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オースティン・パワーズ:デラックス Austin Powers: the Spy Who Shagged Me (1999)

007シリーズのパロディである、マイク・マイヤーズ製作、主演、脚本の「オースティン・パワーズ」(1997)の続編。
製作デミ・ムーア他、監督ジェイ・ローチ、共演ヘザー・グラハムロバート・ワグナーマイケル・ヨークロブ・ロウセス・グリーンミンディ・スターリング他。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:ジェイ・ローチ

製作
デミ・ムーア

マイク・マイヤーズ
ジェニファー・トッド
スザンヌ・トッド
製作総指揮
アーウィン・ストフ

マイケル・デ・ルカ
ドナ・ラングレー
脚本
マイク・マイヤーズ

マイケル・マクカラー
撮影:ウエリ・スタイガー
編集:デボラ・ニール=フィッシー
音楽:ジョージ・S・クリントン

出演
マイク・マイヤーズ:オースティン・パワーズ/Dr.イーヴル/ファット・バスタード
ヘザー・グラハム:フェリシティ・シャグウェル
ロバート・ワグナー:ナンバー・ツー
マイケル・ヨーク:バジル・エクスポジション
ロブ・ロウ:ナンバー・ツー(1969)
セス・グリーン:スコット・イーヴル
ミンディ・スターリング:フラウ・ファービッシナ
ヴァーン・J・トロイヤー:ミニ・ミー
エリザベス・ハーレイ:ヴァネッサ・ケンジントン
ジア・カリデス:ロビン・スピッツ・スワローズ
クリスティン・ジョンストン:イヴァナ・ハンパロット
オリヴァー・ミューヘッド:イギリス軍大佐
ティム・ロビンス:大統領
ウィル・フェレル:ムスタファ
クリント・ハワード:ジョンソン
チャールズ・ネイピア:ホーク将軍
バート・バカラック:本人
エルヴィス・コステロ:本人
ウディ・ハレルソン:本人
レベッカ・ロメイン=ステイモス:本人
ウィリー・ネルソン:本人

アメリカ 映画
配給 ニュー・ライン・シネマ
1999年製作 94分
公開
北米:1999年6月11日
日本:1999年8月28日
製作費 $33,000,000
北米興行収入 $205,399,420
世界 $312,016,860


アカデミー賞 ■
第72回アカデミー賞

・ノミネート
メイクアップ賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
オースティン・パワーズ(マイク・マイヤーズ)は、前回の任務で活躍したヴァネッサ・ケンジントン(エリザベス・ハーレイ)と結ばれハネムーンを楽しんでいた。

しかし、ヴァネッサはフェムボットで、パワーズに攻撃を加えた後に爆発してしまう。

一命を取り留めたパワーズは、悲しむどころか独身に戻れたことを喜ぶ。

グアムNATO軍監視基地。
ビッグボーイ”のマスコット型ロケットで、地球の軌道上をさ迷っていたDr.イーヴル(マイク・マイヤーズ)が、息子スコット(セス・グリーン)とテレビ出演したことで、彼が地球に戻ったことが確認される。

ロンドン
上司バジル・エクスポジション(マイケル・ヨーク)から、新任務の受けたパワーズは、カメラマンに扮しDr.イーヴルの手先であるモデルの元に向かう。

...全てを見る(結末あり)

パワーズは、レベッカ・ロメイン=ステイモスとイヴァナ・ハンパロット(クリスティン・ジョンストン)をモデルにして撮影を行う。

シアトル、指令本部。
Dr.イーヴルは、部下のナンバー・ツー(ロバート・ワグナー)から、数年前に始めた”スターバックス”の事業が順調だという報告を受ける。

その後Dr.イーヴルは、フラウ・ファービッシナ(ミンディ・スターリング)の新しい愛人を紹介される。

ナンバー・ツーは、Dr.イーヴルが宇宙で冷凍睡眠中に作った彼の1/8のクローン人間、ミニ・ミー(ヴァーン・J・トロイヤー)を披露する。

その後、開発したタイムマシンで1969年に戻ったDr.イーヴルは、冷凍睡眠中のパワーズに隠された、性本能エネルギーの”モジョ”を奪うため、若きナンバー・ツー(ロブ・ロウ)らと計画を練る。

一方、パワーズはDr.イーヴルの手先がイヴァナだと気づくが、二人は互いの魅力に負けて愛し合ってしまう。

1969年。
Dr.イーヴルは、手下であるスコットランド人の警護兵ファット・バスタード(マイク・マイヤーズ)に”モジョ”を盗みださせる。

”モジョ”を奪われたことを感じ取り、Dr.イーヴルが1969年に向かったことをエクスポジションから知らされたパワーズは、”フォルクスワーゲン・ニュービートル”を改造したタイムマシンで30年前に戻る。

1969年、ロンドン
いきなり、Dr.イーヴルの殺し屋ロビン・スピッツ・スワローズ(ジア・カリデス)に命を狙われたパワーズだったが、その後、CIAのフェリシティ・シャグウェル(ヘザー・グラハム)と合流する。

二人は、襲ってきたDr.イーヴルの部下ムスタファ(ウィル・フェレル) から、秘密基地の場所を聞き出そうとするが、ミニ・ミーがそれを阻止する。

ファット・バスタードから”モジョ”を手に入れたDr.イーヴルは、それを一口飲み、ファービッシナに迫る。

パワーズはフェリシティと親密になっていくが、冷凍保存されている自分が”モジョ”を抜き取られているために、自信が持てず姿を消してしまう。

フェリシティは、ファット・バスタードに探知機を仕込むようにエクスポジションから命ぜられ、いやいや彼に接触する。

次なる計画を実行しようとするDr.イーヴルは、後を追って来た息子のスコットに、その計画”アラン・パーソンズ・プロジェクト”などがパクリだとバカにされ、忠告ばかりするナンバー・ツーに苛立つ。

Dr.イーヴルは、月面にレーザー・ビームを仕掛け、ワシントンD.C.他を攻撃する計画を企てる。

そして、アメリカ大統領(ティム・ロビンス)を1000億ドルで脅迫したDr.イーヴルだったが、1969年にそんな大金は存在しないとバカにされる。

フェリシティの努力で、Dr.イーヴルの秘密基地がカリブ海に浮かぶ島だということを突き止めたパワーズと彼女は、島に向かい上陸する。

Dr.イーヴルは、ナンバー・ツーからパワーズが島に忍び込んだという報告を受ける。

その後、二人は捕らえられてしまい、パワーズは、任務とはいえ、フェリシティがファット・バスタードと愛し合ったことを知りショックを受ける。

そして、レーザー砲発射のため、Dr.イーヴルとミニ・ミーはロケットで月に向かう。

フェリシティに愛を告げられたパワーズは気を取り戻して、拘束を逃れる。

Dr.イーヴルとミニ・ミーは月面基地に到着し、パワーズとフェリシティも月に向かう。

月面に着き、基地に侵入したパワーズだったが、フェリシティが捕らえてしまう。

パワーズは、襲い掛かってきたミニ・ミーを格闘の末宇宙に放出してレーザーの目標をそらすが、フェリシティは殺されてしまう。

Dr.イーヴルは基地を脱出し、タイムマシンで10分前に戻ったパワーズは、過去の自分と共にレーザー攻撃を阻止してフェリシティを救出する。

しかし、パワーズは、Dr.イーヴルに”モジョ”の入った容器を壊されてショックを受ける。

”モジョ”がなくても、地球の女性を救えたとフェリシティに励まされたパワーズは、1999年にタイムスリップする。

1999年、ロンドン
パワーズとフェリシティは、ファット・バスタードに襲われるが、彼を撃退して1960年代を大いに楽しむ。

1969年。
一方、宇宙空間でミニ・ミーを回収したのDr.イーヴルは、パワーズへの復讐を誓う。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「オースティン・パワーズ」(1997)
・「オースティン・パワーズ:デラックス」(1999)
・「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」(2002)

*(簡略ストー リー)
オースティン・パワーズを倒すために、宇宙に逃れていたDr.イーヴルが地球に戻る。
Dr.イーヴルは、パワーズの性本能エネルギー”モジョ”を抜き取ろうとする。
1969年にタイムスリップしたDr.イーヴルは、スパイのファット・バスタードに”モジョ”を奪わせる。
一方、パワーズはそれを追い30年前に戻り、CIAのフェリシティと共に秘密基地の存在が明らかになったDr.イーヴルを捜す。
Dr.イーヴルは月面からのレーザー攻撃でワシントンD.C.他を攻撃する計画を立て、アメリカ大統領を脅迫する。
その後、Dr.イーヴルの秘密基地である島を見つけたパワーズとフェリシティは、そこに侵入する。
しかし、2人は捕らえられ、Dr.イーヴルはレーザー砲を発射するために、月に向かってしまう・・・。
__________

下ネタ・ナンセンス・ギャグの連続で笑わせる、「007シリーズ」のパロディ作品。
なんと本作は1作目の4.5倍の興行収入を記録した大ヒット作品。

北米興行収入 $205,399,420
世界 $312,016,860

ただの二番煎じではなく、新しい趣向などをふんだんに取り入れた、大いに笑わせ楽しませてくれる飽きのこない作品でもある。

第72回アカデミー賞では、グロテスクなメイク(ファット・バスタード他)が評価され、メイクアップ賞にノミネートされた。

パワーズ役が、何となく前作より大人しくなった感じのするマイク・マイヤーズは、その分、新たなキャラクターの”ファット・バスタード”にも扮し、一人三役を演ずる奮闘を見せる。

何を言っても時代錯誤で、息子のにバカにされるDr.イーヴル役が特に可笑しい。

お色気というよりも、可愛らしい感じがするCIA情報員ヘザー・グラハム、今回は出番が少ないナンバー・ツーのロバート・ワグナー、その30年前を演ずるロブ・ロウ、パワーズの上司マイケル・ヨーク、徹底的に父Dr.イーヴルをバカにする息子セス・グリーン、その母親役ミンディ・スターリング、新キャラクターでDr.イーヴルの1/8クローンヴァーン・J・トロイヤー、実はフェムボットだったエリザベス・ハーレイ、殺し屋のジア・カリデス、パワーズと親密になるモデル役のクリスティン・ジョンストン、アメリカ大統領のティム・ロビンス、今回も死にそうで死なないDr.イーヴルの部下ウィル・フェレル、管制官役のクリント・ハワード、大統領直属の将軍チャールズ・ネイピア、また、本人役でバート・バカラックエルヴィス・コステロウディ・ハレルソンレベッカ・ロメイン=ステイモスウィリー・ネルソンなども登場する。


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