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襲い掛かるギャング集団に立ち向かう警察署員と囚人の戦いを描く、監督、脚本、編集、音楽ジョン・カーペンター、主演オースティン・ストーカー、ダーウィン・ジョストン、ローリー・ジマー、トニー・バートン他共演のアクション・スリラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・カーペンター
製作:J・S・カプラン
製作総指揮:ジョセフ・カウフマン
脚本:ジョン・カーペンター
撮影:ダグラス・ナップ
編集:ジョン・T・チャンス(ジョン・カーペンター)
音楽:ジョン・カーペンター
出演
イーサン・ビショップ警部補:オースティン・ストーカー
ナポレオン・ウィルソン:ダーウィン・ジョストン
リー:ローリー・ジマー
ローソン:マーティン・ウェスト
ウェルズ:トニー・バートン
ジュリー:ナンシー・ルーミス
キャシー:キム・リチャーズ
チェイニー:ヘンリー・ブランドン
スターカー:チャールズ・サイファーズ
ホワイト・ウォーロード:フランク・ダブルデイ
ギャングのメンバー:ジョン・カーペンター
アメリカ 映画
配給 Turtle Releasing
1976年製作 91分
公開
北米:年月日
日本:年月日 未公開
製作費 $100,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
土曜日、午前3時10分、カリフォルニア州、南ロサンゼルス、アンダーソン。
”ストリート・サンダー”のメンバーである6人のギャングが警官に射殺され、別のグループである”チョロ”のホワイト・ウォーロード(フランク・ダブルデイ)らは復讐を誓う。
翌朝、”CHP”(ハイウェイ・パトロール)の新任であるイーサン・ビショップ警部補(オースティン・ストーカー)は、9分署で部下を指揮するよう警部から指示される。
午後5時11分、カリフォルニア州、ロスクルーセス。
刑事のスターカー(チャールズ・サイファーズ)は、囚人のウェルズ(トニー・バートン)とコーデル、そしてナポレオン・ウィルソン(ダーウィン・ジョストン)を護送する任務に就く。
逃げようとすれば射殺するとナポレオンに警告したスターカーは、ウェルズと病気のコーデルをバスに乗せて出発する。
...全てを見る(結末あり)
午後5時32分、アンダーソン。
ラジオを聴いていたビショップは、殺された6人がギャングの”ストリート・サンダー”のメンバーだったことを知る。
午後5時37分。
娘のキャシー(キム・リチャーズ)を連れて車で移動するローソン(マーティン・ウェスト)は、目的地を探す。
武装したホワイト・ウォーロードらは、車で街に向かう。
5時49分、アンダーソン署。
到着したビショップは、チェイニー巡査部長(ヘンリー・ブランドン)に迎えられ、事務員の二人リー(ローリー・ジマー)とジュリー(ナンシー・ルーミス)に挨拶する。
署は移転するため引っ越し中であり、ビショップは、この付近で育ったことをリーに話す。
署長に呼ばれたビショップは、後を任される。
午後6時18分。
街を車で走りながら、ホワイト・ウォーロードらは獲物を探す。
その日の仕事を終えたアイスクリーム売りの男は、怪しげな車に気づき、車内に隠してある銃を確認して警戒する。
スターカーからなぜ人を殺したのか訊かれたナポレオンは、少年時代に牧師から殺人を犯すと言われたため、その通りにしたと答える。
作り話だと思うスターカーは、”ナポレオン”という名をつけた理由を尋ねるが、死ぬ時に話すと言われる。
咳き込むコーデルの病状が悪化したと考えたスターカーは、運転手からまだ6時間かかると言われ、最寄りのアンダーソン署に向かおうとする。
午後6時41分。
車を停めたローソンが電話をする間に、キャッシーは、近づいてきたアイスクリーム売りに気づく。
ローソンに小銭をもらったキャシーは、アイスクリームを買うために車にむかう。
アイスクリーム売りの男は、怪しい車が行き来することを気にしながら、キャシーにアイスクリームを渡す。
キャシーが去った後、ホワイト・ウォーロードに襲われた男は殴り倒される。
アイスクリームが注文したものと違うことに気づいたキャシーは車に戻り、その場にいたホワイト・ウォーロードに取り換えてほしいと伝える。
ホワイト・ウォーロードはキャシーを射殺し、倒れている男を銃撃する。
電話を終えたローソンは、キャシーと男が倒れていることに気づき駆け寄る。
キャシーが射殺されたことを知ったローソンは、ショックを受ける。
銃が車内にあるとローソンに伝えたアイスクリーム売りの男は息絶える。
車から銃を持ち出したローソンは、走り去る車を追う。
バスが到着し、スターカーから護送中の囚人の容態が悪化したと言われたビショップは、医師が来るまで待機させてほしいと言われる。
署は移転したと伝えたビショップはスターカーの要請を断ろうとするが、急を要し伝染病かもしれないと言われたために、彼らを中に入れる。
バスを降りたナポレオンらは、留置場に入れられる。
午後7時。
ギャングに追いつき車を停めたローソンは、銃撃してきたホワイト・ウォーロードを射殺する。
弾がなくなったためにその場を離れ、電話で警察に通報しようとしたローソンは、ギャングが迫ることに気づき逃げる。
アンダーソン署に逃げ込んだローソンは、チェイニーに事情を話す。
混乱するローソンの話はうまく伝わらず、ビショップは、娘が撃たれたそうだとリーから知らされる。
その直後に停電になり、街灯が点いているので外の様子を見に行ったチェイニーは射殺される。
銃声がしなかったためにジュリーはチェイニーが転んだと思い、外に出たビショップは発砲される。
戻ったビショップは、チェイニーが死んでいるかもしれないことと、サイレンサーで銃声を消しているとリーとジュリーに伝える。
木陰に相手が潜んでいることに気づいたビショップは、窓から離れるようにと指示する。
電話も電気も使えない状況で出発しようとするスターカーだったが、現れたギャングに銃撃される。
護衛官とコーデル、そしてスターカーは射殺され、ナポレオンとウェルズは署内に戻る。
ナポレオンとウェルズを留置場に入れたビショップは事務室に戻り、その場は激しい攻撃を受ける。
裏口はあるが使えないことをリーの説明で知ったビショップは、付近の様子も聞き、人が住んでいないと言われる。
署長室にあった武器が入っている箱の鍵を開けることができないビショップは、相手の姿が見えないので、この場から出た方がいいと言いながら動揺するジュリーを落ち着かせる。
助けが来るまで待つべきだと言うビショップは、街中の署なので必ず誰かが来るはずだと伝える。
その後、ギャング達は大挙して現れて署を包囲し、ビショップらに分かるように何かの印を置いて戻る。
攻撃は始まり、ビショップは、ナポレオンとウェルズを留置場から出すようリーに指示する。
現れたギャングに腕を撃たれたリーは、近づく相手を殴り倒す。
迫るギャングを叩きのめしたナポレオンは、リーと共に事務室に向かいドアを閉める。
ギャングがドアを破ろうとするため武器を要求したナポレオンは、箱を開けたビショップからショットガンを受け取り、押し入ってきた男達を射殺する。
ビショップはウェルズにもギャングの銃を渡し、ナポレオンと共に窓から侵入しようとする者達を銃撃してリーも勇敢に戦う。
攻撃は収まるものの、撃たれたジュリーは死亡する。
今回は銃声がしたので警察が気づくだろうと言うビショップは、爆発物があることに気づく。
リーの腕の手当てをしたナポレオンは、おかげで助かったと言って感謝する。
ギャングが、周囲を元に戻し死体も片付けていることに気づいたビショップは、署を襲撃した痕跡を消そうといていると考える。
ローソンが目的だと言うビショップは、リーから相手が”チョロ”だと言われて顔色を変えたウェルズから、命知らずのギャングであることを知らされる。
逃げると言うウェルズに意見したリーは銃を向けられるが、彼の銃の弾が切れていることに気づく。
ビショップは、全員の銃の弾が数発ずつしかないことを確認する。
リーが気に入ったナポレオンは、彼女からタバコをもらい火を点けてもらう。
午後8時8分。
アンダーソン署付近で銃声がしたという通報を受けた警察だったが、巡回中の警官は異常がないことを伝える。
一応、応援を要請した二人の警官は巡回を続ける。
午後8時16分。
焼却炉の横の扉から下水道に向かい、マンホールから出られることをリーから知らされたウェルズは、車に向かい助けを呼びに行こうとする。
ナポレオンから、逃げる前に必ず警察に連絡するようにと言われたウェルズは、下水道に向かう。
自分達も地下に行くべきだと言うナポレオンの意見を聞かないビショップは、助けが来ることを信じる。
リーは、警察に5年いる経験から考えると、誰も来ないとナポレオンに伝える。
マンホールから出たウェルズは、車のドアを開けてエンジンをかけて走り出すものの、後部座席に隠れていたギャングに射殺される。
それを知ったナポレオンは、地下に行くしか方法がないことをビショップに伝える。
ギャングが迫り、ビショップらはローソンを連れて地下に向かう。
通路を看板で塞ぐことになり、リーの弾が二発だと確認したナポレオンは、最初に来る二人を撃つようにと彼女に指示する。
その後は銃で殴れと言われたリーは、自分達は、見ず知らずのローソンのために命を懸けているとナポレオンに伝える。
ウェルズと共に逃げなかった理由を訊かれたナポレオンは、男には命を懸けることが二つあると答える。
一つは無力な男を救うことだと伝えたナポレオンは、リーからもう一つはと訊かれたところでビショップに呼ばれる。
アセチレン・ボンベを利用して、敵が現れたら照明弾を銃で撃ち爆発させ、自分達は看板で身を守るとるとビショップはナポレオンに伝える。
アンダーソン署に向かい異常がないことを報告した警官は、応援を回すと言われ、ヘリコプターの出動を要請する。
一人の警官が様子がおかしいと言いだし、もう一人が、電話の修理業者が殺されていることに気づき、緊急事態を無線で伝える。
ボンベをセットしたビショップとナポレオンは、敵の襲撃を警戒して看板を盾にする。
襲撃が始まり、ナポレオンと共にそれに耐えるビショップは、最後の銃弾でボンベを爆発させる。
ギャング達は逃げ去り、警官隊が応援に駆け付ける。
助かったビショップ、ナポレオン、リーは、運び出されるローソンを見守る。
手当てが必要なリーは、救護班の元に向かう。
ナポレオンを逮捕しようとする警官を制止したビショップは、自分が連行することを伝える。
当然だと言うナポレオンと共に、ビショップはその場を去る。
*(簡略ストー リー)
カリフォルニア州、南ロサンゼルス、アンダーソン。
”CHP”(ハイウェイ・パトロール)の新任警部補イーサン・ビショップは、移転のため引っ越し中のアンダーソン署に向かうよう指示される。
殺人犯のナポレオンらを護送するスターカー刑事は、囚人の一人の病気が悪化したために、最寄りのアンダーソン署に向かう。
娘をギャングに殺されたローソンは犯人を追い、一人を射殺してアンダーソン署に逃げ込む。
襲撃された署は死者をだして孤立してしまい、ビショップは、事務員のリーやナポレオンらと共に、助けを待ちながらギャングに対抗しようとするのだが・・・。
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その後、話題作を手掛けることになるジョン・カーペンターの初期作品であり、低予算ながらインパクトのある作品を製作した彼の評価を高めた作品。
ハワード・ホークスを尊敬するジョン・カーペンターが、「リオ・ブラボー」(1959)とジョージ・A・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」(1968)に発想を得て製作された作品でもある。
「リオ・ブラボー」をベースにしたストーリーというのは間違いで、ジョン・カーペンターが、オマージュ的に同作のたシーンを思わせる描写を使っていると言った方が正しい。
ジョン・カーペンターが「リオ・ブラボー」に惚れ込んでいるのは有名で、主演を演じたジョン・ウェインの役名である”ジョン・T・チャンス”を、編集者として名乗っていることからもよく分かる。
また、本作の主人公の役名”イーサン”は、ジョン・ウェインが「捜索者」(1956)で演じた”イーサン・エドワーズ”からとったものとも考えられ、同作でコマンチの酋長”スカー”を演じたヘンリー・ブランドンが巡査部長役で出演しているあたりを見ても、ジョン・カーペンターが彼らに敬意を表していることが理解できる。
予算が少ないためにB旧作品的なところは仕方ないが、容赦ない殺人や、ギャング達が孤立した警察署に襲い掛かる恐怖が迫る描写は斬新で、それに対抗する善人と悪人が組んだ戦いなどが痛快に描かれた見応えある作品に仕上がっている。
現在でも非常に評価の高い作品であり、2005年にイーサン・ホーク主演で「アサルト13 要塞警察」としてリメイクされた。
新任の警部補として移転する分署の雑務処理を任され事件に巻き込まれるオースティン・ストーカー、彼に協力する殺人犯をクールに演ずるダーウィン・ジョストン、彼らと共に勇敢に戦う警察署の事務員ローリー・ジマーとナンシー・ルーミス、娘(キム・リチャーズ)を殺されて警察署に駆け込むマーティン・ウェスト、護送されてくる囚人でありギャングと戦うトニー・バートン、警察署の巡査部長ヘンリー・ブランドン、囚人を護送する刑事のチャールズ・サイファーズ、ギャングのフランク・ダブルデイ、そして、ジョン・カーペンターもギャングのメンバーとして出演している。