マイク・マイヤーズ製作、脚本、主演、”007シリーズ”のパロディである大爆笑コメディ。 製作デミ・ムーア他、監督ジェイ・ローチ、共演エリザベス・ハーレイ、ロバート・ワグナー、マイケル・ヨーク、ミミ・ロジャース、セス・グリーン、ファビアナ・ウーデニオ他。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジェイ・ローチ
製作
デミ・ムーア
マイク・マイヤーズ
ジェニファー・トッド
スザンヌ・トッド
製作総指揮
エリック・マクレオド
クレア・ラドニック・ポルスタイン
脚本:マイク・マイヤーズ
撮影:ピーター・デミング
編集:デボラ・ニール=フィッシー
音楽:ジョージ・S・クリントン
出演
マイク・マイヤーズ:オースティン・パワーズ/Dr.イーヴル
エリザベス・ハーレイ:ヴァネッサ・ケンジントン
ロバート・ワグナー:ナンバー・ツー
マイケル・ヨーク:バジル・エクスポジション
ミミ・ロジャース:ミセス・ケンジントン
セス・グリーン:スコット・イーヴル
ファビアナ・ウーデニオ:アロッタ・ファギナ
ミンディ・スターリング:フラウ・ファービッシナ
ポール・ディロン:パティ・オブライエン
チャールズ・ネイピア:ギルモア中将
ウィル・フェレル:ムスタファ
ジョアン・リクター:1960年代のモデル
アナスタシア・サケラリス:1960年代のモデル
クリント・ハワード:ジョンソン・リッター
マーク・ブリングルソン:アンディウォーホル
ロビン・ガンメル:イギリス国連大使
ジム・マクマラン:アメリカ国連大使
キャリー・フィッシャー:セラピスト
バート・バカラック:本人
ロブ・ロウ:首を喰われた男の友達
クリスチャン・スレーター:警備員
ロイス・チャイルズ:警備員の妻
トム・アーノルド:カウボーイ
エリヤ・バスキン:ボルシェヴィスキー将軍
プリシラ・プレスリー:エラ・ミスマ
アメリカ 映画
配給 ニュー・ライン・シネマ
1997年製作 94分
公開
北米:1997年5月2日
日本:1998年7月11日
製作費 $17,000,000
北米興行収入 $53,868,000
世界 $67,683,990
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1967年、ラスベガス郊外。
世界制覇を企むDr.イーヴル(マイク・マイヤーズ)は、イギリス諜報部員オースティン・パワーズ(マイク・マイヤーズ二役)の抹殺を、部下ムスタファ(ウィル・フェレル)とフラウ・ファービッシナ(ミンディ・スターリング)に命ずる。
ロンドン。
パワーズは、情報部のバジル・エクスポジション(マイケル・ヨーク)から、Dr.イーヴルが自分を罠にかけようとしていることを知らされる。
パートナーのミセス・ケンジントン(ミミ・ロジャース)と、現場のクラブに向ったパワーズだったが、Dr.イーヴルは自ら冷凍睡眠装置に入り、”ビッグボーイ”のマスコット型ロケットで脱出してしまう。 コロラド州、宇宙防衛司令部。 ロンドン。 復帰したパワーズは、既に引退したミセス・ケンジントンの娘ヴァネッサ(エリザベス・ハーレイ)と共に、ラスベガスに向かう指令をエクスポジションから受ける。 ラスベガス郊外、ヴァーチュコン社。 そこでDr.イーヴルは、核弾頭を奪い世界を相手に脅迫して100万ドルを要求しようとする。 それれが余りにも小額だと、Dr.イーヴルはナンバー・ツーに指摘され、1000億ドルを要求することにする。 アメリカに向かっていたパワーズは、Dr.イーヴルのことよりも、いかにしてヴァネッサをものにするかを考えてばかりいた。 その頃Dr.イーヴルは、ファービッシナが彼の冷凍される前に残した精子を利用し、人工授精で息子スコット(セス・グリーン)が誕生していたことを知らされる。 Dr.イーヴルはそれを喜ぶが、スコットは彼に拒否反応を示す。 ラスベガスに着いたパワーズとヴァネッサは、Dr.イーヴルの右腕ナンバー・ツーと、秘書アロッタ・ファギナ(ファビアナ・ウーデニオ)に接触して様子を窺う。 Dr.イーヴルは、”国連秘密会議”会場に連絡を取り、奪った核弾頭で脅迫し、1000億ドルを要求する”バルカン計画”を進める。 パワーズと過ごすことも慣れてきたヴァネッサは、母と連絡を取り、彼の魅力を聞かされる。 ヴァーチュコン本社を偵察したパワーズとヴァネッサは、その後、仕事も忘れ楽しい時間を過ごす。 母からオースティンのことを聞いたヴァネッサは、彼に心を許しかけるが、そこにエクスポジションからの連絡が入る。 パワーズは、ナンバー・ツーの秘書ファギナのマンションに向かい”バルカン”計画の情報を手に入れる。 しかし、ファギナに誘われたパワーズは、彼女に正体を知られてしまう。 現地に到着したエクスポジションに、”バルカン計画”の情報を渡したパワーズだったが、ヴァネッサはそのためにファギナと愛し合った彼に嫉妬する。 パワーズとヴァネッサは、敵の本拠地ヴァーチュコン本社に、ツアー客に混じり変装して侵入する。 しかし、パワーズとヴァネッサは捕らえられ、Dr.イーヴルの元に連れて行かれる。 Dr.イーヴルは、2人と”国連秘密会議”に、世界一のパワフルドリル”バルカン”を使い、地球の中心で核爆弾を爆発させ、地球上の火山全てを噴火させようとする計画を知らせる。 パワーズとヴァネッサは殺されそうになるが、二人は隙を見て逃亡する。 Dr.イーヴルを倒そうとしたパワーズだったが、お色気で迫るアンドロイド・ロボット”フェムボット”にふぬけにされてしまう。 正気に戻ったパワーズはフェムボットを倒し、ヴァネッサと司令室に向かい”バルカン計画”を阻止する。 Dr.イーヴルを追ったパワーズだったが、ヴァネッサがファギナに捕まってしまう。 パワーズはスコットを人質に取るものの、Dr.イーヴルは息子を見捨ててしまう。 Dr.イーヴルは、反旗を翻したナンバー・ツーを殺害し、自爆装置のスイッチを入れ、”ビッグボーイ”ロケットに乗り宇宙に飛び立ってしまう。 パワーズとヴァネッサもその場を逃れ、Dr.イーヴルの秘密基地は爆発する。 その後、パワーズはヴァネッサと結婚し新婚旅行に出かけるが、 レーダーから消えたはずのDr.イーヴルのロケットを発見する。 そして、生き延びていたDr.イーヴルは、パワーズに復讐を誓う。
...全てを見る(結末あり)
”ビッグボーイ”型の飛行物体が、ネバダ州付近に着陸したことを、ジョンソン・リッター管制官(クリント・ハワード)はギルモア中将(チャールズ・ネイピア)に報告する。
ギルモア中将とロシア情報部のボルシェヴィスキー将軍(エリヤ・バスキン)は、エクスポジションと共に、同じく冷凍睡眠状態にされていた諜報員パワーズの蘇生に立ち会う。
こちらも地球に戻り蘇生したDr.イーヴルは、いくつもの世界制覇目的の計略を、部下のナンバー・ツー(ロバート・ワグナー)やファービッシナらに伝えるが、全て時代遅れを指摘される。
参考:
・「オースティン・パワーズ」(1997)
・「オースティン・パワーズ:デラックス」(1999)
・「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」(2002)
*(簡略ストー リー)
世界制覇を企むDr.イーヴルは、イギリス諜報部員オースティン・パワーズの抹殺を計画する。
それに失敗したDr.イーヴルは、冷凍睡眠装置に入り宇宙に脱出し、30年後に地球に戻る。
イギリス情報部は、その日のために冷凍保存していたパワーズを蘇生する。
パワーズは30年前のパートナー、ミセス・ケンジントンの娘ヴァネッサと共にラスベガスに向かい、仕事そっちのけで彼女に迫る。
その頃、Dr.イーヴルは、部下のファービッシナとの間に人工授精で息子スコットが誕生していたことを知る。
そしてDr.イーヴルはナンバー・ツーらと共に、奪った核弾頭で地球の火山を噴火させる”バルカン計画”で国連に脅しをかけ1000億ドルを要求する。
それを阻止するために、パワーズとヴァネッサはDr.イーヴルの拠点基地に侵入するのだが・・・。
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登場人物からセットそして音楽までも”007シリーズ”の雰囲気をよく出しているドタバタ・コメディで、3作まで続編が作られた。
1960年代に冷凍保存された、ライバル2人の時代の流れについていけないナンセンスなギャグが大受けした作品で、本作は興行的に振るわなかったものの、続編の「オースティン・パワーズ:デラックス」(1997)は、なんと1作目の約4.5倍(約312億ドル:世界)の興行収入を上げる大ヒットとなった。
任務そっちのけで、パートナーを口説くことばかり考えているパワーズとDr.イーヴル二役を演ずるマイク・マイヤーズの怪演は5年前のデビュー作「ウェインズ・ワールド」(1992)をヒットさせた実力をさらにパワーアップして見せてくれる。
よくもここまでハチャメチャなストーリーを考えたというほど、徹底した下品なギャグの連続ではあるが、どこか懐かしい作風がたまらなく可笑しい。
キュートな魅力の主人公のパートナー、エリザベス・ハーレイ、Dr.イーヴルを裏切る部下のロバート・ワグナー、パワーズに指令を出す、情報部の上司マイケル・ヨーク、元パートナーのミミ・ロジャース、Dr.イーヴルの息子セス・グリーンと母親ミンディ・スターリング、ナンバー・ツー(R・ワグナー)の秘書ファビアナ・ウーデニオ、Dr.イーヴルの部下だが殺されかけるウィル・フェレル、セラピスト役キャリー・フィッシャー、本人役で出演するバート・バカラック、首を喰われた男の友達役のロブ・ロウ、警備員役のクリスチャン・スレーター、元ボンドガールで夫がローラーで轢き殺されるロイス・チャイルズ、トイレのカウボーイ、トム・アーノルドなどなど・・・ 数え切れないほどのスターが出演しているのも注目だ。