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底抜け右向け!左 At War With the Army (1950)

ディーン・マーティンジェリー・ルイスの”底抜け”シリーズ。
戦中の軍隊を舞台に、一人の女性の登場で混乱する部隊で起きる騒動を描く、監督ハル・ウォーカーポリー・バーゲンマイク・ケリン他共演の大爆笑コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ

ディーン・マーティン & ジェリー・ルイス Martin and Lewis / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:ハル・ウォーカー

製作:フレッド・F・フィンクルホフ
原作:ジェームズ・B・アラダイス
脚本:フレッド・F・フィンクルホフ
撮影:スチュアート・トンプソン
編集:ポール・ウェザーワックス

音楽:ジョセフ・J・リリー

ディーン・マーティン:ヴィック・プチネリ曹長
ジェリー・ルイス:アルヴィン・コーウィン一等兵
ポリー・バーゲン:ヘレン・パーマー
マイク・ケリン:マクヴェイ軍曹
ウィリアム・メンドレック:アーネスト・コールドウェル大尉
アンジェラ・グリーン:デボラ・コールドウェル
ジーン・ルース:ミリー
ポール・ライヴモア:ジャック・エドワーズ二等兵
ジミー・ダンディー:エディー

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1950年製作 92分
公開
北米:1950年12月13日
日本:1964年6月


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
激しい戦闘が繰り広げられる戦場や兵器よりも、兵士達が恐れているものがある、それは、彼らをしごく鬼軍曹であった。

人は良いが、ドジな炊事係のアルヴィン・コーウィン一等兵(ジェリー・ルイス)は、幼馴染みなのに、軍隊に入隊して曹長になった途端に威張りだした、ヴィック・プチネリ(ディーン・マーティン)を恨み始める。

ある日、部隊に海外派遣兵の要請があり、プチネリ自身が志願するのだが、上官アーネスト・コールドウェル大尉(ウィリアム・メンドレック)はそれを許可しなかった。

海外派遣が叶わないプチネリは、恋敵であるジャック・エドワーズ二等兵(ポール・ライヴモア)を指名し、厄介払いすることを考える。

そんな時、売店の店員ミリー(ジーン・ルース)が、プチネリを捜しに現れる。
...全てを見る(結末あり)

プチネリは、ミリーと縁を切りたかったために、彼女から逃げ回る。

そんなプチネリは、ショーの受付係ヘレン・パーマー(ポリー・バーゲン)と付き合ってはいたが、彼女との仲をエドワーズと争っていたのだ。

その後、大佐の部隊視察があり、コーウィン達がへまをしでかし、最低部隊のレッテルを貼られてしまい、海外派遣要員の話はなくなってしまう。

さらに、コーウィンの部隊は、鬼軍曹のマクヴェイ(マイク・ケリン)の下で猛訓練を命ぜられてしまう。

ミリーの出現から、部隊ではごたごたが続き、その原因が彼女の相手だと気づいたコールドウェル大尉は、プチネリにその男を捜すよう命ずる。

上官と部下の関係ではあったが、プチネリとコーウィンは、部隊のショーで歌や踊りを披露する人気者だった。

プチネリは、妻帯者であり子供が生まれたコーウィンをミリーの相手だということにして、窮地を切り抜けようとする。

何もしらないコーウィンは、コールドウェル大尉から休暇をもらい、けじめをつけるようにという命令を受ける。

その後プチネリは、ついにミリーに見つかってしまい、運悪く、その場にヘレンやコールドウェル大尉、それにコーウィンが現れる。

コーウィンとミリーが、夫婦でなかったことを知った大尉は混乱し、そこに彼の妻デボラ(アンジェラ・グリーン)とエドワーズも現れて大騒動になる。

仕方なくプチネリは、ミリーの相手は自分だと告白して、大尉から彼女と結婚するように言われる。

しかし、ミリーは他の男性と結婚したことを、プチネリに伝えに来ただけだった。

そこに、部隊の海外出兵命令が出て、コーウィンは休暇を取り消されるものの、プチネリと仲良く出発する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
幼馴染ではあるが、軍に入隊後に曹長になったヴィック・プチネリに命令されてばかりの炊事係アルヴィン・コーウィン一等兵は不満を抱く。
海外派遣を望むプチネリだったが、それが叶わず恋敵の二等兵を派遣して追い払おうとする。
その後、プチネリの派遣も許可されるが、大佐の視察でコーウィンなどが失態を演じ、結局は部隊の派遣はなくなってしまう。
その後、ショーの受付係へレンと付き合っていたプチネリは、縁を切ろうとしたミリーに付きまとわれて、彼は何とかそれから逃れようとする。
ミリーの出現から、部隊で騒動が起き始めたことに気づいた上官コールドウェル大尉は、プチネリに彼女の相手の男を捜すように命ずる。
そしてプチネリは、妻帯者のコーウィンに身代わりをさせて、窮地を切り抜けようとするのだが・・・。
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ディーン・マーティンジェリー・ルイスの”底抜け”シリーズで、”My Friend Irma”(1949)でコンビを組み始めてから3作目の作品、日本公開は1964年で公開が最も遅れた。

この時期に、軒並みこのコンビの作品を手がける監督ハル・ウォーカーは、途切れることのない爆笑シーンの連続を見事にまとめ上げている。
一気に盛り上がるクライマックスの大騒動は見ものだ。

ほとんどの場面が、室内の部隊本部で展開するため、舞台劇を見ているようだ。

ディーン・マーティンが上官面して、ドジで要領の悪いジェリー・ルイスをいびるのに対し、それでも彼のことを慕いつつ、失敗を繰り返すジェリー・ルイスの憎めないボケぶりは最高に楽しい。

2人は、合計5曲の歌も披露してくれる。

翌年、再びコンビの作品「That’s My Boy」(1950)に出演する、歌手でもあるまだ20歳のポリー・バーゲンが、ディーン・マーティンと軽くデュエットしたりもする、サービス精神も満点の作品だ。

彼女は未だ現役であり、映画やテレビで活躍している。

個人的に一番気に入っているシーンは、ディーン・マーティンジェリー・ルイスが、「我が道を往く」(1944)で神父を演じたビング・クロスビーバリー・フィッツジェラルドの物真似をするところだ。
両者共に雰囲気抜群であり、大拍手を贈りたい!!

鬼軍曹マイク・ケリン、部隊指揮官の大尉ウィリアム・メンドレック、その妻アンジェラ・グリーン、主人公に付きまとう女性ジーン・ルース、主人公の恋敵ポール・ライヴモアなどが共演している。


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