地球に現れたエイリアンに立ち向かう不良少年達の戦いを描く、監督、脚本ジョー・コーニッシュ、主演ジョディ・ウィッテカー、ジョン・ボイエガ、アレックス・エスメイル、リーオン・ジョーンズ、ルーク・トレッダウェイ、ニック・フロスト他共演のSFアクション。 |
・SF
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョー・コーニッシュ
製作
ニラ・パーク
ジェームズ・ウィルソン
製作総指揮
マシュー・ジャスティス
テッサ・ロス
ジェニー・ボーガーズ
ウィル・クラーク
オリヴィエ・クールソン
エドガー・ライト
脚本:ジョー・コーニッシュ
撮影:トム・タウネンド
編集:ジェナサン・エイモス
音楽
ベースメント・ジャックス
スティーヴン・プライス
出演
サマンサ・アダムス:ジョディ・ウィッテカー
モーゼス:ジョン・ボイエガ
ペスト:アレックス・エスメイル
デニス:フランツ・ドラメー
ジェローム:リーオン・ジョーンズ
ビッグズ:サイモン・ハワード
ブルース:ルーク・トレッダウェイ
ハイハッツ:ジャメイン・ハンター
メイヘム:マイケル・アジャオ
プロブス:サミー・ウィリアムズ
ロン:ニック・フロスト
イギリス 映画
配給 Optimum Releasing
2011年製作 88分
公開
イギリス:2011年5月11日
北米:2011年7月29日
日本:2012年6月23日
製作費 £8,000,000
北米興行収入 $1,024,180
世界 $5,824,180
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ロンドン。
25歳の看護師研修生サマンサ・アダムス(ジョディ・ウィッテカー)は、自宅がある”ブロック/団地”に帰る途中、モーゼス(ジョン・ボイエガ)、ペスト(アレックス・エスメイル)、デニス(フランツ・ドラメー)、ジェローム(リーオン・ジョーンズ)、ビッグズ(サイモン・ハワード)ら不良少年グループに脅され、携帯電話と財布、そして指輪などを奪われる。
その時、夜空から落下した隕石のようなものが駐車してある車に激突する。
サマンサはその隙に逃げ去り、モーゼスは、それが高級車だったために内部を物色するが、得体のしれない生物が飛び出したために驚く。
生物を追ったモーゼスらは、ペストが持っていた爆竹で脅して殺す。 クレイトン団地。 マリファナを部屋で栽培しているロン(ニック・フロスト)の元に向かうモーゼスらは、エイリアンである可能性がある生物を運ぶ。 途中、ティアやディンプルスらに生物を見せたモーゼスらは、ついて来ようとする二人の少年メイヘム(マイケル・アジャオ)とプロブス(サミー・ウィリアムズ)を追い払う。 ロンの部屋に向かうためにエレベーターを待っていたブルース(ルーク・トレッダウェイ)は、モーゼスらが入ってきたために次に乗ることにする。 ようやく警官に話を聞いてもらったサマンサは、犯人の人相などを伝える。 現れたモーゼスらから気味の悪い生物を見せられたロンは、マリファナを買いに来たブルースとそれを観察する。 ロンからおそらくエイリアンだと言われたモーゼスらは、大学で動物学を学んだブルースから、それが地球上のどの生物の分類にも属さないことを知らされる。 生物を温室に置かせてもらおうとしたモーゼスは、ロンから、ボスのハイハッツ(ジャメイン・ハンター)に訊くようにと言われる。 それを置くことを許可したハイハッツは、モーゼスにコカインを渡して売りさばいてくるよう指示し、ここは自分の縄張りだと伝える。 その後、一帯に次々と隕石のようなものが落下することに気づいたモーゼスは、車に落ちたものと同じだと考え、生物がエイリアンだと確信する。 モーゼスらは、武器を用意してエイリアン退治を始めようとする。 家に戻ったペストは花火を持参し、愛犬ポゴの散歩を父に命ぜられたデニスは、仕方なく連れて行く。 落下した隕石を確認したモーゼスらは、捕らえた生物よりも大きなエイリアンだと考える。 ポゴが走って行った先で泣き声が聴こえ、その場から、おぞましい姿の口が光るエイリアンが現れ、モーゼスらは逃げる。 しかし、自転車に乗ったモーゼスは逃げ遅れて警官に捕まってしまい、手錠をかけられ、麻薬やナイフの所持が確認される。 警察車両の中にいたサマンサは、モーゼスが犯人であることを警官に伝え、他の少年達は歩道橋の上にいることを知らせる。 モーゼスは車に乗せられるが、次の瞬間、二人の警官はエイリアンに襲われて殺される。 ペストが花火を車に投げて、デニスがモーゼスを助けて車を奪う。 サマンサを乗せたまま、デニスとモーゼスはその場から逃走する。 帰ろうとしたブルースは、車に隕石が落下して周辺は警察が警戒していたため、身を隠してロンに電話して、戻ってくるようにと言われる。 警察の車と正面衝突してしまったハイハッツは焦るが、モーゼスが乗っていることに気づく。 騒ぐサマンサを解放したモーゼスは、銃を手にするハイハッツに事故した理由を話そうとする。 追いついたペストから、エイリアンに追われたと言われたハイハッツは、何かいることに気づいた仲間のトンクスにそれを調べさせる。 エイリアンに襲われたトンクスは殺され、ハイハッツが銃撃する間にモーゼスらは逃げる。 団地に戻り大人しくしていることにしたモーゼスらは、再びエイリアンに追われる。 ビッグズはゴミ箱に隠れ、団地に逃げ込んだモーゼスらだったが、ペストがエイリアンに脚を噛まれてしまう。 部屋に戻ろうとしたサマンサは、押し入ってきたモーゼスらを追い払おうとする。 デニスから、サマンサが看護師だと言われたモーゼスは、手を出さないのでペストの手当てをしてほしいと彼女に頼む。 応急処置はするものの、これ以上はこの場では無理だというサマンサは、研修生なので技術もないと伝える。 ドアの外から音がしたため確認したモーゼスは、エイリアンがいることにきづき、160戸もある部屋の中から、なぜここを見つけたのか不思議に思う。 ドアを突き破ぶり襲い掛かってきたエイリアンを、モーゼスはマチューテで倒す。 それが犬だと思っていたサマンサは部屋から出るものの、恐ろしくなった彼女はモーゼスらと行動を共にする。 仲間のパトリックに連絡して銃を用意させたハイハッツは、起きたことを話す。 ティアの部屋に向かう途中、ビッグズからの電話を受けたデニスは、皆に連絡して外に出るなと警告するよう指示する。 ビッグズからの電話を受けたティアの部屋にいたディンプルスは、エイリアンの襲撃でデニスらがここに来るという、興奮して話す彼の言うことが理解できない。 メイヘムとプロブスに出くわしたモーゼスらは連れて行ってほしいと言われるが、デニスが二人が持っていた銃を奪い、家に帰るよう指示する。 ウォーター・ガンを持っていたプロブスは、中身が水ではないとモーゼスらに伝える。 モーゼスを部屋に入れたティアらはエイリアンの襲撃など信じないが、サマンサが、部屋に死体があるので見てくるようにと伝える。 それを信じてもらえないサマンサは、モーゼスらに襲われたことを話す。 ペストは、サマンサに傷の手当てをしてもらい、彼女の命を救ったとティアらに伝える。 モーゼスは、エイリアンと思われるものは、政府が黒人を殺すために送り込んだ怪物ではないかと考える。 その時、窓の外にエイリアンが現れ、発砲しようとしたデニスは、メイヘムから奪った銃がおもちゃだと気づく。 エイリアンに襲われたデニスは殺され、必死に抵抗したモーゼスらはエイリアンを倒す。 メイヘムとプロブスから話を聞いたハイハッツは、モーゼスらの居場所を知る。 ディンプルスらから、エイリアンに追われる自分が疫病神だと言われたモーゼスは、その場から離れようとする。 仲間達と別れようとするモーゼスだったが、ジェロームから、殺されたデニスの仇を討つと言われる。 そこにハイハッツが現れ、発砲されたモーゼスらは逃げる。 現れたエイリアンから逃げたハイハッツらだったが、エレベーターの中で襲われる。 覚悟を決めてゴミ箱から出ようとしたビッグズだったが、外にはエイリアンがいた。 帰ろうとしたブルースは、エレベーターから出てきた血だらけのハイハッツに驚く。 エレベーターに乗ったブルースは、そこに現れたモーゼスらと共にロンの部屋に向かう。 メイヘムとプロブスは、エイリアンの大群が団地をよじ登っていることに気づく。 19階に着いたモーゼスは、その場にいたエイリアンを花火と爆竹で撃退する。 しかし、ジェロームが殺され、ロンの部屋に逃げ込んだモーゼスらは、待ち構えていたハイハッツに銃を向けられる。 ハイハッツに説明しようとしたモーゼスだったが、窓越しに無数のエイリアンが現れる。 モーゼスらは逃げるものの、ハイハッツはエイリアンに殺される。 温室に逃げ込んだモーゼスは、家で大人しくしていればよかったと言って後悔し、団地の住人だと知っていれば襲わなかったとサマンサに伝える。 そんな理由は通らないと伝えたサマンサは、モーゼスは謝罪している言うペストから、恋人がいるか訊かれる。 恋人はガーナで赤十字の活動をして子供達を助けていると言うサマンサは、ペストから、なぜ母国の子供を助けないのかと訊かれる。 ジャケットに何かが付着していることに気づいたモーゼスは、ブルースから、同じ種の仲間に一定の行動や発育の変化を促す分泌物フェロモンかもしれないと言われる。 その場に保管してあるエイリアンの死体がメスで、他のオスがフェロモンに引き寄せられていると話すブルースは、宇宙空間を漂っていたエイリアンが、最初に着いた星でメスがフェロモンを分泌したと伝える。 モーゼスのジャケットがオスを引き寄せていると言うブルースに、ペストは感心する。 モーゼスは、エイリアンを誘い込んで一気に片をつけると皆に伝える。 ゴミ箱の前にいるエイリアンに、ウォーター・ガンのガソリンを噴射したプロブスは、メイヘムに爆竹を投げるよう指示してエイリアンを焼き殺す。 警察が現れたために、メイヘムとプロブスはビッグズがいたゴミ箱に逃げ込む。 ブルースは、サマンサにフェロモンが付着していないことを確認する。 サマンサに電話を渡したモーゼスは、ペストが持っていた彼女の指輪を返す。 一階下の自分の部屋にサマンサを向かわせたモーゼスは、ガスの栓を開けさせて、外に逃げるよう指示する。 エイリアンの死体を担ぎ温室を出たモーゼスは、エイリアンを引き寄せて自分の部屋に向かう。 花火に火を点けたモーゼスは、大爆発と共に窓から脱出する。 モーゼスは、ユニオンジャックに摑まり下の階に下りる。 部屋から出たペスト、ブルース、ロン、そしてエレベーターで下りたモーゼスは警官隊に逮捕される。 ペストは、エイリアンから地球を救ったモーゼスはヒーローだと叫びながら連行される。 警官に話を聞かれたサマンサは、モーゼスらは犯人ではなく近所の子供だと伝える。 地球を救ったモーゼスはその場にいた人々から称えられ、モーゼス・コールが起きる。 それをペストから知らされたモーゼスは、笑みを浮かべる。
...全てを見る(結末あり)
隣人のマーガレットの部屋で落ち着いたサマンサは、警察に話したが、今夜は手が回らないと言われと話す。
*(簡略ストー リー)
ロンドン。
25歳の看護師研修生サマンサ・アダムスは、自宅がある”ブロック/団地”に帰る途中、モーゼスら不良少年グループに脅され、携帯電話や財布を奪われる。
その時、隕石のようなものが車に落下し、その場から現れた生物にモーゼスらは驚く。
サマンサが逃げた後で、エイリアンだと思われる生物を追い殺したモーゼスらは、それをマリファナの売人ロンの部屋に運び、ボスのハイハッツに保管する許可を得る。
その後、無数の物体が落下するのを目撃したモーゼスは、逃げ遅れて警官に捕らえられる。
しかし、現れたエイリアンは警官を殺し、車両を奪ったモーゼスは、その場にいたサマンサを乗せて逃走する。
ハイハッツの車に衝突してしまったモーゼスは、再びエイリアンに襲われて団地に向かう。
サマンサの部屋に押し入ったモーゼスらは、窓から襲ってきたエイリアンを倒し、その場から脱出しようとするのだが・・・。
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同年公開されるスティーヴン・スピルバーグの監督作品「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」(2011)の脚本も担当するジョー・コーニッシュの監督デビュー作。
登場するのが平凡な生活を送る子供達ではないため、大人顔負けの言葉を発する気の利いたセリフなどが実に楽しい、ジョー・コーニッシュのコメディアンとしてのセンスを生かした脚本とシャープな演出が見どころに作品。
キッズ・ムービー的な要素も含めた作品なのだが、残虐なシーンもあり、エイリアンの造形や特殊効果なども手抜きがなく、あらゆる年代が楽しめる作品に仕上がっている。
主演は看護師のジョディ・ウィッテカーではあるが、主人公と言える不良少年グループのリーダーを演ずる、映画デビュー作のジョン・ボイエガの演技が注目だ。
撮影当時10代にも拘らず、デンゼル・ワシントンを思わせる雰囲気のある表情などが印象的であり、「スター・ウォーズ」シリーズのストームトルーパーの脱走兵FN-2187/フィン役に抜擢されただけあり、ジョン・ボイエガの今後の活躍に期待したい。
不良少年グループの一員でエイリアンに脚を噛まれるアレックス・エスメイル、その仲間で殺されるフランツ・ドラメー、同じくリーオン・ジョーンズ、ゴミ箱に隠れるサイモン・ハワード、彼らに関わるドラッグ中毒の青年ルーク・トレッダウェイ、ドラッグの密売人ジャメイン・ハンター、モーゼス(ジョン・ボイエガ)らに相手にされない少年マイケル・アジャオとサミー・ウィリアムズ、そしてドラッグの売人役でニック・フロストなどが共演している。