ユービーアイソフトのゲームソフト”アサシン クリード”を基に製作された作品。 祖先の記憶を体験しながら“アサシン教団”と“テンプル騎士団”の抗争に巻き込まれる男の戦いを描く、監督ジャスティン・カーゼル、製作、主演マイケル・ファスベンダー、マリオン・コティヤール、ジェレミー・アイアンズ、ブレンダン・グリーソン、シャーロット・ランプリング他共演のSFアクション。 |
・SF
・マイケル・ファスベンダー / Michael Fassbender / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジャスティン・カーゼル
製作
ジャン=ジュリアン・バロンネ
ジェラルド・ギユモ
フランク・マーシャル
パトリック・クローリー
マイケル・ファスベンダー
コナー・マッコーン
アーノン・ミルチャン
原作:ユービーアイソフト”アサシン クリード”
脚本
マイケル・レスリー
アダム・クーパー
ビル・コラージュ
撮影:アダム・アーカポー
編集:クリストファー・テレフセン
音楽:ジェド・カーゼル
出演
カラム”カル”リンチ/アギラール・デ・ネルハ:マイケル・ファスベンダー
ソフィア・リッキン博士:マリオン・コティヤール
アラン・リッキン:ジェレミー・アイアンズ
ジョセフ・リンチ:ブレンダン・グリーソン
ジョセフ・リンチ(若年期):ブライアン・グリーソン
エレン・ケイ:シャーロット・ランプリング
ムサ:マイケル・ケネス・ウィリアムズ
マクゴーウェン:ドゥニ・メノーシェ
マリア:アリアーヌ・ラベド
サルタン・ムハンマド12世:ハリド・アブダラ
メアリー・リンチ:エッシー・デイヴィス
エミール:マティアス・ヴァレラ
ネイサン:カラム・ターナー
ベネディクト:カルロス・バルデム
トマス・デ・トルケマダ:ハビエル・グティエレス
オヘダ:ホヴィク・ケウチケリアン
リン:ミシェル・H・リン
イギリス/フランス/アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2016年製作 125分
公開
北米:2016年12月21日
日本:2017年3月3日
製作費 $125,000,000
北米興行収入 $54,647,950
世界 $240,697,860
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
数世紀にわたり”テンプル騎士団”は、”エデンの果実”を捜し求めていた。
果実は人類初の犯行を導いただけでなく、自由意思に対する鍵だと彼らは信じた。
果実を見つけて秘密を解読すれば、思想の自由をコントロールできる。
彼らに対して唯一人立ち上がったのが、”アサシン教団”だった。
1492年、スペイン、アンダルシア、”グラナダ戦争”下。
アサシン教団は、”グラナダ王国”の君主サルタン・ムハンマド12世(ハリド・アブダラ)の王子アーメドを捕らえれば、”果実”を手に入れられると考える。
テンプル騎士団の圧政から人類を救うため、アギラール・デ・ネルハ(マイケル・ファスベンダー)は果実を奪い取ることを誓う。 1986年、メキシコ、バハ・カリフォルニア。 ジョセフから、奴らが来る、闇に生きろと言われたカルは、その場から逃げる。 その様子を、アブスターゴ財団CEOのアラン・リッキン(ジェレミー・アイアンズ)は見つめる。 30年後、テキサス州、ハンツビル刑務所。 スペイン、マドリード。 カルは、完全な人体を追及する民間団体アブスターゴ財団のリハビリ施設だと言うソフィアから、暴力を根絶するための協力を求められる。 警備担当のマクゴーウェン(ドゥニ・メノーシェ)がカルを眠らせて、遺伝子を解析して祖先の記憶を吸い出す装置”アニムス”にセットする。 ソフィアから、1492年のアンダルシアで死んだ”アサシン”アギラールの記憶を体験することになるカルは、シンクロが完了し退行が開始される。 王子アーメドを捕らえたテンプル騎士団のオヘダ(ホヴィク・ケウチケリアン)らに襲い掛かったアギラールは、連れ去られた王子を追う。 馬車を奪ったアギラールは、崖から落ちそうになるもののアーメド救う。 父アランに退行のことを訊かれたソフィアは、カルがアギラールの直系の子孫だと伝える。 今回はカルのことを考え、”果実”を手に入れなかったと言うソフィアは、彼がそれに導くとアランに伝える。 ソフィアが人類史に残る発見”暴力への治療法”を成し遂げると信じるアランは、エルダー/長老会のエレン・ケイ(シャーロット・ランプリング)に報告することを伝える。 エレンと話したアランは、予算を他のことに使うと言われ、計画進行が遅れているために、中止がエルダーで決議されることを知らされる。 ソフィアは必ず成功させると言うアランは、果実の守護者を1942年のアンダルシアで追跡中であり、500年前の先祖がアサシンであるとエレンに伝える。 幻覚を見たカルは、退行が関係いていることをソフィアから知らされ、彼女に危害を加えようとする。 見たものに現実味があったと言われたソフィアは、現実だと伝える。 納得できないカルは、自分の何かが変わったと言って、この場が刑務所でないことをソフィアから知らされる。 協力すればすべたが分かると言われたカルは、ソフィアから手を放す。 自分に関する調査資料を見せられたカルは、警察の遺伝子データが、”ドミニコ会”の修道士で初代異端審問所長官トマス・デ・トルケマダ(ハビエル・グティエレス)とオヘダが火あぶりにした、アサシンである先祖アギラールと一致したことを知る。 ソフィアの母親も自分と同じくアサシンに殺されたことを知ったカルは、父親が母親を殺したことを話す。 そのことをどう思うか訊かれたカルは、父を殺したいと答える。 過去に縛られながら生きるか、乗り越えたくないか訊かれたカルは、エデンの果実の模型を手に取る。 ソフィアは、果実は必ずあると信じていると言いながら、聖書によれば、人類初の反抗の原因だとされるものの、人類の暴力的な理由を記したものと考えるとカルに伝える。 果実の最後の所有者がアギラールと言われているため、彼がどこに隠したかを知りたいと、ソフィアはカルに話す。 ソフィアは、暴力は病気でありガンと同じなので、いつか制御できるはずだとカルに伝える。 自分は暴力で生き残ったと言うカルに、法的には死人でだとソフィアは伝える。 ソフィアから、研究が終われば新たな人生を与えると言われたカルは、食事をするために移動する。 ブードゥーの毒を使うハイチのアサシンの子孫ムサ(マイケル・ケネス・ウィリアムズ)に席に案内されてステーキを注文したカルは、彼の素性を知り、同じくネイサン(カラム・ターナー)やリン(ミシェル・H・リン)が自分を気にしていることを知る。 カルは、中東のアサシンの子孫エミール(マティアス・ヴァレラ)からリンゴを渡される。 その後カルは、現れる父の幻覚に悩まされる。 計画の進行状況を気にするアランは、カルをアニムスにかけるようソフィアに指示する。 ネイサンは、カルが裏切る前に阻止するべきだという考えをムサらに伝える。 ソフィアはアランの指示に従うものの、状況が悪化した場合は中止しようとする。 15世紀。 マリアを助けたアギラールは、その場から逃れて追っ手を次々と倒す。 オヘダに追い詰められたアギラールは建物から落下し、カルは意識を失う。 ソフィアが処置して意識を取り戻したカルは、果実を捜せるのは自分だけだと言われ、母が殺された際に手にしていたペンダントを渡される。 アランが30年前の殺人現場で回収したことを知ったカルは、盗みだと言って非難する。 ソフィアは、母親を仲間から救うためにアランがその場にいたことを話し、アサシンとテンプル騎士団の戦いの構図を変えたいとカルに伝えるが、彼から、自分自身が病んでいると指摘される。 アランと話したカルはアブスターゴの責任者だと言われ、謝罪するつもりのある彼に、ここから出してほしいと伝える。 それを断ったアランは、取引条件として果実を捜してほしいと伝える。 退行を拒む者たちのいる場所に連れて行かれたカルは、アサシンブレードを見せられる。 母をそれで殺した父がここにいるとカルに伝えたアランは、ブレードを置いてその場を去る。 ムサから情報を得ていたソフィアは、その様子をモニターで確認する。 ブレードを手にしたカルは、父ジョセフを捜す。 アランの行為は正しくないと考えるソフィアだったが、エルダーで果実を渡すことを約束したと言われ、過去や父を葬るつもりのカルをモンスターにするのが目的ではないと伝える。 アランは、運命に委ねているだけだとソフィアに伝える。 近づくカルと話したジョセフ(ブレンダン・グリーソン)は、母は教団のために死んだと伝えて、ブレードを向けられたために殺したことを認める。 アニムスに記憶を奪われるのを防いだと言うジョセフは、お前も殺すはずだったが、できなかったとカルに話す。 ブレードを渡そうとするカルから自分を殺せと言われたジョセフは、財団とアニムスに操られるなとカルに伝える。 ジョセフは、果実は自由意思の遺伝暗号を秘めているので、自分たちを滅ぼすと伝える。 自分が見つけて、アサシンが滅ぶのを見届けると言うカルは、滅びることはないアサシンは自分の血の中にある、果実こそすべてで、母はそれを守るために死んだと話すジョセフの首にペンダントをつける。 カルは、自分は選べるとジョセフに伝えてブレードを置き、その場を去る。 自らアムニスにかかることを選んだカルは、マクゴーウェンから他の者とは違うと言われ、それを確かめるために退行を開始する。 15世紀。 トルケマダはサルタンから果実を受け取り、アギラールとマリアが襲い掛かる。 オヘダに捕らえられたマリアは自ら死を選び、襲い掛かったアギラールは彼を倒す。 果実を奪ってその場から逃れたアギラールは軍港に向かい、ある探検家に果実を渡す。 それが”クリストファー・コロンブス”だと知ったソフィアは、彼の墓に果実があると考え。その場所が”セビリア大聖堂”だということを知る。 その頃、ムサらが暴動を起こして脱出しようとする。 同じく目的を達したアランは、マクゴーウェンに施設から引き揚げる準備をさせる。 アランから脱出すると言われたソフィアはそれを拒むものの、マクゴーウェンは彼女を強引に連れて行く。 警備に抵抗したジョセフは殺される。 現れた母マリアの幻覚から、自分は独りではないと言われたカルは、道徳や法で縛られる場所では心して生るよう指示され、闇の中で光に奉仕する者がアサシンであることを確認する。 ムサらと合流したカルは警備を倒し、ヘリコプターで脱出するアランらを追うものの逃げられる。 セビリア大聖堂。 その様子を見つめるソフィアは、現れたエレンから、アランは栄光を手にしたが発見者は自分で、いつかは報われると言われるものの複雑な心境だった。 ロンドン、グランド・テンプラー・ホール。 アランに騙されたと考えるソフィアは父に幻滅し、人間の非暴力化は不可能だと確認できたと言われ、”死神であり破壊者”だと、スピーチを始めることを提案する。 式典は始まり、紹介されたアランはスピーチを始める。 ソフィアに近づくカルは、すべてを諦めた彼女に投げ出すべきではないと伝え、この後、起きることを理解しているのを確認して式典会場に向かう。 エデンの果実を手にしたアランは拍手で称えられるものの、背後から迫るカルに殺される。 ソフィアは、奪われた果実を取り戻してカルに復讐することを誓い、エレンはそれを確認する。 カルらも、テンプル騎士団から果実を守ることを誓う。
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少年カラム”カル”リンチは、母メアリー(エッシー・デイヴィス)が、父ジョセフ(ブライアン・グリーソン)に殺されていることに気づく。
*ジョセフは現在のアサシン。
ポン引きを殺した罪で死刑を宣告されたカル(マイケル・ファスベンダー)は、刑を執行される。
アブスターゴにより刑が偽装され、医務室で目覚めたカルは、ソフィア・リッキン博士(マリオン・コティヤール)から、自分の存在は誰にも知られないと言われて動揺する。
アムニスのことを訊かれたソフィアは、先祖の人生を再現して体験できる、遺伝子の記憶を利用した装置だとカルに説明する。
同胞のマリア(アリアーヌ・ラベド)と共に、トルケマダにより火あぶりの刑に処せられるアギラールは、オヘダが火を放つと同時に拘束を逃れる。
マリアからペンダントを渡されたアギラールは、トルケマダがサルタンに果実を要求する様子を見守る。
コロンブスの墓から果実を手に入れたアランは、それを確かめる。
テンプル騎士団の式典が行われる会場に、カルらは侵入する。
*(簡略ストー リー)
母を父に殺されたカラム”カル”リンチは、成長して殺人犯になり死刑に処せられる。
アブスターゴ財団が死刑を偽装し、研究施設に移送されたカルは、暴力をなくす研究をする科学者ソフィアから協力を求められる。
財団のCEOであるソフィアの父アランは、数世紀にわたり”テンプル騎士団”が捜し求める、人間の自由意思をコントロールできる”エデンの果実”を手に入れる計画を進めていた。
アランは、テンプル騎士団に対抗する”アサシン教団”のアギラールの祖孫であるカルを利用し、果実を手に入れようとするのだが・・・。
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ユービーアイソフトのゲームソフト”アサシン クリード”を基に製作されたSFアクション。
オーストラリア人のジャスティン・カーゼルが監督し、製作を兼ねるマイケル・ファスベンダーが主演の他、豪華スター競演が話題になり、1億2500万ドルの製作費をかけた超大作。
”グラナダ戦争”下の15世紀スペインで起きた”テンプル騎士団”と”アサシン教団”の抗争に巻き込まれる、アサシンの子孫である男の戦いを壮大なスケールで描いた作品。
全世界待望に映画化だったため、北米興行収入は約5500万ドル、全世界では約2億4100万ドルのヒットとなったが、一般の評価は低く批評家からも酷評されてしまった。
ゲームソフトの映画化としてはまずまずの出来とも言えるが、CGに頼り過ぎの映像に新鮮味はなく、魅力的な出演陣の個性も活かしきれていない。
主演のマイケル・ファスベンダーは、15世紀の”アサシン”とその子孫である男を熱演している。
暴力をなくす研究のために主人公に協力を求める科学者マリオン・コティヤール、その父親で”エデンの果実”を捜す計画を進めるアブスターゴ財団CEOのジェレミー・アイアンズ、主人公の父親ブレンダン・グリーソン、その若年期ブライアン・グリーソン、エルダー/長老会のリーダー、シャーロット・ランプリング、アサシンの子孫マイケル・ケネス・ウィリアムズ、マティアス・ヴァレラ、カラム・ターナー、ミシェル・H・リン、アサシンの指導者カルロス・バルデム、主人公の同胞アリアーヌ・ラベド、財団の警備主任ドゥニ・メノーシェ、サルタン・ムハンマド12世のハリド・アブダラ、主人公の母親エッシー・デイヴィス、”ドミニコ会”の修道士で初代異端審問所長官トマス・デ・トルケマダのハビエル・グティエレス、その部下ホヴィク・ケウチケリアンなどが共演している。