr.イーヴルは、現れたイギリス諜報員オースティン・パワーズ(マイク・マイヤーズ)に逮捕され、世界機構の裁判で400年の刑を言い渡されてしまう。

この功績により、有名なスパイ、ナイジェル・パワーズ(マイケル・ケイン)の息子オースティンは、ナイトの称号が贈られることになる。

女王陛下からナイトの称号授与されたオースティンだったが、その場にナイジェルがいないことに気づく。

その後、クラブで楽しんでいたオースティンは、現れた上司のバジル・エクスポジション(マイケル・ヨーク)から、父ナイジェルが誘拐されたことを知らされる。

ジュネーブ、最重警備監房。
犯人の手掛かりが”ゴールド”だと分かったオースティンは、Dr.イーヴルに会い、スパイ学校時代の話をされる。

1958年。
オースティン(アーロン・ヒメルスタイン)とDr.イーヴル(ジョシュ・ザッカーマン)は、バジル(エディー・アダムス)やナンバー・ツー(エバン・ファーマー)と学んでいた。

その年の卒業式、”世界を股にかける謎の男”の表彰式で、自分が選ばれると思っていたDr.イーヴルは、オースティンが選ばれたためにショックを受ける。

スピーチを始めたオースティンは、ナイジェルがいないことに気づき、父に挨拶をしてもらおうと思った彼は、その場の者達に笑われる。
_________

その件について、自分が選ばれなかったことで愚痴をこぼすDr.イーヴルは、誘拐の首謀者ゴールドメンバーの名を語る。

居場所を知らせるよう迫るオースティンに、Dr.イーヴルは、普通の刑務所でミニー・ミーと過ごしたいという交換条件を要求する。

それを約束したオースティンは、1975年のニューヨークのディスコにゴールドメンバーがいることを知る。

バジルに見守られながら、オースティンはタイムマシンに改造された車でタイムスリップする。

1975年、ニューヨーク、ローラー・ディスコ”スタジオ69”。
フォクシー・クレオパトラ(ビヨンセ)のパフォーマンスと共に、オーナーのゴールドメンバーが現れ、オースティンは、その派手な登場に驚く。

オースティンとは親密な関係のFBI捜査官のフォクシーは、その場にいた男(ネイサン・レイン)と共に潜入捜査をしていたのだった。

8年もの間、連絡もよこさなかったことをフォクシーに批判されたオースティンは、男から父ナイジェルが奥の部屋にいることを知らされる。

4人の監視役の美女を相手にしていたナイジェルとオースティンの前に、ゴールドメンバーが現れる。

ナイジェルは連れて行かれ、オースティンは殺されそうになるが、その場にいたフォクシーがゴールドメンバーに銃を向ける。

逃れたゴールドメンバーは、ナイジェルと共にタイムマシンで2002年に向かってしまう。

美女の監視役の銃撃をかわして、フォクシーと車に乗って逃走したオースティンは、マイクロフィルムを奪ったことを彼女から知らされ、2002年にタイムスリップする。

ジョージア州立刑務所。
面会に来たファービッシナから、スコットが組織を継ぐ気になったと言われたDr.イーヴルは、彼女とキスして鍵を受け取る。

Dr.イーヴルとミニー・ミーは、囚人に暴動を起こさせて脱出する。

フォクシーと一夜を明かしたオースティンは、現れたバジルから、Dr.イーヴルが脱獄したことを知らされる。

オースティンとフォクシーは、仲間が組織に潜入したと言われてナンバー・スリーを紹介される。

Dr.イーヴルの新しい基地が東京にあるらしいと、オースティンはナンバー・スリーから知らされる。

その頃Dr.イーヴルは、ゴールドメンバーと共に潜水艦で東京湾に到着する。

牽引ビーム”プレパレーションH”で隕石”ミダス22”を引き寄せ、マグマが反応して両極の氷が解けて、世界を洪水が襲うとオースティンは説明する。

それを実行しようとしたDr.イーヴルは、現れたナイジェルに邪魔されたため、彼を部屋に閉じ込めるようミニー・ミーに命令する。

ミニー・ミーを言いくるめようとしたナイジェルは、本当のボスは君ではないかとおだてる。

東京に着いたオースティンとフォクシーは、Dr.イーヴルの部下が、アサヒ・スモウ・アリーナにいるという連絡をバジルから受ける。

アリーナでスモウを観戦したオースティンとフォクシーは、ファット・バスタード(マイク・マイヤーズ)が力士として現れたために驚く。

勝利したファット・バスタードが土俵の外の日本人に何かを渡したため、オースティンとフォクシーは、それが誰かを聞き出そうとする。

それが、Dr.イーヴルのために牽引ビームを作った”ロボト産業”社長のミスター・ロボト(松久信幸)だということを、オースティンとフォクシーはファット・バスタードから知らされる。

スコットの頭が剥げ始め、自分に似てきたことを知ったDr.イーヴルは、ミニー・ミーを追い払う。

バジルからの連絡で、ロボトがゴールドメンバーとも関係あると考えたオースティンは、ロボト産業に向かう。

ナイジェルの居場所をオースティンから聞かれたロボトは知らないと答える。

オースティンは、ナイジェルがビルの内部にいると考え、フォクシーと共に父を捜す。

その後オースティンとフォクシーは、”プレパレーションH”とそれを作動させるゴールド・キーをロボトから受け取るゴールドメンバーの姿を確認する。

フォクシーはゴールドメンバーに銃を向けるが、拘束されていたナイジェルが殺されそうになる。

オースティンはナイジェルを助けようとするが、ゴールドメンバーは逃走する。

ナイジェルのミニ・クーパーで、オースティンとフォクシーはゴールドメンバーを追う。

ゴールドメンバーは、”プレパレーションH”を運んでDr.イーヴルの潜水艦に戻る。

潜水艦を確認したオースティンは、いつも自分を一人にしていたナイジェルと親子喧嘩を始めてしまい、二人は別れる。

オースティンの滞在するホテル。
Dr.イーヴルを裏切ったミニー・ミーは、ナンバー・スリーに歓迎されていた。

戻ったオースティンは、それを知らずにミニー・ミーに襲いかかり、彼を叩きのめす。

バジルと電話をしていたナンバー・スリーから、ミニー・ミーが寝返ったことを知らされたオースティンは、彼に痛めつけたことを謝罪する。

オースティンのクローン風になったミニー・ミーを連れて、オースティンとフォクシーは、水陸両用ミニで海中に向かう。

世界機構を呼び出したDr.イーヴルは、隕石の衝突で地球が大洪水になると言って脅す。

Dr.イーヴルは巨額の現金を要求するが信用されず、衛星を牽引して消滅させる。

その頃、オースティンらは潜水艦に侵入する。

報酬を要求したたロボトは、Dr.イーヴルとスコットに殺される。

変装したオースティンとミニー・ミーだったが、健康診断を受けることになり、正体がバレてしまう。

ミニー・ミーは逃れてフォクシーと合流するが、オースティンはDr.イーヴルの元に連れて行かれる。

Dr.イーヴルは”プレパレーションH”を作動させようとするが、ゴールド・キーは現れたフォクシーが奪っていた。

拘束を逃れたオースティンはDr.イーヴルに銃を向けるが、そこにナイジェルが現れ、息子を守ると言い出す。

自分は大丈夫だと言うオースティンだったが、ナイジェルは、Dr.イーヴルのことだと伝える。

実は二人ともナイジェルの息子で、妻が暗殺された際に、Dr.イーヴルはベルギー人に拾われて悪党になったのだった。

Dr.イーヴルを殺すことができないオースティンは、謝罪するナイジェルも許す。

三人とミニー・ミーは新たな親子関係を喜ぶが、Dr.イーヴルのために悪人になったスコットは、納得せずに父を非難してその場を去る。

その時、ゴールドメンバーが野望を果たすと言って”プレパレーションH”を作動させようとするが、フォクシーがゴールド・キーをサメの水槽に捨ててしまう。

自分の股間からスペアのキーを取り出したゴールドメンバーは、フォクシーを人質に取って”プレパレーションH”を作動させる。

しかし、妨害したDr.イーヴルはゴールドメンバーを倒し、地球の危機は救われる。

チャイニーズ・シアター
その後、ジョン・トラボルタがゴールドメンバーを演じ、オースティンをトム・クルーズ、ディクシーをグウィネス・パルトロー、Dr.イーヴルをケビン・スペイシー、ミニー・ミーをダニー・デヴィートが演じた映画”オースティン・プッシー”は完成してプレミアが行われる。

劇場には痩せたファットが現れ、オースティンとフォクシーは驚く。

フォクシーはオースティンに感謝し、二人は愛を確かめる。

しかし、完全にDr.イーヴル化したスコットは、オースティンへの復讐を誓う。


解説 評価 感想

参考:
・「オースティン・パワーズ」(1997)
・「オースティン・パワーズ:デラックス」(1999)
・「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」(2002)

*(簡略ストー リー)
2002年。
Dr.イーヴルは、1970年代の錬金術師ゴールドメンバーが開発した牽引ビームを使い、地球を危機に陥れようと考える。
イギリス諜報員オースティン・パワーズは、Dr.イーヴルを逮捕するものの、有名なスパイである父ナイジェルが誘拐されてしまう。
今回の件にゴールドメンバーが絡んでいることを知ったオースティンは、タイムマシンで1975年にタイムスリップする。
ナイジェルを見つけたオースティンだったが、ゴールドメンバーが父を連れて2002年に向かってしまう。
オースティンは、潜入捜査をしていたFBI捜査官のフォクシーと共に2002年に向い、ナイジェルを救おうとするのだが・・・。
__________

1作目の「オースティン・パワーズ」(1997)はまずまずの受けだったが、2作目の「オースティン・パワーズ:デラックス」(1999)が大ヒットして迎えた最終作。

オースティン・パワーズ:デラックス」は北米のみで興行収入が2億ドルを超え、全世界では約3億1200万ドルの大ヒットとなった。
製作費が約倍になった本作は(3300万ドルから6300万ドル)、北米で2作目を上回る2億1300万ドルだったのだが、それ以外の国では不調で、全世界では3億ドル弱にとどまるものの、それでもシリーズの人気が窺える結果となった。
オースティン・パワーズ
製作費 $17,000,000
北米興行収入 $53,868,030
世界 $67,683,990

シリーズの売り物であるセクシー度や視覚的な下ネタはやや減ったような感じではあるが、出演者の顔ぶれはシリーズで最高の豪華さと言える。

トム・クルーズが自作の「ミッション:インポッシブル」(1996)風に登場し、グウィネス・パルトローケビン・スペイシーダニー・デヴィートが共演し、そしてスティーヴン・スピルバーグが、”オースティン・パワーズ”の映画化を監督しているという冒頭のシーンは圧巻だ。

日本が舞台になる内容なのだが、メチャクチャな文化の描写もこのシリーズなら許せてしまう。

オースティン・パワーズ、Dr.イーヴル、ゴールドメンバー、ファット・バスタードを愉快に演ずるマイク・マイヤーズ、彼の部下であるナンバー・ツーのロバート・ワグナー、その若年期のロブ・ロウ、ファービッシナのミンディ・スターリング、ドラマの進行と共にDr.イーヴル化していく息子スコットのセス・グリーン、オースティンの上司マイケル・ヨーク、オースティンに協力するFBI捜査官のビヨンセ、オースティンとDr.イーヴルの父親だった有名なスパイのマイケル・ケイン、その若年期スコット・オーカーマン、ナンバー・スリーのフレッド・サベージ、ミニー・ミーのヴァーン・J・トロイヤー、牽引ビームを製作する日本人の松久信幸、日本人の双子ダイアン・ミゾタキャリー・アン・イナバ、オースティンの少年期アーロン・ヒメルスタイン、Dr.イーヴルの少年期ジョシュ・ザッカーマン、ナンバー・ツーの少年期エバン・ファーマー、世界機構のオペレーター、クリント・ハワード、日本人歩行者のマシ・オカ、ディスコの男ネイサン・レインなどが共演している。

カメオ出演
本人:スティーヴン・スピルバーグ
本人:トム・クルーズ
本人:グウィネス・パルトロー
本人:ブリトニー・スピアーズ
本人:ジョン・トラボルタ
本人:ケビン・スペイシー
本人:ダニー・デヴィート
本人:クインシー・ジョーンズ
本人:オジー・オズボーン
本人:シャロン・オズボーン
本人:ケリー・オズボーン
本人:ジャック・オズボーン
本人:バート・バカラック


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